心が強くなる言葉 中村天風
心というのは不思議なモノで、一瞬にして無限ともいえる強さを身につけることが出来る可能性もあるし、強くありたいと思い続けても、一生ついに叶わぬということもあると思う。
この辺が他の分野と比べて不思議を感じる処だ。
いわゆる腕力が弱かったとする。
ベンチプレスで30キロがやっとだ、という人間に80キロを上げろと言っても出来ない。筋肉量が違うのだから出来ないものは出来ない。
でも堅実にトレーニングを続ければ80キロ位なら上げるようになることは誰にでもできる。
要はやった分だけ確実に強くはなる。
知力というと大げさだが、突然アラビア語について問われた時、天下の秀才でもまったく知識がなければ簡単な一文を読むことも出来ない。
でも着実に勉強を続ければ、凡才でも、ある程度の読み書きは出来るようになるだろう。
これまた要はやっていたかやらなかったかだけで結果が決まる。
でも心はそうはいかない。
分かっていても出来ない。感情のコントロール、克己が出来ないということがある。
逆に突然の目覚めということもある。
一朝起きたらアラビア語に堪能ということもないし、腕力が倍になっていた、ということもないが、心にはある。
逆に心には一生の努力も叶わぬということもある。
この本は新書版の大きさでハードカバーで1pごとに1つ1つの言葉が書いてある。
手じかにおいて読み直すには悪くないだろう。
以下印象に残った文章を
1)人は第一に自分の身体や感情に負けない心を作らないといけない。
2)心の力が勝れば運命もその支配下になる。
3)感謝するに値するものがないのではない。感謝に値するものを、気がつかないだけだ。
4)自分の欲望の水準を自分勝手に決めて、思うようにならないと不満や不平が考えていたらいつまでたっても本当の幸福はない。
5)自分の理想を一つの絵にして心の中にはっきりと描かなければならない。そしてそれを絶え間なく聖火のように燃やし続ける。
6)人生は心ひとつの置きどころ。極楽にするには心の持ち方を変えれば良い。
・・・まあ、こういう具合に書くのは簡単だし、その時は納得出来るような言葉が続きますが、実行しようとするとウエイト・トレーニングよりアラビア語の学習より難しそうだな。













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