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August 2010

August 30, 2010

【運命はどちらに】リーガ開幕! 暗黒帝王vs自由の戦士 【微笑むのか?】

非常に偏った見方(笑)のタイトルですが、10-11リーガ・エスパニョーラ開幕へのご祝儀ということでお許しを。
ともかく今年の注目点はレアルの采配をふるうことになったモウリーニョです。
選手でもないのに、これほど人の気持ちを動かすなんてニクイ男ですが、正直、どんな選手が来るより変革の可能性を感じさせるよね。

果たしてリアリズムの鬼、守備サッカーを差配する皇帝は、美しく強いバルセロナを破るのか?
レアルは銀河軍団とも呼ばれていたので、スターウォーズに見立てると、モウリーニョが銀河帝国を采配するダースベイダーで、自由を信奉するジェダイの騎士たちがバルセロナね!(レアルマドリスタからの異論は認める)

ともかく今後しばらくのサッカー戦術の未来が決定される一年になるのは確かです。

さて自由の戦士たちFCバルセロナ、第1節は、ラシン・サンタンデール戦。
新加入、ビジャを前線左側においてメッシが中央。
うーーん、第一印象としてこの格好には違和感が・・・

それでも一番前にすえられたメッシは開始2分で結果を出します。
シャビのパスがイニエスタに渡ると、イニエスタは軽く左にドリブルしてラシンのDFを引き付けてからメッシへ。
今シーズン、これから何度見られるんんだろう、というコンビネーションでした。
二点目はキーパークリアのボールをイニエスタがダイレクト。
バルセロナ、Wカップ明けでボロボロなんじゃ、という懸念もあったのですが、FW陣は好調です。
笛がホームのラシン寄りで、PKも取られますが、バルデスが好セーブ。

ビジャはどうなんだろう、と思った処でアウベスからのクロスをヘッドで合わせて3点目を獲ったのは、流石。大人の男は結果を出さないとな、って感じ。

ビジャで気になったのはその後、ゴール前でらしくないパスをメッシに送ったことで、あんまり遠慮はしないほうがイイんじゃないかな、と。
去年のズルタンのイメージが被る。
後半、シャビに変わってペドロ、ビジャに変わってボージャンがピッチに。
去年後半のメッシ、ボージャン、ペドロの変幻自在な3トップは美しかったよね。それで満足しないのがグラウディオラか。
というわけで、今、観終わりました。

レアル戦は夜のお仕事が終わってからです。
結局、最大の問題は、私が週に2試合、キッチリカバー出来るかどうかですね。
レアル戦がツマラナケレバむしろ1試合ですむということで、むしろ安心するんですがね。
カードキャプターさくら、も観ないといけないので実際、キツイよ。

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August 29, 2010

マイ・ロスト・シティー S・フィッツジェラルド/村上春樹訳@これほど美しい短編集、そうはないでしょう

村上春樹、初翻訳作品のさらなる改訳本です。
最初に「フィッツジェラルド体験」として作家スコット・フィッツジェラルド論が展開されていますが、まずは読みどころ。
充実した論調で、スコット・フィッツジェラルド文学とは何物か、が展開されています。
文学論の類、優れた物が多いのは知っていますが、村上春樹さんの書くモノは、論考を超えて、ポエティックなイメージが触発されるのが値打ちです。
元々芸術作品は、微に入り、細にわたり全てを分解、切り分けたら、全てが明らかになる、という物ではない。
曰く言い難い何かをどう説明するのが本懐なら、こういうイメージの触発から筋道をつけていくしかないよね。

短編では「残り火」と「氷の迷宮」が絶後と言ってイイ出来です。
あまりに素晴らしく儚い美しさをたたえた作品なので、読んでいるうちに、そもそもフランシス・スコット・フィッツジェラルドという作家は、アメリカに存在するのか? という疑問すら生まれます。
どうことかと申しますと、これほどの作品を生んだ作家が、何故、アメリカでは短命の流行作家としてだけに終わったか、ということです。
作家が作品で判断されるなら、これほどの不条理はあり得ない。

そこで思いつくのが、もしかしたら、日本の我々が読めるこの短編は、スコット・フィッツジェラルドが触媒となり、村上春樹の脳髄にだけ生まれた作品なのではないか、という妄想です。
それほど圧倒的な出来栄えですね。

村上春樹の小説は嫌い、という貴方でも、文学が好きならこの翻訳作品は読み逃すべきではない。

最後の「マイ・ロスト・シティー」は、スコット・フィッツジェラルド自身のエッセイ。少し意味不明な点は、同じ翻訳ライブラリーにある「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」の「コンクリートとガラスの楽園」の章を読むとはっきりします。
もう村上春樹訳のフィッツジェラルド作品は全部読むしかないでしょう。

日本語訳は村上春樹とS・フィッツジェラルドのコラボとも言える、この世に生み出された最も美しい短編集なんじゃないかな。

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August 26, 2010

フレンチ警部と毒蛇の謎 FWクロフツ @倒叙物だけど、ラストは鮮やか

リアリズムと鉄壁のアリバイ崩しを描き、ミステリー史上に大きな足跡を残したFWクロフツ。
その黄金期を代表する作家の最後の未訳作かつ倒叙物、と言われると、かつて白熱するような思いで「クロイドン発12時30分」を読んだ身としては手に取らないわけには行きません。

読めば確かに現代の作品と比べるとスピード感に劣り、犯人が善人過ぎる、と感じられるかもしれませんが、普通の男性が少しづつ道を踏み外し、犯罪に手を染めて行く過程は極めてスリリングであり、犯行後に悩み苦しむさまは、サイコがデフォルトになった今だと逆に新鮮なくらいです。

全編を通じてクロフツ流儀の描写は落ち着いて楽しめ、その古き良き英国流儀の香りは、クラシック・ミステリに親しんできたファンには、独特の心地良さがあるのではないでしょうか。
さらにラスト1p、倒叙物にも関わらず、非常に鮮やかな幕切れが待っています。
単なるトリックを超えて、人間への視点が逆転する深みのあるサプライズ・エンディングだったと思います。

それでもこの作品、少し地味な印象は確かなので、今回は個人的に強い思い入れのあるコッチをオススメ

とてつもない大傑作。
中学時代に読んで、あまりのオモシロさに気が狂いそうになった逸品です。

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August 24, 2010

【世界が笑い!】 「注視している」砲、誕生!  【日本が泣いた!】

日本の誇る最強政策「遺憾の意」砲に続く、民主党が開発、完成させた金融市場混乱期のお家芸政策。

歴史的には、日本経済の息の根を止めたとされる2010年8月「別名、日本経済、黙示録の月」の円高、株安進行時において当時、総理だった管直人、仙石官房長官、野田財務大臣などから発せられた砲撃全般を指す。

意味は言葉通りで、ただ視ているだけしかしない、という宣言で、世界的には非常に好評。
その言葉は、正直で裏がなく潔く、合戦に破れ首を差し出す侍を思わせる、と、トレーダー、他国の中銀関係者からは賛嘆される。

バリエーションとして、「重大な関心をもっている」「注意深く見守っている」
「注意深く見守るよう指示があった」等。
ただ危機の最初に発せられるのは、シンプルに「見守っていきたい」から始まるのがその「道」ある。
最強の呪文は「極めて重大な関心を持って、注意深く見守っていきたい」
となる。
この呪文が発せられると、短期過熱圏となり、ドル円、クロス円、日経225先物、OP市場のIVが上昇し、トレーダーは忙しくなる。

全て電話会談を含む「緊急」会見でつかわれるのが決まり。
さらにその会談をする前に、「会談の予定がある」、「会談をするのが適切だ」「適切な対応と意思疎通の重要性で一致」となるべく「期待のみ」煽るのが風流とされる。

言葉の末尾に、「対策については「まったく」話してない」「介入の話は、「まったく」出ていない」等、含みを駄目押しで消す言葉をつける場合もあるが、「注視砲」の威力が知れ渡った昨今では、行きすぎで情緒に欠ける、少ししつこい、もうわかった、等の批判も出ている。

具体的な利用の仕方としては、会談前にドル、クロス円、225先物売り、putOP
の買い、で、会談後に利食い、が基本となる。

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August 22, 2010

日本でクルマを売る方法@高速アウトバーン化計画

男性向け雑誌などに、時折、高級輸入車販売会社とのタイアップでしょうか、「男よ、走りを忘れるな」系の特集が組まれますが、虚しいです。
昨今の自動車はともかく性能が良く、10年落ちのシビックでも全開にすればすぐに100キロ。
そこからさらに床までアクセルを踏みつけていれば、一発免停の速度に達すること難しくありません。
ましてや雑誌で取上げられ、褒め称えられているようなポルシェ、BMW,マセラティなどの高級輸入車だったら、走り、なんて意識していられません。

むしろ如何にアクセルを踏まないか、と考えながら走る以外、免許を守る術などないです。

制限速度40キロとか60キロの道を、300ps400ps当たり前のクルマで、どうやって走りなんて意識できるのか?
安全だ、と判断出来る場所でこそ行われる速度取締り。
実情と合わない異様に低い制限速度で、一端上げられれば免停を通りこしての取り消しに至る現実があるんだから、クルマなんてイイのはいらない、むしろ国内で遠くに行くのは新幹線、という風潮になるのは仕方のない流れでもあるんです。

だから日本では高級車が売れなくなったのです。
売れなくなったからメーカーも高級車、スポーツ系のクルマの開発、販売を止めてしまったのです。
エコカーは別にして、性能が評価されて売れるのがミニバンだけなのは、「人数を載せられるという性能」を使いきれる唯一のカテゴリ-だからです。
市場はやはり賢いんです。
でも夢のないクルマ造りだけをしていたら、やっぱり日本車の世界シェアも先細りになるのではないか?

そこで高速道路アウトバーン化計画を提唱したい。
日本の高速は速度無制限、というだけで、日本車ブランドは上がるはずです。
エコに反するという指摘には、高速無料化、とう現実があるので、問題視することはないでしょう。
安全が最大の障害だと思いますが、これはドライバー教育でなんとかするしかない。
何もドライバー全員にサーキット走行、なんて無理は言いません。
むしろ速度は怖いですよ。
高速を出すとクルマのコントロールは非常に困難になりますよ。
事故は取り返しのつかない悲劇になりますよ。
それでも速く走りたいバカがいたら、賢い貴方は相手にしないで先を譲りましょう、と教えるだけでイイ。

安全で大切なのは、結局ドライバーの判断力に基づくメリハリなんです。
高速でも天候が急変したら慎重に行く。
速度無制限でも前の車を煽ったり、割り込みを繰り返すような運転はしない。
人が歩いているような生活道路では、絶対に飛ばさない、なんてことが大切なんです。
その上での高速アウトバーン化計画です。

まあこれは絶対に現実化しない閑散ブログの戯言ですけどね。
日本人に、安全という紋所は絶対で、結果、「安全だから飛ばす」という場所で取り締まる警察の権益も未来永劫安泰です。

でも日本の停滞を破るには、もうある種のリスクも取らないと不可能だと思う。
リスクも冒険もない場所に残るのは、停滞から衰退に転げる道だけなんじゃないかな。

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August 21, 2010

バディ・ガイBUDDY GUY I was walking through the woods@新鮮な源泉

ロックン・ロール・フォール・オブ・フェイム25周年コンサートを見たとき一番斬新だったのが驚くなかれ御年74歳のバディ・ガイ!

74歳で演奏して歌えるってのにも驚いたけど、古いR&Bのミュージシャンなのに、リズムっというかスピリッツにロックンロールの香りが漂うの。
コイツは凄え、とさっそく購入したのがこのCD
録音は1961年で、バディ・ガイは当時25歳。

つくづく感性は通じるんだなと思ったのは、後からE・クラプトンが
「クリームを結成したのは、創造性のあるベーシストと組んでイギリス版バディ・ガイになるという結構無謀な夢があったから」
なんて発言を知ったから。

ジミ・ヘンドリックもお手本にした、ともされているけど、演奏形態がギターソロを聴かせて歌うという点は、確かに似てる。
ギターは当然、あれほど前衛的超絶技巧に音は造れてないないものの、響くソウルは負けてない。
歌はより本格派で声が出ています。
ともかく源流のR&Bらしく粘る粘る粘る。
ピアノやブラス、ハーモニカ相手に、かん高い音でたまんないほど粘る。
何せ両端のE弦をくっつけるほど引っ張るらしい!

まあ安室奈美恵の遠い源泉ともいえる。
ここから50年たって生まれたのが安室ちゃんの今の音楽。
両方聴くとバランスが良いですね。
「しゅごキャラ!!どきっ」のDVD-BOX2が届くまでは、namie amuroと交互にターンテーブルに上がっていました。

幾らなんでもロバート・ジョンソンだと古すぎ、でも古いR&Bを聴きたいならイチオシです。
ロックが好きな人なら、古典期のミュージシャンの中で一番聴き易い人では、と思います。

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August 19, 2010

しゅごキャラ!!どきっDVD-BOX2@日奈森あむは永遠の小6でも良かったんだ!

やっと発売された「しゅごキャラ!!どきっDVD-BOX2」
まだ85話「ち~す!噂のギャル登場」までしか観ていないのですが、ルルの出ている回は特に勢いを感じます。
私はテレビ放映時にこの、どきっ、の72話から観だしたので、ルルがいるのは当たり前だったのですが、こうして見返すと存在、大きかったんですね。

でも原作をなぞりだすとストーリーが暗く沈鬱になる。
これは物語が終盤を迎えるアニメでは宿命的な構造です。
元気に登場したキャラクターは、幾多のエピソードを経て成長しますが、やがて大団円の時が近づくにつれ着地場所に近づかざる得ない。
どうしても勢いは落ちてしまう。
飛び出した大砲の弾が放物線を描いて飛ぶイメージですね。

それがルル回だと、パターンが勧善懲悪的な「水戸黄門構造」になっていて、みんなの活躍を安心して見てられる。
確かに進歩はない。
マンネリでもある。
でもそれのどこが悪い。
水戸黄門ファンがそうであるように、俺はずっーーとあむちゃんのキャラなり姿を見ていたかったんだよ。
アニメだけでもあむは永遠の小6で、ガーディアンのみんなも一緒で、次々に現れるなぞタマをひたすら浄化していく方向もあったのでは?
もう時間軸の矛盾なんてイイジャン、ジャン、ジャン、ジャン、ジャン・・・
何度も何度も夏休みをやり、学園祭が行われ、修学旅行があり、冬休みがある1年単位のビューティフル・ドリーマー的水戸黄門構造。

ルルと戦い続け、ナナに笑って、限界が来たら新たなライバルを出しても良かったんじゃないかな。
それがキツクて「パーティ」に逃げ、エッグを出し、サブキャラに主導権を渡したのが大きな間違いだったんだよ。

それでも思えばしゅごキャラDVDBOXも6箱目。
今の処、私が生涯で最も長時間観ている作品になってしまい、もういい加減にしなさい、ということでもあるのかもしれない。
ルルがどきっ、に登場しただけでも良かったんだと、今は思って残りを観よう。

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August 18, 2010

質屋の女房 安岡章太郎@屈折した感情を読む楽しみ

いわゆる戦後、第三の新人とされる安岡章太郎のデビュー作「ガラスの靴」から芥川賞をとった「陰気な愉しみ」「悪い仲間」など、初期の10編が収められた短編集です。

文学!ですが、文章は軽快で読みやすく、気張る必要はありません。
それでいて伝わってくる非常にデリケートな感情は、読み応え充分。
娯楽小説もイイケド、良質な文学は本当にオモシロイって。

特に「陰気な愉しみ」の屈折した感情は、ちょっとマゾっ気幻想というか、負けることの快感というか、主人公が生活保護を受けとるまでの普通でない感情が描かれるのですが、見事な出来です。

表題になっている「質屋の女房」(かなり屈折した題名で、結局、この感じが全編の基調となります)は、肝心のエロティックシーンはあっさり飛ばされますが、これが技、品位、というものでしょう。

「青葉しげれる」は、あのエヴァンゲリオンに出ていた青葉シゲルの登場を予言したようなキャラクターが出ていてビックリ・・・というのは嘘で、なんだ戦前にもいたジャン、ダメ男・・・日本、変わってないわ、とちょっと安心するような、しないような・・・1編ですね。

「家族団欒図」と「軍歌」はともに年老いた父親の人生を冷ややかに見ており、これまた老人問題、老人になることも、老人を世話しなければならない方も、耐え難い生活と人生への機微が描写されます。でも重くないのが救いかな。
昨今話題の老人問題ですが、まさに日の下に新たな事はなし、が良く分かります。

大仰な話はなく、みな軽いタッチの文章とストーリー。
軽快でありながら余韻があり、刺激される感情が奥深い。
オススメしたい1冊です。

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August 17, 2010

日銀は今こそ肉食系の喧嘩屋になっても良いんじゃないかな

中央銀行の役割は、一国の金融政策であり、マーケットプレーヤーとして暴れることなど本懐ではない、と建前を言われたらそれまでなんだけど、今の日本が直面している現実として、通貨高という近隣窮乏化政策を仕掛けられているのは明らかだ。
円が買われているのは相対的な安定感です、金融市場の健全性が評価されています、なんてexcuseを聞かされて、ぼんやりしている間に、日本の生産拠点は壊滅的な打撃を受けているんじゃないか?

介入してもアメリカは乗ってこない、欧州も反対のコメントを出している、なんて「みんなの賛成」を待っていたら手遅れなんでは?

金融市場は、デジタルに瞬く数字の背後に、濃厚な血の匂いという事、多々ありで、自分でリスクを取って見ればいかに怖いか、ということは分かる。
マーケットは綺麗な顔で発表される統計情報で動くというより、恐怖と欲望のゲームなのだ。

だからこそ、シラッとした顔で、突然介入に踏み切ったらどうか?
大きく動いた後など、レンジブレイクで乗ってくるspeculatorに冷水を浴びせてみせれば、みんなで安心、円の買い、という流れに一定の歯止めが掛るのでは。
日銀は今こそ肉食系の投機家と化し、一暴れを試してみるのが国益と思うが如何。
実際、韓国は介入しているし、中国の日本国債買いだって、一種の介入でしょう。
その後、色々言われたら、政府見解として、「遺憾の意」でも表明しておけばよいのだ。
中央銀行と政府の見解不一致なんてことになれば、不透明感を嫌うマーケットは、とりあえず円高投機に慎重になるだろう。
ならなかったらまた介入。
文句言われたらまた「遺憾の意」でイイよ。
政府としては遺憾の意、を徹底させて、あれは独自性を担保されている中央銀行独自の判断です、で突っぱねればよい。

ま、市民運動の修羅場には通じていてもマーケットに疎く、日本の国益は一番最後が党是の民主党のみなさんと、およそ喧嘩の気迫には乏しい総裁のコンビだから、週明け会談も再度の円買い開始のゴングになるのかもしれない。
そうなったら日本にはもう生産拠点はいらないし、中小企業は御愁傷様、ということだね。

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August 15, 2010

御田町 桃の木@ミシュラン一つ星 に行ってきました

ディナーを予約し、東京都庭園美術館からタクシーを飛ばして着いてみると、外観は街の普通の中華料理屋さんという感じ。

ミシュラン、という付加価値を求めて来たわりには若干の肩透かし・・・まあ、ブランドだけを頼りに店を決めてる時点で私の限界ですね。

頼んだのは15000円のコース
前菜は、うにと芝海老の老酒づけ、あひるの卵黄とかぼちゃ、苦瓜と牛肉のみそいため、つぶ貝のゼリーのせきゅうりの山椒添えでした。
メインは骨付鶏肉のラー油ピーナッツ
パパイヤを器にしたスープ(きくらげ入り)
金目鯛蒸しナンプラーソース、にほたてのチャーハン、
デザートは6種類から私はマンゴーのプリンで〆。
ここに来る前、カフェ茶酒でもマンゴーのカキ氷を食べたので、なんとなく昨日はマンゴーの日でしたね。

料理全体としては、書いたメニューからも分かるように、中華と言っても少し型破りな印象のお料理です。
いわゆる定番のモノは出ない。
素材と味にこだわって、シェフ自身が信念で造る、という感じでした。

ウエイターの方がギャルソン風で、サービスには非常に気を使って戴きました。ワインが美味しいみたいですが、我々は夫婦共に飲まないので、詳細は不明。
でも普通の中華料理よりはワインに合いそうなお料理です。
お好きな方は試してみると良いと思います。

帰りはお店の方がタクシーを捕まえてくれましたが、正解でした。
田町駅まで、この近辺に馴れていないと、夜は特にわかり難いと思います。

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没後25年 有元利夫展 天空の音楽@東京都庭園美術館に行ってきました

バロック音楽を愛し、37歳で夭折した天才画家有元利夫の没後25年展覧会を、東京都庭園美術館で見てきました。

旧朝香野宮邸だったアールデコ様式の庭園美術館は、その名の通り深い森の中にあり、周囲の雰囲気は満点。
芸術鑑賞にはこうした付随する要素が非常に大切です。
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入口に入る時も丁寧な応対をしてくれる執事風の男の方(←褒めてます。でも失礼だ、と受け取られたらお詫びします)がいて、なんとなくタイムスリップ感すらある。
どことなく映画の中にでも入ってしまった気分・・・
「さあ、素敵な展覧会へようこそ」、と語られている感じです。

元が邸宅だったので、一部屋一部屋が、美術館としてはあまり広いとは言えないのですが、その分、部屋数は多く歩き回る楽しみがありますね。

休憩場所が多いのも親切な作りで、特に庭園を見降ろす二階の休憩場所は心地良い。
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有元利夫の絵画は、少しかすれ気味のタッチがルネッサンス期のフレスコ画風であり、モティーフはシュルレアリズム風で、イタリア形而上学派の流れにある画家だと感じます。
Arimoto1

ちなみに展覧会に行くと必ず買う図録ですが、今回は特におススメです。
A5サイズにまとめられた図録は、展示されているすべての絵画だけでなく、有元利夫の文章が沢山載っており、本人自身の芸術論として読み応え十分。

帰り際にはオープンテラスになっているCafé茶酒でかき氷と紅茶をいただきました。
かき氷は普段、ほとんど食べないのですが、ここの雰囲気に惹かれて注文。
こういうこと全て込みで、展覧会の楽しみとなります。

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August 13, 2010

アメリカの鱒釣り リチャード・ブローティガン@幻想は現実を逆探知する回路

題名からして奇妙な印象を与える作品ですが、読んでも2-5p程度で終わるショート・ストーリの連鎖で、これのどこが小説なのか?と思うこと多々だと思います。

一貫したストーリーもあるような、ないような。
コレといったオチもなしなら、苦悩とか人生の意義への示唆もありません。
でもこれがビートニクと呼ばれた世代の、19世紀に完成され尽くした小説という芸術形態への、ポストモダン、20世紀アメリカ文学の解答なのです。

なんだかとっつき難そうな紹介文になりましたが、使われている言葉は非常に平明であり、描かれるイメージは詩的です。

この不景気な、それ故、実用的でなく即効性のない知識が軽んじられる時代において、私は文学趣味をオススメしたい。
幾多の古典、世界中で書かれた作品を読んでも、後に一文にもならないことは事実ですが、逆に、読まなければ幾らお金を積んでも獲られない楽しみ、記憶が得られるのも確かです。

どこまでも人生は金、という方にも、文学作品を読むことは、非常にコストパフォーマンスの高い趣味である、というは認めてもらえると思うのです。
そしてそれは教養と感性を持つ方だけの特権的な快楽なのです。

藤本和子さんの翻訳が非常に見事な出来なのは、周知の事ですが、あとがきもブローティガンの優れた論評になっています。
以下、ブログ用に短めに改変しますので、興味の沸いた方は是非、ご一読を

「ブローティガンのことばは完了しない。いつもそれははじまりを予期させる。そして同時に、はじまりは、いつもおわりをのみこんでいる・・・
幻想は、人工的に現実を完結させない。むしろそれは、現実を逆探知する回路なのだ。そして探知された現実は、わたしたちの思想を完結させるものとしてあるより、完結しがちなわたしたちの洞察を揺さぶるものなのだ。」

このような方法論は、近代科学のもたらした分析的方法論へのアンチテーゼとなる。
「分析による対象への接近は、ある現象をその構成要素に分けることに成功すれば、その現象を理解したことになる、ということだ。
これは線的時間が独裁的に支配する算数的方法であって、自分の意向がどうであろうと、アイデアを乱射する放射装置となってしまう。それは遠心分離機として機能し、ほとんど求心力を発揮しない。@D・グッドマン」

ps
上記、文章の繋げ方など、私の個人的な解釈を含んでいます。

幻想が現実を逆探知する回路だから、シュルレアリズム、超現実的な、形而上学的なアプローチが絵画の上でも成立するんだな。

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宮沢賢治記念館と中尊寺に行ってきました

世界文学史上でも稀な想像性を発揮し、童話を文学の域にまで高めた宮沢賢治。
記念館にはずっと行きたかったのですが、機会がありませんでした。
そこで今回、お盆休みを利用し、まずは水曜早朝に起床。
新花巻駅に向かう新幹線に乗り込む前に、駅蕎麦で賢治の好きな海老天蕎麦を食しました。
ただし飲み物はサイダーでなく(賢治は海老天蕎麦とサイダーを一緒に注文した)朝ビール。普段、お酒は呑まない私はその後、新幹線の中で爆睡。
途中起きてブローディガンの「アメリカの鱒釣り」を読み進む。
新幹線は快適で、アメリカのポストモダン小説はどんどん進む。
賢治とは、その基本が詩人である、という点で共通性あり、と思う処。
新花巻に到着し、タクシーで記念館に。
賢治の生原稿を見るに感慨無量。
改めてエピソードを読むに、この人の善人性にはただ感動があるのみ。
何度も館内をグルグルと見て回る。
それにしても暑い。
昼食は記念館内の「注文の多い料理店」でカツカレーとクリームソーダ(なんとなく懐かしい感じが宮沢賢治かな、と)

その後、かなり急な坂を降りてイーハトーブ館に行く。
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小さいけどジャコメッティ風の細工物が飾られココはムードがあります。
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賢治原作のアニメ映画がいっぱいやっていてしばし観ながら休憩。
疲れて少し寝てしまう(笑
今、賢治がいたらどんなアニメの原作を書いていたろうと、思わざる得ない。

イーハトーブ館からの帰りは登りがキツクて大変でした。
ちょっとだけ登山気分・・・
記念館に帰り、喫茶室でトマトジュースとアイスコーヒーを飲む。
もう汗だく。(ちなみにココで荷物を預けられるので、イーハトーブ館に行く人は預けてから行ったほうが良い。私はみんな背負って往復した)

それから周回バスで、賢治の童話村へ。
・・・賢治の学校へは「銀河鉄道」が走ってます。
その後、森の中も散策したかったのですが、暑くて暑くて、歩きなれない私はもう半ばグロッキー・・・情けない・・・
それからまた新幹線で、一ノ関に向かいました。

一ノ関で泊まったのはベリーノホテル
着いてからまずは入浴し、一段落した後、ミネラルウェーターと野菜ジュース、リポビタンデーなどを買いに、教わった近くのスーパーに。
ついでに夕食をとるお店も探したのですが、近場になさそうだったので、ホテルに戻り前沢牛ステーキディナー。

ホテル内で「アメリカの鱒釣り」を読了したので、安岡章太郎「質屋の女房」を読み進む。
同時に円急騰、株大幅安を見て、携帯で注文出し。
Ifdoでドンドンだす。結構忙しい・・・早く携帯はXiを実用化して欲しい・・・私の携帯の使い道は、為替と225先物のデーター収得に限られているので(歪んだ使い方だ)、今の通信速度はともかくまだるっこしい。
しかし無欲のままひたすら人の為に尽くした宮沢賢治と私は大違い・・・でも納税も結構しているので、許してください賢治さん。

翌日は中尊寺へと向かいました。
台風も来るというので、バイキングが始まるや朝食を終え、タクシーで向かう。
入り口に着くとかなりの坂が目の前に・・・私は太ってはいないですが、普段、ともかく歩かないので、歩くの弱いんだよ・・・それにリュックサックが重い・・・
でも朝靄の中に杉の巨木の立ち並ぶ月見坂は登るに連れ、深山幽谷の雰囲気あり。悪くないです。
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金色堂は文句なく感動。讃衡蔵の大きな3仏は、実に荘厳な雰囲気。
残念だったのは、一日違いで薪能を見逃したこと・・・
私は歌舞伎、大相撲など日本古来の伝統芸、あまり響かないのですが、薪能だけは一度見たいんです。
それにしても大汗。歩かないのに、定期的に運動はしているんで、汗だけはかく。
ハンカチじゃダメだ。やっぱり夏はタオルですね。
下着もビッショリで替えまくり。

帰りの新幹線に乗る直前、一ノ関駅の待合室で安岡章太郎も読了し、もう1冊持ってきたクロフツの小説を読もうとした処で、ホテルに忘れたのに気づき電話。
送ってもらうことになりました・・・
やっぱり私は忘れ物をしますねえ・・・という顛末でした。

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August 09, 2010

なんか欲がなくなってきたから働くのやめちゃおうかな、と思ったけど

3年ほど夏休みは海外に行っていたんですが、今年は行きません。
昨年、メキシコからの帰りに今年はパリに行こうと決めたら年末にオルセーが来るのが分かった。
オルセーがないパリに行っても仕方がないので、夏休みをずらし、フェデラーが元気なうちにウインブルトンと思い、計画を進めていたらWカップが同時期に開催されるのに気づいた。
何もわざわざにWカップが見られる年に行かなくても良いか、じゃあインド、と調べ始めたら、日航が路線縮小で、エアインディアしか飛んでない・・・
エアインディアは時間に飛ばないという話もあるので(こういう事は実際は杞憂なんですが)時間貧乏の私としては非常に不安・・・
結局、決め手はビジネスクラスの追加料金が3万!ってこと。
ハイシーズンのビジネスとしては正直、耳を疑う衝撃の値段で、モチロン安いのは非常に有難いのですが、ここまで安いと不安が先に立つ。
グズグズしていたら親に先手を取られてしまいました。

で、明後日から東北方面に出掛けます。
前から行きたかった処です。

近場も気楽でイイです。
225先物やOP、FXのポジションを整理しないで行けるしね。
でも欲がなくなってきたなあ・・・
これなら働くのも止めちゃおうかな、と思えばこそ。
今、エアインディアのビジネスクラスで調べたら、結構素敵ではないですか。

やっぱり働きましょう。
働かないってのは、やっぱり究極の贅沢だよね。
究極の贅沢はまだちょっと先に。

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August 08, 2010

死んでも本を放しませんでした、になるかもね

昨夜、トイレに行くのに本を持って行き、読みながら用を済ませて電気を消して歩き出した処で転倒しました。

手に何か持っていると、防御姿勢が遅れるのを実感しました。
為すすべなく倒れこむまで、頭が廊下の反対側の突起に当るのでは、と非常に怖かったです。←オシイ、とか言わないように(笑

Photo_2
(写真の右手側にトイレのドア。廊下を挟んだ向い側、カーテンの下にサッシを受け止める突起がある。ドアから出る処で、ゴミ箱につまずいた)

実は廊下の電気、電気代がモッタイなくていつも点けてないんです(キリッ
庭園灯や玄関や裏玄関の灯り、各所、大きな窓や庭に出るサッシの灯りは防犯用に大切だし、タイマーやセンサーで自動点滅するでしょう。
居間や妻や娘の居る部屋とか廊下は生活空間なので、消灯を忘れない。
でも私の書斎や寝室に行く廊下は、夜間に点けると、翌朝、消すのを忘れてしまうので、なんとなくモッタイなくて・・・節約と・・・(苦笑


それでも今回、私が頭を打って失神していたら、誰にも発見されずに朝を向かえていた可能性もあった訳ですし、何より暗闇の中を手探りで歩くのは非常に危険なのを実感したので、点けることにしました。
そしたら天井のダウンライトが全部電球だったのに改めてビックリ。
他の部屋と廊下のダウンライトは、切れた場所から交換して、今ではすべてLEDになっています。

一方、家庭内でも本を持って移動する病気は治らず・・・強度の活字中毒の為、例えトイレにでも本を持たないで行くという事、出来ません・・・
イイんです・・・コッチは、治す気ありません。
きっと死ぬ時は、本を持ったままだと思います。

本を持ったまま孤独死上等!

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August 07, 2010

仕事漂流 稲泉連 @挑戦する若者たち

この時勢にこの題名のノンフィクション。
副題が「就職氷河期世代の働き方」ですが、取材される8人の若者はみなトップクラスの学歴を持ち、就職先も都市銀行、有名総合商社、大手電気メーカーに霞ヶ関のキャリアなどです。
それでも漂流?
受験と就職の勝ち組たちに一体、何があったのか? ということですが、みなさん極めて仕事に真面目で有能な方々、故に悩んだ、ということです。
読んでみると、あまりに真面目過ぎるかな、と思うと同時に、日本の会社、大丈夫?、という思いもわいてきます。
政治がダメ、官僚がダメとはよく言われることですが、なんだか民間会社も大きな転換期にあり、歪みが露呈してきているようです。
ま、言われてみれば昨今の日本停滞の主原因は、まさにココだよね。

例えば、第1章で取り上げられる都市銀行の実態。
内定拘束から始まり、ともかく横並びが金科玉条の企業内風土の息苦しさ。
銀行同士も横並びなら社員同士も不毛な連帯を強制され、あまり生産的とは思えないノルマに追われる。

第四章のスーパーコンピュータをめぐる仕事も結構、衝撃・・・
世界的には負け組み、国外にも国内にもシェアはないのに、「負けている」と言えない企業風土って、言霊に捉われた大本営以来の伝統、守ってどうするんでしょう・・・退職した彼、曰く、
「もしこの人たちの能力が、もっと意味のある研究に使われていたらどうなるのだろう?」
それこそ「理論性能」のとても高い集団が、仕事現場で脆弱な「実効性能」しか出せないのと同じだった。
ということです。

ただここで立ち止まるに、この本では、不満を持った退職者からの告発で断罪されている企業側にも言い分はあると思うのです。
不毛で進歩を拒否したような銀行に、では理想的な銀行経営とは如何な物か?
あなた出来るか、と尋ねられたらね。
ノルマをなくし、行員も銀行も理想を目指しイノベーションを志す・・・
それで喰えるものは霞だけだった、ということにならない保障はあるのか?

もう日本は会社もダメの?
やる気と能力のある人間は、外資に行くしかないのか、と思うと最終章で描かれる某外資の風景も殺伐そのもの。
こういう会社も嫌だよね。
でも生命力はやはり外資に感じますが・・・

「結婚して、子供が生まれて、マンション買って、終わり」は嫌だ、とか、選択肢がどんどん消えていくのが怖かった、なんていう言い分には、苦労を重ねたオジサン世代としては、どうか?と思うこともあるにはあります(笑
だって、今までの価値観なら、「結婚して、子供が産まれて、家を建てられた」ら幸福な一生、でしょう。

でもみなさん、勇気はある。これだけは認めざる得ない。
1流の就職先を捨て、自分の可能性に賭ける。
文章で書けば1行だけど、実際には中々出来ることじゃないのも確かだ。

今や日本の未来も自分の未来も、リスクを取って可能性を自分で切り開く、と決意し、毎日懸命に走り続けられる人間だけが切り開けるモノになったんだな。
もう安定した路線の上で、ミスだけしない、という減点法の中にはなくなったのだ。
嫌でもなんでも、そういう風に時代は変わった、ということは認識しておいて良いのかも。

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August 05, 2010

【直言】 努力論 幸田露伴 【明治男】

文語体であり、辞書にも載ってない漢字多数で、入り込むまでは読み通すこと、かなり難しいかな、と感じたのですが、独特のリズムに馴れていまえば、流石に文豪の筆捌き。
案外、読めました。
コツは、半ば外国語みたいなモノ、と割り切ったことでしょうか。

解り易いく、印象に残ったことを書いて見ます。(多少省略、改変してます)
面倒がらずに読んでみてください。明治男の根性を感じさせる文章です。
1)運命と人力と
自己の掌より紅血を滴らすか、滑沢柔軟のもののみ握るか。この二つは、明らかに人力と運命の関係の好否を語る目安である。


2)自己の革新
即ち昨日までの自己保身体取扱に未練を残して居るために、やはり昨日通りの運命に付き纏われて苦しんで居るのである。例の如き旧い運命に生捕られたくないならば、旧い状態を改むるに若くはないのである。
とかくに理屈を付けて昨日の自己を保護弁護しつつ、さてその結果だけは昨日より好いものを得たいと望むのが人情であるが、それを恕するとすれば数理上やはり自己は新たにならぬのであるから何もならない。
いやしくも自ら新たにしよと思ったならば、痛苦を忍んで昨日の自己の旧い悪習と戦ってこれに克ち、これを滅し、これを殲してしまわねばならぬのである。
よろしく発憤して自ら新たにすべしである。

3)接物宣従厚(ものに、せつするに、よろしく、あつきに、したうべし)
美なるもの、用あるものを穀傷残害するよりほかに能力なき人ほど、憐れむべく哀しむべき人はまたとないのである。
自己の是とすることのみを是とせば、天下は是ならざるものの多きに堪えざらんとするのである。故にいやしくも兇悪でなく狂妄でない限りは、人の思想や言説や行為に対しては、いやしくもか剋殺的でなく助長的であって然るべきである。

4)静光動光
心が向うべきところにのみ向うことが出来なくて、チラチラと余事に走っていくことを散乱心というのである。
もし剣を執って相闘って居るなら、一念の逸れると同時に切り殺されてしまう。
深謀遠慮ある手段は案じだし得ぬであろう。
ましてや偉大な事業や幽玄な芸術やが、気の散るような浅薄な人の手で成し遂げられようか。
人もし事を為し、もしくは思を運らす時に当って、おのれが胸裏の消息に注意して見て、いやしくも気が散ると知ったならば修治せねばならぬ。
散る気は、為すべきことを為さず、思うべき事を思わずして、為すべからずことを為し、思うべからざる事を思うところから生じて散乱するのであるから、先ず能く心を治め意を固くして、思うべきところを思い、為すべきところを為さんと決行するのが、第一着手のところである。


5)跋
不如意のこと常に七、八分なる世にありて、徒に自ら悩み苦みて、朗らかに爽やかなるに能わざる多きを悲しみ、心の取りかた次第にて、さように陰惨なる思のみを持たずとも、のびのびと勢いよく日を送り、楽しく生を遂げ得べきものをと、いささか筆墨を鼓して、苦を転じて楽と為し、勇健の意気を以って懊悩焦燥の態度を払拭せんことを勧めたまでであった。

みな迷いのない直言、ど真ん中です。
今の時代に、新鮮の感、大なり、でした。

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August 04, 2010

フェラーリに厭きちゃった件

ときたま高速を走るだけ、という使い方しかないので流石にマンネリ気味。
持っているだけで神経使うしね。
重たくなってきた・・・

これだからみなさんツーリングやらクラブ活動に精を出すんですよね。
楽しそうなんですが、私は土日休めないんで、参加も難しい・・・

どうしましょう・・・
他に欲しいクルマもないし、売ってしまったら本を読む位しかすることがないんで、休日ヒッキーに拍車が掛かりそうで鬱になりそう・・・

実際的なBMWかベンツのオープンに流れる手もあるんですが、なんか萌えない。
この辺のいったん、フェラーリに乗ったら、他のクルマが虚しく見える、というのも魔性の一つか?

430スパイダーに替えようかと思っていたんですが、もうこれ以上速いクルマに乗ってどうする、と・・・今ですら飛ばしている時のスピードは危いのに。

やっぱり今のフェラーリはサーキットで走らせないと、全開走行は無理ね。

フェラーリのオーナーブログを読むと、みんな人生、トレビアンに楽しんでいます。
俺には余裕、ないんだよなあ・・・

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August 01, 2010

Number PLUS 完全保存版 南アフリカW杯総集編@南ア杯の想い出に

南アフリカWカップの総集編ですが、非常にバランスの取れた編集で、読み応え満点の1冊でした。

人柄を印象付けるイニエスタのインタビューは、良く実現出来ました!
ホントにイイ人なのね、イニエスタ。
それにしてもまさかあのイニエスタがWカップの決勝点を放り込むとは、感慨無量。

STORY OF 3KEYMEN 遠藤、長谷部、阿部が語る「堅守の舞台裏」も優れたドキュメントになっています。

ガーナが好きだったんで、ギャンのインタビューが取り上げられていたのは楽しい誤算。

フランスとイタリアの自壊記事も良くまとまっていました。
この大会を振り返る上では忘れてはならないトピックスですよね。
カンナバーロの写真は寂寥感満点。
後、アフリカの少年たちの写真も良かった。
ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの記事もちゃんとあります。

日本代表監督の話は消えたのでしょうか?
ビエルサ監督の記事は興味深かったです。

マラドーナの3D写真はご愛嬌。
でも発言集はオモシロかったです。
写真よりもっと発言や行動集が欲しかったかな。

サイモン・クーパーの総括記事は、サッカーファンなら必読。
この著者、力がありますね。
本、買ってみます。

64試合完全記録で想い出巡りをした後は、データー集をしみじみ読みましょう。
データー集、見開き2pでしたが、出来れば4p位は欲しかったかな。
数字を一つ一つたどるのはオタクの快感です。
このデーター集を見る限り、この本にもあるスナイデルの発言は、やっぱり説得力を欠くよね。

後はパウル君特集がちょっと欲しかった位でしょうか(笑

日本が躍進し、美しいチームが勝った今回のWカップ。
とても感動的な大会の備忘録として、オススメの1冊です。

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