September 12, 2008
還暦過ぎてもボクシングのリングに上がらせるのがハリウッド流なんだから、50を超えたNY市警のポリスが、サイバー・テロリスト相手に孤軍奮闘してもなんら問題はない!でしょ。
ただブルース、頭髪もすっかりお見限りで、映画の題名も4だからね。
シリーズ物も、2とか3ならまだ許容範囲と思えても、4となるとさすがにマンネリの心配がつきまとう・・・特に3はなんだかもうイイよ、って印象だった。
しかも今回は相手が大規模サイバー・テロリスト軍団!
サイバー方面が得意分野の敵役だとなんだかオタク臭が漂って、肉体派のブルースとは咬みあわないんじゃないって危惧もあった。
ボクシングの試合でもあるんですよ。
いい選手同士でも、なんかファイトがすれ違いって時がですね。
ところがどっこい、そんな心配は一切無用のノンストップアクション映画でした。
最初のころこそ、いきなり襲われるブルースは命からがらの反撃で、もう年だしなあ、の感もあったのですが、物語が進むにつれてその戦闘能力はサブプライムローン証券並みにレバレッジが掛かり飛躍的に増大!(笑
サイバー方面は、相棒になったソッチ系の若者に任せて、自分は、IT系統を乗っ取られ大混乱のアメリカで、何でもありの大活躍で、もうJ・マクレーンはランボーもコマンドーも越えたな。
ターミネーターとならほぼ互角か?
ただコッチは口が達者で、愚痴も皮肉もハッタリも冴え渡る!
口が達者なタフガイって、アメリカの生んだヒーロー像だよね。
そんな文化的伝統の継承者でもあるわけです。
最後の方は笑うしかないけど、楽しいよ!
細かいことを言うのは野暮というもの。(インテリ的揶揄で、干からびて生きることの愚かしさ@雪/オルハン・パムク)
映画なんだからさ。
これだけ大規模に笑わせてくれる映画もちょっとないと思う。
とってもオモシロかったです。
ps
それにしてもジョン・マクレーンとランボーとコマンドーの三人がいれば、アルカイダーの掃討なんて3日も掛からないような気がするんだが、アメリカ。
とりあえず大統領は共和党でお願いしたいです。
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August 10, 2008
原作がスティーブン・ハンターです。
S・ハンターといえば私にとっては「真夜中のデッド・リミット」
この本、伊勢志摩観光ホテルに行った時読んだのですが、あんまり面白くって「美味しんぼ」でも絶賛されていたアワビのステーキの記憶も飛ばされてしまいました。
風景の記憶もない。
あるのはただ「真夜中のデッド・リミット」の興奮と、ラスト電車の中で泣いた感動のみ・・・
ところがその後のハンターは、「ダーティホワイトボーイズ」などがあまり趣味に合わずちょっと疎遠に・・・この映画もただひたすら遠くを狙い撃つ、狙撃手の話なんでしょ、とあまり期待しないで観始めたのですが、主人公にボブ・スワガーの造型も素晴らしく、スピーディな展開に、狙撃銃の薀蓄も豊かですっかり堪能!
今はなんで原作先に読まなかったかなあ、と後悔しきりです。
話は、すべては故国アメリカの為と秘密裏のミッションを実行中、作戦司令部の裏切りに合い、相棒を失くし、隠遁した人公の元に、大統領の狙撃情報があるから、狙撃の名手の側から見て危険を指摘してくれとの依頼が・・・
すっかり隠遁を決め込んでいたスワガーですが、愛国心を揺さぶられ再び立ち上がります。
そして・・・
次第に明らかになる、あまりに巨大な陰謀と敵の存在。
巧妙極まる罠に落とされたスワガーは、巨悪に打ち勝てるのか?
意外な相棒を得て、スワガー、執念の逆襲が始まります。
「1600メートル離れた敵を正確に打ち抜くには、風向きはモチロン、湿度、地球の自転からおこるコリオリ慣性力まで計算する必要がある」なんてセリフには、一芸を極め抜いた者だけが知るような凄みがあり、引き込まれます。
主演のマーク・ウォールバーグは、かなり良い感じだったんですが、私生活はとんでもない男のようですね。
まあ才能ってのは、誰に宿るかなんて不条理な物。
割り切って観てみましょう。
とりあえず2時間、緊張は持続し飽きさせません。
観て損はない映画です。
でも本がお好きで、未読なら先に原作でしょうね。
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June 28, 2008
SFアクションとして完璧な映画ですよね。
スリリングに始まって、意表を突つアクションに次ぐアクション。洒落た演出から、計算しつくされた脚本に、呪わしいほどの恐怖があり、手に汗握る緊迫があり、出演陣のシュワルツネッガーもサラ・コナーも完璧。
そしてヒューマニズムに満ちた感動のエンディング。
あの名曲として定着した音楽まである。
この映画に関しては、語ることがあまりにも多いので、今回は一回きりの敵役としてはあまりに惜しいT1000型ターミネーターについて、スピンオフ作品をぜひ見たいという要望を書きます。
映画はその歴史の中で、実にいろいろな架空のキャラクターを生みだしましたが、このT1000型はあまりに過小評価ではないでしょうか。
炎上したトラックの炎の中から蘇り、銃で撃たれても水銀様の穴が開くだけで復活。
完全に変身して別人になり変わったかと思うと、腕をナイフに変え一瞬で相手を殺戮。
エレベーターでは腕を鍵爪にしてこじ開け、クルマに追いすがり、廊下と一体化して侵入するとかなんて究極の忍者じゃないですか!
敵役でも良いし、初代ターミネーターみたいに今度は正義の役ででもいいからぜひ1本作って欲しいですね。
正直、色々なアクション映画みていて、これ味方や敵にT1000が入れば、こうなってああなってって考えること多いです。
なんでリメイクならぬ、Re出演がないのでしょう?
CGに金が掛かる?
今時ならそんなことないと思うけどな。
万能過ぎるんだろうか?
確かにコイツが一人いれば大概のことは解決してしまう気もする。
でもそこを何とかするのが脚本家の知恵の出しどころ。
ぜひぜひお願いしたいものです。
主演じゃなくてもイイからさ。
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November 09, 2007
ドミノ、という題名から連想されるのは、モチロン、ゲームのドミノで、それは疾走する崩壊の快感。壊れることが止まってくれるな、というちょっと他にないような感覚。
映画は実在したドミノ・ハーヴェイという女性で、名優の娘として生まれ、上流で暮らし、自身もモデルとして活躍しながら賞金稼ぎの世界に入ったという人のストーリー。
なんだか「ドミノ」という名前に似た人生。
映画自体は監督であるトニー・スコット流の、あの荒廃と詩情の映像を見せますが、傑作だった「マイ・ボディ・ガード」には程遠い出来。
それでも記事にしたのは、主演のキーラ・ナイトレイ!に心底驚いたから。
私はいわゆる地上波の番組はほとんど見ない。
では普段の食事中やその後に何を見ているかというと、撮り貯めた映画をぶつ切りに見ている。(一気に見るほどの時間は取れないから)
この映画の前に見ていたのが「プライドと偏見」
主演の女優がすぐに「パイレーツ・オブ・カリビアン」のあの女性だということは分った。
好演であり原作の「高慢と偏見」も美しく映画化され、アカデミー主演女優賞候補になったのも分る。
彼女の魅力と存在感は抜群だった。
で、次にこの映画を見始めた。
前記したように、映画自体はちょっとカスリ気味なのですが、ともかく主演のハードな女性がメチャクチャ魅力的。
誰だコレ?
キワドイ服でバウンティ・ハンターのセミナーに行き、荒くれ男からナンパされてもやり込めて、自分を売り込むためにはナイフも投げる。
メチャクチャDangerousな女で、アクションでも身体がキレル。
「12の時から本気でやってきたのよ。死ぬことだって怖くない」
なんて言葉が良く似合う。
賞金稼ぎになってからは、互いに銃を向け合う膠着した危地においていきなり
「ブラとパンティだけであなたの膝で踊るわ」と言い放つ。
「ストリッパー雇えば同じだ」とデカイ敵の男が答える。
「あたしがよ」
「どう思う?」・・・仲間に聞いてる、この時点でギャングの負け(笑
「俺は拝みたい」・・・これが仲間のギャングの答え(笑
踊りのシーンがまた見ごたえ充分(笑
映画自体はともかく、この女優はカッコイイな、というのが見終わった後の感想。
で。
名前は、と調べてビックリ、さっきまで「プライドと偏見」で長いスカートを履いて18世紀は英国の田園地帯で愛に悩む女の人だったんじゃないの!キーラ・ナイトレイ!
驚愕!
まったく一致しなかったよ!
この女、凄いわ!
普通この中の1つでもあればスターになれる、天性の美貌と身体能力と演技力の3つを兼ね備えています。
なんだか怪物を見た気分。
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October 21, 2007
拳から超合金の爪を生やしたり、嵐を起こす女がいたり、という大人がまともに見る映画、という以前に、大人が真面目に作る作品とは思えない幼稚なコミックス原作をアメリカ人が220億円を投入して作ると大人が夢中になって見るに耐える作品に仕上がるという驚き。
膨大な金を掛けたであろうVFXの凄さはモチロン、演じる俳優のレベルは高く、何より脚本に詰め込まれたハリウッド流「匠の技」がハンパじゃない。
話の進行によどみがないのはモチロン、ライバルになりそうな超人同士の対戦もキチンと組まれて、決戦の地アルカトラズへ至る道も驚きの一手が打たれている。
どうせアホ映画だろう、と思いながらHDDの中に放置してあったのですが、見始めたら一気に最後まで持っていかれてしまいました。
確かにアホな映画なんですが、幼稚なことに膨大な金と技能を注ぎ込むと、アホとはとても言えないスゴイ映画になるという、なんというかアメリカという国の一面を現しているような1作ですね。
お暇な折にどうぞ、というところでしょうか。
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September 28, 2007
速くて安くて楽しくて、そして何よりカッコイイ!
日本の自動車評論家が絶対に口にしなかった「日本車文化」を盛大に繰り広げてくれたワイルド・スピードシリーズがついに舞台を東京に移し映画化です。
とここまでは喜んだのですが映画は冒頭からアメリカの高校独特のイヤな喧嘩沙汰で始まり、少年院代わりに行くのが日本!?
この時点でオカシナ進行だな、と思ったのですが、それからは出てくる出てくる日本嘲笑のオンパレード。
詰襟の学生服を着せられたアメリカ人の主人公と、セーラー服を着せられたヒスパニック系アメリカ人のヒロイン!が出会い、日本人役の主要メンバーは、みな韓国中国系の役者が演じ、ヤクザで悪逆非道です。
まぁこれでもぜひ見たいという人はどうぞ、という映画ですね。
ドリフト自体を知らないので、カーアクションも底の知れたレベルでした。
特殊効果を使わない土屋のリアル・ドリフトの方が100倍スリリングだよ。(土屋 F430でチューブ見て)
日本はココまで来てんだよ!
アメリカ人の理解はこの程度か、分るのは日本車の魅力だけか、と思ったら監督も1.2とは違う台湾系でした。
スタッフ全員が反日アジア包囲網だったじゃしょうがないわ。
そこで私が撮るならどうする、という話を以下書きます。
まずアメリカ人の主人公が来る。(アメリカ映画なのでここまでは良い)
しかし来る理由は、アホみたいな暴力沙汰の後始末でなく夏休みの交換留学生かなんかで。
主人公は、日本車オタなので嬉しくさっそく調べてドリフト族、ローリング族の中に入り、そのオタクでdeepな世界を巡り歩き、最後はキング土屋と勝負ですね。
これは土屋と織戸の二人のリアル映像(ハンドリングとペダルワーク含む)で良いよ。
そして日本のスポーツカーオタは、ロサンゼルスの街道レーサーのように女性と群れたり踊ったりもせず、ひたすら修行僧のようにマシンと腕を磨き続けるのじゃあ~!
というあたりまで踏み込めば、まさに現代日本の病理と社会構造にまで迫れる文学的傑作になり得るな。
マチガイなく。
ランエボやインプ、GT-Rというモンスターを生んだ文化的背景を理解しよう、という視点が欲しかったね。
女と喧嘩以外興味のない程度の監督には撮って欲しくない映画でした。
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September 26, 2007
夜とヴァイオレンスの暗い叙情と迫力に満ちたアクション。
さすが監督マイケル・マンですが、これなら題名を「マイアミ・バイス」と付けなくても良かったのに、と思うのです。
80年代のTV版は好きだったです。
白色に燃えるようなマイアミの光の中で、純白のスーツを着たドン・ジョンソンがやはりフェラーリ・デイトナ・スパイダーを疾走させる。
舞台はプールに面したオープンテラスに、光の中に沈む退廃すら思わせるゴージャスな邸宅。

・・・こんな世界があるんだなぁ、とバブル前の贅沢を知らなかった日本人は驚いたと思うのです。
今回、それを感じさせたのは高速ボートのシーンだけ。
やっぱりマイアミのバイスなんだから白昼の光の中で見たいよね。
コリン・ファレルは、性格も素行もアタマまで悪そうだけど、この大作を1本支えるんだから大した者。
それに根暗な感じが夜の好きなマン監督と合ったんでしょう。成功していたと思います。
ジェイミー・フォックスはなんとなく薄汚い格好ですが、夜の都会のジャングルの野生を発散します。
コン・リーの貫禄は日本女性にはないでしょうね。
日本男性にとってそれは日常生活上では幸いなことでしょうが、大作映画に出ていないのは、少し寂しくもあります。
フェラーリF430スパイダーのサウンドは素晴らしいですが、この音作ってないんですよね。
テレビ版のデイトナは確かレプリカだったはず。(生産台数が違うけど)
この一点だけは勝ったと思ったけど、登場シーンが始めだけなのは残念でした。
アッチは出ずっぱりだったもんな。
ps
「カッコ良いな。俺もマイアミで麻薬のディーラーになろうかな」
「英語がしゃべれないとダメよ」
「I am a mayaku dealer」
「マヤクって言ってる時点で・・・」
「I am a drug dealer」
「I am the dealer of the drug」
の方がいいみたいよ。
マイアミへの道は遠いな・・・
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July 20, 2007
これはテンポの芸術だ。
最初にこの映画を観た時はそう思いました。
でもアクションバカの映画だし、すぐに忘れ去られるんだろうなぁ、
妙に気取った映画より、何倍も良く出来た1品なのに、と思っていたので、20年以上たっても某巨大ネット掲示板でネタになり続けるとは思わなかったです。
まあ見る人は見てるというか、世の中案外公平というかね。
ともかく観ている間は観客に何も考えさせない、という点では奇跡みたいな映画で、詰め込まれたアイデアの豊富さは抜群だ。
出だしの清掃車のとこからショック・シーンを上手く使っていて、まだ新鮮だったシュルツネッガーの筋肉隆々の腕のアップから斧に写る影のシーンのオチまで、まったく間然とするとこなくて見事な出来なんですよね。
名セリフと思われるものだけ上げても、
「オモシロイ奴だな、殺すのは最後にしてやる」「アレは嘘だ」
「アイツはどうしたの?」「離してやった」
「怖いか? 俺は元グリーンベレーだからな」
名シーンでは、
飛行機からの脱出の仕方。
ショッピングセンターでの電話ボックス持ち上げ。
横転したポルシェタルガの復帰のさせ方と、轢かれても気にしないとこ。
迷彩を縫って島に上陸するとこ。
キャビンアテンダントの使うロケットランチャー。
自動小銃の片手乱れ撃ち。
絶対に弾が当たらなくても不思議とは思えない存在感。
ともかくあらゆる矛盾、ご都合主義をツッコンデはいけないと思わせるテンポ。
音楽もイインだよな。
でももう何回も見たのでこれからビリーをやります。
明日、オージーと戦う日本に念を送るんだ。
俺は元ちゃんねらーだったからな。
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April 17, 2007
もうハリウッドのカー・アクション映画には飽き飽きだ、と思っていたのですが、1が中々だったので、まぁ観てみようかとあまり乗り気じゃなく見始めたのですが、期待以上でした。
ともかく主演のジェイソン・ステイサムがひたすらカッコ良い。
この人、Dark&terribleな雰囲気で身体能力も抜群。
英国の水泳代表選手だったそうですが、動きにキレがあり、体技のアイデアも豊富で、筋肉隆々なのに軽やかに跳びます。
アクション俳優といっても、やっぱり五輪に出るくらいだとレベルが違うのでしょうか。
演技は1本調子なんだけどね。
これだけの存在感を見せてくれれば文句のないところです。
今回、クルマはアウディA8 6.0クアトロ。
12気筒の怪物マシンです。
俺は日本車オタなんで、ホントはレクサスLS460なんかも使って欲しい。
クルマ好きの人は、はぁ?、って思ってます?
でもお上品なイメージのあのクルマが、仮面を脱ぎ捨て凶暴に走り回るなんて良いじゃないですか。
優等生がワイルドな一面を見せると意外感があって魅力の幅が広がるでしょう。
と思ったものの、F1での成績がアレじゃなぁ・・・
関係ないと思いつつ、こういうところで咎めが来ます。
これでホンダ、トヨタが最強コンビだったら、ベンツ、BM何するものぞ、アウディなんて問題じゃない、
と書けるのですよ。
でもあの惨状じゃ、書くだけバカみたいだ。
書いたけど。
それから飛行機を追っかけて乗り出すクルマが、世界最速のロードスター、ランボルギーニ・ムルシエラゴ。
しかも黒。
やっぱりムルシーは夢幻的。低目のサウンドも心地良い。
今回はここだけを繰り返し見ました。
映画という幻想の中じゃ、フェラーリよりランボルギーニ最強だと言ってみる。
ps
よく見ればステイサム、禿ているのになんであんなにカッコ良いのか。
でもこれを撮ったの33歳?頃、それを考えると少し気の毒だけれど、自分に自信満々だと男は光るね。
頭じゃなくてさ。
存在が光る。
禿てる人は、元気をだそう!
鬘なんかに頼っちゃダメだ。
俺?
俺は禿てません。
ロゲインで止めました。
ありがとうロゲイン。
禿たってイイよ、と開き直ったけど、やっぱりイヤだったの。
ホントに治ってビックリです。
ちなみに日本のリアップは濃度が薄くて高いです。
ネットでアメリカから買うと安いですよ。
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January 08, 2007
話題の二人の競演ですが、アクション・コメディにしては終始画像が陰鬱で、テンポは悪くキレがないです。
それでもやっぱりスゴイな、と思わせるのが二人の魅力と存在感。
コロンビアで二人が出会った瞬間から、画面には特別なオーラが沸き立ってきます。
アンジョリーナは少し老けたかな、と思わせましたが、砂漠の戦闘シーンで迷彩柄のタンクトップをまとうと、もう誰にも文句は言わせない。
動きはシャープで滑らかで、やっぱり余人をもって代えがたいスターでした。
ブラッド・ピットは可愛らしくて、なんだが犬に似てますね。
毛並みが良くて、性格が良くて、美麗な顔立ちなんだけど、少しおバカな犬。
はしゃいでワンワン吠え過ぎては飼い主にドツカレル。
でも明るい性格なので、すぐに忘れてまた吠え出すって感じの血統書付のゴールデン・レトリバーかな(笑
いいアイデアだったと思うし、主演の二人が抜群だったので、脚本とカメラをなんとかして欲しかったですね。
もったいなかった。
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November 12, 2006
甘ったるい題名に主演がD・ワシントンとD・ファニング。
これだけで観た気になって素通りしそうな貴方。
だがちょっと待って欲しい!
私もそう思っていたのですが、オープニングロールに見つけたMan on fireの文字。
Man on fire? これはクィネル「燃える男」?
クリ―シーを黒人がやるの?
とまどっているうちにトニー・スコットの撮るメキシコの荒涼たる都市とスラムの描写に惹きつけられて、薄汚い黒人が登場。
早くD・ワシントンが出ないかな、と思っていたらそれがデンゼルだった。
次のシーンでは太ってブヨついた黒人がボディガードの契約をしている。
アレ、デンゼルは何時契約をするの、と思ったらそれがさっきの髭を剃ったワシントンだった。
少女のガードにつくあたりでやっといつものD・ワシントンに戻ります
短時間での7変化。挨拶がわりの見事な登場です。
そして相手役のダコタ・ファニングは悪魔でした。
初対面のワシントンには冷静な面接官みたいな対応にして、孤独と哀愁を漂わせる大人の女の風情。目の動きは、えもゆわれぬ詩情を表出させ、鉛筆を貸し借りするときは少女独特の可憐な魅惑。
前歯が乳歯の女の子があんな表情をするものだろうか?
彼女の「中の人」はきっと1000年も前から生まれては少女時代を過ごし、結婚して子供を生み育て、老婆になることを繰り返してきた魔性のモノではないのか?
そんなことすら思わせます。
そんな二人の交流が抜群です。
水泳での特訓に「強い者などいない。訓練をしたか、しないかだ」と叱咤するワシントンに、ダコタはお礼にお小遣いで買った、「希望を失くした人の守護聖人」聖ユダのペンダントを贈ります。
ふと摘み取ってくれる一輪の花。
孤独な二人の交流には泣けてきます。
誘拐された後、殺さないで、と心底思うのはすっかりD・ファニングに夢中にさせられているからでした。
そして復讐に立ち上がるワシントンを本気で応援したくなります。
サンタナアのアブラクサスと同時に始まる指を切り落としては焼く拷問。
私、悲惨な暴力シーンは嫌いですが、例外もあります。
子供を誘拐して殺す奴は、なぶり殺しでOKだよ。
トドメのシーンは昨今日本でも流行ったプッチーニ。
この映画、復讐を決意する場面でのヘビーなロック、メキシコらしい哀愁のギターに癒すようなドビッシー。悲劇を悼むかのように鳴り響く弔鐘のような鐘の音など、音楽を担当したハリー・グレッグソン=ウイリアムズはセンスのある仕事をしています。
それから1時間30分。ワシントンの復讐劇は地獄めぐりの様相で長尺を存分に使い大元へと迫っていきます。
「優れた技術をもっていれば、人は誰でも芸術家になれる。彼は死の芸術家だ」
応援してくれるクリストファー・ウォーケンも青い血が流れるような冷血が素敵です。
ラストも良かったな。
まさに天に帰るという構図。
ダコタは、堕ちて希望を失った男に、愛を与え、恵みを垂れ聖人として天に返す天使だったんだと思うのです。
ps
私は仕事をする上で体調が悪いと自分が一番辛いので寝不足、深酒は一切しないのですが、
この映画は何気なく観始め2時すぎまで一気に観てしましました。
まぁ翌日が日曜日で仕事が半日ということもあったのですが。
それでもこういう経験はあまりないです。
それくらいパワフルに心動かされる映画でした。
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September 16, 2006
バイオレンス映画の歴史を変えたと云われるこの映画。
でも暴力シーンは時代と共に過激化の一途で今さらどうなのよ、という具合で観てみましたが感動しました。
これは暴力映画なんていう範疇を超えた傑作です。
最初は野党の頭領なんていうウィリアム・ホールデンはどんなに残酷で酷い奴かと思ったら最高じゃないですか。
自分の痛みはクールに無視する。
やるべきことはやり遂げる。
カッコ良かったっす。
本物のハード・ボイルド。
男ならこうありたいね、ってヤツ。
しかしメキシコの荒野の中、どの男達も猛烈に臭そうでした。
それで豪快に笑い死んでいくんだ。
男ってやっぱりホントウはこういう生き物。
デオドラントが至上命題になっている今の時代の男はヤバイよな。
何も列車強盗をせい、ってんじゃないよ。
でもね・・・
まぁ、何が言いたいかはこの映画を観てください。
絶対に死ぬぜって場所に行くとき
「Let's Go」
といつものように軽く言う。
それに
「Why not:悪かねぇな」
と答える。
シビレます。
こういうのを仲間という。
最高だったよ。
かれこれ40年前の作品です
名作は永遠なんだな。
と感動させておいてラストに・・・が出てくるんだ。
どこまで凄いんだ、サム・ペキンパー・・・
呆然とするのみ。
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September 14, 2006
バットマンはいかにして生まれたか?
それを描いた映画ですが、根本的について行けません。
だってバットマンってマンガから出たヒーローでしょう。
実際、大の男があんな奇天烈な格好をして悪と戦うわけでどう考えても子供の夢です。
それを実にレベルの高い演出と特殊効果と出演者を揃えて一人の人間の成長物語にしようとしている。
レベルの高い技量で作られているのだけれど、その寄って立つ発想が子供。
この辺がアメリカですよね。
技量は抜群!
でも根本が子供。
映画としては多大な予算を掛け脇役にモーガン・フリーマから執事役にはマイケル・ケインまで出ていてロケもヒマラヤまで行ってるし、文句なしですが、訓練過程では忍者も出てくる。
バットマンの体技には忍者の技術もありましたか、というのは嬉しい発見でしたが、路線が二重に走っている感じでのめり込めませんでした。
PS
夜の高級ホテルにムルシーのスパイダーが横付けされるシーンはカッコ良かった。
美女を2人乗っけてね。
イイなぁー、ムルシーのオープン。
フェラーリより夢幻的だったよ。
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June 12, 2006
前作はCGで描かれたアナコンダが新鮮で、かつ躍動感あふれるジェニファー・ロペスと狂気のサローンを演じたJ・ボイドが抜群の存在感でしたが、今作はまさに凡庸な2作目そのままでした。
ようは大きな蛇が出てきますと。
それでたいへんだよー、という映画でした。
TVで気軽に見るならイイかも。
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May 31, 2006
オープニングに流れるのは、ビヨンセの「クレイジーinラブ!」
カッコイイですね!
これで掴みはOKです。
でもマンハッタンってタクシーが暴走するスペースなんてあったってか?という疑問。
このちょっと無理矢理な課題をクリアするのがドジな刑事役ジミー・ファロン。
素晴らしい演技です。
運動神経の悪さが演技とは思えないほどツボに入ってます。
おそらく素です。
同じくドジな私にはピンとキマシタ。
それから良くなったのは犯人たちがみんなラテン系の美女軍団なこと。
映画だからね。
こうこなくっちゃ。
BMWのラン・フラットタイヤのとこなんかはオーナーは自尊心をくすぐられるし、クルマ好きの人は隣の彼女にウンチク出来るしで良いのでは。
でもクルマが7シリーズなのはM5にしとけよ、と思ったわけですが、良く考えるとM5じゃ検問で即逮捕だわな。
そこまで考えていたのでしょうか?
見終わって気がかりなのがフォードは、プジョーほどカッコ良くないなぁ、確かにトルクはあるのだろうけど、高回転での弾けるようなエンジン音はないなぁという、アメリカの自動車産業の行く末でした。
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February 20, 2006
注目の対決です。
この手の映画はもう2つのキャラクターがどう闘ってくれるのか?ということだけです。
ギーガーの創造したエイリアンは本物の悪夢の具現化ですが、
プレデターはスタイルの上で若干洗練さで劣ります。
さてどうなることやら?
映画はそんな試合前の煽りとして、南極の氷床下にエジプト、メキシコ、カンボジアの遺跡すべての特徴をそなえた世界最古のピラミッドの発見という話しを持ってきます。
これは古代史オタのツボで、太古の遺跡を偏愛するようになると、いつかどこかの海底で、あるいは地下でそんな名前すら知られぬ文明のピラミッドが眠っているのでは・・・という幻想を抱くものです。
ただ今回は大した映像はなくアイデア倒れでした。
前座としてまずシードされたエイリアンとプレデターが人間相手に戦いますが、
グロテスクなエイリアン、残酷で破壊的なプレデターと互いの個性を見せつける余裕のファイトです。
この途中から突如、注目のメインイベント、エイリアンvsプレデターの戦いになだれ込むのですが、
これが共に人間相手ではみせないガチなファイトで潜在力をフルに発揮する好試合。
穴から這い出てくるエイリアンの頭部にはまさに死の髑髏が浮かび、襲い掛かる時の跳躍力とスピード、思いもかけぬ狡猾さまで人間相手にやる時より倍は強い感じ。
これはサッカーでブラジルが日本とやる時よりイタリアとやる時の方が強くなるのと一緒ですね。
やっぱ良い格闘は好敵手あってこそです。
対するシルバー・メタリックの外装をまとったプレデターは、半透明の状態から実体化する処がスリリングでエイリアンにも負けないスタイリッシュさです。(顔はダメだけど)
ハイテクな武器を持ちながら闘う時は、スピアにブーメランと切れ物だけで勝負して、さらに狂暴なエイリアン相手に怯むことなく闘いを挑むところなど魅力的です。
ラスト、荒れ狂うマザーエイリアンの元に跳んできてバックブロー気味に槍を突き立てるトコは最高にカッコ良かったなぁ。
人間の代表が女性ですが、今回のサラ・レイサンはそれほどオーラが無かったです。
最近のハリウッド映画の、「アクションは女性」というのは逆マンネリなのではないでしょうか?
エイリアン路線では女性が主役ですが、プレデターの方はシュワルツネッガーから筋肉男の系統なので、ヴィン・ディーゼル辺りだったら戦いも少しは説得力が増したかも。
でもこれは終盤コンビになるので、プレデターが闘士として男性性の象徴で、助け目覚めさせる相手は女性で、ということなのでしょうか?
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January 10, 2006
バイオハザートⅡ アポカリプス
ゲームがネタだった1作目。
そこまでアイデアがないのかハリウッドと思ったら、地下秘密施設を舞台にして密閉感がスリリングで結構面白かったです。
今度は副題に「アポカリプス」とついてぐっとスケールアップ! 街全体が舞台になる。
期待を持って見始めたけど、最初の20分はかなりガッカリの滑り出し。
これじゃ散々作られたゾンビモノの焼き直しじゃん。
舞台が広がった分、スリルも拡散してしまい新登場の副ヒロインがカッコ良いけど、この調子じゃ駄作決定だな、教会なんかに閉じこもって、新鮮味ゼロ、と思ったら、そこからスゴイのが出てくる。
こうこなくっちゃね。
この手の映画はともかく驚きが肝心だよ。
もう駄目だぁ、と思ったところでヒロイン・ミラが派手に登場。
バッタバッタとやっつけちゃう。
前から強かったけど、これは強すぎるなぁ、と思っているとちゃんと説明がついてくる。
さらにフランシス・ベーコンの絵から抜け出たような、とてつもない悪役が登場!
これが登場の仕方からカッコイイ!
ゾンビ型の究極パワーファイターだ。
散々強さをアピールしておいて、ミラとの対決。
ヒーローモノ(女だけど)はライバルがいかに強いか?が勝負どこ。
格闘技と一緒で一人だけ強くても盛り上がらない。
強い相手があってこそで、今回はキャラから実力から文句なし。
そういう相手にワイヤーアクションも派手にミラはさらにガンバル。
そこから複線で走らせていたストーリーが絡みあってきて、それぞれ記憶の映像まできちんと説明されているのは丁寧な造りで個人的には好きです。
救出、脱出のストーリーに、犬だの子供だののアイデアの出し惜しみがなく、アクションのつながりはホントウに見事な職人芸。
さらこの手ではお決まりの「期限設定」の理由も納得できて、この「災害」の理由までがじょじょに明かされる過程は楽しめます。
1瞬たりとも退屈させないぞ、と、根性の入った娯楽作。
ゾンビをホラーとしてでなく、SFアクション映画に変容させ、この調子なら3作目も楽しみです。
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January 08, 2006
大型高性能バイクの排気音とスピード感の魅力を、真正面から打ち出した痛快おバカ作品です。
カフェレーサーが好きで、ジョークを許せる方にはオススメです。
私は楽しめました。
オープニング・シーンからセリカとエクリプスのデット・ヒートに割り込むアプリリア。
そこからアメリカの雄大なワインディング・ロードを疾走するのですが、
コーナーではハングオンで思い切り倒し込みステップから火花が散る。
カッコ良いぜ!
とりあえずこのシーンで痺れれば、この映画は楽しめます。
エンジンが高回転で爆ぜるレーシーな排気音は最高で、私がこの世で一番好きな音です。
この映画、最初はちょっと作った程度のバイク・アクション映画かと思ったんですが、
だんだんレーサーレプリカでオフロードをピョンピョン走るし、列車には乗っかって暴れるしで、リアルワールドからどんどん離れ、さらにMI・2やマトリックスのパクリアクションがあったりするけど、こういう映画はこれでイイと思う。
結局、終始流れるゴキゲンなエンジン・サウンドと惜しみのないスピード感が、一種麻薬みたいな魅力を発揮するからどんなにアホらしい展開でも観てしまう。
クライマックスでは、Y2Kというモンスターバイク(10秒で300㌔まで加速できる)でロスの街を悪者を追って走る走る。
抜いていくクルマの窓ガラスは衝撃波で破れるし、空間はスピードで歪んで来るし、その割りにライダーはサングラスを掛けているし、確かにメチャクチャなんだけど、交差点を思い切り倒しこんで回っていくとこなんから文句なしにカッコイイゼ。
内容は、殺人と麻薬がらみの事件に巻き込まれたタフなヒーローが、美人の彼女と仲間と共に悪と戦うという、どうでもイイ展開。
でも俳優達はカッコイイし、ヒロインを始め女優陣は美人でスタイル抜群だし無問題。
ともかくこの映画はバイク、スピード、アクション、エンジン音のぶっ飛ばす時の爽快さ。
シリンダーの中でピストンが上下し、カムシャフトが回り、バルブは開閉し、
クランクシャフトがトルクを伝える、あのイメージに興奮する。
何故かくも高速回転する内燃機関の燃焼排気音は、ある種の人間をこれほど興奮させるのか?
それが最大の謎だよね。
ps
最高だったやり取り
追い込まれた主人公、「俺の人生、ゼロヨンだぜ」
美女の恋人、「すっごく、バカげたセリフ」
笑!
分かってんですね。でも人生、バカの方が勝ったり、楽しんだりってことは多いんだよね。
俺も今度機会があったら使ってみよ、
「俺の人生、ゼロヨンだぜ」←似合わないネー(笑
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December 16, 2005
1983年、特殊効果で名をなした新鋭監督サム・ライミは「死霊のはらわた」を制作します。
この映画は後に二つの大きな足跡を残します。
特殊効果の限りない発展の予感と、ホラー映画から恐怖と毒気を抜くという試み。
それにしても凝った冗談のような映画を作るサム・ライミが、20年後にコミック!を原作にして2億ドル(240億円)の製作費を使える監督になるとは、思いもしない世の流れでした。
映画の前半はかなりシニカルなストーリー。
ヒーローであるピーターは、スパイダーマンとしての使命に追われバイトはクビ、学業はピンチで恋愛は挫折・・・
原作のピーターもネクラなオタクという設定らしいですね。
力と陽気さが何よりの価値であるアメリカで、コミックオタクにはシンパシーを感じられるキャラクターなのでしょう。
シービスケットですっかり感心したトビー・マグワイアですが、この映画でも透明な瞳に純な感情を浮かべる爽やかな好演。
また相変わらず飛翔シーンは素晴らしく、糸を張って大きく孤を描いて飛び回る様は、観る者にはまさに目眩の快楽そのものです。
飛び散るガラスが突き刺さる人の瞳の映すくだりなどサム・ライミ節はいよいよ名人の領域ですね。
敵役のドック・オクはどうだったかって?それはもう驚くべき出来ですよ。
ただ人間ドラマの部分はどうでしょう。
なるほど1度苦難に負けたピーターが立ち直るシーンは、観てる間はしんみりします。
地下鉄を止めるシーンは、そのスタイルからも解るように磔刑にされて人を救うキリストの隠喩です。
でも心に刻まれるような深みはないですね。
単純な娯楽映画だからそれで良い?
重いメッセージなどを含まないから軽やかにストーリーも走るのでしょうし、2時間は楽しめる上質の出来ではあります。
しかし私がこの映画にどうしても感じてしまうことは、莫大な資金を背景にしたハリウッドの映像技術における圧倒的達成に驚くと同時に、
新鮮なドラマを産むアイデアの枯渇と限界を示す象徴的な作品だとも思えてしまうのです。
映像部分は素晴らしいだけに、足りない部分もクッキリと見えてしまうのです。
ps
τ粒子の=0の固定値は、0、23電子ボルト、だって@映画の中の原子物理学の講義では。
ps
お金がなくても恋人がいなくても、糸を飛ばして自由に高層ビル街を飛び回り、みんなを助けるヒーローでいられるなら、これはかなり充実した人生だと思うのだけれど・・・人ってホントウに自分の持っている価値は忘れがちなんですね。自戒しましょう。
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July 20, 2005
花よ、綺麗とおだてられ。
咲いて見せれば、すぐ散らされる。
憎い、悔しい、許せない、尽きぬ女の、恨み~節、
真っ赤な薔薇には棘がある。
刺したがないが刺さずにゃおれぬ。
死んで花実が咲くじゃなし、恨み一筋生きていく。
女、女、女いのちの、恨み~節。
「恨み節」by梶芽衣子
キル・ビル1のラストにかかって日本人ファンの度肝を抜いた、梶芽衣子の「恨み節」は、あの雪のシーンへのオマージュという意味を突き抜けて、この2編の映画の基本的なモティーフだったのでした。
たぶんタランティーノは「さそり」シリーズを観て、このクールなジャパニーズ・ムーヴィーのクールなテーマーソングのワーズを知りたいぜ、と思って調べて、その歌詞の内容のシブサにKOされてしまったのかもしれませんね。
だってストーリーはvol2を終えた後にもかかるこの歌の歌詞、そのまんまなんだもの。
今回は前作ほどメチャクチャなノリを抑えて、随所にマカロニ・ウエスタン、カンフー映画、ゾンビ映画などからも換骨奪胎、奔放でいながらも基本的な構成はしっかりと監督としての力量を見せ付けます。
また相変わらす音楽に対する感性も鋭く、マカロニ・ウエスタン風のとこなんか好きな私などがシビレテしまう勘所を良く掴んでいますねぇ。
さらに最後の「決め技」!
もうこういう話題は俺大好き!というタランティーノの声が聞こえてきそうな終わり方で、その時の効果音もぶっ飛ぶセンス。あのシーンであの効果音を使えるのは、さすがに世界でタランティーノだけでしょう。
ps
あのシーンで特訓する中国拳法の技は「寸ケイ」という技ですよね。
西洋的な力学を基本にする格闘技だと、大きな威力=大きな振りかぶり、という前提を覆しているああいう技には神秘を感じるのだと思います。
それをストーリーの中でああいう具合に使うとはね。
それから背中に日本刀を挿すのは忍者映画の格好ですよね。
忍者とか不思議な中国拳法とか、マカロニ・ウエスタンの音楽とクローズ・アップのカッコ良さとか、
タランティーノは普段からそんなことばっかり考えている素敵なオタク・オジサンということでした。
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May 10, 2005
ウィル・スミスとマーティン・ローレンス主演のポリス・アクション映画。
もう昔から定番のはみ出しデカのパターンで、日本で云えば西部警察とかハリウッドならちょっと前にスタローンとかブルース・ウィリス辺りが主演でやっていたヤツ。
それが黒人2人の掛け合い主演になっていて、クルマにこだわっている辺りはちょっと現代風にリメイクしたスタスキー&ハッチ+マイアミが舞台でプール付きのゴージャスな邸宅と水着のグラマー美女が大勢出てくるところはマイアミ・バイスってところでしょうか。
同じ刑事モノと云っても高村薫さんとか横山秀夫さんあたりには怒られそうな展開の能天気、銃、撃ちまくりクルマはひっくり返りまくりの映画です。
ウィル・スミス演じる刑事なんか、登場時点でいきなりポルシェ・ターボに乗っている。
制作サイドは、どうしても刑事にポルシェ・ターボに乗せたかったんでしょう。
「2」では12気筒フルサイズフェラーリに乗せたかったと。
乗せれば俺のような馬鹿な客がそれだけで見る。(実際、ポルシェとフェラーリが映ってなかったらスルーしていた)突っ走ってエンジン音を聞かせると、それだけで夢中になっている。
こういうチョロイ客がいるのに使わない手はないだろう、と作る側は思う。
でも薄給の刑事が高級スポーツカーに乗っているのは幾らなんでもおかしいから、
乗っているウィル・スミスは大金持の息子ってことにしてしまおう!
そうしよう、そうしよう、ってまぁいいけどさ。
だけど実際は2人の役割分担も上手い。ウィル・スミスはなんか言われてみると確かに大金持のボンボンに見えてくるし、M・ローレンスは美人の奥さんにアタマが上がらないチョイ情けない刑事に見えてくる。
2人の掛け合いも黒人独特のマシンガントークでイイヨね。
特に「2」のビデオの掛け合いは笑わせた。まったく目立たないけど脚本も上手いんだよなぁ
アクションも金を掛けていてアイデアがあって向こうの手練が造っているって感じ。
笑わせるとこは笑わせるし、スケールがデカイ(特に2は)とこはデカイ。
何処まで話を持っていくのかって感じ。敵役の役者も悪そうで迫力があってイイヨね。
ただ1が当たって予算が付いて8年ぶりって力が入ったと思うのですけど、さすがに「2」の147分はちょっと長いね。
それにしてもクルマが好きなスタッフだよなぁ。カー・アクションは見せ場だらけ。
でもデカイ4駆(ハマー)でスラムを駆け下りるシーンは、ジャッキー・チェンの映画のパクリだよね。
売り上げ不振に悩むGMの新型も出てきます。ボートはリーバ?
仲間の刑事役も迫力アリまくりの役者達でヘリコプターも使い放題。
日本の製作者は羨ましいだろうなぁ。
ps1
ジョニー・タピアっていうとあのボクサーを思い出させるのだけど、関係ないよな。
ps2
マラネロ(2に出てくるフェラーリ)なんかちっとも良くないと思っていたけど、スピンターンしたりハイウェイを疾走するとカッコいいなぁ。
ピニンファリーナはやっぱり走らせてナンボのスタイルなのか?
音も一部作っているのでしょうか?
異常にイイ音出してるんですけど。
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April 15, 2005
民族間の虐殺がおこるナイジェリアからアメリカ国籍の女医を救う特殊部隊のミッション。
主演はブルース・ウィリスと傑作「マレーナ」で成熟した女性のエロスを表現して
一躍スターになったモニカ・ベルッチ。
誇り高い世界のヒーロー、正義の味方のアメリカ軍特殊部隊と、キリスト教の献身そのままの女医さん・・・
うーーん、ちょっとは世界の空気を読めと・・・言っても無駄なんだろうな。
まぁ、良いけどさ。今や日本も回りの状況が不穏だからね。
具体的にはモニカ・ベルッチは、演技力のなさを露呈したと思います。
「マレーナ」は素でやっていたのかもしれない。きっと日常から色っぽい、ああいう人なんだよ。
でもアフリカの女医さんにはなりきれず、表情は硬く美貌が浮いていました。
ブルースの下半身が説得されてしまったのは感じるけど、付き合わされる部下はたまらんなぁ・・・
逆にハリウッドでは珍しいタカ派のブルースはハマってます。軍人役が似合いますね。
映像全体の色合いは、アフリカの戦争モノとして大成功した「ブラック・ホーク・ダウン」のテイストです。
今後はアレをどう追い越すか? がこの分野のテーマでしょうね。
また空母から飛び立つ艦載機は本物なので迫力満点!
こうやってハリウッドと米軍の蜜月はつづくのだなぁ。
轟音とともに飛び去るジェット機は文句なくカッコ良い。
俺は人をナパームで焼き払うのは真っ平だけど、
スピード好きなのでこういうシーンを見るとミサイルなしで究極のスポーツ・カーとして乗ってみたくなります。
ps
題名に注目したい。「太陽の涙」。いい題だと思います。
太陽が一番豊かな大陸、アフリカ。
かつてはアジア・アフリカ会議なんてのがあって、
同じ後進国同士だけど、お互いがんばろうね、なんて言っていた。
今や世界の成長を引っ張るアジアと、部族間の戦乱と虐殺、エイズの破壊的な蔓延が続くアフリカとの差はあまりにも大きい。
沈み行く大きな夕陽は、本当に泣いているのかもしれない、とちょっと思いました。
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March 07, 2005
時空を超えてやってくる悪に立ち向かう、オールスター軍団は、
ドリアン・グレイ、女性吸血鬼、トム・ソーヤ、ジギル&ハイド、透明人間、ノーチラス号のネモ船長、
そして大英帝国の危機! といえばこの人しかいない!
ミスターーーー、ショーーーン、コネッリーーー!!!
の総出演でおくるCGも使いまくりのアドベンチャー映画。
S・コネリーのギャラも含めて金掛かってんだろうなぁ。
敵も最後に正体を明かされると、おおっ、この人だったのかーーー!
というブランド名も出てきたりして、とりあえず設定は凝っています。
全編クライマックス映画のパターンだけど、監督のS・ノリントンにはマジックがないですね。
描かれるヴェニスの街並みも、暗い映像でティム・バートン的だけど魅力に欠けるのだ。
こういう映像を見せられると、逆にティム・バートンってスゴイんだなと・・
違う監督を感心させてもしょうがないよな。
それで一つ一つの戦いのエピソードに意外性とかアイデアがないんです。
ただ真っ正面から順番に描いているだけ。
例えば昨日「ラッシュアワー2」をやっていましたよね。
あの中でJ・チェンが口に爆弾を詰め込まれてアクションをする場面があります。
J・チェンだから絶対に爆発することはないのだけれど、観客はハラハラする。
そういう工夫がありません。
また登場人物が多すぎて、各自の魅力を伝えられるほど描き込めす、結果みんな上滑りしている気がしました。
透明人間はただ透明になってみせるだけ、
女性吸血鬼も出生の秘密をちょっと漏らしておしまい。後は蝙蝠になって戦うだけです。
短いエピソードで魅力を伝えなければならない群像劇って、手腕がいるのです。
「ラッシュアワー2」のC・タッカーがカジノで27年の刑に服したマンデラ云々なんてマシンガントークすると盛り上がるようなキャラ立ちは望むべくもありません。
唯一アイデアを感じたのが、ノーチラス号。
ぐっとオリエンタルなスタイルになっていて、「海の大剣」って感じでカッコ良いです。
とりあえず最後までは見られますけどね。
ラストも、はいはい、って感じです。
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February 28, 2005
極めて極めてトリッキーな展開を持つ映画です。
お話は、豪雨と強風の吹き荒れるジャングルで、アメリカ特殊部隊が実弾訓練。
帰還したのは負傷者1名を含む2人だけ。後は行方不明、死者もでたもよう・・・
さらに食う違う証言と、しだいに露わになる背後の陰謀・・・
「羅生門」パターンですね。でも「ダイ・ハード」のマクティアン監督だから、アクションには期待できても、
「羅生門」のような神話的な寓意はありません。
証言されたうちの真実は何か? これをめぐってストーリーは展開します。
そしてこの映画の特徴は、ストーリーのどんでん返しが命!
もうクルクル良くどんでん返る。
その技は極めて見事です。体操やフィギュア・スケートなら技術点は10点ですね。
でも金メダルには1歩届かないかもしれません。
なぜか?
ちょっと芸術点に難があります。
話を小説にそらしますが、横山秀夫の「動機」という短編と比べてみましょう。
「動機」のひねりは、ラストの1回です。技術点がどんでん返しの数で決まるのなら評価は低いかもしれません。
でもそのラスト1回のひっくり返しで、今までほとんど目立たなかったある登場人物の一途な心情、深い思いが読む者の心に広がるのです。
まったく書かれなかった物語が、読者の脳裏に浮かび上がり大きな余韻となって響きます。
後々まで、その登場人物が、長く長く秘めていた願いが読者を感動させるのです。
どんでん返しの究極はこのパターンなんですね。
どんでん返ることによって、描かれてない物語を観る物に与える。
この映画はそこが少し甘い・・・かな。
批判めいたことを書いてしまいましたが、ではこの映画は詰まらなかったかと言えば、充分堪能できました。
面白かったです。1度はワクワクしながら見られることを保障します。
だいたい技術点だけでも10点は取れませんよ。
証言ごとに何度も映像化される戦闘シーンは迫力があり、
SLジャクソンもトラポルタもギャラだけの存在感を見せます。
ただヒロインはちょっと魅力に欠けたかなぁ・・個人的な好みですけどね。
優れた音楽がついて、ヒロインが何となくジュリー・アンドリュースに似てなければ、
もっと芸術点も上がっていたかも・・まぁ、観るほうは勝手なことを言うものです。
おわり。
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February 07, 2005
おもしろかった! カッコいいよ、ララ・クロフト。
まさにゲームというヴァーチャルワールドから抜け出たようなA・ジョリーが,
地中海から莫高窟、上海、香港、アフリカの大地にまでバイクで、ジェット機で、疾走し、大活躍!
古代史好きには、冒頭のアレキサンダー大王の月の神殿が海底で見つかるなんて設定からして夢中になる。
そこで「オーブ」が奪われて、もう話しのラストもみえるのだけど、厭きさせない腕力がこの映画にはあるんだよ。
海底神殿からの脱出のバカらしさ。
イイじゃないですか。
このシーンでシラケたら、この映画はキツイけどね。俺は笑った。
全編クライマックスのジェットコースター映画だけど、大金をつぎ込んでも失敗して屍累々の映画を知ってるから、
A・ジョリーの偉大さがわかるのだ。
目立たないシーンだけど、ゴツイ男に囲まれて白いコートのA・ジョリーが歩くとこなど背筋が伸びて貫禄があって決まってるよね。
まさにアスリート女優時代のスーパースター。
身体能力って何気ない動きにもでるんだよ。
最後の箱はショボイし、相手役の男もイマイチなんだけど、
「常に楽な方法を取らない」で、相手の期待を上回るようガンバル、ララ!
もうこのシリーズに絞って欲しい、A・ジョリー。
でも撮影が大変そうだから、身体がキツイのかな・・・
ともかくヒット作の2はツマラナイの法則を打ち破ったトゥームレイダー2は、オススメの映画です。
PS
あるシーンでのセリフ
「もっと楽な方法でやれよ」
「失望させたくないの」
この場面、笑えます。
また、ここが笑えるようならこの映画が楽しめると思います。
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February 04, 2005
M・クライトン原作のタイム・トラベル救出モノ。
M・クライトンは「アンドロメダ・・」では宇宙からの感染恐怖を、
「ジュラシック・パーク」では蚊の血液からの恐竜DNAの抽出など、
卓越したアイデアを発表する作家ですが、この作品の出来はいかがなものか?
「量子もつれ」という最近注目の科学理論を下地にしているのですが、素人の科学オタクにすら?
を感じさせるのではないでしょうか。
14世紀、英仏100年戦争中にお城に囚われた科学者の救出というテーマなのですが、
いくらなんでも丸腰で6時間以内でって無理でしょう。
言葉も通じまくり。700年前の言葉って聞いてすぐわかるかなぁ。
21世紀人の知恵で出し抜くってセリフがありますが、
剣と弓矢の戦乱の時代なら子供の頃から馴れている14世紀人の方が強いって。
逆に14世紀の最強戦士を21世紀につれてきて、TVゲームで戦えばゲーマー少年が勝つでしょうげど、
リアル・ファイトじゃ、積んでる年期が違い過ぎ。
客をこんな風に冷静にさせてしまうと、もう娯楽映画は失敗だよね。
そこで私なら同じ条件でどう救出するか考えてみました。
1番手っ取り早いのは重装備の軍隊を送って火力で圧倒。
でもこれだと盛り上がらないし、沢山の人を殺すので未来への影響が…とツッコまれるので、
まず発電機を用意します。
強力なアンプとスピーカーも容易。大音量で音楽を流し、当時の言葉に翻訳した引き渡し要求を叫ばせる。
投光器も容易。夜空を貫く光には、当時の人は驚くでしょう。
個別にはシュア・ファイヤー(相手の目を眩ませる、超強力懐中電燈。アメリカの警官などが持ってます)
も持たせます。
映写機も用意して、お城の壁などに巨大な動くキリスト像を映し出す。
こんな感じで、非暴力的に引き渡し要求。
でもやっぱり危ないこともあると思うから、火炎放射器で炎を出して威嚇もする。
きっと神と悪魔の合体みたいに思うんじゃないかしらん。
それで上手くいくと思わせといて、映写機が故障したり、発電機の燃料が切れたり、
仲間の一人が裏切って神になろうと悪巧みしたりとかさ…
ダメでしょうかね。
あまりに工夫がない展開に思えたので、また妄想してしまいました。
PS
夜間の戦闘シーンで、火のついた岩を投石器から投げるシーンだけが綺麗でした。
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February 01, 2005
アカデミー脚本賞をとってますが、それを期待してみると、ちょっと物足りないかもしれません。
序盤は好調に話が進むのですが、後半がね・・・
英国映画なのですが、ロンドンという都会にはいつも独特の仄の暗さを感じます。
堆積された時間の重さ、良く言えば荘重さ・・内省的なインテリジェンスと、
突出した暴力性を隠している後ろめたさ・・・
ロック・ミュージックがアメリカで生まれて、イギリスでビートルズが生まれる。
アメリカのロックはどこか能天気な明るさがあり、ブリティッシュ・ロックには影があった。
鬱屈した若者には、そこが魅力だったんだけどね。
ストーンズ、そして一連のハード・ロックから、プログレッシブ、グラム・ロックからパンクまで、
インテリジェンスと激しさを兼ね備えていたから、ブリティッシュ・ロックは世界を席巻しました。
今から思えば、インテリジェンスと破壊衝動を兼ね備えるロックという表現形式は、
イギリス人にはピッタリだったのかも。
歴史に名を残す初めての快楽殺人者、切り裂きジャックが、
霧のロンドンを、徘徊の舞台にしたのも多分偶然ではない。
ロンドンという都会の見る悪夢。ユング的な集団的無意識の産物なのだ、きっと。
シャーロック・ホームズには、アルセーヌ・ルパンにはない屈託があるのも、
活躍する舞台がロンドンとパリという差があるはずだ。
可愛らしさで大ヒットになった映画「小さな恋のメロディ」。
もしアメリカが舞台の映画だったら、砂糖菓子みたいな味わいに仕上がったはず。
あの映画も、甘いだけではない、ほのかにビターな味わいがあった気がします。
そんなロンドン随想をしてしまう1品でした。
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January 24, 2005
肉厚のバカ面で筋肉男のヴィン・ディーゼル、
「トリプルX」の写真を観た時は、絶対コイツのファンにはならないな、
つーか、コイツを売り出すなんてよっぽど人材いないのねハリウッド、と思ったら、
イヤー、カッコ良いですね。これからはヴィン・ディーゼルだぜって、2時間で宗旨替えしてしまいました。
おもしろかったです、「トリプルX」。
今回は、麻薬捜査官の役で、手柄をたてたら報復に愛する奥さんが殺されました。
ヴィンは復讐を誓います、
ってもう何度観たのか、読まされたのか。
この手の映画、小説で、殺され役の奥さんとご主人達が集まれば、
かなり大がかりな同窓会が出来るんじゃないか、ってくらいありふれまくった話。
いくらなんでもつまらんだろう、題名も「ブルドッグ」だし、IQが80以上あったら騙されないな。
でもまぁヴィンだから観るか、どうせ料金のうちだしと思ったら、さすが勢いのあるスターは違う。
悪役だか善玉だかわからない暴れぶりいつもどうりの迫力で、脚本にも小味の利いた工夫あり。
まぁまぁの仕上がりです。
PS
あの肩がいいよな。
ウエイトをやる以上、ああいう肩を作りたい! せめて1/3位でいいから・・・
俺は骨格華奢だからさ・・・高望みはしないの。もういい年だし・・・
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January 18, 2005
題名がただのスワットかよ、昔「特別狙撃隊 SWAT」ってやけにおもしろいTVドラマがあったんだよなぁ、
みんな憶えていないだろうなぁ、なんて思っていたら、これはそのドラマの映画版なのでした。
映画は冒頭から戦闘シーンにハードな迫力があり、楽しめます。
SLジャクソンは、この人にしては並の仕事ぶり、(それにしてもゴルフ好きね。でも今回はスカート履いてなくて良かった)注目のコリン・ファレルは、私にはあまり魅力が・・・
代わりに良かったのは、麻薬王アレックスを演じる、オリヴィエ・マルティネス。
不気味でエロティックで底知れぬ邪悪さを良く出していたと思います。
ストーリも、まずスワット隊員の活躍とメンバーの個性をだすエピソードをリズミカルにつなげて、
麻薬王が捕まるとこも洒落たつくりになっています。こいう処が巧いよね。
後半は麻薬王の奪還合戦に突入!
派手な爆破シーンと意外な展開は、ジェットコースター・ムヴィーとして充分上出来。
人間が描かれてない。感動がない、なんてのは、ないものねだり。
2時間だけ、時間をわすれて楽しんで、翌日には忘れているような映画だけど、
2時間分はきっちり夢中にさせてくれます。そういう映画です。
PS
女性隊員としてミシェル・ロドリゲスが出てきます。
相変わらずの暗い目線と鍛え抜かれた肉体が魅力ですが、(女優に対して、鍛え抜かれた肉体の魅力、なんて褒め言葉が出てきたのって、ジェニファー・ロペスあたりでしたかね)
この人は「ガールファイト」という女性ボクサーの映画に出ていて、
ともかく綺麗なシャドーボクシングをするシーンがあるのです。
ボクシングの動きの魅力を、とても美しく表現していました。
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January 17, 2005
かつて若き映画オタク少年だったタランティーノが、
深作ヤクザ映画を、日本刀を、梶芽衣子の「さそり」を、
雪の降り積もる日本庭園での決闘を、昔みた映画での千葉真一を、料亭を、刀鍛治を
クールだぜ、
と思ったのだ、ということは良くわかる作品。
ともかく俺(タランティーノ)はB級映画が大好きだから好きに造るぜ。
カットバックも音楽も感性のままに突っ走る! モラルも制限もなし!
途中はアニメにするもんね。
ついでに今時の日本女子高生も登場させちゃう。
とやりたい放題やってヒット作にするのだから、天才なんだろうな。
特に音楽の使い方がみんな巧い。
梶芽衣子の「恨み節」なんて、こういう使い方があったのかと、ひっくり返った。
PS:1
R15指定は妥当。
大人数相手の斬り合い場面はダレたし、血しぶき描写もあまり良い趣味とは思えなかった。
まぁ趣味の良さを楽しむ監督じゃないけどさ。
PS:2
ストーリー、「女囚、さそり」のコラージュでしょうか?
ベラスケスの「ラス・メニーナス」をリライトしたピカソ並のコラージュ。
でもあの映画、英訳されているのかな?
まぁ訳がなくても話しはわかるか・・・
日本訳のまま見ていた映画も多かったから、セリフもいつの間にか日本語になる?
印象に残ったセリフ
「フェラーリなんてゴミよ」
よく言った!
日本刀みたいな切れ味と凄みを持ったクルマを出してくれよ、日本車メーカー。
最近はハーレーにすっかり人気をさらわれた日本製大型高性能バイクが、
ハイトーンのサウンドを響かせます。あれも現代日本の誇る音なんだよね。
タランティーノはよく使ってくれたよ。
またお願いします。
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January 03, 2005
改造車が突っ走り、セクシーな美女が一杯でます。
クルマに興味のない人に、少し日本車の文化について紹介します。
この米国映画で走り回る改造車は、ほとんどが日本車です。
スカイラインGT-R、スープラ、ランサー・エヴォ、S2000も出てきます。
日本車をベースにした改造車は、
この舞台になっているLAだけでなく世界中のスピード好きの若者達にカリスマ的人気を誇るのです。
普通の若者に、フェラーリやポルシェは買えませんが、
遙かに安価で改造すればとてつもない高性能を発揮する日本車なら買えるからです。
高性能=高価=お金持ちだけのモノという、クルマ社会のヒエラルキーを日本のオタク車は破壊したのです。
貧しき若者達に高性能を解放したのね。
だからアメリカ映画なのにアメリカの魂(muscleを魂と訳してますよね?)、
カマロやムスタングの大排気量ヘミヘッドV8は引き立て役に回ります。
俺はクルマ好きの日本人として嬉しいです。
で、本筋の話しの作りは基本的にどうでもイイんです。
ともかく疾走する日本車と、きわどいファッションの女性を見て下さい、という1品です。
PS
主役はイヴォ(ランサー・エヴォリューション:世界ラリー選手権優勝車)
アメリカ映画で誇らしげに映し出されるスリーダイヤが,今の日本では悲しくみえるぜ。
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November 23, 2004
写し出される色がずっとメタリックに光っていて、当世流行りのレトロポップ風。
オリジナル「チャーリーズ・エンジェル」を意識したものだと思うけど、やり過ぎで、
アクションの行われる「今」の時代設定とマッチしていない。
さらに音声が、怒声と悲鳴と爆発音の連続。
ワイヤーアクションからCGアクションまで、大金が掛かっているんだろうな、とは思うけど、こういうものは、ここぞというクライマックスシーンで使われるから効果もあろうというものも、出しっぱなしじゃな・・・
セックスでも延々と挿入シーンだけが続いても、エロティックにはならないよね。
話しの展開に工夫をこらし、クライマックスへ如何に盛り上げていくか?
それが知恵と才能のだしどころでしょう。
お金だけはあるから、チョイ役にブルース・ウィルスを使ったり、悪役にデミ・ムーアが出てきても、
土台の脚本にアイデアがないと苦しいと思いました。
どこまで真面目に造っているのか、映画自体をおふざけにしたかったのか、全編パロディ・シーンが満載で、
「フラッシュ・ダンス(シラケタよ)」「ターミネーター2(ガソリン蒔くとこからカッコ悪い)」
「CSI(変なメイクのキャメロン・ディアス)」「雨に唄えば(キマッテないね)」・・・
観ている方は数えるだけで疲れちゃう。
ただクルマ・マニアにはちょっと嬉しい映画ではある。
デミ・ムーアがエンツォ・フェラーリに乗って走り去り、コブラ427は宙を舞い、マセラッティ・スパイダーの後をクラシック・フェラーリ250SWBがきて、エンドロールにはポルシェが出る。
日本人には胃もたれする、砂糖たっぷりのアメリカ製大型デザートみたいな作品です。
悪口書いちゃいました。
気に入っている人にはすみません。
謝っておきます。
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October 24, 2004
ジャッキー・チェンも50才。
時の流れは非情なもので、体技も苦しくなる年頃なのか、
ドリームワークスと組んでSFXアクションに転向か?
という疑問を、誰もが挟みたくなる話題作。
冒頭、ヘンな髭生やして登場した後、首周りのアップのシーンがあるのだけど、肌には寄る年波の弛みがあって、貧乏なタクシー・ドライバーなんて役柄だと、なんか哀れを誘ってしまう。
美乳が売りのジャニファー・ラヴ・ヒューイットが競演しているのだけど、彼女もなんだか日本の子ギャル風味のまま、年を取ったみたいで、評価は微妙だ。バストの賞味期限も長いものではないからね。(「ラスト・サマー」の頃は良かったな)
富豪でスーパーエージャントという設定の男が、羨ましがるJ・チェンに
「私の財産は9割は服だよ、後の1割はココ、ハートさ」
という印象的なセリフを挟み、さらにJ・ブラウンのダンスを身代わりに踊るシーンを経て
映画は、ジャッキーがタキシードに馴染むように、調子が出てくる。
アクションシーンに新鮮味はないけど、ラスト・エピソードのまとめ方は洒落てて良かったな。
さすが脚本に金を掛けてるだけのことはある。
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