August 08, 2010

死んでも本を放しませんでした、になるかもね

昨夜、トイレに行くのに本を持って行き、読みながら用を済ませて電気を消して歩き出した処で転倒しました。

手に何か持っていると、防御姿勢が遅れるのを実感しました。
為すすべなく倒れこむまで、頭が廊下の反対側の突起に当るのでは、と非常に怖かったです。←オシイ、とか言わないように(笑

Photo_2
(写真の右手側にトイレのドア。廊下を挟んだ向い側、カーテンの下にサッシを受け止める突起がある。ドアから出る処で、ゴミ箱につまずいた)

実は廊下の電気、電気代がモッタイなくていつも点けてないんです(キリッ
庭園灯や玄関や裏玄関の灯り、各所、大きな窓や庭に出るサッシの灯りは防犯用に大切だし、タイマーやセンサーで自動点滅するでしょう。
居間や妻や娘の居る部屋とか廊下は生活空間なので、消灯を忘れない。
でも私の書斎や寝室に行く廊下は、夜間に点けると、翌朝、消すのを忘れてしまうので、なんとなくモッタイなくて・・・節約と・・・(苦笑


それでも今回、私が頭を打って失神していたら、誰にも発見されずに朝を向かえていた可能性もあった訳ですし、何より暗闇の中を手探りで歩くのは非常に危険なのを実感したので、点けることにしました。
そしたら天井のダウンライトが全部電球だったのに改めてビックリ。
他の部屋と廊下のダウンライトは、切れた場所から交換して、今ではすべてLEDになっています。

一方、家庭内でも本を持って移動する病気は治らず・・・強度の活字中毒の為、例えトイレにでも本を持たないで行くという事、出来ません・・・
イイんです・・・コッチは、治す気ありません。
きっと死ぬ時は、本を持ったままだと思います。

本を持ったまま孤独死上等!

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December 14, 2009

このミステリーがすごい!2010年版 @主役を降りた年末本&ミステリー

1988年に刊行されて以来、私の年末1番の楽しみだった「このミス」の発売。

かつては今か今かと発売を待っていたのですが、段々関心が薄れてしまい(村上春樹のロング・グッドバイと、さよなら愛しい人が低評価され少し不信感・・・何の感の言っても原本は傑作なんだしね。村上さんの訳でフィッツジェラルドもカポーティも良いと思えるようになったしさ。最高のR・チャンドラーだった)
特に今年は「しゅごキャラ、カレンダー」発売から始まり、「アイズ@綾波レイ制服verフィギュア」、「しゅごキャラ!!どきDVDBOX1」,安室奈美恵の新作CD&DVD発売、さらに来年のコンサート予約、抽選と重なってとうとう半ば忘れられた存在に成り果ててしまいました。

それでも出れば買いますけどね。
遅ればせながら。

今年の国内編の1位は東野圭吾さん「新参者」
文春のランキングでも1位でしたが、本も買いました。
東野圭吾がまた傑作をと思ったら、読まない訳には行かないでしょう。
妻は読み終えましたが、私はまだです。
今、並行して読んでいる本が、マラルメ伝を始め結構あるので、一段落付いたらですね。
後は「電氣人間の虜」ですかね・・・オモシロそうです。

海外編は今「バッド・モンキーズ」を読んでいます。
ミレニアム1.2.3はいつか読まないわけには行かないんだろうな。
ドン・ウィンズロウは喝采のデビュー作は最高だったものの、後の作品で騙された感がありちょっと手が出難い。
「ユダヤ警官同盟」は読むと思います。
ジュフリー・ディヴァーさんにはちょっと待って頂くしかない。
ウエストレイクも何度かガッカリがあったからなあ・・・「二瓶の調味料」は「二瓶のソース」でしょう。昔読んだ気がするのだが・・・本はどこに行ったろう?

今年のこのミスも実に厚くなって巻末には2編の短編のサービス付き!
デフレ時代に対応ということでしょうが、このムックに本当に期待されている内容は、ミステリーオタクな肩の凝らない文章、企画だと思うのですが・・・

しかしかつては娯楽の女王だったミステリーも、まさかアニメに侵食されるとは思いもよらない顛末です。

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November 30, 2009

本を捨てる

中学に入学する前の春休み、暇に任せていつもは行かない本屋の奥まで入ったら、そこに創元推理文庫があった。
文庫なら中学生の小遣いでもえるし、海外のミステリーはとても広い世界に思えたので読み出した。
それ以来、ミステリー、文学、エッセイ、ノンフィクション、芸術、経済、数学etc様様な分野の本を読んできた。
ともかく本は好き。で、一度読んだ本は捨てたくない。
なんだか自分の一部になっている気がするんですよ。
(雑誌は元々あまり買わないほうですが、雑誌は捨ててます。コミックスも買わないけど買ったのは持ってる。全部で100冊位かな。普通の本だけ捨てられない)

だから家を建てる時、まっさきに考えたことは膨大な本の置き場
書庫を造り、寝室も二方面は床から天井まで本棚にして、一階と二階の廊下にも壁際に本棚。
他の三つの部屋にも邪魔にならない程度に、なるべく本棚を作ったのですが、とうとう一杯になってしまいました。
作業をしてくれた大工さんがなんでこの家にはこんなに沢山棚があるんだ、と驚かれた位造ったんですけどね。

これ以上、快適な生活を損なわずにどこに仕舞うかと考えたんですが、つらつら思うに、もう絶対に一生読まない本も沢山あることは認めざる得ない。

だから少し捨てることにした。
今までは本を捨てるということに非常な抵抗感があったのに、今回は憑き物が落ちたように決断出来た。
驚いたことに、一旦捨て始めると、これが中々気持ちが良いものだ。
身軽になっていく感じもする。
人間って色々変わるんだな。

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December 04, 2008

涼宮ハルヒの憂鬱  @谷川流  平凡への嫌悪と逸脱への渇望

アニメへの原作となった小説です。
驚くべきはあの大ヒットしたアニメは、ほとんどこの原作そのままに作られていたということです。
ストーリーの進行はモチロン、描写されるシーンからセリフまで同じ。
監督もよほどこの原作が気に入ったのでしょう。
結局、この原作にそうさせるだけの力があったのでしょうね。

もう一つ驚いたのは、名曲「雪、無音、窓辺にて」の歌詞も、そのまま使われている部分が多いこと。
これは作詩した畑亜貴さんが巧く取り入れた部分もあると思いますが、原作段階で長門の個性を良く反映した文章が出来ていたことが根本だと思います。

小説として共感できるのは、ハルヒが自分という存在のちっぽけさ、を訴えるシーンです。
これ思いますよね。
俺も小学生のころ思った記憶があります。
自分と友達、クラスで起っていることは世界で一番楽しい!
でもそうじゃないんですよね。
それに気づいたとき、やっぱり周囲が色あせて見えました。

SF小説は科学的な知見を元に、想像力を羽ばたかせるフィクションですが、どんなに独創的なアイデアで書かれても、問題は結局それが読者の心に届くかどうかです。
ハルヒの思いは届きましたね。

キョンが思い通りに劇的な生涯を送れる人は一部の天才だけ、凡人は与えられたモノで満足するのが無難と言います。
確かにそうでしょう。
実際、今の私に一番望まれていることは毎朝定時に起きて一日働くことだけです。
でも素敵は求めたい!でしょ。
どんなカタチであれ、足掻いてはいたいよね。

今、並行して読んでいる本が何冊もあるので、これバッカリとは行きませんが、次作も読みますよ。

ps
「考えたら思いついたわ。面白いことは待っていてもやってこないんだってね。私は自分を変えてやろうと思った。待っているだけの女じゃないことを世界に訴えようと思ったの」

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November 28, 2008

もっとすごい!!このミステリーがすごい! 1988-2008ベスト・オブ・ベスト

もうすぐ12月。
今年も「このミス」の季節です。
かつては年末最高のイベント!(こんな小本の出版を待ち望むのが年末最高のイベントっていうのも寂しい話ですが)だったんですが、最近はちょっと不信感ももっております。

この本は「このミス」過去20年間のベスト・オブ・ベストをまとめた別冊で、「このミス」の歴史を振り返るには良い本です。
昔は良かったなあ、というわけで、私の「このミス」紹介作品への思い出を書いてみます。(全部はとても無理なんで、強烈な印象作品限定ですが)

88年
日本1位「伝説なき地」船戸与一:私にとって「このミス」の歴史を発祥させた傑作!
生命の横溢する、だからこそ命が限りなく軽くなる「南米」を舞台に繰り広げられる一代絵巻の最終巻。この後読んだ「山猫の夏」と「神話の果て」も良かった!
この巨刊、圧巻シリーズを紹介されたことが「このミス」への絶対信頼に結びついたのです。
この年は「墓地を見下ろす家」と「切り裂きジャック・百年の孤独」もあったはず。
島田荘司もこの作品には感心したんだけどな。
「墓地」を書いた小池真理子にも驚愕した。
この人が後に書いていくサイコミステリーは、香気豊かでありながらすごく怖くて一時夢中になった。
今はエロス方面に行ってしまい残念です。

この年の海外部門1位は「夢果つる街@トレヴェニアン」・・・地味過ぎた・・・
キングの「クリスティーン」が20位だったのね。イジメられっ子とクルマの話・・・カーペンターの映画込みで大好きです。


89年:国内
「空飛ぶ馬@北村薫」が2位です。
温い話は嫌い!なんだけど、北村薫さんは別格!この作品に溢れる品格は極上の味わい。
9位の「影武者徳川家康@隆慶一郎」にはぶっ飛んだ!
こういうパワフルな小説にぶっ飛ばされるのも読書の醍醐味。

海外部門は1位に「羊たちの沈黙」
これに文句付けられるヤツはいないだろう・・・映画込みでさ。
そして2位が「真夜中のデッドリミット@S・ハンター」これも気が狂うほど夢中になって読んだ。そしてラストは泣いた。
すんごい2トップの年でした。
20位にネゴシエーター@フォーサイスが入っている。

年度表示が変わって91年国内1位は「新宿鮫」人気シリーズですが、個人的は「毒猿」にしか感心しなかった。
良く出来た作品とは思うけど、想定の範囲内なんだもん。
北村薫さんの「夜の蝉」が2位!
コッチは文句なし。
「炎流れる彼方」船戸は南米モノじゃないと感動できないと思いました。

海外部門1位は「薔薇の名前@ウンベルト・エーコ
高名な哲学者の書いた分厚い2巻のミステリ・・・これは絶対に抑えておくべきと思ったけど、晦渋な文体が延々続くのを見てハワイに持っていった。(海外なら他の本に浮気しないから)
ハワイのビーチで、ずーーーーーっと、延々、記号論学者の書いた、ワケワカメの大著を読みきったのは今となっては良い思い出。

2位の「ブルー・ベル」ヴァクスには感心しなかったな。
3位がエルロイ、「ブラック・ダリア」ぶっ飛んだ。エルロイ、スゲエ!伝説の始まりでした
4位がキング、「ミザリー」好きだけど、世評の高さほどではない。
5位がブランド「招かれざる客たいのビュッフェ」・・・まあまあ
6位のリプレイは良かった。

なんか長くなったので今日はここまで。
続きはまたいつかです。

この中で比較的無名でもオススメの本はコレ。私が大金持ちだったら映画化したい作品1位です。

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October 30, 2008

国家の品格   藤原正彦  全日本人必読! 幾多の疑問も氷解する指針の書

藤原さんは小川洋子さんとの共著にそれほど感心しなかったことと、この本が出た時、日本はちょうど、台頭する中国に外貨準備高で抜かれ、資源高に苦しみだし、もう誇れるものは品格くらいかと悲観的な気持ちだったので、書いてることも分かった気になってスルーしていましたが間違いでした。

まずこの本の素晴らしい点は、常日頃、腑に落ちないと思っていたことに明解な答えがある点です。
会社は株主の物なのか?・・・私は投機をするので、それなら株主至上主義者?と言われるとやはり感情的に納得できない。それは違うだろうと思っても論理的に反論できない。でもその答えがここにはありました。

また「論理の限界」のくだりも勉強になりました。
世を統べる法学、その基本は論理なんでしょうが、これまたどうも腑に落ちないことがある。
論理としては正しいけど結論は変だろう、世の中はすべてが論理では片付けられない・・・だが法治国家として、それならどうしたら良いのだろう?ということへの答えです。
最悪の人間は情緒力がない論理だけのエリートなんてとこは血が滲むほど拍手したい。

卑怯を憎む。惻隠の情・・・みんな素晴らしい解釈です。
何より愛国心と祖国愛のくだりが良かった。
私は愛国者になりたい・・・でもこの言葉にはやはり若干の抵抗がある・・・そこで藤原さん流の言葉、祖国愛です。私もこれから使わせてもらいます。
「それでも政治家と官僚にはナショナリズムを持ってもらわないと困る」、って下りも大拍手!

素晴らしい1冊なので、全ての日本人に読んでもらいたいですね。
まさに今後の日本が目指すべき価値観が示されていると思います。

この本はあまりに売れた故、アンチの方も多いようです。
そしてそれは一般にインテリジェンスの高い方に多く見受けられるようです。
そういう知的レベルの高い方には、馬鹿はこの程度の本に感心するのか、と思っていただければ結構です。
確かに私にもこれは?という点はありますが、この手の本はみなそうです。
欠点より教えられることが遥かに多い。
私は全面的に藤原正彦理論、支持します。

ps1
私は数学オタクで、マイ・ヒーローがユークリッド、ディオファントス、カントール、リーマン(ブラザースではなくてベルンハルトの方です)オイラーとかなんで、そんな方々と比べて小物・・・(しょうがないよね。向こうは歴史上の偉人だし)の藤原さんを軽く見ていました。スミマセンでした。

ps2
この本の一文に「名作は若いことに読まないと読めない」ってくだりにだけは納得できない。
先生、トイレや風呂の中、電車の中で、漱石もガルシア・マルケスも読めますよ。
民放のテレビ、見なければ時間なんて作れます。
そして年食ってからの文学が良いんです。
今日は幸田露伴読みました・・・途中で寝たけど(笑

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September 18, 2008

ロマンティックな狂気は存在するか   春日武彦

「狂気」とは何か?
と改めて問われると、そのイメージは曖昧模糊として、ちょっと言葉に詰まると思います。
でも我々の周囲に溢れる映画、小説、ドラマには、よく記憶喪失者、サイコキラー、ストーカーなどが登場しますね。
そしてそれをあまり不自然な設定とも思わず受け入れています。
また天才的な芸術家、科学者も、「狂人と紙一重」と呼ばれますね。

現実には剣呑で、あまりお近づきになりたいものではないでしょうが、狂気という、言葉の響きには、怖い物見たさの好奇心と、時に無垢や天才につながるある種のロマンティシズムもあります。

この本は、そんな狂気と日々向かい合う現役の精神科医の方が書いた、狂気治療の現場から見た、狂気をあつかうフィクション、狂気を分かったつもりになっている世間への提言書です。
結論から先に申せば、カウンセリングなどで対応できる、狂気というよりノイローゼ、神経症ならともかく、この方がお勤めになっている病院対応のへヴィーな症例になると、時に人々がイメージするような「ロマンティックな狂気」どころではなく、中々大変なもののようです。
そして著者は、その精神の病の現実を、長年の体験を元にして極めて誠実に、また医師らしく厳密に伝えようと試みます。

この本で印象的なのは、常に論理的な整合性から外れることのないよう構築された堅牢と言っていいほどの文体と、マニアックなほど多くの小説、映画などをご覧になっていることから引用される作品の具体例の豊富さです。
また古今東西の名著への造詣も極めて深く、そんな幾多の著作を読みこなし、消化されて書かれる文章には非常な説得力があり、「狂気」とは何か?
ということを知るには格好の1冊だと思います。

映画や小説の中だけでなく、現実に起こる、あるいは巻き込まれるかもしれない犯罪事例などを考えることからも、どこぞの怪しいネタモトから、いつの間にか知った気にさせられてしまう「狂気というイメージ」から逃れるためにも、読んでおいて良い本だと思います。

ps
作品に対する解釈や好み。
主張への違和感も一部にありますけどね。
この手の本はそれを言い出すと切りがないので止めておきます。

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August 07, 2008

電波男    本田透

オタクという妖怪が日本にあらわれている、萌えオタの妖怪が。
恋愛資本主義のあらゆる権力が、この妖怪にたいする神聖な討伐の同盟を結んでいる。(笑」
いかがでしょう?
この本のテーマを今や流行りの「共産党宣言」になぞらえてみました。
自分でも驚いているんですが、ピッタリですね(笑

この本は、萌えオタの理論的指導者である本田透同志の、「萌えオタ宣言」です。

本田透同志は、現在あらゆる既存メディアで礼賛されている、恋愛資本主義に対して、明確な決別宣言を提出すると同時に、新たなる男性の行動指針として、「萌えオタ」を宣言します。
それは現実の世界は偽物で、イデアという理想的概念こそ実在であるといった、プラトンの我々は末裔なのだ、なんてとこまで話は飛躍します(笑

ともかく読んでいる間は笑えますし、なるほど、なるほどと関心も出来ます。(本田同志は、桁外れの知識量を自在に駆使します)
ポルチーニのとこなんて笑った笑った。←意味不明だと思いますが、関心が沸いたら読んでください。


個人的な感慨を言わせてもらいますと、確かに恋愛ってのはツマラナイよね。
私は見合い結婚でしたが、まだネットもWOWOWもない時代で良かったです。
家に帰ればネットがあって、衛星放送からは続々とエキサイティングな試合や映画が放送されて、為替や先物OPのプライスがリアルタイムで流れ、自由に取引できる今なら、あんなに熱心に見合いをしたかなぁ、と考えてしまいます。
現在、日本の婚姻率は劇的に下がっていますが、むべなるかな。

土曜や日曜にボクシングやサッカーのビックマッチがあったら、休み潰して暑いさなかにスーツ着て、食べたくもないフレンチなんて食いに行かないっちゅーの。
家でパンツ1枚になって、ビール飲みながら、R・ジョーンズ対J・ルイスなんて試合見てる方が100倍楽しいわ。

でもね。
やっぱりこの本は原理主義なんですよ。
読んでる分には本当に楽しいし笑える。
感心もし同感も出来るし一緒に怒りも出来るけど、すべての3次元女性が、ここに描かれているような、男を減点法で見る人ばかりじゃないのも事実です。

共産主義でも宗教でも原理主義って、人を幸せにしないでしょ。
良い女性はいます。
機会があったらそういう女性と結婚するのも悪くないですよ。
ではどうするか、ということを次回から書きます。

私のシリーズ化宣言はたいがい実行されないで終わりますが、今回は少し書いてみますよ・・・多分・・・大したこと書けねえけどさ。

ps
今、またエヴァンゲリオン見てます。
さっきまで宇多田ヒカルの新譜、聴いてました。
エヴァに宇多田は合ってたよね~

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August 03, 2008

漫画家アシスタント物語     イエス小池

漫画家として1本立ちすることを夢みながら、ジョージ秋山先生の元で、アシスタントを続けること30年!
その長い長い年月の間の夢と挫折を書き綴った人気ブログの書籍化です。

まさに嘘もてらいもない、リアルな現実!だけが持つ説得力と迫力に満ちたこの本は、非常に読み応えがあり、一気に読んでしまいました。
そして今、私もある種の怯えに捉われています。(詳しくは下の「血の教訓」を読んでね)

この本は、漫画家に限らず、あらゆる分野の表現者を夢見る方、夢見ていた方なら、その切実さの伝わり方もひとしおであるはずで、必読の1冊でしょう。

イエス小池さんの人生も壮絶ですが、周囲の方の生き様もまた凄い!
その展開の落差には、凡庸なフィクションなど及びも着かない終着が待っています。
正直、これだけ本を、フィクションを観慣れよ、見慣れた私が思わず声を上げた箇所が2.3ありました。
この本、単なる挫折者の苦労話だけじゃないですよ。

それにしても「芸の道にて立って生きる」
これは厳しいことだろう、とは思っていましたが、これほどとは思いませんでした。
まさに修羅道ですね。
ただ大きな救いになるのは、著者が「この道を歩いてきて悔いなし」と言っている点です。
・・・実は私も小説家を夢見ていた頃があって(S・キングみたいな、根底に愛のあるホラーを書きたかったのね)、書いては書いては新人賞に応募していたのですが、落選続き・・・1度だけ一次選考通ったかな・・・それだけ。

今の硬い仕事、なんとかやって家族も養えているんですが、ふと、大学からアッチの道を行ったらどうだったろう、って考えます。
当然、成功なんておぼつかなかったと思いますが、こうして「悔いはない」という言葉を読むと、胸が忸怩とうずきますね。


以下、イエス小池さんが「血の教訓」として書きとめた言葉を2つ紹介。
私はのん気にテレビをみながらスナック菓子を食べているつもりだった・・・
しかし気が付くと《怠惰》が私の人生をスナック菓子の様にむさぼり食っていたのだ
。」
背筋が凍るような一言です。

今度の夏休みに1本書くよ、そう言って書いたやつを見たことがない。
今から書く! そう言える人しか漫画は書けない
。」
これは「漫画」という単語を、色々置き換えれば、いくらでも身につまされますね。


イエス小池さん。
ブログでのネームに何故イエスと付けたか謎ですが、これは怠惰に生き勝ちな我々を導くイエス(救世主)って意味があるのかもしれませんね。

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July 17, 2008

バカにならない読書術  養老孟司 池田清彦、吉岡忍

格差社会=教育格差=本読めばイイんじゃね、という世の流れがあり、それならホントウに本を読むとはいかなるものか、ということを概論として本の前半を養老先生が、後半は、具体的な本を上げながらの鼎談として碩学の3人が語った本です。
私は自分が結構本は読むほうなので、本を読むこと=社会的有能さ、とはどうしても考えられないところがあるんですけどね。
第一社会的、経済的な成功を目指して本を読んできたわけではないですし。
じゃあ何で読んできたか、というに、読みたいから読んできたんです。

まあ自分語りはこの辺にしておいて、第一部の「養老流」本の読み方には、ほんとかなあ・・・という記述もあります。
でもこの手の本には必ずそう思う部分ってありますよね。
この本の中身はすべて真実!というのは逆に囚われているようで怖い。

オモシロイと思った指摘では連続殺人犯の脳は、扁桃体がおかしい。モチベーションが高すぎるのだ、なんてのは膝を打つ感じ。
それから最近の持論である「環境ファシズム」への懸念も同意できます。
ヴィトゲンシュタインは、自身が考えながら書いているから、読むときもそれに合わせてユックリと読めなんてのは、勉強になりますね。
デカルトの「方法叙説」から学んだ科学的な見方として、間違っていても良い、
ある論拠を示し、それに対応する事実と推論、結論を並列することである
なんてのは今後、参考にしたいですね。
「方法叙説」読んでみます。

後半三人の鼎談で読みたくなった本と、すでに読んでいた私のオススメ本を書きます
「心臓を貫かれて」:妻が持っていた
「神は銃弾」:このミスで取り上げられていました。注文しました。
「アメリカン・タブロイド@エルロイ」:読んでました。傑作でしたね。
「ハリウッド脚本術」:持ってました(笑 アワテテ今読んでいます。
「雪:バムク」:ノーベル賞取ったトルコの人です。注文しました
「クリスマスのフロスト」:コレを読まないで現代のミステリは語れない。
「取るに足りない殺人」:Jトンプスンです。最近読んでないので注文しました。
「幻談・観画談@幸田露伴」:注文しました。読めるかなぁ・・・
「容疑者Xの献身」:素晴らしいトリックと人の描けた傑作でしたね。
「夢十夜」:短編小説の極限。漱石はかく文体と戦ったのだ、ということが分かりました。
「不連続殺人事件」は持ってるし、読んだんだけど忘れたから読み直します。
「かのように@鴎外」「魔の山@マン」「荒地@エリオット」「ソシュールの思想」「真相@コーンウェル」は宿題とします。
「動く遺伝子」でノーベル賞を取ったメゲナイお婆さん、マクリントックは素敵ですね。

印象に残った言葉としては
「科学の暴走を心配しないことは、人を信じているということ」
「理想主義者が政権を取ると現実は最悪になる@池田」
「100できることを100やるな。それが中庸の知恵」
「厳密さはフェイクである。@ホワイトヘッド」
「西洋哲学史は、プラトンへの一連の脚注にすぎない@ホワイトヘッド」
「時代小説は一種のロールプレイングゲームだ@池田」
「西洋語は韻文の文化。シェイクスピアからワシントン、ヒットラーの演説まで@養老」
詩とは、とりとめのない現実から、自分なりの視点、文脈を引き出し、結晶とすること


幕末から明治にかけ旅をした外人は、日本と日本人の清潔さ、誇り高さ、笑いの多さ、柔軟性に驚きベタ褒めした。「大君の都」では将軍拝謁で喜ぶ庶民をみて、こんな幸せな人たちはみたことがない。ここに西洋文明を持ち込むことは、果たしてこの人たちの幸せになるのか、と著者、オールコックは書いています。

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