ふっと心がかるくなる禅の言葉 永井政之@八風吹くとも動ぜず、まさに木鶏の如し
良く知られた禅の言葉を2p見開きに1つづつ、右側に言葉、左側にその解説が書いてある本です。
私は漢詩の響きって好きなんです。
漢詩の生まれは中国ですが、それを日本語に置き換えた時の響きは、清澄な品格があり、耳に心地よい。
だから漱石やこの間の山田風太郎の日記など、漢文の素養のある文章にも参ってしまう。
禅語の良い処は、素晴らしい響きの言葉に深い知恵を含むことです。
私が懸念することの一つに、実は人間の知恵は以前より浅くなっているのではないか、と思うことです。
確かに昔の人は科学的知識に乏しかった。
情報量も少なかったでしょう。
数学的な情報解析能力だってなかったかもしれない。
でも人が生きる上での生きにくさ。
それを乗り越える知恵は今よりあったのではないか、と思うのです。
禅語は、長い間考え抜かれ、研ぎ澄まされたモノですから、もう内容は抜群に決まっているのです。
となるとその本を読むかどうかは、その書かれ方にあると思います。
この本は禅の思想の入り口、入門書でしょうが、文庫形式でコンパクトにまとまり、読み易さ、まとまり方は良く出来ていると思いました。
なんとはなしに清潔感を感じる編集も、傍に置いて何度となく再読していきたくなる感じです。


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