スポーツの映画

April 18, 2011

武士道シックスティーン@成海璃子の眉はこの映画のためだった

一見普通のオッサンでも、その内面は様々であるのように、美少女だって一くくりにするな。
色々なキャラがいるのだなあ、と改めて気付かされる映画です。

ベストセラー原作の映画化ですが、この映画、まず主役を張る成海璃子さんの眉に注目です。
美少女モデルとは思えないほど、いきり立ち逆立っている。
そして演技もそれにふさわしい狂暴さが出ています。
打ちかかる間際の叫びは迫力満点で、竹刀を握ると、「これは刀だ」と言い切るセリフには、闘いに憑かれた人間の重い狂気すら漂います。
成海さんが破壊的なパンクロックを愛好する女の子だというのが充分納得出来る演技です。

もう一人の主人公を演じた北乃きいさんは、終始、受けに回る役柄でしたが、好演していたと思います。
道場で二人だけで稽古する場面は、ご自分で演じたのでしょうか?
激しい動きに白い道着がひらひらと映えて、運動神経良好とお見受けしました。
昔と違って、最近の女優さんは、身体能力が要求されるので、大変だよね。

成海璃子さんの怪演を見るだけでも価値がある映画です。
良質の原作がテンポ良く演出されていて楽しかったな。

二人が戦うシーンでのセリフ回しで「あらご挨拶・・・」というのが、時代錯誤と言われているけど、私はオモシロかった。
緊張の極限で、時に人はオカシナ事を言うものだと思う。
特に、武蔵だ小次郎だ、ここは巌流島云々なんて言うオタクな少女たちならね。

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December 31, 2010

インビクタス/負けざる者たち@運命を握りしめる

クリント・イーストウッドの映画はみな素晴らしいのですが、時にテーマが重く、気軽に鑑賞というわけにはいきません。
特にこの映画はラグビーが主題のひとつ。
ラグビーって嫌いなんですよね、
なで肩で華奢な私の劣等感を激しく刺激するスポーツなんです。
その劣等感を払しょくすべく延々とトレーニングに励んでいるんですが、生まれもった本質の違いは覆い難しってね。(ちなみに私は様々な劣等感を持っていて、それをはらしたいが故に、ここぞと決めた分野には努力を惜しまないという性向があります)
マンデラさんも偉い人だと思うのだけれど、日本人にはちょっと距離があるのは確か。物理的にも心情的にも。

さて映画ですが、主演のM・フリーマンの素晴らしさはみんながきっと言うことでしょうが、マット・デイモンも素晴らしい。
特に初めて大統領執務室に入っていく顔に注目です。
過去に戻って現実を映してきたみたいにみえました。
マンデラ役のフリーマンとの
「怪我は大丈夫なの」
「完璧な状態で戦えることないです」
「人生と同じだね」
なんてやりとりが非常に様になっています。

「危険が恐ろしければ指導者になるべきではない」
というセリフは・・・誰に言いたいかなんて話はもうよしましょう。

ともかくこの映画もきっちりクリント・イーストウッド水準です。
Greatでwonderfulでexcellentでamazingってことです。
撮る映画撮る映画みんな素晴らしくって、今さら素晴らしいって言うのもなんなんですが、恐らくイーストウッドは完全にある種の境地に達していて、手に触れるものすべてを黄金に変える伝説の王の如く、彼がメガホンを取ればこうなる、という奇跡(というかこれだけ続くとかえって有難味が失せるほどですが)をご覧ください。
私のようにラグビー?
嫌い
マンデラさん?
偉い人だと思うけど、それほど身近には感じない、という人間も、映画が始まればあっという間に引きこまれ、最後は感涙、という顛末になること間違いなしです。

それではみなさんに、来年に向けてネルソン・マンデラの愛した詩を送ります。

インビクタス:不屈
私を覆う漆黒の夜
鉄格子に広がる奈落の闇
どんな神であれ感謝する
わが魂が難攻不落であることを
無残な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない

門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者。
我が魂の指揮官である。

ps
年末の数日は、私がノビノビ出来る数少ない日々なのですが、一昨日から風邪を引いてしまいました。
よって昨日予定していたサーキット行きはキャンセル。
今日予定していた「頑張れ日本!全国行動委員会街宣活動」にも行けませんでした。
国旗も買ったのに残念です。

仕方なく家にいて「薔薇のイコノロジー」を読みながらこの映画を見ました。
結果として悪くない一日だったと思います。

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December 22, 2008

オフサイド・ガールズ  オフサイドを作る人々、戦う人々

イランで女性に生れたら、スタジアムでサッカー観戦出来ません。
・・・別に行かんでも良いよ、と言うなかれ。
この映画に出てくる女の子たちは、どうしても行きたかったのです。

舞台はWカップ最終予選、出場を掛けた一戦に向かうバスの中から始まります・・・
決死の覚悟の男装の女の子がまず可愛い。
周囲の浮かれた気分とは裏腹に不安気な表情のまま、10万人収容のアザディ・スタジアムに到着するのですが、周辺の描写も見事に雰囲気を出していて、各国の映画祭で受賞を続けるジャハル・パナヒ監督の手腕はなるほど確かです。

男装少女は身体検査で触られるのを嫌がりあっさり捕まるのですが、スタジアムの片隅に臨時で設けられた柵の中には手管の限りを尽くした他の女の子たちも沢山いて、彼女たちと取り締まる兵士とのやりとりで映画は進行します。

取り締まる兵士たちもユーモラスで、オマエたちの所為で、俺は田舎の親と家畜の世話が出来ない、なんて嘆いている。
一人に逃げられると、これで俺は一生、兵役だあ!
なんて悲鳴を上げる。
どっちにも各々同情したくなって、こんな普通の人たちを困らせる法律がつくづく馬鹿らしくなる。
そうなのだ!
「普通の人間の罪のない行為を困らせる法」ってヤツが諸悪の根源なのだあ!という監督の主張が、穏やかに確実に心に届きます。
祝祭的な幕切れも良かったな。

どの国だってWカップに出られることが決まったら喜ぶものでしょう。
それが自然な感情なんだよ。

ps
マハダビキアとかアリ・ダエイとか、日本でもすっかりお馴染みの名前も出てきます。
イランも身近になったよね。
こういう側面もあるから国別対抗って好きだ。
燃えるしね。
まあ日本には、日本、日本と燃えると顔をしかめる人がいるのが、私にとっての違和感です。
そんなことも思いました。

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