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October 10, 2011

カラマーゾフの兄弟4 ドストエフスキー/亀山郁夫@ニュートン的、ユークリッド的世界観の極限の小説

700Pあった4巻目読了です。
長いよね。
救いはオモシロイことです。
ドストエフスキー、恐れるに足りず。
楽しくサクサク読めるんで、みなさんも読んでみてください。

この小説は、私の大嫌いなサヨクの人たちが崇め奉る露文なんで、なんとか難癖をつけてやろうと思って読みだした部分もあるんですが、評判にたがわず確かにオモシロイ。

古典小説の最高峰とされていますが、認めても良いでしょう。
でもドスさんは、川端や三島、カミュのように、読んでいるだけでうっとりするような美文の作家ではありません。
どんな作家か、というと、ひたすら人間とは何者か?
神の存在、不在を通して人は如何に生きるべきか?真理とは何か?
なんてことを徹底して考え抜いた作家ですね。
ロシアという獰猛な自然の大地を舞台に、極端な性癖を持つ人間を登場させ、ドスさんは読者に多くの疑問を提出します。
読んでいると、非常に真面目な方だったんだろうな、と思いますね。
真面目過ぎる位、真面目で、粘着的なほどに考え抜く人だった。

ただ今の時代から振り返るに、ニュートン力学的な決定論に基づいた価値観ですよね。
登場人物が語るように、ユークリッド的な世界観が確固なモノとして根本にある。
最近の作家は、量子力学的ですものね。
ユークリッドの平面上の幾何学だけでなく、第5公準のない曲面上の幾何学も持ってくる。
そうでなければ、ユークリッド幾何学に、虚数を取り入れ、複素数平面上に構造を広げてくる。
作家は小説を、幾何の問題でなく、代数方程式の問題として提出してくる。
そんな感じがしますよね。
でもそこまで考えさせるのは、この小説が、ニュートン的、ユークリッド的な世界観をとことん突き詰めているからなんでしょう。
結局、芸術ですら、その時代時代に明らかになった科学の影響からは抜けきれないなんだな、とも感じました。


はあー、残りあと1巻。
300pちょっとなんで一気に行きたいと思っています。
しばらく小説はイイやと思いつつ、読み終えたらまた何か読みだすんだろうな。

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