演劇

March 07, 2007

舞台「なかよし」@小倉久寛、ラサール石井、山口良一

場末のラーメン屋を舞台に、3人だけで繰り広げられる1シュチュエーション・コメディ、
っとくれば三谷幸喜を思わせる作品ですが、これは演出、田村孝裕、作、水谷龍二です。

三谷作品ほど寸分の隙もない、という作りではありませんが、全体に漂うゆるい感じまで好ましく楽しめました。
バンド仲間だった高校時代の同級生が再会し、思い出を語り・・・
ベンチャーズを縦糸にしていて、なんとも和みます。
目の付け所が良いですよね。
ビートルズ、ストーンズじゃ、お笑いになりにくい。

演奏される曲もステキです。
もっといろいろ聴きたかったくらいです。
実際に3人が演奏しているので無理だったのでしょうか(笑

特筆したいのは、いるだけで可笑しい小倉久寛の存在感。
ラサール石井も山口良一さんも大した役者だと思うのですが、ダントツです。
スゴイよね、この人。
笑わせる段取りが、分っているのに笑わせる、というのはまさに芸です。

こういう品良く笑わせる演劇は好きです。
こういう演出家、劇作家が沢山出てくると良いですね。

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February 13, 2007

エキストラ@三谷幸喜

三谷幸喜を世界に!
と思わせるほどの出来でした。
素晴らしい。
私は大好きです。

話しはテレビドラマの舞台裏、沢山のエキストラをめぐる群像劇。
出演者は伊藤四郎、角野卓造、佐藤B作、山口良一など芸達者な方々ばかりです。
みなさんホントウに巧い!

笑わせるだけでなく、シンミリと考えさせ、厳しい現実に少し驚かされ、感動の場面まであります。
それが無理なく無駄なくとても楽しく続きます。

伊藤四郎の再登場場面には笑いました。
角野卓造さんは最高です。一般には「渡る世間は・・・」なのでしょうが、私は見てないので、「君となら」を始め三谷作品で発揮される魅力に参っています。

「目立たない人」の使われ方は、天才の産物ですね。
最初に登場した時から、もうエキストラとして・・・なのは予想が付くのですよ。
それをあの緊迫場面でさっと出す。
唸るばかりでした。

「ため息を一つすると、妖精さんが一人死ぬんだよ」
こういうセリフは、もう勘弁してください、と言う位笑わせます。

映画の題名を言っていく場面も、好きな者同士という連帯感が高まって熱くなりますよね。
そうして感情がドンドン入っていくから、色々なテーマにも本気で考えさせられる。
でもエンターテイメントである基盤はまったく揺るがせない。

俺が大金持ちだったら、NYやロンドンで勝負させたいです。
誰かやってやって下さい。
絶対にウケルと思います。

ps
はしのえみさんが素晴らしい表情を見せます。
それをキッチリカメラが抜いてます。
これが芸能界なのでしょう。

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January 04, 2007

戸惑いの日曜日~「アパッチ砦の攻防」より~

映画にしろ、小説にしろ、この作品のような舞台にしろ、プロならば人様からお金を取るわけで、
ハンパはモノは作って欲しくないのです。
その点、三谷幸喜の脚本は、正直それほど合わない作品だったとしても納得はできる。
その徹底した計算ずくの造りは、少なくともプロの手際ではある、と思うのです。

これはバージョンアップされつつ再々演されたヒット舞台劇。

話しは、今は人手に渡った昔の家を、自分の物として娘の結婚相手に紹介するという、もう絶対無理だろう、という前提から始まり、
さらに次々に増える出演者はみな、話しをややこしく加速させ、混乱には拍車がかかり、
どうなることやらという展開が綱渡りで続きますが、
最後にはことわざで笑わせ、意外なあの人の正体でひっくり返すという名人芸をやり遂げた傑作です。

笑わせて、感心させる精緻な手際は、ハリウッドに持っていこうが、ブロードウェイに掛けようが、胸が張れる出来だと思います。


出演者では細川ふみえが良かったです。
胸の谷間を覗かせるドレス姿はそれだけで目が釘付け。
というのは、半分だけ嘘で、男だから確かに魅力ではあるのだけれど、
演技に優しい人柄と、秘めた憂いが良く出ていて驚きました。
バストの他に売りのないグラビア・タレントだと思っていたので、こんな表現が出来る人とは思わなかったです。
スミマセンでした。

ps
俺はこういう造りこんだ作品が好きなので、どうにも三谷幸喜には点が甘いか。
でも好きなんだからしょうがない。
DVDがレンタルになったら、絶対のおススメです。

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