「無限」に魅入られた天才数学者たち:最終回:疑問と分出公理
この本の41ページからの記述にちょっと疑問な点がありました。
P41、最終段落の記述。
「カバラの少なからぬ部分は、聖なる神の名であるテトラグラマトンの置換にかかわっている。
ヘブライ語の神名YHVHは、何通りの並べ替えが出来るだろうか?」
それでこの本は10通りになっており、
だから10という数は重要なのだ、と述べていますが、
これはYHVHのY、H、V3種類の文字を4通りに並べ替えるので、
簡単な順列組み合わせの公式から4!/2!
(!は階乗という意味、4!は4×3×2×1のこと)=12通りになります。
これがこれだけの記述で終われば「重箱の隅」で終わらせても良いのですが、
以下カバラの階層、10のセフィロトについて説明の土台になっているのでちょっと疑問に感じました。
YHVHの並べ替えも10通り記されていますが、記されている中でYHHVとVHHYの2つが抜けています。
この二つを加えればちゃんと12通りになります。
?と思いました。
著者も訳者も数学の専門家ですので、
私の勘違いだと思うのですが、どう間違ったのでしょうか。
それから憶えておきたい「分出公理」
:ラッセルのパラドックスの原因となる公理、について。
「あらゆる集合Aと集合を変数とするあらゆる条件S(x)にたいし、一つの集合Bが存在し、Bの要素はS(x)が成り立つようなAの要素xである」
もしS(x)が「xはxの要素ではない」という条件だとすると、B={Aに含まれるxであって、
xに含まれないようなもの}となる。この時、BはBの要素だろうか?
もしもそうなら、BはBの要素でない。そうでないなら(つまりBがBの要素でないなら)、BはBの要素である。
したがってBはAには含まれない。
すべてを含むものはないとなる。
次回、読本としてアンドレ・ブルトンの「魔術的芸術」を読もうと思っていましたが、
「アートの歴史、1口暗記シリーズ」がもうすぐ終わるので、「魔術的芸術」はアートカテゴリーでやって、
読本は「素数に憑かれたち人たち:リーマン予想への挑戦」の本をまとめていくことにします。













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