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April 2012

April 30, 2012

レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想:ほつれ髪の女@芸術とは怪物を生み出す為にある

今回、一番の売り物であるはずの「ほつれ髪の女」はポプラの板に描かれた素描です。
サイズは24.7×21㎝と非常に小さく、そっけなく、混み合った館内だと注意しないと行きすぎてしまうような大きさです。
それでも足を停めて見つめれば、絵画はレオナルド・ダ・ヴィンチだけが放てる妖気に満ちて、囚われたようにいつまでも見つめていたくなる出来です。
真の意味でのmagicが宿った作品で、目の前にして時を忘れること、安室奈美恵のライブ並。
稀代のライブに対抗できる絵を500年前に描けたレオナルド・ダ・ヴィンチが凄いのか、人類の至宝とも言える作品に匹敵するパフォーマンスが出来る安室奈美恵が凄いのか、まあ両方凄いってことですね。

共通するのは、共に私の財布を開かせる力、留まることがないってことで、ミュージアム・ショップでは久々の大量買い。
レオナルド作品をフューチャーしたグッツに瞳孔が開いたこと、自覚しながら、バッグ@ほつれ髪の女一つ、トートバック@受胎告知は二つ購入、Tシャツ@ほつれ髪の女一枚、ボールペン@受胎告知2本、最後の晩餐とダ・ヴィンチは1本づつ購入、クリアファイル@ほつれ髪の女一枚、図録一冊、さらに額絵をフレームに入れてもらったんだけど、そのすぐ後ろでジクレー複製画があったんで、キャンセルさせてもらいそっちを購入。
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あっという間に5万円のお買い上げ・・・
スゲエ!
モノを買わせる威力、俺に対しては絶大なる威力を誇るレオ様だ。
結局、芸術って究極の逸品が見たいってことに尽きるよね。
音楽であれ、絵画であれね。
誰の作品が究極か?というのはそれぞれが決めることだろうけど、私にとってはレオナルド・ダ・ヴィンチは究極の人間だ。

昼食は銀座に回ってミシュラン二つ星の寿司屋に行き、帰りに寄ったアニメイトでは仙石撫子と綾波レイのグッツも購入。
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共通点は共に聖女を描いた作品ということですが、アニメイトの会員にもなってしまったことなど、ちょっとレオナルド・ダ・ヴィンチの毒気にリミッターが外れた感じがしないでもない。

絵は小さく、ただのデッサンではあるけれど、言うまでもなく芸術の価値は大きさで測れるものではなく、そそがれた労力で測れるものでもない。
この比類なき画家の作品は、小品とはいえ紛れもない呪力を持った怪物であり、チャンスがあるなら見逃す手はないでしょう。

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April 29, 2012

福島第一原発―真相と展望 アーニー・ガンダーセン@池田信夫先生はこの問いに答えるべき

非常に恐ろしいことが書いてある本です。
読むのなら心して読んでください。
まず世の中にはやたらと人の不安を煽りたてて自分の本を売りたがる輩がいることは承知してます。
そんな本を書く人がいても、だいたい一読すれば分かる。
専門外のことであっても、日々の生活と勉強から培われた直感というのはそれほどバカにならない。
もっとはっきり言えば、著者の写真を見ただけでも分かった気になる時がある。
でもこの著者の書いていること、私には「不安を煽るだけの暴論」とは思えないのです。

私はそもそも原発に反対するというメンタリティは分からない人間だった。
原発OK,どんどんやりましょう、と思う人間だった。
科学の傲慢なんて今に始まったことではない。
夜にこうこうたる灯りを付けることから天然自然には反していることであって、科学が傲慢ならジェット機も抗生物質も神をも恐れぬ傲慢だ。
でも今回の原発爆発は怖かった。
自分の生活、人生に様々な不安があること、充分承知はしていましたが、こんなカタチで、それこそ根底から覆されるような災厄が、自分の力のまったく及ばない場所から降り掛ってくるとは思わなかった。
世間はどうも一段落という様相ですが、果たしてこの本に書かれている4号機燃料プールの問題はどうなのか?
未だ倒壊すれば日本列島を分断するような危機的状況は起こり得るのか?
ネットでも大きな不安として取り上げられているのだから、原発は安全だった派はきちんと反論すべきでしょう。
この本の論議が、幼稚で問題にならない暴論だとしても、不安がっている人は大勢いるわけで、それならコレコレこういう訳で問題にならない、とはっきり言っておくべきです。
原発再稼働には反対、電気なんて足りなくてイイ、なんて言ってるんじゃないですよ。
この著者だって、15年位で原発の依存を0にするよう転換をすすめればイイよって言っているんだから。
それでも未だに福島にある危機の状況を、原発は爆発してもメルトダウンしても安全だった、と言い切る識者には問いたいのですよ。

ps
この問題について、誰か池田先生のブログでもツィッターでもいいから聞いてみてもらえませんかね。
「アーニー・ガンダーセンってどうなんですか」ということです。
私は池田先生のファンで、ブログでも御著作、何冊も取り上げさせてもらい、みな高く評価しました。
実際、勉強になるなあ、と思ったからそう書いたのですが、どうも先生は私のような匿名ブロガーはお嫌いなようで、1度コメントしたのですが、反映されず。
そのことは別にかまわないのですが、この本の内容については是非お聞きしたいと思うのです。

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April 26, 2012

にっぽん虫の眼紀行(中国人青年が見た「日本の心」)毛丹青@漢詩の詩情あるエッセイ集

現、神戸国際大学の教授である毛丹青先生が、副題通り中国から留学生として来日した頃に、みつめ感じた日本へのエッセイです。
最初に圧倒されるのがその日本語の巧みさ・・・なんつーか、頭脳のレベルの差を見せつけられるようで、ちょっと悲しいです(笑
結局、外国語で書くにしろ、その素養は元の言語能力が出るのであるなあ、と感じいるしかない。

一読者としての楽しみは、文章を読んでいるとなんとなく漢詩の趣きがあることですね。
それも日本風に漢文読みした漢詩です。
中国人が日本に来て、その風土に親しみ、日本語を学んで書く文章と、古くから中国で読まれた漢詩を、日本人が解釈した漢文読み漢詩が似ているのは、互いの感覚がその根底にあるのだから当然と言えば当然かもしれないけれど、感慨深いと言えば言える。

奥さんの描写が楽しい「イワナ」、ドイツ人青年との邂逅が印象的な「東京帰途」、終電の意外なエピソードと最後のオチが笑える「最終電車」やっぱり奥さんが可愛い「座禅と風鈴」、ホンマかいなというレベルの不思議な話「夜桜」、風景描写が美しい「落桜抄」、日本人の民度への敬意が滲む「盲導犬」
みな優れたエッセイが持つ短編小説の味わいがあります。
文革だなんだで、中国人の伝統的な感性も死に絶えたか、と不安になる事もあるものですが、この人の中では詩情は死んでない。

著者の若き日の写真、私はどうもアニメで似た人を知っているような気になったんですが・・・

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April 25, 2012

セザンヌーパリとプロヴァンス展@ブルーが象徴する理解への壁

日本では大人気のフランス印象派絵画。
今回はセザンヌが来ていますが、個人的には「パリとプロヴァンス」という副題に注目したい。
この副題の意味、というか、こういう副題が付いた意味ですね。
何故なのか?
それは日本でセザンヌの人気が今一つだから、ということもあるんじゃないでしょうか。
セザンヌのモティーフといえば、サント・ヴィクトワール山が有名ですから、そりゃプロヴァンスでしょう。
そもそも生地ですし、文句はない。
でも今回の展覧会を見てもわざわざ名乗るほどのもんじゃない。
パリとプロヴァンス、という名前がもたらすイメージに少しでも頼りたい、という思惑を感じました。

では何故セザンヌは分かり難いのか、というと構図がキュビズム的だから、が一点、そして青を良く使うということもあるんじゃないでしょうか。
青は理性の色であり、それをまた理知的に組み立てる画家がセザンヌです。
理知的であることは、必ずしも芸術と反することではないのですが、印象として理知と芸術は相反するイメージがある。
芸術とは感情に深く訴えるモノであり、それは暖かなモノこそ喜ばしく、色合いは赤や黄色であるべきである・・・とまでは言わないけど、セザンヌが良く使うブルーと、一見不可思議に見える独特のバンランスが容易に人を近づけ難い・・・のではないか?

私も長らくセザンヌにはピンとこなかった。
この画家の何処が偉大なのだろう、と腑に落ちなかった。
ある日、すっと分かった。
どうして分かった気になったか、というとただ見続けたのです。
分からなくてもイイから機会がある度に見る。
するとある瞬間から突然感じられるようになる。
画家を分かる、というか、作品を感じられる方法はこれだけだしこれ以外にはないでしょう。

行ったのは日曜だというのに会場は余裕の入りでした。
いつか多くの人がセザンヌの壁を乗り越えて大入り満員になったらイイな、と今は書いておきます。

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April 23, 2012

ライト・ヘビーTMジョン・ジョン―ズは何時負けるのか?vsラシャード・エバンス

UFC145においてジョン・ジョーンズがラシャード・エバンスを破って3度目の防衛を決めました。
J・ジョーンズは、目を見張るような動きでエバンスを終始圧倒。
判定決着でしたが、内容は一方的でした。
トリッキーな動きが普通に出来て目を驚かすだけでなく、効果的だった、というのが異常なほど凄い。
相手はタイトルマッチでリョート・マチダに1度敗れただけのラシャード・エバンスです。
笑顔が愛らしいラシャード・エバンスですが、MMAをやらせれば超のつく1流の選手です。
際立った身体能力とクレバーさを合わせ持つ元チャンピオンです。
しかもスパーリング・パートナーの兄弟子だったという事情で、言わばお互い慣れた間柄。
癖も手口も掌の中、ということでしたが、JJには関係なかった。

この試合で一番驚いたのは、エバンスと手を握った状態から肘を飛ばしてくる動き。こんな見たこともない打撃であのエバンスをグラつかせたという事実。
それでいて素直なジャブもストレートも巧い。
パンチの軌道が綺麗な一直線を描き、スナッピイで打点も正確。
戻りまでが速く、1流のボクサーのレベルに見えました。

試合終了間際に抱きついて引き込む動きまで見ると、JJは相当安全マージンを取った上でエバンスをコントロールしていたという事だろう。
離れてはリーチで勝る蹴りとパンチで一方的にポイントを獲る。
接近戦では膝と肘で脅かし、万一でも事故が起きかねないグランドは実質封印、という戦略だ。

プロスポーツを観る最大の魅力は、常人のスケールでは測れない超人を観る魅力ですが、この選手は違い過ぎる。
時に画面越しでも怖さを伝えてくる選手はタイソン以来か?

果たして彼はどこまで強いんだろう。
いつか負ける日も来るのだろうが、年齢は未だ24歳。
ライト・ヘビーへ野心を燃やすすべての選手たちには気の遠くなる事実だろう。
J・ジョーンズに敵がいるとすれば、それはおそらく一人だけだ。
人間である限り、順風が続けば己の中に育ってしまう高慢な心。
それが生む油断だけだろう。
逆に彼の精神が、賞賛と富の中で毒されなければ、今後10年、負けることはないだろう。
ジョーンズに学ぶ点があるとすれば、そういう事だ。
その点、アンデウソンは良いアドバイスを与えてくれるかもしれない。

ps
幸福の重荷は苦しみという慰めによってのみ取り除かれる。苦しみとは自らの神に対する愛を試すものである@シャンタラム
JJは何時まで格闘の神を愛せるのか?
ライト・ヘビーのTMは、すでにその点だけが問われる処になっている。

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April 22, 2012

シグネチャーSIGNATURE@味は確かでもサービスに難あり。全体としての満足感は高くない

ミシュラン店シリーズ、今回は次女の合格祝い兼長女の留学帰国祝いで総勢8人の会食となりました。

場所はマンダリンオリエンタル東京の37Fですが、曇った昼間だったせいか、眺望にそれほどの感動もなし。
この手の走りだったニューヨークグリルが52Fだったんだから、もういい加減驚かないよね。
8人分用意された席も普通のお店という感じで、マンダリンオリエンタル!という語感からのイメージする荘重さというか、特別感はなし。
コースは12000円のランチでした。
味は軽めで、なるほど、軽快な味とインテリアは調和しているのか、とは思う。
食事は今風の水準の高いフレンチという感じ。良かったです。
フレンチのコースだと待ち時間が気になりがちな私なんですが、お皿の出てくるテンポも良好。

お祝いにシャンパン1本追加。
珍しく私がマティーニを2杯頼んで酔っ払う。
オーダーしたのはエメラルドマティーニとスモークト・マティーニ。
どちらもグラスが大ぶりでちょっと驚く。
味に特別の感慨はなし。
もうちょっと値段を抑えても量を少なく、グラスは薄くした方がムードが出るような気はするんですが、どうでしょうか。

気になったのはサービスで、長女の到着が少し遅れたんですが、ウエイターの方が始めてもよろしいでしょうか、と2,3回聴きに来られる。
今時は携帯で後何分で来ますと分かっているんだから待ってくださいよ。
メンバー揃ってないのに、始めることはないでしょう。
それほどの時間じゃないんだからさ。

悪くはないけど、感慨もなく、多分もう利用しないだろう。
マンダリンには泊まることあるかもしれないけどその時は中華に期待します。

ps
隣に座った長女と延々お話。
「人生の刃の上で踊る時、頼りになるのは二つだけ@某アニメーションから」
なんてことを色々と熱く語る(笑
偶然昨日観たアニメ、貴方が好きだと妻から聞いていたんで言ってみました。
忘れないように。

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April 19, 2012

ジョン・カーター@期待は完全に裏切られた。前評判以上にツマラナイ1作

この映画の予告編を初めて観たのはもう随分前になると思います。
劇場側でも前々から予告を流す期待の作品だったのでしょう。
ワクワクするような3D映像は、本格派を予感させ、私も一目で、この映画は絶対に観よう、と心に決めました。

ところが公開が決まるとあまり評判が芳しくない。
ま、ネガティブな事を言いたい人は何時でも、何処でも、何に対してもいるもので、あまり気にしない、と勇躍観に行ったのですが・・・結果、相当ツマラナカッタです。

主人公の活躍にまるっきり整合性を感じないから観ている間シラケルシラケル。
えーと、ですね。
こんなSFfantasyじゃなくても、とことんリアリズムの映画でも所詮、作り事。
細かくツッコんで行けばフィクションなんて必ずバカバカしいものなんです。
でもランボーに弾が当たらないのはオカシイとか、ジョン・マクレーンはただの刑事なのに、なんであんなに頭が切れてタフなのか、なんて疑問を感じさせないでしょう。
我々は夢中になって観てしまう。
それこそが俳優の、演出の、脚本の総合的には映画監督の生み出すmagicなんです。
我々はその魔法にこそ金を払う。
おいおい、というツッコミを観客の頭によぎらせなかったら制作側の勝ち、はいはい、と白けさせたら負けということです。
なんでこんなになっちゃたか、と考えるに、原作が難しかったということがあるんじゃないかな、とも思ったんですよね。

予告編を観た時、ジョン・カーターという名前に憶えがあるような引っかかる気持ちになったのですが、まあ気のせいだろうと思っていたら、なんとこの映画はSF小説史上、歴史的作品になった「火星のプリンセス」が原作だったのでした。
正直、エドガー・ライス・バーロズの本は原作として難しいと思うんだ。
この当時は確かに画期的アイデアであり、それ故に歴史的な小説になったんだけど、私が中学生の頃読んだ時点で随分古臭く感じたんだよね。
それが修正されずに裏目に出た。
この原作を優れた映画にするには、制作側の力が足りなかった、というのが結論ですね。

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April 18, 2012

12年4月期の視聴アニメは、這いよれ!ニャル子さん、アナザー、まどかマギカ、ナディア、ですね

最近の私のお楽しみである深夜アニメですが、今期観ることになったのは新顔の「這いよれ!ニャル子さん」に、観ていなかった再放送分、アナザー、まどかマギカ、ふしぎの海のナディア、となりました。
新作より再放送分が多いのは見逃していた名作が一挙放送という事情からです。
深夜アニメ見始めました、と言ってもそうは見てないニワカなんで恐縮です。

綾辻行人さん原作のanother(アナザー)ですが、正直綾辻作品、小説で何作か読んだのですが、あんまりピンと来なかった。
このアニメが紹介された時もホラー映画、ホラー小説マニアとしては、まあ落とし処は○○の辺り・・・なんて分かった気になってしまって、観なかったのですが、評判が良いので見始めました。
まだ二回ですが、作品全体にムードがあって非常にヨロシイですね。
中心となる男女のキャラクター二人ともに魅力があり、映像もホラー作品が観たい人の好み、良くとらえていると感じてます。

まどかマギカは絵柄が好みでなく、評判に駆られて見た回もなんとなく暗くてね。
私は魔法少女モノ、やっぱりしゅごキャラみたいに能天気なのがイイなあ、と自覚したしだいなんですが、あまりの評判に観てみることにしました。
ちょっと見慣れると絵柄も可愛く美しく、特に背景画などちょっとオーブリー・ビアズリーの絵画を彩色したようで素晴らしい。
今さらですが、極めてクオリティの高い作品と感じていて期待大です。

ふしぎの海のナディアは、庵野監督、貞本さんキャラデザインの作品なので敬意を表して観ない訳にはいかないだろうということで録画しています。
健全な娯楽路線なんで観ていて安心、主人公二人にも魅力がありますね。

最後は唯一の新作「這いよれ!ニャル子さん」ですが、21世紀日本のぶっ飛んだセンスにあふれるギャグアニメで、ホント、ラブクラフトにも見せてやりたい出来になってます。
ホラー小説が好きなら一度は通るクトゥルー神話ですが、まさか「這いよる混沌」の二つ名をもつナイアーラトテップ(アニメと読み方微妙に違いますが、私はこう覚えていた)があんな姿で蘇るなんて思わなかったです。
しかも放映二回目にしてナイアーラトテップがクトゥガと決闘するは、ルルイエまで浮上するはと驚きの連続です(笑
あの伝説のルルイエ(どんなにこの場所に憧れたか)があんな姿の島だったとは、オーガスト・ダーレスとかコリン・ウィルソンにも教えてやらないでどうするって話ですよ。

その上、ハスターまで出てくるんでしょ。
ハスター、風の邪神ですが、私、何故か個人的に好みだったのですよ。
今後、エイボンの書、とかルルイエ異本とか出るんでしょうかね(笑
かつて幾多小説やクトゥルー関係のmookを読んでは、こういう単語にひたすら妄想を羽ばたかせていたマニアとしては、これからどんなモノがどんな姿で登場するのか楽しみで仕方ない。

このアニメの唯一の難点は、男の子にあまり魅力を感じないとこだよね。
ニャル子は男の子の見た目だけに惚れてしまうダメンズウォーカーかもしれない。
まあ、本人がナイアルラトホテップなら関係ないか。

ps
OPの曲「太陽曰く燃えよカオス」も素晴らしい。
5月23日発売とまだまだ日がありますが、CD買ってクルマのHDDに落とす日が楽しみです。
今年の夏は、うーにゃーうーにゃーと流れてくるBMWかポルシェを見たら生暖かい目で見てやってください。
これぐらいしか楽しみがないんだからさ。

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April 15, 2012

ルポ 若者ホームレス 飯島裕子@パチンコ問題に口をつぐむ日本のすべてのマスメディア

若くしてホームレスになってしまった若者たちを丹念に取材した1冊です。
大企業こそ絶対悪、とか、グローバル化は庶民の敵、とか、最近の若者は忍耐が足りないから悪い、なんていう感情論を排し、冷静に淡々とした筆致で各人各様の経緯が語られています。

何故、若くしてホームレスにまでなってしまったのか?
様々な問題があり、いずれも一筋縄ではいかないのですが、読んでいるうちに気になりだしたのはパチンコについてです。
この本はパチンコの問題を主題にしたモノではありませんが、ともかく随所に出てくる。
「パチンコにハマって」とか
「親も私もパチンコ中毒」とか
「パチンコでお金を使いはたして」などなどとです。

休日前夜など巨大な駐車スペースをぎっしり埋めつくすクルマを見れば、確かに影響を受ける人、多いんだろうなあと推測出来ます。
それならば転落するきかっけとして防ぐことが一番簡単で効果的なのは三店方式で実質賭博となっているパチンコの問題なのではないか、と感じて思うのが日本のマスメディアについてです。

日本のすべてのテレビも新聞も、そんな現状と問題点を絶対に語らない。
大量のCMが出向されているせいなのでしょうが、CMなどまったく関係ないはずのNHKですら口をつぐんでないものとみなす。
これだけ多くの問題を生んでいること、彼らはとっくに知っているはずですが、口をぬぐって知らんふり。
ま、これが天下国家にモノ申す社会の木鐸たるマスメディアの姿です。
彼らはテレビで新聞で、毎日毎日、正義、真実、知る権利、大所高所から立派で高邁な理想論を語りますが、実態はこんなモンなんです。
若者のホームレスも問題ですが、日本のメディアもなんとかした方がイイよね、と思う処でしたね。

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April 13, 2012

アーティスト@84回アカデミー賞作品、監督、主演男優賞だが・・・地味過ぎませんかね?

第84回アカデミー賞の主要3部門を独占した作品ですが、私には少し物足りない作品でした。
この映画のファンの方にはお詫びします。
私は絵画にしろ小説にしろ音楽にしろスポーツにしろ一点だけの譲れないのは、自分がどう感じたか、ということなんです。
どんなに世評が高くても、権威ある賞を獲っても、人気爆発でも自分がピンとこなかった作品は褒められない。

こういう作品がアカデミー賞を獲るというのは、アメリカという国がいかに映画という表現形式を愛しているか、ということの証左だとは思います。
それはそれで素晴らしいなんだけど、年間で最も優れた作品がこれか、と言われれば、ノスタルジーの魔法にちょっと惑わされすぎているんじゃないかな、と思ってしまうのだ。
本気で昔ながらのサイレント映画を造ろうという意気込み、映画へのひたすらの愛情など志は高く、グラスを置くシーンなど演出は冴えて気が利いていたのは感じましたし、ハリウッドらしくしつけられた犬も素晴らしい演技を見せる。
でも、だ。
しかしだ。
あえて言うならこの程度の映画なら、来年辺り有料の衛星放送でのノーカットバージョンを鑑賞出来れば充分だ。
ヌードやアクションシーンがないことが、物足りないと言っているんじゃない。
この位の映画ならむしろ「ニーチェの馬」みたいに真正面から芸術難解路線です、なんて言ってくる映画の方が、個人的には好みかな、と思ったしだいです。

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April 11, 2012

恋物語 西尾維新@悪趣味でもなく最悪の選択でもない。西尾維新の才気に瞠目する

千石撫子がとてつもない蛇神となってしまった「囮物語」の解決編となります。
箱の表紙に「100%の悪趣味で書かれた」とあったり、ひたぎの選んだのは、「真っ黒で最悪の手段だった」、なんてありますが、なんのなんの。
嫌な野郎だと思っていた貝木泥舟の魅力がじわじわと伝わってくる佳作です。

それにしても西尾維新の才気は素晴らしい。
プロットは練り上げられ、キャラクターの魅力には目を見張るばかり。
随所で語られる言葉も実に印象的で心に残る。
「面倒臭い、という気持ちが、案外人の心を、一番に折るものなのだ。」とか
「根気というものを、大抵の人間は、思っている以上に持たないのだ。人間は怠惰なのだ。怠惰は愚かであるより厄介だ。人を殺すのは退屈でなく怠惰なのだ」
なんて凄いセリフだよね。
利口ぶっているだけの小説に、こんな真実はまず書けない。
そして終盤の千石撫子の人物像を解剖していく件ですね。
充分に「深い場所」まで降りていると思います。

メディア・ミックスの魅力も取り入れられていて、アニメ「化物語」のオーディオ・コメンタリーにあったラッパー撫子の最初の言葉。
それが実に巧く使われていて、一読、吹き出しました。
まさかあの時点でこの作品のあのシーンを書いていた訳じゃないよね。
そしたらもう神がかりの才気としか言いようがない。
恐らくは事後的な利用だと思うのですが、こういうのをアニメ頼り、と言う非難はあたってません。
たとえば近年最高のホラー映画&小説と評価されている「羊たちの沈黙」シリーズ。
この作品は、メディア・ミックス、最高の結実例でもあります。
トーマス・ハリスは、自分の小説が映画化された後に現れたアンソニー・ホプキンス創造のレクター像を、続編となる「ハンニバル」で実に巧く利用してみせた。
あのレクター像があってこそ「ハンニバル」の成功があった。
そういうことです。

私は小説マニアで、ル・クレジオから川端康成まで読むけど、魅力という何より大事な一点で西尾維新作品は世界のトップになんら見劣りしていません。
ライト・ノベルなんてオタクな子供の読むモノと、読まずに斬って捨てている方がいるなら「騙されたと思って、チャレンジしてみな@貝木泥舟」
ですよ。

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April 09, 2012

ドライブ/Drive@青白く燃え上がる狂気『タクシー・ドライバー』を思わせるviolence fantasy

昼間は映画のスタントマンで夜は武装強盗の逃亡を助ける天才ドライバー。
そんな寡黙で孤独な男が一人の女性と出会った先に遭遇する暴力の嵐・・・

もう同じような設定の映画、何本観たことでしょう。
ありきたりというか手垢の付きすぎたお話しで、好意的なレビューがなければ絶対に観なかったであろう作品。
正直、賞賛の嵐となっているレビューを読んだ後でもね。
行くの迷っていたわけですが、観てビックリ!
なんとこの映画はあの傑作「タクシー・ドライバー」へ捧げられたオマージュ、21世紀のロサンジェルスから20世紀のニューヨークへと手向けられたcoolなviolence fantasyだったよ。

題名からもカー・チェイスが中心の映画かと思うでしょ。
確かにそういうシーンあるんですが、そっちにはあんまり奇想天外な絵柄はない。
逃亡するシーンとか、けっこうリアリティ追及路線で、その分観客はもっともらしく感じる訳ですが、そのもっともらしさを生々しい暴力シーンに生かしていく。
あまりこの手を見慣れていないお客さんが、ひーひー言っていたということをご報告しておきます。

主人公を演じたライアン・ゴズリングは、無駄に顔が長い印象で、いつも楊枝をくわえているのが田舎臭くてバカっぽくて、子供と一緒にテレビを見ている時なんかオメデタイ顔で弛緩しきっていて全然カッコ良くないんだけれど、一朝、事に臨んだ時は容赦がない。
その落差が衝撃となって観るモノを驚かす。
自分が撃たれたと思わせるような銃声とか、一人クルマで待っている間の秒針の音とか細かな演出も冴えていて、音楽もひたすらにカッコイイ。

愛するモノ、美しきモノの為に自らは平然と死を覚悟し、大都会の夜の光を横顔に受けて愛車を転がすドライバーにいつしか私はトラビスの面影を見てしまった。
論理ではない。
倫理でもない。
計算もないただひたすらの暴力衝動は、若い雄だけが持てる特権で胸を打つ。
ラスト間際の変装にはジョン・カーペンターの「ハロウィン」も思いだした。
彼はこれから何処に行くのか?
そもそも彼は何処から来たのか?
果てしなき夜の暗闇の中で、彼がドライブする先に、いつか平安は来るのだろうか?

ps
この映画はDVD買ってもイイかもですね。
生々しい暴力シーンが嫌でなければ一押しの逸品

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April 08, 2012

東京金融取引所がくりっく365で回線障害中、ただ1社が強制決済&くりっく株365も見てやってよ

4/5の夕方17時52分から、東京金融取引所で提供しているFXくりっく365とCFDくりっく株365でレート配信が停止するという障害が発生しました。
私は本業の仕事中で、まったく気づかなかったんですが、どうやら回線障害だそうで、怪しからんことですね。
ま、1社を除いて取引し難くなる以外、影響なかったようですが、某社のみ0円提示で強制決済されてしまった口座があるようです。
問題なのはこの某社、以前ランド円事件でも問題対応をしており、今回が二回目ということ。
強制決済されてしまった人は、自分にまったく責任がないにも関わらず(他社で同じ投資行動していてもまったく影響がなかったにも関わらず)この会社でやっていた、というだけで新規の投資行動がとれないまま、翌日には最大の注目指標であるNFP発表があり、ま、ご存じのとおり大きく動いたわけで、かなりの機会収益の喪失、リスク回避不能となったわけでこれは不味いでしょ。
安心安全という謳い文句に反しているなあと、私の取引会社はまったく問題なかったんですが、くりっくファンなので一応書いておきます。

それからくりっく株365もデーター配信に支障があったのですが、こっちはあまり話題になっていない。
日経以外のFT、DAX、中国25とも取引は活発とは言えないものね。
でもですね。
確かにかつての東京市場ならロンドン市場、フランクフルト市場とも問題にならず、中国上海市場にいたっては、はあ?という処でしたが、今となってはどうでしょう。
ドイツはともかく英国にまともな会社あるの?って思っている人、いませんよね。
今は一服していますが、商品相場で売り買いするならFT100をやりたい、って個人的に思ってます。
BP、シェル、リオ・デント、BHPビリトンとか資源株のメジャー・リーガーぞろぞろです。
売るにしろ買うにしろ限月にせかされる商品の個別投資より、FT100のがやりやすい、個人的には好みです。
ご参考までに。
ステマじゃないですよ。
DAXもイイよ。
世界的に製造業がイイとなったらDAX買い、資源株相場ならFT100の買い、各々ダメだと思ったら共に売りと。
ホームグランドはあくまで日経225にあることは当然ですが、近年の日経225は流動性込みで世界の仕手株化しているような感触があります。
ちなみに中国25はかなり値動きが荒い。
参加するなら覚悟の上に、ですね。

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April 04, 2012

仕事雑用の休日にフェラーリと会合してヤングエースの綾波レイフィギュアを手に入れる

先週書いたように、今日の休日は銀行巡りに明け暮れてました。
地銀二つに都銀二つ、雑用の電話電話で夕方のトレーニング時まで丸々消費。
まず朝一に某地銀で預金全額引き出し。
時間がかかりました。
普段、私は銀行に行かないので、このスピード感は異次元だよ。
「預ける時はすぐなんだけど、引き出す時は時間掛かるのよ@妻」
出した金額も大きかったんですけどね。
振込みだと1口座860円掛かるというので、別室で全額現金で受け取る。
Z4はプチ現金輸送車状態。
ま、妻から現金をひったくろうという命知らずは、地球上には存在しないと思うので安心です。
その後、法人口座の出来ている某都銀に行って振込み。
支店長室で各種手続き手続き。
ここでも時間が掛かる。
やっと終わって妻を他の某地銀に送った後、私は法務局に行って会社の印鑑証明を貰う。
ホントウはここから別の某都銀に走って、法人口座開設手続き後、昼食は近くのラーメン繁盛店に行く予定だったのだけれど、すでに昼になってしまったのでいったん帰宅。
今日は裏門扉の修理の人も来てくれていたのでした。
対応は次女と妻がやってくれたようですが、三協アルミのサービス担当の方。
なんだかいつも無料でやってもらって非常に心苦しいです。
どうかお金取ってください。
取ってもらわないと、頼み難くってさ。

昼食後、昼寝して一服した後、電話電話電話。
その後、午前中に行くはずだった某都銀へ走るも、免許証を忘れるというヘマをやり妻に電話。
来てもらってやっと終了。

今日はZ4で走りまわったのですが、某処の駐車場の出入口、傾斜が急でした。
普通のクルマならなんてこない傾斜なんですが、Z4は車高下、クリアランスあまりないので大丈夫かなあと思いつつ侵入。
なんとか入ることは成功するも、用事を済ませて出る時に擦ってしまいました。
まともに正面から出ると不味いだろう、と思ってはいたのですが、駐車場から出る通りが混み合っていて待たされたので、ちょっと空いた隙をチャンスと見てね。
さっと出たらガリってやっちまった。
ストレス下でも、もっと冷静になれないと。
メンタルがすぐにアップアップになるから疲れやすいんだよ。
でもZ4だからね。
まあしょうがねえやと思えるんですが、フェラーリだったら、あの傾斜見た瞬間に家に帰ったよ。
幾ら手間になっても、下回り擦っちまった、じゃ済ませたくない。

そんなして一日が終わり、自宅へ向かう途中で対抗車線を走ってきたのがそのフェラーリ様、575マラネロだあ。
異様に幅広く車高の低いブラックのボディは、凄味があってさすが12気筒フェラーリ様のオーラ全開。
512TRからモデルチェンジしたとき、フロントエンジンとかカッコ悪いなんて思ってスミマセンでした。
フェラーリはみんなカッコイイです。
でもどんな傾斜路でも狭い込み合った駐車場でも不便しないZ4が今は便利です。

最後は本屋によってヤングエースを購入。
今回、エヴァンゲリオンは休載ですが、綾波レイちゃんのとっても素敵なフィギュアを組み立て、
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やっと少し癒されました。
さて、来週も来来週も予定埋まり。
Where is my holiday
まだまだ続きます。

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April 02, 2012

シャンタラム下巻 グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ@伏線もどんでん返しもあった驚きの自伝的小説

この小説の魅力は、輝くような文章とカレイドスコープからあふれ出たような多彩なエピソードだと思っていました。
そしてそれだけで充分以上に素晴らしい。

惜しむらくは全体の構成で、自伝的小説なるが故に、前もって作者が周到に計算し準備した筋書の巧みさを堪能することは出来ない相談なんだろうな、と諦めていたのも確かなんです。
ところが下巻に至り、実はこの小説には伏線も大どんでん返しもあったということに驚かされる。
ビックリするようなエピソードは、完全フィクションであっても反則ギリギリのラインもあるんだけど、これだけグルーブし、絢爛たる文章で読ませてもらえるんならイイやって思わされますね。

確かにこの下巻にもなると、上、中巻にあった床も踏み抜けとばかりに全開だったアクセルも少し戻されます。
ストーリーのテンポ、というか読者を乗せて走る勢いは少し落ちる。
インドからアフガニスタンにまで舞台が移ると、読者は話の風呂敷を大きく広く感じ過ぎてしまい、ちょっとついて行き難い領域に入ってしまうのだ。
しかし「運命にはいつもふたつの選択肢があるー選ぶべき運命と、実際に選ぶことになる運命のふたつだ」とか
「振り下ろされ鞭のように、沈黙は確実に人を傷つけることができるーしかし、ときとして沈黙こそが真実を語る唯一の手段であることがある」
なんて文章に痺れて読みすすむと、いよいよこのウルトラ長編小説もお終い。

アホだと思われるのを承知で書きますが、個人的にこの小説はカラマーゾフの兄弟より深く感じ入ることが出来、一気呵成の勢いではキングのアンダー・ザ・ドームに迫るものがあった。
生涯最高の中編小説なら「草枕」だけど、生涯最高長編小説の有力な候補ですね。
1800p続いた長編は以下のように、とりあえずの幕を降ろします。
凄い文章だと思うので、まあ読んでみてよ。
「世界に満ちては引く善と悪の潮に、自分たちの生み出したちっぽけな結果を加える。影の射す自分たちの十字架を次の夜の希望の中へと引きずる。
勇敢な心を明日の約束の中に押し出す・・・運命が待っていてくれるかぎり、私たちは生きつづける。神よ、助けたまえ。神よ、赦したまえ。私たちは生きつづける。」

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April 01, 2012

なんで女という生き物はこんなに果てしなくしゃべるのか@女3人vs男1人

長女が帰ってきて、久々、かつつかのまの家庭内4人生活ですが、かしましい。
Never ending conversation
姦しいという字はまさに至言で、女3人、聴いているとともかくよくしゃべる
女という生き物はなんでああどうでもイイことを次から次へとしゃべるのか?
もっと生産的なこと。
たとえばバルセロナはホームでなら確実にミランに勝てるのか?
とか、
先週外人は株を売り越したが、リスクオンの相場は続くのか?とかですね。
そういう内容のある話をしろ。
というかしてください。
なんだか運動神経が凄く悪くなった状態で、バスケとかやらせれている気分。

複数の娘と妻に囲まれ寡黙に新聞を読んでいるお父さん像とか、ドラマなんかにあったけど、まさか自分がそうなるとは思わなかった。
今日は夕食の後、本屋、コンビニと回ったのだが、ずっと運転手状態だった。
背後の席と助手席では
「あたしヨット部入ってたけど、二月に川に落ちたんだよ」
「え、良く死ななかったね」
「死ぬわけないよ、お姉ちゃんだもん」
「ガラスのハートの私になんてこと言うの」
「ガラスはガラスでも防弾ダラスでしょ」
なんて会話がスピーディにかつ延々と続く。

もうダメ、ついて行けない。
こうやって男は家庭内で孤独になっていくんだな。
もう家出しようかな。
どっかで新しい女を見つけて新たな家庭を築くかな。
でも夕食会でオバアチャンからお小遣いを差し出された時
「私もう二十歳だからいらないよ」、と笑って固辞した長女は立派だった。
俺があの年ならひったくるようにもらってたよ。

次女は先日、大学の剣道部の見学へ行ってきた
「剣道部では、拙者、とか、お相手いたそう、とか言ってキャラ造んなよ。両手に竹刀持って二天一流とかさ」
なんて煽っても相手にしてくれない。
この間までたこ焼きを食べはぐって泣いていたくせに!
娘たちは、もうどんどん大人になっていく。
父は寂しい。
透明金魚がいるぞ、とか言って二人を連れて散歩していた黄金の時代は終わったのだな。
さらば、甘く愛しき小さな娘たち。
それでも一緒に眺めた金色の夕暮れは忘れないよ。

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