格闘技

September 23, 2012

ジョン・ジョーンズ髭は一抹の油断の印?vsビクトー・ベウフォート

ダン・ヘンダーソンが負傷となり、チェール・サネン戦を拒否してのビクトー戦でした。
見どころは、ビクトー相手に、シウバ以上の勝ち方が出来るかどうか?
アレ以上に派手な終幕は難しいだろうと思ったのですが、まずは髭面の登場にちょっと驚く。
・・・顎髭は首に掛かる関節技で不利になるんじゃないか、という懸念ですね。
それは結局、別の場所への関節技で、半ば実現しかかるのですが・・・

試合が始まると、ジョーンズは長い脚を生かしての関節蹴りからの入り。
良い入り方だと思いました。
要するに距離が取れて、攻められるのは自分だけ。
後の展開がどうなろうと、少しでも削れれば良し、という戦略。
自分だけが攻撃出来るって、なんか最近の日中、日韓関係を思いだします。
攻撃出来るのは相手(中韓)だけで、日本に出来ることは守りだけ(笑

笑っている場合じゃないので、話を戻しますが、このパターンを何か動きがあるまで続けるのだろう、と思ったら、一転、ジョーンズはタックルに行きテイクダウン。
グランドの展開ですが、グランド、よほどの力量差がないと、不意に入った関節でアップセットってことありますよね。
大丈夫かなあ、と思えばこそ、腕を獲られて危機に陥るJJ・・・

なんでこんなことをしたんだろう、と考えたんですが、
1.この後も終始右のガードを下げなかったように結構、ビクトーの打撃を警戒していた
2.さっさと1本、あるいはストップを呼び込む省エネ圧勝パターンを狙った
ですね。

結局、負傷しながらもなんとか腕を抜いて、グランドでは肘。
スタンドではサイドキックからダウンを奪い、4Rマット・ヒューズポジションからタップアウトを奪っての完全勝利。

色々言われるのでしょうが、試合自体は非常に見ごたえのあるモノでした。
JJは肘を負傷しながらも良く戦ったと思いますよ。
同時に、頂点に立ち続ける困難さも感じましたね。
何がJJをして、あの時、タックルに行かせたのか?
人間の心理に関する深淵な問いがそこにあるのはではないか?
なんてことを考えます。

ps
怪我の早期回復を祈っています。
完全に治ったら充分に準備してチェール・サネンとやって、ヘビーに移行ですね。
なんかロイ・ジョーンズJrとイメージが被る。

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July 08, 2012

アンデウソン・シウバ、チェール・サネンの恐怖を乗り越え10度目の防衛

前回のシウバ、サネン戦にはホントウに感動しました。
シウバの驚異的な強さは、類まれな身体能力によるモノ、とだけ思っていたので、あの追い込まれて追い込まれての瀬戸際からの大逆転には、心動いた。
メンタルの強さ、というか、不屈の魂の存在を見せられた気分で、格闘技の美、ここにありとも思いましたね。
UFCは素晴らしいスポーツになったな、と思い始めたのもあの頃だったかもしれないです。
偉大なスポーツには、優れた技量、運動能力と同時に、偉大な魂の存在が必要ですよね。
それをシウバは証明してみせた、と感じたのでした。
だから今日の試合は楽しみでした。

さて今回。
計量時にシウバのらしくない行為がありました。
周囲は、連発されたサネンのトラッシュ・トーク故、と判断しているようですが、(アンデウソン自身、そう言ってますが)私は、試合開始前のアンデウソンの強張った表情を見て、アレはシウバの深い恐怖がもたらしたモノだったと類推します。
怖かったからこそ、アレが出た。
何を言われたって、シウバは試合に絶対の自信があれば、あんな安い事をする人間ではないと思う。

対してサネンの表情はいつも通り。
ヤバイ男の危険な表情そのもので、この時点では、どっちが絶対王者か分からない状態。
試合が開始されると、シウバの恐怖は適中し、シウバの打撃を恐れぬサネンはあっさりとテイクダウンを奪い、その後も延々と圧倒する。
前の試合と同じく、微々たる有利を着々と稼ぐ試合運びは、どんな小銭も見逃さずに集めてまわるしぶとい商人のようでした。
そして下になったシウバは実に、何も出来ない。
あのシウバが何も出来ないってのが信じられないが、それが1R5分間に繰り広げられた事実でした。
前回は脇腹だか、肋骨だかを痛めていたんだよ、ということで、我々はシウバの延々たる劣勢に納得していたのだけれど、それは恐らく半分だけの事実なのではないか?
それを誰より知っているアンデウソンの心と体には、サネンの恐怖がしっかりと刻まれていたのだ。
そして2R
サネンの空振りからの展開は、まさに苦闘のさ中で冷静さを保てた精神の勝利であり、文句のない黙らせ方は、技量と身体能力の勝利でもあった、と。
結論づけて良いと思います。

UFCは優れたストーリーを生み出しつつ、今、私の中では100年の伝統を誇る国際式ボクシングに並ぶスポーツになっています。
今後も大いに期待したいですね。

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May 27, 2012

ジュニオール・ドス・サントス@男の喧嘩は殴り合い最強!UFC146ヘビー級TM

男の喧嘩は何が強い?をはっきりさせたくて生み出されたMMAですが、最近の結論では、大男なら殴り合い最強となっております。
本日のUFC146はそれを証明し続ける男ジュニオール・ドス・サントスがフランク・ミアとヘビー級のタイトルを掛けての一戦でした。
ドス・サントス、個人的にはタフシリーズでコーチ役をやった時に好感を持った。
頭が良くて、親切だったよね。
この試合でもミアともどもマナーが良くて、笑顔も「気は優しくて力持ち」風で好感が持てる。
ただTMの相手はフランク・ミア。
順当にいけばドス・サントスの勝利は揺るがない処でしょうが、追い込まれてから一発逆転のあるミアは決して侮れません。

試合は互いの領域で戦おうとする両選手の攻防でスタートですが、ボディへのパンチで試合を作りだしたサントスが、ラウンド終了間際にフック気味の1発でミアのガードを吹っ飛ばし効かせる驚きの中で終了。
ちょっと嘘だろうと思えばこそ、2RにはKO決着となりました。
みんながぶっ倒れるあのパンチ、どのくらい強いんだろ。
受けてみたいとは思いませんが・・・

総合格闘技は、あの当時はさぞかし不思議に見えたであろう柔術の関節技から発展し、打撃か寝技かの歴史的攻防があったわけですが、結局男は腕っぷし、ぶん殴ったら勝つというこの単純な、それ故に堅牢な戦略を持つ男が今はヘビー級のチャンピオンです。
ミアが諦めた腰の重さも持つドス・サントスは、寝技の怖さを知り、寝技にさせない技能を持つパンチに優れた男最強、という結論を今回もファンに明示しました。
一方、ジョン・ジョーンズやアンデウソン・シウバなどが実現した、ホントになんでも出来て桁外れに強い、という選手はヘビーでは出にくいのか、今後気になる処ですね。

ps
この一戦、ミアも好きだし、サントスも好きで、応援にちょっと迷った試合でもありました。
ボクシングファンに怒られるかもしれないけれど、サントス、ちょっとクリチコ兄弟とボクシングやらせてみたいよね。
絶対に負けるって?
分かんないよ。
見た目だけだけど、ビタリよりボディ・ワークあるような・・・パンチも切れているような・・・
ま、問題は距離だろうけどね。

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April 23, 2012

ライト・ヘビーTMジョン・ジョン―ズは何時負けるのか?vsラシャード・エバンス

UFC145においてジョン・ジョーンズがラシャード・エバンスを破って3度目の防衛を決めました。
J・ジョーンズは、目を見張るような動きでエバンスを終始圧倒。
判定決着でしたが、内容は一方的でした。
トリッキーな動きが普通に出来て目を驚かすだけでなく、効果的だった、というのが異常なほど凄い。
相手はタイトルマッチでリョート・マチダに1度敗れただけのラシャード・エバンスです。
笑顔が愛らしいラシャード・エバンスですが、MMAをやらせれば超のつく1流の選手です。
際立った身体能力とクレバーさを合わせ持つ元チャンピオンです。
しかもスパーリング・パートナーの兄弟子だったという事情で、言わばお互い慣れた間柄。
癖も手口も掌の中、ということでしたが、JJには関係なかった。

この試合で一番驚いたのは、エバンスと手を握った状態から肘を飛ばしてくる動き。こんな見たこともない打撃であのエバンスをグラつかせたという事実。
それでいて素直なジャブもストレートも巧い。
パンチの軌道が綺麗な一直線を描き、スナッピイで打点も正確。
戻りまでが速く、1流のボクサーのレベルに見えました。

試合終了間際に抱きついて引き込む動きまで見ると、JJは相当安全マージンを取った上でエバンスをコントロールしていたという事だろう。
離れてはリーチで勝る蹴りとパンチで一方的にポイントを獲る。
接近戦では膝と肘で脅かし、万一でも事故が起きかねないグランドは実質封印、という戦略だ。

プロスポーツを観る最大の魅力は、常人のスケールでは測れない超人を観る魅力ですが、この選手は違い過ぎる。
時に画面越しでも怖さを伝えてくる選手はタイソン以来か?

果たして彼はどこまで強いんだろう。
いつか負ける日も来るのだろうが、年齢は未だ24歳。
ライト・ヘビーへ野心を燃やすすべての選手たちには気の遠くなる事実だろう。
J・ジョーンズに敵がいるとすれば、それはおそらく一人だけだ。
人間である限り、順風が続けば己の中に育ってしまう高慢な心。
それが生む油断だけだろう。
逆に彼の精神が、賞賛と富の中で毒されなければ、今後10年、負けることはないだろう。
ジョーンズに学ぶ点があるとすれば、そういう事だ。
その点、アンデウソンは良いアドバイスを与えてくれるかもしれない。

ps
幸福の重荷は苦しみという慰めによってのみ取り除かれる。苦しみとは自らの神に対する愛を試すものである@シャンタラム
JJは何時まで格闘の神を愛せるのか?
ライト・ヘビーのTMは、すでにその点だけが問われる処になっている。

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February 26, 2012

UFCは何故成功し、日本の格闘技興業は廃れたのか?@オタクを信じた資本と優秀な経営者

殴る、蹴る、極める、投げる。
あらゆる格闘技を総合させて強さを競わせたいという、誰もが考えつくけど、やらせてみようとすると、とてつもなく難しかった総合格闘技が、UFCによって完成されつつあります。
本日、埼玉スーパーアリーナで日本大会ですが、最近のUFCの試合の充実ぶりは素晴らしい。
選手の誰もが素早くパワフルで、動きに隙がなく、よどみがない。
見ていて、ああ本当に強いんだろうな、と感じられる。
チャンピオン・クラスの人間の試合などは、類い稀なる運動能力と壮絶なほどの技の切れを見せられ、時に寒気がするほどの凄みがある。

そんなUFC、日本でK-1やプライドが隆盛を誇っている時には、なんだか地味でサエナイ存在に見えた。
あの当時は明らかにPRIDEの方がオモシロかった。
そもそも本格的な総合格闘技の萌芽は日本にあった。
では何故、日米の興業ぶりは逆転されたのだろう。

最大の違いは、「スポーツに対する真摯さ」を「信じる資本」があったかどうか、ではないか?

アメリカ人に真摯という印象を持つ日本人は多くないだろうけど、ことスポーツに関してならアメリカ人ほど純情な人間はいない。
だからUFCも自らの試合が地味なこと、一般受けするには、刺激が強すぎる事、分かっていても続けていたのだ。
そして何より、その未来を信じ、乗り出した資本家、優秀な経営者が存在した、ということが日米の最大の違いだろう。
彼らが考えたことはただ一つで、それは合理的と思える総合格闘技のルールの上で、強い選手を選び出すことだけだ。

話題性のある人間だから、そのキャラクターを面白がってくれそうな選手だから、というだけでは試合に出さない。
リングで観客を笑わせる必要などないし、格闘技以外の人間ドラマなどにも触れない。
見せるのはただただ「Mixed Martial Arts」
そのたった一つの価値基準においてのみ価値ある選手を出し続ける。
一般人に喜ばれるだろう、という人気など考慮しない。
求める観客は総合格闘技好きなマニアだけ、ということだ。

そんな成功前は隘路ともいえる市場の未来を信じた資本と経営者が、今大きな果実を手にしている。

結局、これだけ好みが細分化した時代には、マスを考慮してはダメなのだ。
みんなに好かれようとすると、「特別な感覚」はどうしても薄くなる。
マニアのみを対象に、本物を提供する。
この掛けに、彼らは成功したんだよな。

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January 08, 2012

想像を上回る出来の「偽物語」と充実のUFC

1)卓越した映像センス@「偽物語」
昨日からアニメ「偽物語」が始まりましたが、想像を上回る出来の作画とセリフ回しの楽しさで今後に期待出来ること大です。

果たしてどうか、と一抹の心配もあったのですが、杞憂でした。
作画は極めて高いセンスに溢れ、主人公の部屋の様子など幻想的でアブストラクト・アートのよう。
それでいて、造り過ぎ感とか、独りよがりな感じはなく、ちゃんと部屋ですよ、というのが伝わってくる。
美しいな、と安心して鑑賞出来る。
セリフ回しも洒脱で、「飛んで火に入る不死の鳥」とか、「最後に勇気と付ければ云々」とか何回も聴いては笑ってしまった。
1カットとだけだったけど、千石撫子役の花澤香菜さんのキャラクターボイスも神がかりの魅惑。
チラッと内容が明かされたのか?EDを聴く日を待ちわびましょう。
映画も楽しみになりました。


2)UFCは「総合格闘技」というスポーツを完成させたのかもしれない
アリスター・オーフレイムとブロック・レスナーの試合は極めて一方的な結果となりました。
軽量時のナーバスな様子など、レスナーは自分の調子に疑念を持っていたのかもしれない。
最後はバットで横殴りにしたかのようなミドルキックでの決着でしたが、その前に何度も膝蹴りが入っていましたから、これは仕方のない終幕でしょう。
それにしても最近のUFCの充実ぶりは、特筆に値します。
ダン・ヘンダーソンとショーグン戦、フランク・ミアとホドリゴ・ノゲイラ戦、ジョン・ジョーンズとリョート・マチダの闘い、とか、見ごたえがあり過ぎる。

こうした充実した試合が続くのには、UFCが組織としてしっかりしているので、それに参加する選手たちが安心してトレーニング出来ている、という背景があるのではないだろうか?
場所を与えられた選手たちは、コーチやトレーナーと共に研究しあい、互いに切磋琢磨し、その歴史が積み上げられて、今の充実期を迎えている、という構図である。

殴り合いありのキックもありの、投げ技、関節技、寝技への引き込みありの、という昔から夢想はされていても実現することは困難だった総合的な格闘技は、ダナ・ホワイトの優れた経営の力によって、今こそ地上に現れ出でている。
もうボクシングと遜色ないレベルの、語るに足る格闘技となった、と思っています。

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February 07, 2011

蹴り技革命!前蹴りは凄いんだ@アンデウソン・シウバの証明

ノーガード、ボディワークだけでパンチをかわしてKOしたフォレスト・グリフィン戦にも驚かされましたが、前回のチェール・ソネン戦には感動しました。
細かい攻めを繋げられて、5R23分以上にわたって攻められ続けるも残り110秒での大逆転。
瞬発力と反射神経だけの男ではない。
不屈の精神力を証明した一戦でした。
あそこまで攻められ続けて、終了間際の大逆転という試合は、そうそうないですよね。

さて今回の防衛戦は天才とも称されるビクトー・ベンフォート。
負けはあるまい、と思いつつの観戦となったのですが、前蹴り一閃での1R,KO勝利となりました。
印象的だったのは、ちょいと見合うこと15秒も我慢出来ないアメリカの観客が、シウバ相手だと2分以上黙って観ていること。
あのラスベガスの観客を、蠅が手をする足をする、だけで沈黙させておくのは凄い信用です。
実質ファースト・アタックになった前蹴りは、天井すら突き破るような迫力でした。
確かに黙って待ってる価値はありましたね。

前蹴り一閃の前に見せた、完全ボディワークのみの見切りは、いうなればツマミ代わり。
鮮烈な1ショットバーの1杯のような試合でした。

これでUFC史上最多の8連続防衛、13連勝。
アンデウソン・シウバの試合は、鮮烈な驚きが期待できます。
これからも楽しみですね。

ps
試合後、彼はなんであんなに相手に土下座するんだろう?
なんか仕留めた獲物を神に感謝しているようにも見えるんだけれど。

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October 27, 2010

筋肉の壁を粉砕!メキシコ発の豪打ハリケーン、UFCヘビーを制する

UFC121のメインで行われたヘビーウエイトのタイトルマッチは、チャンピオン、ブロック・レスナーを挑戦者ケイン・ベラスケスが1R,TKOで破りました。

試合は開始からブロック・レスナーがスピアで突っ込んでくる。
それをベラスケスが耐えた!
観客はここで驚かされました。
スピアの突っ込みは、少し角度が甘く、いつもより踏み込みも足りない気がしましたが、倒されなかったのは現実。

しかしレスナー、今度は見るだに恐ろしいような膝を飛ばして来る。
なんか常人が喰らったら1発で病院行きという勢いの膝蹴りですが、ベラスケスはそれも凌ぐとパンチの打ちあいに持ちこんで圧倒。
レスナー、打ち負けて、明らかに嫌がってます。
結局、再びタックルでベラスケスを倒すのですが、抑えきれない。
ベラスケスに立たれてパンチの打ちあいに持ち込まれる。
こうなるとベラスケスのパース。
なんとか金網に押し付けることは出来ても、そこまでで、やりようがなくなる。
すると今度は、ベラスケスが片足タックルでレスナーを倒して背後からパンチの連打。
レスナーが苦し紛れに起き上がるとスタンドの打ちあい。
どう転んでもベラスケスのペースで、レスナーはオクタゴンを転げ回り、最後はマウントされると正確なパウンドを打たれてTKO負けとなりました。

ベラスケスのパンチの威力がすべてでしたね。

さて新チャンピオンのケイン・ベラスケス。
良くも悪くもキャラの立っていたレスナーと比べて、なんだか地味な外見の王者ですが、ヒョードルも外見は、え、この人がそんなに強いの?って感じでしたからね。
ベラスケスの無敗神話がどこまで続くのか、次の試合を今は楽しみにしたいと思います。

ps
メキシコ人ってタフなんですよね。
なんかの本に「タフなメキシコ人は、本当にタフだ」なんてセリフがあったような記憶があります。
少なくても中軽量級のボクサーとサッカー選手を見ているとそう思う。
それが近年のアスリート巨大化路線に乗り、タフでも小柄だったメキシコ人の体格が、ヘビーの規格にフィットしてきたということだったら、末恐ろしいことになるのかもしれません。

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March 02, 2010

ああ播磨灘第一巻@(プロにとって)努力は売りにならない厳しさと覚悟

力士は古来、チカラビトとして逞しい生命力信仰の原初であった、ということからひたすら強い横綱、播磨灘を主人公にした漫画の第一巻です。
矮小で回りを気にしながら生きる私などは読んでいると元気になれる漫画です。

さてこの1巻目では、有名な双葉山と木鶏の話が紹介されます。
木鶏は荘子由来の私の好きな話です。
どんな話かと言うと、古代の闘鶏飼いの名人に、中国の王が鶏を預けるのですが、闘鶏飼いは王に問われる度に、
「空いばりばかりでいけません」
「敵の声や姿に興奮しいきりたちます」
「相手を見下すのでまだまだ」、と言い続け、最後にやっと
「いかなる敵にも無心で、木彫りの鶏のようです。泰然自若の徳が充実して天下無敵です」と答えられます。

この件は好きな逸話なので良いのですが、この刊の最終エピソードで、
「稽古で名売るとは恥ずかしいのう」
というセリフが出てきます。
「オマエの努力は自己満足の努力だ」と播磨灘は言うのです。
これが分からない・・・・・
時に1流のプロは努力を見せないのが美徳とされますが、私には分からない。
努力自体は良いことでしょ。
努力なしではプロとして大成出来ない。

これがまだ受験勉強とか資格試験を受ける人間相手なら一人黙って、ということもあるでしょうが、相撲取りなら稽古だって、相手がいなければ出来ないし、人一倍やっていれば、知られたくなくったって知られてしまう。

秘密の練習なんて逆にそうそう出来るものではない。
「努力が自己満足」、ということは、稽古が結果、勝利に結びつかないことをしている、ということか?
効率的でない、ということ?
でも過剰な効率性の追求は、その人間の芯を細くする側面もあるはずです。
著者の言うことは、そんな浅はかなことではないはずだ。

では何を言いたいのか、と考えました。
結局、「努力自体を褒められたい、という精神」がダメだ、ということでしょうか?

プロは結果が全て、と引き受ける。
どんなに努力しても結果を出してナンボ、と覚悟する。
不運に見舞われるかもしれないけれど、結果をすべて受け入れ、批判に耐える、「努力をした」、という逃げを打つ甘さを戒めろ、ということかな、と思いました。
どうでしょうか?

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December 31, 2009

09Dynamite!!~勇気のチカラ@少し寂し対戦カードと思ったけど魔裟斗は素晴らしかったよ

有力外人は大分アメリカのMMAに取られてしまったのでしょうか?
年末のお祭りにしては寂しい面子と思ったのですが、魔裟斗とサワーの素晴らし闘志と技量が年末を締めました。

魔裟斗vsサワー@素晴らしい引退?試合
1R、気迫に満ちた表情の魔裟斗はローを打ってプレッシャーを掛けます。
サワーもローを打ち返しますが、なんだか持っているエネルギーで圧倒している感じ。魔裟斗、強いです。この時点でKO勝ちの予感。
2R、ローの打ち合いで消耗するよりもパンチ勝負を狙い始める魔裟斗、
押していると思ったらサワーの右のカウンター。やっぱり怖いね。
次第にサワーのパンチの回転が速く正確になっています。
3R火の出るような打ち合い蹴り合い。見応え充分。魔裟斗は少し硬い。サワーは接近しても膝を出してアッパーも鋭い。
4R両者疲弊してますが、ペースはサワーと思ったら魔裟斗の右のカウンターでサワーダウン!スゲエよ魔裟斗、大した物です。
ところが残り20秒からサワーのローが効いてきて魔裟斗よろける。
5R多少、クリンチ増えますが徹底した打ち合いを両者続行。
果たして魔裟斗の足が持つかのかどうか?
残り10秒でも手も足も止めない両者は立派!
感動したよ、魔裟斗。
素晴らしい闘志を見せてもらいました。

ミノワマンvsソクジュ@スーパーハルク・トーナメント決勝
パワーと同時に柔軟な身体で足を取られても強烈なパウンドの打てるにソクジュの相手は苦しいと思いました。実際試合は終始ソクジュのペースでしたが最後はミノワマン、左の一撃で倒しました。良かったですね。

野杁クンの速いコンビネーションと当て勘。避ける眼も良いけどガードも堅実、少し天才の片鱗を感じました。綺麗なファイトです@K1甲子園

柴田勝頼vs泉浩
パンチの打ち合いは首の太い方の勝ちでした。

高谷vs小見川
パンチの打ち合いで小見川の勝ち。これは予想外。発表された高谷さんの体格がイメージより小柄だったんで少し意外にも思いました。

KIDは金原に負けましたが試合内容は悪くなかったと思います。復活すると良いですね。

所英男vsキム・ジョンマン
ジョンマンはパワーもスピードもあり熱戦でしたが所さん、最後まで勝負根性を見せました。立派ですね。

石井慧vs吉田英彦
試合前には君が代が斉唱される特別扱いですが、石井選手にはなんとなく打撃を怖がるオーラがあったので少し心配でした。
一方、吉田選手は40歳、柔道出身は同じでも打撃を怖がらない真のファイターです。
1R石井の打ってくるパンチは腰が引けて手打ちです。それを吉田は見切って踏み込みダウンを奪う。石井は膝も貰います。石井、上体は絶え間なく動かしていて顎も引いている。トレーニングは充分受けている感じですが、どうなるか。
2R石井が23歳のスタミナを見せ、パンチも踏み込めるようになる。でも途中、ファールカップを割るトラブルで休止。
判定で吉田勝ちです。

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