ノンフィクション

November 15, 2009

メジャーリーグ・オブ・ドリームズ 林壮一@マイノリティのメジャーリーガー

本来はボクシングをフィールドとする林さんが、イチローブームに乗りたがる出版社の依頼を受け取材を開始しますが、日本からの取材攻勢に辟易していたマリナーズは冷たい素振り。

ただそんなことにはメゲないのが林さんで、直接取材がダメならメジャーリーグの他球団を回り、周辺の目からイチローを見てやろう、という本になりました。

当時のメジャーリーガーやファンを初めとする周辺の人々がイチローをどう見ていたのかが明らかにされていきますが、同時にイチローと同じメジャーリーガーでありながらアメリカ人でないマイノリティの選手たちの肉声を通して、彼らの生き様、立ち位置が描かれます。

アメリカという国の中でのマイノリティ、さらには国を超えて人の間に存在する差別する側とされる側の問題にまで切り込んで行こうとする処が林さんらしい本でした。

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November 11, 2009

人間を幸福にしない日本というシステム  K・V・ウォルフェン@古くても示唆された内容は未だ終結せず

もう15年も前の本ですが、非常にキャッチーな題名と、当時は新鮮だった官僚批判の内容から、出版されるやベストセラーになりました。

今となってはフォロワー本も多数出ており、テレビ、新聞を始めとして、政治家の発現まで官僚批判が最もウケル風潮ですから、この本の新鮮味も失われたか、と思われるでしょうが、なんのなんの。

やはり嚆矢となった著者の目は鋭く、深く、そもそも何故に日本がこうなったか、という洞察は、日本の長きに渡る歴史からの考察を経ており、目を見開かせる力がありです。

民は知らしむべからず、依らしむべし、から始まり、現代では、わざと曖昧な文言の法を造り、行政指導という解釈で自分たちの力を好きなように振るうなんて指摘には、実際の仕事で役人相手に苦労した方なら分かる感覚なんじゃないでしょうか。

すでに記者クラブの弊害も指摘されてますが、この問題、予算処置すら必要としないのだから鳩山内閣は速く実現して欲しいのですが、ダメなんでしょうね。
代わりに出てくるのは外国人参政権だもんなあ・・・

インド洋給油だって税収が激減している時、遥かにコストの高い民生支援に切り替えるってのが分からないわ・・・

一般に社会学、日本論の本などは、時の流れ、時勢の移り変わりには弱いと思うのですが、15年前のこの本の指摘に、未だ日暮れて道遠しって感じる現状は不味いでしょう。

ps
今さらなんでこの本を取り上げたかというと、この本の主張の一つに「改革の実行力を持つ政治家を潰すな」との指摘があり、その代表として小沢一郎、管直人の名前が挙がっているんですね。
確かにこの本が書かれた当時、ウォルフェンがそう思っても仕方無いとは思うのですが、最近の行動を見ていると少し疑問符・・・
でもそれなら日本の未来はどうなるのかってことが気になったからです。

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October 10, 2009

倒壊する巨塔(下)ローレンス・ライト@暗黒の王子、縦割り行政に敗れる!か

アルカイダと「9.11」への道、の下巻は、第11章、暗黒の王子という表題から始まります。
暗黒の王子なんて呼ばれるのは、どんなに恐ろしい人間なんだろう、と思って読み出したらなんとFBIの1捜査員のことでした。
でも読むにつれ、終わりなき夜に生きるようなこの男なら暗黒の王子と呼ばれても肯けると納得。
デカイ組織の1員でありながらも、暴れればここまで出来んのかと呆れるやら感心するやらです。
この人はプライベート・ライフも読みどころで、土下座ありの綱渡りありの、とまあエネルギッシュな人生を送ってますが、ほとんどやり手のヤクザじゃん、と思った処で、FBIはマフィアとの戦いの中で今の文化になった、なんて説明があり、なるほど、日本でもヤクザとマル暴の刑事なんてどっちがどっちかワカランもんなあ、と感じ入ります。

さらに日本で批判されている縦割り行政ですが、読み進めにつれ激しく明らかにされるのはCIAとFBIの断絶状態。
情報を出せの出さないのともめることもめること。
お互い意地になっていて、最期は書面じゃ嫌だけど、読み上げるだけならイイとか、うーーーん、なんだか日本の役所みたいな事言い出す箇所なんてこれが世界に名だたるCIAなんかと、?、マークが浮かびましたよ。

それからオモシロかったのはイージス艦とボートの話とか、戦闘機ビジネスのせいでチャンスを逃すとことか、絶対照準を定めた7億ドルのトマホーク・ミサイルが十字路の気まぐれで全く無効になってしまう件ですね。
・ ・・ホント、歴史ってこんなお間抜け合戦で繋がっているとかと思うと、人の世の不思議さに眩暈がしてくるよ。
さらに不発だったトマホーク・ミサイルの運命ですね。
この顛末は笑うしかない。
どういうことかは読んでクダサイ。

まあビンラディン側も誤算の連続だったんでけどね。
というか厳密な計画とかがそもそもない。
ただ理想だけがあって、それを唱えていると思いも掛けないとこから歯車が回ったりする。

イスラム過激派の現状と初期キリスト教との相似やら、アメリカの捜査情報機関の実態やらが、歴史と運命の不可解さに翻弄される群像劇として明かされる過程はともかくオモシロかったです。

最後、著者がドキュメンタリーの限界までを真摯に告白する良心にも好感を覚えました。
私の今年度ノンフィクション部門第1位は確定でしょう。

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September 29, 2009

倒壊する巨塔(上)ローレンス・ライト@語られるシェヘラザード、繋がれた1本の糸

アルカイダと「9.11」への道、と副題にあるように、イスラム原理主義の端緒から911テロに至るまでのノンフィクションです。
その取材量は圧倒的でしかも文章の巧さは、伝説のシェヘラザードもかくや。
歴史の大きな波の中に繋がれるか細い糸のような可能性が、巨大な現実へと変わっていく様は圧倒的なオモシロさです。

奇怪な組織のテロ計画を察知したFBI情報分析官の報告が無視されるプロローグから始まるこの本は、第1章で一気に50年の時を越えて逆行。
アメリカへ留学生として送られた一人の教育者の話しになります。
内容は読んでください。
後のイスラム原理主義の源流を作り出すサイイド・クトゥブの話にはただ驚くのみです。
年はすでに42歳。趣味はクラシック音楽とハリウッド映画。バイロンやユゴーを読むインテリの中身は「西洋人」でした。
その彼がアメリカで変わって行く過程は、およそ私の想像を絶する物でした。

当時、世界の富の50%を占有していたアメリカで彼の生活は一見平穏なものでした。
でも彼のイスラムの魂は、アメリカの現実に大きなショックを受けます。
その結果噴出したものは、民主主義への憎悪、あらゆる自由への憎悪、芸術の否定、性的自由への嫌悪、合理主義、個性の尊重、個人主義、物質主義の否定。
望むものは魂の救済と神と同一化できる殉教のみ・・・
モハメッド・アリやスパイク・リーなどアメリカの黒人になぜムスリムが多いのか、なんてことが分かるエピソードも読みどころです。

ただこの理論的指導者もあの「六日間」がなければ、図書館の片隅に埋もれた本を書いた作家となっていたでしょう。
でも歴史はそうはさせなかった。あの「六日間」が世界のムスリムを虚脱させ、結果、彼の書いた「道標」は理論的指導書となった。
そしてその理論の発案者は実行者となるザワヒリと出会い、ザワヒリはビンラディンと出会います。
ただここで慌てないように。
ビンラディンと言っても話はまだまだ大富豪となったウサマの父親の話です。
これがまた驚くべき話です。
大富豪、大富豪ったってどう大富豪なのか、どうして大富豪になったのか、なんて過程はまたまたコチラの想像を遥かに超えるエピソード満載でした。
さらに歴史の歯車は止まらずソ連はアフガンに侵攻し、いよいよウサマ・ビンラディンが登場しますが、最初の頃は、笑います・・・不謹慎だと言わないように。
「ヒヨコマメ軍団」の話読んだら、笑うよ、普通に・・・後、パキスタン人のアラブ人用ゲストハウス閉鎖の話とか。

まあともかく読んでください。
ただ読み出すと止められなくなるのでご注意を。
まさしくこれは現代のシェヘラザードです。

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June 03, 2009

エンタテイメントの書き方  柏田道夫@脚本家志望でなくても映画好きなら

シナリオライターをめざす人のための手引き書ですが、一般の映画ファンでも読めば映画の構造がよりよく分るようになり非常に楽しめる本です。

1本の映画が撮られる時、まず注目されるのは主演の女優、俳優だったり、大規模な特殊効果だったりしますが、どんなに華やかな要素でも、生かすか殺すかは、それを動かす脚本次第。
そんな映画の裏で働く知恵の深さ、技の巧みさは素晴らしいですね。

この本を読んでから、映画を観ると、コレはあの効果を狙った展開。
このセリフが生きてないのは、こういう具合の工夫が足りないから、なんて裏方の事情が分った気になれます。

脚本において、
1)説明的なセリフは失格。セリフにすら伏線を持たせ、切れば血を流すような言葉を書け。
2)人物に二重性を持たせよ。表を見せておいて裏を返す。そのスリルが肝心だ。
3)一つのシーンには二つ以上の要素を入れろ。ストーリーには秘密を持たせよ。捻りを決めろ。
なんてのは、なるほど、と思いました。
これだけ読んでも意味不明かと思いますが、この本は具体例を挙げながら説明してくれるので、読めば腑に落ちます。

それにしてもビリー・ワイルダーはスゴイね。
この本のセリフ編で説明されているんだけど、その巧さには脱帽です。

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February 24, 2009

アメリカ下層教育現場  林壮一 /マジ泣きしました。題名に興味のない人にも

題名通りの現場で実際に教鞭を取ったノンフィクションライター、林壮一さんの「体験記」です。
ノンフィクションと言っても「取材記」でなく「体験記」というところがまずミソです。
それは客観的なデーター集でなく、書かれる文章に血肉が通うということですね。

正直、この題材にあまり興味はなかったのですが、林さんは前作、「マイノリティの拳」という本が非常に印象的だったので読んでみました。
それでも最初はせいぜい「金八先生」のリアル・バージョンでしょ。
だいたい枠は読めてるよ、と高をくくった気持ちだったのですが、読み進めているうちに不意に泣けてくる。

別にお涙頂戴で書かれているわけじゃないのです。
自己憐憫に満ちた表現があるわけでもない。
ただ真摯に生徒と向き合い、過酷な現実に自分の非力さを自覚しながらも困難と闘う林さんの姿勢は感動的ですね。

人間性がしのばれるノンフィクションで素晴らしかったです。

本でもテレビでも勝者の姿は頻繁に取り上げられます。
みんな成功したいので、それはそれで間違いではない。
でもみんながみんな勝者になれるわけではないのが現実です。
それなら敗者に価値はないのか?
語るべきストーリーはないのか?ということです。

負け組に価値なし!
と言い切れる方はこの本を読んでもダメでしょう。
私はギリギリに生きる中でも他者を思いやる気持ちに感動しました。

人生の真の価値は、世俗的な成功がすべてではない。
彼は如何に戦ったのか?
それを問うこと。問われること。それは魂の問題なのです。

ps
「人生は厳しく、険しい。ひとつ間違うとボロボロにされる。でも常に努力を続ければ必ず道は開ける。ネヴァー・ギブ・アップ@ジョージ・フォアマン」

「オマエがキュー、キュー、軋む音を立てて車を走らせていたら、誰かがオイルを入れにきて助けてくれる。でもいい事を待つだけの者の所に幸せは来ない@ずっと運に恵まれなかった選手、後にmarvelousと呼ばれたマービン・ハグラー」

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February 09, 2009

スーパーカー誕生    沢村慎太郎@天下の奇書?あるいは歴史を変える傑作本!

名前通りスーパーカーの歴史が語られる本ですが、ハードカバーで実に800p以上!
読んでいる間、重かったので計かったところ840gあったという驚くべき1冊です。

さらにこの手の本ではありがちな、カラー写真など一切なし。
1モデルづつ、側面からの投影図が乗るだけです。
後は全部文章!
いやー、読み出はありましたよ。
そして大変楽しくスーパーカーの勉強が出来ました。

著者の沢村慎太郎さんがこの本で書き表したのは、はたしてスーパーカーとは何ぞや?ということです。
スーパーカー、フェラーリやランボルギーニなどは良く本になっていますが、それは華麗なスタイルや強力無比なエンジンが、女性に例えると、トップモデルや女優、アイドルを思わせるからなんですね。
こんなにカッコイイ!と。
そしてアイドルの3サイズとか趣味が語られるように、パフォーマンスや加速性能が記される。

沢村さんは、そんなミーハーな観点からではなく、エンジン工学からサスペンションの構成、ボディ剛性、生産コストのことまで、徹底して学術的に迫ります。
そしてクルマの歴史という縦糸の中で、イタリアに限らず欧州全般から実はアメリカにもあったスーパーカー構想の横糸までのすべてを取材し、壮大なスーパーカー全史、全貌を俯瞰するという遠大な構想を実現させました。

何よりの読み処は、実際にフェラーリやランボルギーニの設計者に会いに行き、直に話しを聴いていることです。
会った設計者はみな伝説の、と言っていい存在の方々ですから、その発言がオモシロいこと、またへー、こんな内情から、あのクルマは出来たのかあ!という意外な史実まで興味と興奮は尽きません。
やっぱり直に聞く発言はオモシロいよ。
ここまで徹底して取材を重ねた本はおそらく世界にもないでしょうね。

スーパーカー好きなら聞きかじっていた幾多のエピソードが有機的に結合し、多くの謎が、疑問が氷解していく件は圧巻です。
そして一台のクルマが出来るまでの、あるいは消えさるまでのドラマの数々!
800p、ワクワクしながら読みとおすことができました。

ノンフィクションの値打ちは、一次取材の量、著者がどの位の距離を歩いたか、汗をかいたか、ということで測れる側面があるのですが、この本は文句なしです
今を逃したら、もう物故していく設計者もいるでしょうから、歴史的価値も充分でしょう。
日本のスーパーカーとしてNSXも出てきますが、日本にはこの本もあり、と世界に問いたい1冊ですね。
スーパーカーに一度でも恋い焦がれた方すべてにおススメ出来る1冊です。

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February 08, 2009

結婚難民  佐藤留美@煽り本でないまともな1冊

年々下がり続ける日本の婚姻率!
その原因は意気地のない男にあり、という論調に真っ向から反論する1冊です。

悪いのは女!という訳で、「結婚してはいけない13の女」としてカテゴライズされたタイプが次々と紹介されるのですが、その自己愛とエゴの塊みたいなモンスター化した女性像を読んでいると、うん、うん、いるいるこいうタイプと記憶が蘇ってくる。
女性にとって男性の悪口が心地良いように、男性には女性の悪口って気持ちイイんですよね。
でもさすがに13タイプの後半になるころには、これ散々男性を悩ませた一種過剰なレッテル張りじゃないの?
という、同情というか疑問もわいてくる。
確かに何かを勘違いしているモンスター女はいるけど、大多数の人は、普通に良い人だよなあ、と思ったところでこの本は、実はこんなに語りましたが、こういうタイプって少数です、と救いが来る。
こういうセンセーショナリズムに陥らない常識が来るのが、この本の救いです。

それから著者は、女は金だろ、顔だろ、というのはマスコミが語った偏見であり、普通の女性は、普通の男性と地道な幸せを願っています、って訴えているけど、コレまんざら嘘じゃないと思う。
そしてこういう真っ当なことが語られないのは、当たり前過ぎてマスコミとしてオモシロクないからであって、逆にモンスター女ばかり取り上げられるのは、メディアとして数字が取れるからです、というのも説明にも納得。
結局、世の中壊しているのは、何でも過剰に煽りたてるメディアという結論ですが、俺も同感だよ。

それでもこの本、ラストで、好きだった女性が延々と不倫しているを見守り続け、最後に純愛完結型として幸せになりました、なんて例には、これからは男も修行だな、なんて悲しみを禁じえない。

昨今は際限なき自由競争が格差を生み、多くの悲惨を招いているって話が多いけど、それ以上に、恋愛自由主義はまともな結婚市場(社会構成)も壊してしまったのかもしれませんね。

自由ってのは劇薬なんだな、と思う今日この頃です。

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January 29, 2009

吾妻ひでお  逃亡日記 @・・・やっぱり漫画がオモシロイ

傑作「失踪日記」、「うつうつひでお日記」に続くモノですが、漫画は最初と最後のちょこっとだけです。
後は吾妻さんの、失踪時代、アル中時代、生い立ちとデビュー、週刊誌連載の時代などがインタビューの形式で語られます。
文章になっているので情報量は多く、あの事件に至るまでの半生は良く分かりますが、それほどオモシロくないです。

やっぱり吾妻さんは漫画家ですね。
最初と最後の漫画は圧倒的にオモシロいもの。
味わいが良くて、何度も読んでしまいました。
結局、本の魅力って、何を語るか、ではなく、どう語られたか、が問題なんですよ。

後は実際にホームレス時代に徘徊した現場が写真付きで紹介されています。
写真と吾妻さんには、しみじみとした情感があり、特に後半はメイド姿のモデルさんが出てきて、こんなのを夢に見ていたのかなあ、なんて吾妻さんの幻想世界を覗いているようで楽しかったです。
2人して黙然と陸橋に立っているショットは特に印象的。

また失踪して「失踪日記第二巻」を書いてください、とは言いませんから、「うつうつひでお日記」みたいな癒し系の日記漫画を出して欲しいです。
今読み返すと、らき☆すた、のみなみちゃんとか、ZUNさんとか分かるようになっていて自分のオタク化の進行を再認識しました(笑

この本読んでいたらまた「うつうつひでお日記」みたいのが読みたくなってしまいました。
アイスと図書館と格闘技鑑賞の日々、みたいなヤツ・・・アレ癒される・・・人生、こういうのもありだよなあ、って思えんだよな。
失踪は体がキツイでしょうけど、日記漫画なら書けるでしょう、ホントウに少しづつで無理のない範囲でイイですねから、とお願いして終わりです。

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January 02, 2009

サッカーとイタリア人  小川光生@サッカーチームから学ぶイタリア近代史

クルマから、ファッション、ローマ時代の遺跡にルネッサンス期におけるアートまで、イタリアという国の魅力は豊かです。
行ってみてもおそらく外国で唯一食べ物に不満のない国ではないか、と思えるくらい美味しいし、人は明るくフレンドリー。

でも近代史はムッソリーニくらいしか知らなかったんで、セリエAでのローマー・ダービーなんかで見る、もう興奮を超えた殺伐たる雰囲気に戸惑うのも確かでした・・・

イタリア人はカルチョが大好きで、興奮しやすく熱く燃えたぎるのが民族性です。
だからクルマもフェラーリやらランボルギーニやらをデザイン出来るんですといわれても、イマイチ納得できない・・・この本は、その裏側、社会的背景、それを生んだ歴史とは如何ほどのモノなのか、という疑問に答えてくれる1冊です。

単にイタリア近代史と言われても勉強する気が起きませんが、お馴染みのミランやらインテルやら、ASローマにナポリだなんて題材だとオモシロクって読むことが出来ます。
さすれば同時にイタリア各都市が都市国家として、貿易都市としてあった興隆の歴史もアタマに入るというわけですね。

イタリア代表サッカー好き、セリアA好き、イタリアで直にサッカー観戦行きたい人なら読んでおいて良いでしょう。
より興味深く楽しめるようになると思います。

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