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June 2010

June 30, 2010

死力を尽くした蒼きサムライたち@南アフリカWカップ決勝トーナメント

0-0の均衡崩れぬまま、日本とパラグアイは延長戦に突入。
されどその後も戦いは決着せず。
PK戦で、日本代表は涙をのみました。

試合途中までは、ルーズボールを拾うのに巧みなパラグアイに、戦うことのリアリズムを見た気になっていたのですが、試合が進むに連れ、パラグアイ選手の疲労の色、ありありで、なるほど今日は高地であり厳しい試合。
サッカー至上主義の代表国の選手たちですら、疲弊の具合、生半可ではないと感じました。
しかしそこで日本代表選手の動きを見ると、チャンスにはひらすら相手のゴール前まで上がり、そこから戻ること常に全力。
勝とう、という一念に集中した、メンタリティには心、動かされました。

サムライなどという言葉は安易に使いたくないのですが、プレトリアで戦った日本代表選手たちは紛れもなく、戦うことに死ぬ事を見つけ、我が身を捨てた侍たちでした。
運動量の巨人、長友
リーダーだった長谷部、
気持ちを見せた大久保
技を尽くした遠藤
幾度となくファインセーブを連発した川島
前線で攻撃の基点になった本田
チャンスを作り続けた松井
駒野も良く走り切り込みました。
体を張り続けた中澤
闘志を見せ続けたトゥーリオ
もくもくとカバーに奔走しつづけた阿部

「このチームで戦えて良かった@長谷部」
いやいやこちらこそ、このチームを代表に持てて、私は誇り高いです。

「駒野を酒に誘って死ぬまで呑ませたい@松井」
あんまり泣かせないで松井。もうサッカーが巧いのは分かったから。

本当に良きものを見せて戴きました。
陳腐な言葉を最後に言います。
感動をありがとう。
みんな見上げるような若者たちです。


ps
パラグアイ選手の肘打ちや危険なタックルはほとんど見過ごされ、日本選手の僅かなユニフォーム引っ張りや、意図的とは思えない、PEからは遥かに離れた場所のハンド(笑)にはカードが続出しました。
怪我に繋がるような、明らかなダーティプレイをしていたのは、すれっからしの南米代表国パラグアイです。
贔屓目でなく今回の主審の判定は、非常に奇妙な感がありました。
延長後半、岡崎がPE付近で倒されたのは明らかにファールです。
それだけが残念でした。

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June 28, 2010

テベス、巨星に隠された怪物、ウルグアイに学ぶこと&ゴール判定はビデオを

1)ウルグアイを研究しよう
サッカーが巧い、と言えばドリブルやトラップ、シュートの強さや正確さ、という辺りが最初に思い浮かぶと思うのですが、ウルグアイの巧さは体の寄せ方や当たり方、微妙な腕の使い方にありました。
なんでこんなにシビアはノウハウが蓄積されたかというと、サッカー超大国、ブラジルとアルゼンチンに挟まれた地理的条件ということがあるのでしょう。
続々と怪物を生み出す隣国に対抗するには、あらゆる工夫をかき集めないと生き残れない。
日本は専任コーチをつけてでも、このノウハウを研究、体系化して学ぶべきです。
細かい工夫、一端憶えれば手を抜かない日本人には、結構合っているんじゃないかな。
最小限のパスを縦に繋げるサッカーもイイと思う。


2)ドイツvsイングランド
GL最終戦で変貌を遂げたイングランドが有利では、思ったのですが、ドイツの圧勝でした。
誤審が問題視されていますが、イングランドサッカーとカペッロの相性、という問題もあったのではないでしょうか?
イタリアの堅固な流儀は、荒ぶるイングランドの力をちょっと矯めた印象も・・・

3)テベス、イグアイン、テベス
個々に力のある選手が揃ったアルゼンチンに、メキシコの組織力はどう答えるかと思ったのですが、いきなりオフサイド有のルールに変更されては、勝ち目はありません。
メッシを僚友に持ったイグアインが当たっていますが、テベスの3点目は凄かったです。
自分のパスが弾かれた場所を瞬時に絶好、と判断する速さ。
振り抜きの思い切り良さ。
アテネ五輪で注目した選手でしたが、巨星メッシがいなければテベスが注目一番手、という可能性もあったのでは。


ps
ガーナはやっとPK以外で点を取り、スピリッツのアメリカを下しました。
次はウルグアイ。
身体能力対南米サバイバル軍団の戦いですね。

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June 27, 2010

高度2万フィートの悪夢:リチャード・マシスン@偏執的恐怖に数学は助けになるか?

映画、「トワイライト・ゾーン」第四話の原作です。
飛行機恐怖症の男性が、嵐で揺れる翼の上にグレムリン(小鬼)を見るという作品ですね。
映画はちょっとアメコミタッチで、正直イマイチの感、あったのですが、この原作は飛行機を異常に怖がる男性の心理がとても切実に描けていて、その偏執的な恐怖が十二分に伝わってきます。

一番の値打ちは、飛行機恐怖という1対象を越えて、人間なら必ず何かに持っている偏執的な恐怖をイメージさせることに成功している点です。

誰でも何か怖いものがある。
特に人より怖いものがあるとするなら、貴方もその事に対し「偏執的な恐怖」を持っているわけです。
私は水がダメです。
スキューバなんてとんでもない。
でもオートバイやオープンカーで飛ばすことなんかは好き。
冷静に考えれば、指導員の付いたスキューバダイビングの方が、バイクやオープンカーでバカっ飛ばしするより遥かに安全なんですが、それでもダメ。
理性より感情です。

この物語の主人公だって、最初は飛行機の翼の上を這いまわり、エンジンを壊そうとするグレムリンなんて、冷静に考えればあり得ない、と思った。

でも自分の眼ではっきり見てしまい、そうなるとそこには小鬼がいる、と怖れざる得なくなるわけです
自分の眼は確かである、という思い込みが、怖ろしい結末を生み出してしまう。

でもこの主人公が、ちょっと科学的に考え直したらどうだったのか?
今回、この作品を一読しながら感じたのは、そんな偏執的恐怖対象がある時、数学的な考察が出来れば、救いになるではないか、と思ったのでちょっと書いてみます。

飛行機には沢山の乗客と乗務員に荷物が乗り、そもそも機材、燃料を含めた飛行機自身はかなりの重量です(この小説だとDC-7で、離陸時総重量は64t)
それが飛んでいる、ということは、翼の上に揚力が発生している訳です。
ベルヌーイの定理から、それは翼の上を流れる気流が下を流れる気流より速く、陰圧を生じることから起こる。

それがどの位の強さかというと

飛んでいる飛行機の総重量<翼の上の揚力、だから
飛行機の総重量/翼の面積=単位面積辺りの揚力
その揚力は、翼の下と上を流れる気流の速度差から生じるのですから、翼の上はとてつもないスピードで気流が流れているわけです。

そして空気抵抗は速度の二乗に比例する。
二乗ですから、時速500キロ(DC-7)で飛んでいる時は、時速50キロで走るクルマの100倍の強さの気流の中に立っている
高度2万フィートでは空気密度は低いでしょが、翼の上面の気流はさらに加速されているでの、蛭みたいにくっついてでもいない限りあり得ませんね。

さらに本当にそんなものが翼の上で活動をしていたら、エンジンカバーを壊す以前に、翼の上の気流は乱れ、揚力のバランスが狂い、パイロットはとっくに気づいていたでしょう、というオチです。

と、ろくすっぽ知りもしない内容を得々と書いたまでは良かったのですが、何、飛行機の揚力はベルヌーイの定理関係ないって?
今、知りました・・・
昔はそう習った覚えがあるんだけどなあ・・・

このことから学べるのは、常に知識は最新であれ、ということですね(笑

でも何か問題が生じた時は、要因を分解し、算術的なアプローチをすると、案外、冷静になれることが多いです。(ま、私程度の分析能力だと、間違えること多々ですが)

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June 26, 2010

スペインH組1位通過、儚さは頂点で散ってこそ&萌え萌えイニエスタ

FCバルセロナかスペイン代表戦で、フィールドを走り回る白い顔があったらイニエスタです。
故障が心配されていたのですが、昨夜のチリ戦では先発。
丁寧なシュートで、2点目のゴールを決めました。
それだけなら良かったんですが、イニエスタ、決めた後には走りだしちゃって、コーナーフラッグなんて蹴っちゃってます。
もう悪い子ぶって萌え!

イニエスタは08-09のCL、SFチェルシー戦でこそ凄いゴールを決めていますが、普段リーガなどではシュート下手なんだよね。
力がない感じで、弾道がなんか情けないの(そこがまた萌えるんだが)
シュートだけは、体格のハンデが出てしまうって感じ。
イニエスタはシュート以外があまりに巧いので、余計にそう感じます。


とりあえずスペイン代表、緒戦負けにも関わらずH組1位通過萌え。
やっぱり美しきも儚いパスサッカーは、頂点の決勝という舞台で散ってこそ華。
2位通過だといきなりブラジルだったからねえ。


ps
昨日のブラジル、ポルトガル戦は、今大会随一の期待外れ試合でした。
早朝に起きて観はじめたのですが、途中から退屈で新聞を読み始め、75分過ぎからは、なんと、早回し(←普段なら絶対にやらない)で終了。
大人の事情というかWカップの厳しい現実に対応した、と言われればその通りなんですが、やはりブラジル、ポルトガルと聞いただけで条件反射的に期待を高める1ファンとしては、ガッカリです。
少しはやる、と思うじゃない・・・肉食系は同時に徹底したリアリストでした。

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June 25, 2010

緊張でよく眠れなかった夜(笑)GL最終戦、日本vsデンマーク

朝でも昼でもヨルゲンセン
日本中の皆様。
他国開催Wカップ、決勝トーナメント進出、オメデトウゴザイマス。
もう日本はサッカー強国と称して誰も文句は言わないでしょう。

いやー、3-1で勝てるとは思いませんでした。
なんとか泥試合に持ち込んでの、スコアレスドローを願っていました。
でもやっぱり0-1で負けてしまうのだろうか?・・・不安。
1-1なら良いな。
2点獲られたらどうしよう?
なんとか2-2?
いや2点は獲れないでしょう、と思っていたので、3-1の勝ちにはビックリです。

試合は膠着させられ泥沼戦となるのを嫌ったデンマークが、開始から一気の攻め。
日本は押されていましたが、徐々にペースを取り戻すと17分、あっさり本田がFKを蹴り込みます。
距離も遠く、壁は高く、決して簡単なFKではなかったです。
何より凄いのは、WカップGL最終戦で、決勝トーナメントを掛けた舞台の0-0からアレを蹴れたことです。
恐るべしメンタリティの本田!
カメルーン戦の決勝点がまぐれでないことを証明しました。
3点目をアシストした時の判断も優れたものです。

2点目の遠藤のFKも押さえが利いて良く曲り、今回のWカップでは稀有な弾道を描きました。
この曲りに匹敵するのは、緒戦でブラジルのマイコンが蹴り込んだ1発位じゃないでしょうか?

それにしても私は昨日、記事を挙げてから寝たのですが、1~2時間置きに起きてしまう始末で、自分のことでもないのにお恥ずかしい限りです。

さて日本の決勝トーナメントが始まる訳ですが、夢のようです。
ただ私は今日一日で非常に疲れてしまい、今晩のブラジル、ポルトガルは録画に回して寝ます。
暑かったしね。
選手より先にバテてどうするってことなんですが。

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June 24, 2010

痺れた夜 テリーの闘志! アメリカの勝負根性!

昨日は痺れました。
モチロン、テリーの両手体側、顔面ダイブのディフェンスのことです。
追い込まれたイングランドはFWを入れ替えたら絶好調で、スロベニアを圧倒。
先制しましたが、それからはスロベニアのキーパーが良くゴールを死守し、点が取れない。
こういう展開になるとおこりがちなのは、たわめられた運命のバネが逆に弾けるような同点弾。

期待通りにスロベニアタイム開始。
イングランドのゴール前に選手が殺到し、シュートが打たれるのですが、瞬間、私は人形でも投げだされたのか、と思いました。
それほど無防備なシュート前の顔面投げ出しダイビングでした。
棒みたいに倒れこんだよね。
自分を守る気一切なし。
ただチームを守る・・・それだけ。
凄いもの見させていただきました。

もう一つ凄かったのがアメリカの勝負根性で、ロスタイムまで追い込まれる。
イングランドvsスロベニアの経過が伝わっているはずで、このままだとGL敗退。
それを最後の数十秒?でひっくり返してみせた。
ヤンキー魂もハンパないです。
正直、アメリカなんて他にスポーツ一杯あるんだからさ。
サッカー位、人口200万の小国に譲ってやれや、と思っていたんですが、試合後号泣するドノバンをみていたら、判官びいきもちょっと恥ずかしかった。

そう、真剣に戦う人間に国境はない。

さて、今日はもうイタリア戦は録画に回して寝ます。
日本の戦いがあるものね。
結果如何に関わらず、俺は闘志を見たいよ。

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June 23, 2010

Wカップ脳で語るオルセー美術館展2010ポスト印象派@絵画の前はカテナチオ

オルセー展、日本人の大好きなポスト印象派のコレクションが山のように来るわけですから、普段はきっと大混雑。
それでもこんな土砂降りの日には空いているはず、と勇躍向かったのですが、もーーーー、凄い人人人だったです。
今の日本で一番熱いのはWカップよりオルセー展じゃないのか?

特にモネ、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン、モロー、ルソーの大作、人気作の前は集団が密集し、最近のサッカー漬け脳で例えると、中東の引き篭もり駱駝サッカーか、カテナチオかって感じ。
遠目から見ていると、もう絶対にゴールを割る(絵の前に行く)、のは無理、と思えるほど。

まあそれで諦めていては仕方ないんで、なるべく人に当たらず、掻き分けて絵の前まで行くには、アンドレス・イニエスタのステップをイメージしました。

それでも行って良かったです。
強豪国ならぬ、著名画家の代表作はみな文句なく素晴らしい!
これほど充実したコレクションはさすがにオルセーだよ。
サッカーのフランス代表は最低だったけど、絵画のフランス代表は、その中でWカップができる。
あえて作家別にWカップ強豪国に例えると、クールな青に詩情を語らせるセザンヌはドイツ代表。
情熱の流麗なタッチで唸らせるゴッホはスペイン、南にモティーフに採ったゴーギャンはアルゼンチン、ジャングルの夢想を溢れ出させるルソーはブラジル代表ですかね。

アートオタクを気取るなら、印象派、ポスト印象派なんてあんまり良かった、とは言い難いんですが、良かった、と言わざる得ない作品多数。
素晴らしい作品は絶対的に素晴らしいんだね。
1時間半バッチリ楽しみました。

アートショップも凄い人だかり(年末のアメ横並かそれ以上か)
かろうじて図録とルソー、セザンヌ、モローのマグネットだけ買いました。
まいった。
ゴール前の集団密集戦法は絶対に手強いよ。

ps
昼食は3Fのポールボキューズと思っていたんですが、上がっていったら長蛇の列であっさり諦め。もう絵を見るだけで体力の限界使い果たした。
日本って全然不景気じゃないね。
こういう処行くとしみじみそう思うわ。

1枚1枚の絵の感想はまたいずれ。

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June 21, 2010

強豪国は肉食系@ポルトガル&ガーナは相田みつおの詩を愛読中&ローマ帝国衰亡史@イタリア

1)強い国は強い@ポルトガル
相手が弱みを見せるや、容赦のないこと、ポルトガルの徹底ぶりはサッカー強国の凄みを見せ付けました。
韓国もアルゼンチンにやられましたし、オーストラリアもドイツにやられました。
歴史のある強豪国は、伊達に歴史ある強豪国じゃないんです。
乗らせると残酷なまでに力を発揮します。
日本もそういう相手と戦っていることをお忘れなく。
Wカップで強豪国を相手にする時は、無茶苦茶にされないだけで凄いことなんだよ。きっと。


2)ガーナがシュートをゴールに入れない理由
速い、強い、足元巧くて、ドリブル突破も出来るし、キープも磐石。
でもシュートだけは入れないガーナは、
「得点なんて
入れなくても
いいじゃないか   @むんたり」
なんて詩を書いていそうで怖いです。
シュートは枠内に飛ばしてください。
オモシロイサッカーをするので、気にってるんです。


3)ローマ帝国衰亡史?・・それでも決勝Tには行って欲しいが・・・
イタリアがニュージーランドとドローになったことも驚きでした。
腐ってもイタリア。
華やかなアズーリのユニフォームをまとえば結果も自ずから、と思っっていたんですが、攻撃が遠目からの1発頼りで、中盤でまったく形を創れていません。
守備まで悪い・・・カテナチオはNZだった!ってなんのジョーク?

前回のチャンピオンチームの没落ぶりはちょっとショック!
特にカンナバーロは別人の如くでした・・・
こんな画像もあったのにねえ・・・
Img54ce6104miigds
←クリックして拡大させ中味を読んで下さい

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June 20, 2010

【号泣!】 はやぶさを歌う初音ミク 【聴き逃すな!】 

60億キロ!の旅を終え帰還と同時に燃え尽きたはやぶさ。
最後に撮られた写真は感動的でした。

日本人は機械、ロボットに生き物に対するような共感、親和性を持つ民族ですが、これは日本人の他人を思いやる気持ちが強いことの証左なのです。

他者への強い想像力に立脚した優しい、穏やかな気質と、優れた科学力の両方を兼ね備える稀有な国民性をもつ民族ですから、こういう優れた音楽も出来る。
歌詞が感動的です。
涙なしでは聴けません。

はやぶさ@初音ミク←ここから聴いてください

はやぶさは、観測史上最大の太陽フレアも浴びていたんですね。
太陽フレアは宇宙空間では非常に恐ろしいものなんです。
まさに嵐が身を薙いでいたんですね。
合掌!

ps
ちなみに次期はやぶさに民主党のつけた予算は3千万円。

議場で寝ている参議院議員一人に掛かる国税負担金は、議員への給料、歳費に、秘書給料の肩代わりに、各種膨大な手当て、退職後の年金、さらに視察、外遊などの経費を含めると年平均1億円弱と聞きました。
ホントウだったら絶望的な予算配分ですね。

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June 19, 2010

徹底せよ! インテリジェント泥沼戦術 オランダvs日本

 序盤からハイプレスに行かなければ、万に一つはドローの可能性も出てくる、と思っていました。
そんな日本が取った戦略は、モウリーニョの言う
「バルセロナと戦うには、フィールドの中央にバスを置いてしまえばよい」
の農耕バーション!

民族間に体格差というのがあるのは事実なんで、これを無視しても仕方ない。
日本はオランダ相手にバスは置けない。
代わりに何を置くかとなれば、泥沼を置いてしまえば良い。
踏み込めばどこまでもまとわり付くのはモチロン、相手のパスコースの2手、3手先を読み流れていくインテリジェント泥沼戦術だ!

これにオランダは完全に戸惑い失速し前半は0-0で終了!
夢のドロー、いければ決勝トーナメントが見えてくるぜ!
と思ったのですが、後半始まるとオランダはピッチを上げ、わずかに緩んだ日本に、スナイデルの強烈なシュートが決まりました。

一瞬の流れの中の隙だったのでしょう。
それからの日本の攻めは感動的でした。
でもどこまでも泥沼を徹底して欲しかったなあ・・・
そんなアンチフットボールの試合で勝って、あるいは徹底したドロー狙いで勝ち点を取っても嬉しいか?と問われれば嬉しいです。

バルセロナのサッカーは美しいなあ、とかスペイン代表に期待とか言ってもそれはあくまで客観視出来る他国の話。
汚いファールを連発するサッカーでなければ、自国に限り勝てばOKだよ。
泥沼イイジャン。
日本は汚いファールはしないし、素晴らしいよ。
今回足りなかったのは、どこまでも勝ちに食いつくメンタリティだったのかも。

この試合に日本が勝つかドローだったら、スペイン、バルセロナから隆盛を誇っている華麗なるパス&ドリブルサッカーの時代が終わり、インテル、スイス、日本のバス&泥沼サッカーの時代に変わるのだ、と思ったけど変わらないね。

でも感動した。
みんな良く戦ったよ、日本代表!
トゥーリオの有難味を始めて感じた。
長友、長谷部、大久保、松井は特に印象的でした。

後はデンマーク相手にも泥沼戦術徹底でドロー狙いでヨロシク。
そうなるとカメルーンとデンマークもきっと日本にとって良き結果になるよ。

な、やっぱり負けてはダメなんだ。
自国代表はね。

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June 17, 2010

無敵艦隊、出航出来ず! 【スペインvsスイス】 でもこれがフットボール

欧州の北と南の戦いは、あくまで直線的な力を生かすアルプスの国が、舞踏を思わせる個人技と幻惑のパスを誇るスペインを破るという驚きの結果となりました。

試合は開始からスペインが77%のボール支配率。
対してスイスはゴール前にアルプスを思わせる強固なブロックを造り対抗。

その山をなんとか崩そうと、スペインは華麗なる中盤を中心に幾度となく攻め込みますが、スイスのキーパー、ベナリオが当たっている上に、どうもシュートが精度に欠ける。0-0のまま前半を終了。

後半もスペイン、傘に掛かって攻め込みますが、決めきれない。
こういう展開だと得てして、逆に運が回るんだよなあ、と思い始めた頃、キーパーのロング・フィードからの1発で、勝負は決しました。
飛び出したカシージャスが悪かったとは思いませんし、倒されたピケも仕方がなかったでしょう。
詰めていたフェルナンデスが立派だった。
スイスの速度と力が、スペインの幻術を破った、ということです。

最後まで集中力を切らさなかったスイスのDFは、さすが北国の辛抱強さか。
これで連続無失点はWカップタイの5試合連続。
良く戦いました。

スペインの放ったシュートは実に24本。CKは12本。
トーレスもビジャもメッシではなかった。
今回はこれが結論ですね。

ps
イニエスタが復帰して嬉しかったのですが、結局、怪我で退場。
フィールドのあらゆる処に顔を出し、その度に、ファールを受けるとこなんか、相変わらずの萌えキャラぶりでした。
次戦も出て欲しいんだけど、どうなるでしょう。

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June 16, 2010

CCさくら、感動の二期最終回~放映はつづがなく、さくらカード編に!祝

最近のエピソードは、前半に比べ、ちょっと魅惑に欠ける、と感じていたのですが、流石に名作の誉れ高いCCさくら。
クロウカード編の最終回は心動く、素晴らしいエンディングとなっていました。

特にユエの魔法に囚われてから垣間見る、「災いの起こった世界」の哀しみと味気なさの表現は、アニメ史上に残る数分間でしょう。

そこは今までと一見、まるで変わらない「災厄後の世界」
たった一つ欠けるものは、愛。
人を思う気持ちのない世界は、物理的には同じ現実であり、食べるのにも困らない。家も同じ。
お父さんの持っているお金もさくらのお小遣いもきっと同じ。
食べて生活し、肉体的な生を持続させることにおいてはまるで変わらない世界でも、その色をなくした虚ろな喪失感。

廃屋となった雪兎の家の竹林で聞く、名歌「夜の歌
に響く痛切な哀しみには、涙せずにはいられません。


CCさくらの放映は、来週から三期(最終期)がスタートします。
仕事に疲れ、雑事に辟易としている大きなお友達のみなさん。
Wカップの合間に、CCさくらもぜひ観ましょう。
さすれば
「なんとかなるよ。絶対、大丈夫だよ」
という最強の呪文が身につきます。

人の心の美しさを真正面からてらうことなく歌い上げるこのアニメは、Wカップ同様、地上に生きるすべての人に送られる至宝であり、真に志の高い、観るに値する物語なのです。

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June 15, 2010

祝! 日本、涙の他国開催Wカップ初勝利!vsカメルーン

もう「絶対に負ける」と思っていたので、中継すら観ないで、録画にしておこうか、と思ったほどでした。
でも無理に観ないで寝ても眠れないしね。

結局、中継時間が迫ると観ないでいられるわけないだろう、と。
どんな結果になるにせよ(絶対に負ける、んですが)、明日、記事を書くとするなら、日本戦の悪口など書かずに、なかったことにして、昨日放映された「CCさくら二期最終回」、がいかに感動的であったか、なんてことでも書けばイイや、と思ったのです。

試合が始まっての印象は、カメルーンが恐ろしく守備的なことで、これは悪い兆し。
カメルーンに付け入る隙があるとすれば、オッチョコチョイなDF陣で、それが組織的に堅く来られたらまともに地力の差が出るだけじゃないか、と思いました。
こうなると勝利はおろか、勝ち点はおろか、得点すら取れないな、と。
ところが時間がたつにつれ、カメルーン、攻撃も大したことない。
というか、日本代表、異様に集中力が高い。
みんなよく動き、スカウティングは完璧で、1対1を恐れていない。

松井の右サイドには期待したいと思ったけど、あれほど鮮やかに抜け、パスを出すとは思わなかった。
本田なんて口だけだろと思ったら、個人で負けてない。
というかゴール前での落ち着きは、この試合で一番のFWだった。
長谷部は良く走った。ネドベドばりだった。
気魄とキレを見せた大久保。
長友はエトーを完封した。
川島はスーパーセーブもした。(結局、相手のファールだったけど)
交代した矢野の喰い付きは、この試合の日本代表そのものだった。

ともかく全員、素晴らしかった


Wカップで一人前、と言えるのは、やはり他国開催で1勝してからだと思います。
しかも今回はアフリカ開催でアフリカの国を破った。
日本はもう堂々たるWカップメンバー国です。

ああ、ホントウに勝ったよ。
これほど嬉しいモノなんだなあ、自国開催でないWカップで勝つということはさ。

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June 14, 2010

セルビアvsガーナ@足、速っ、身体、厚っ、のガーナ軍団は決勝T行くだろう

試合が始まって驚いたのはガーナ選手の足が速いこと!速いこと!
フィールドの端から端まであっという間で、目を離しているすきに来られたら、オマエ、何か乗り物にでも乗っていたんじゃないの、と思ってしまうほど。

ガーナの選手、なんでこんなに揃いもそろって足が速いかというと、チョコレートを食べているからじゃないかな(←スゲー、ツマンナイ)

スロー再生で走る処を見ると、重心が低くストライドは広く、それで跳ぶように走る。
日本人に、というか、黒人以外に、この走り方で速いのって無理だよね。
もうこの点だけは、身体能力の違い、ってのを感じないわけにはいかない。

しかも身体が分厚い。
ピッタリ、フィットしたユニフォームの大胸筋は盛り上がり、スローインすると、上体が見事な逆三角形なのが分かる。
サッカー選手とは思えないほど、腕まで太い。
身体が厚いので、セルビア選手に当たられても負けない
速いけど、弱い、軽いってんじゃない

重くて速いから、
エネルギー=速度×重量、が大きく止めるセルビア選手は容易じゃない

寄せも速く、そこから逃れようと、ロング・ボールを蹴っても、遠くにいたはずのガーナ選手がたちどころに殺到してくる。あんまり速く見えるので、なんかの特殊効果みたいだ。
セルビア選手には、ホラー映画だったろう。

というわけで、あのセルビアをガーナは圧倒。
後半にガックリ運動量が落ちたのも愛きょうでしたが、耐え忍んだセルビアは78分の崩しからのチャンスで得点出来ず万事、休しました。

PE内のハンドは、影に脅えた、としか言えませんね。

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June 13, 2010

アルゼンチンvsナイジェリア@メッシがトップ下の真意は、大会最大の謎

メッシを擁するアルゼンチンは、アフリカの強豪、ナイジェリアを1-0で破り白星発進をしましたが、前途は多難だ、と思います。

神の子の御宣託と言えど、やはりメッシがトップ下、というのは解せない。
最も切れる刀を二番目に据えることに何の意味があるのだろう。

試合は序盤からメッシが躍動。
独特の細かいドリブルでナイジェリアのPE内に切り込んでは、パスを出しますが、テベス、イグアイン共、決められず。
3度目は自らシュートを打ちますが、キーパー正面でした。
ここまでで、開始5分です。

アルゼンチンはナイジェリアの身体能力をモノともせず、終始ペースを握っていましたが、やっぱりなんとなく形が悪いよ。
全ての選手が本当に巧いから、なんとか保たれているけど、選手選考の段階から「本当の監督」がついていて戦略を立てていたら、今回のアルゼンチンは優勝候補だったんじゃないか?

結局、全部の責任をお被っぶされているメッシは必死で、何度も素晴らしいプレーを見せますし、そのメッシを守り立てようと周囲も必死のサポート。
でも基本形が不自然なんで、結果が出難い。
CKからばっさり先制点を取り、逃げ切ったのは流石でした。

もう一つの希望は、選手たちが、後半なし崩し的にマラドーナの陣形を変えて、テベスが下がり、メッシが代わりに上がっていた点ですね。

選手が勝手にフォーメーションを変えるなんて、監督がカペッロとかなら想像するだに恐ろしく、ありえないなんだろうけど、マラドーナ監督、あまり頓着しているように見えず(笑

アルゼンチンの決勝トーナメント進出は間違いないでしょうが、トーナメントでどの位勝ちあがれるかというと疑問ですね。
まあメッシも早く帰って疲れを取って、リーガの10-11シーズンに備えた方がイイね。アルゼンチン国内のことは、気にしないことだよ。
レアルには悪魔のような才知を持ったあいつが来るんだしさ。

どうなるんでしょう?
来期はね。

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June 12, 2010

開幕を祝す好試合!南アフリカvsメキシコ@南アWカップ開幕戦

素早くショートパスを繋ぎ、時に大きく展開を変る。
さらにひたすら走ること疲れ知らずというメキシコのサッカー好きなんです。
後、ボクシング好きなんで、メキシコはボクサー王国ですからね。
開催国の開幕戦でもあり、まずは録画で観ました(体調不十分+土日も仕事)

試合は、緊張で硬い南ア相手にメキシコは地力の違いを見せつけボールを支配、開始1分で、あわやのゴールまでもっていきます。
防いだ南アのGKクネですが、今日はファインセーブ連発!
前半、凌いだ功績は大きいよね。

一番印象的だった選手は、フィールドを縦横無尽に動いてはドリブルを仕掛け、パスを出し、シュートを打つドス・サントスで、まるで中米メッシだな、でもどこかで見た覚えが、と思ったら、カンテラ育ちでした!
バルサの試合にも少し出ていたっけ?

15分までは完全メキシコペースでしたが、南アも少しづつ目覚め、右サイドから切り込みを計りますが、やはり地力の違いは歴然。
ただ南ア、なんとか守りきって、前半0-0の終了です。

後半はなんとなく空気が変わって南ア、良いな、と思ったら、後半10分、センターサークルの右側から駆け上がるチャバララに向けて綺麗にパスが通り、美しいシュートが決まる。
開幕祝いにふさわしい1発ではなかったでしょうか。

南アは完全にほぐれて乗ってきて、地元の応援もあるし、メキシコ、可哀想、アミーゴ、さよならね、と思ったらマルケスが同点ゴール。
マルケス~、しばらくぶり~、メキシコ人だったのね(笑
すでに懐かしく感じるわ。
Wカップ終わったら、またリーガ観るからね。

それにしても一流のアスリートのメンタルは凄いね。
決して諦めない。

それから南アフリカ、良いチームになってました。
監督がパレイラかあ・・・
なんで日本にはこういう監督来ないの?

ps
韓国強いですね。
パクチソン、ハンパないですし、チームの連携も良く取れています。
Wカップで、欧州を普通に圧倒するアジアの国ってなかったよね。
まあギリシャはとっと帰って財政再建に注力しましょう。

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June 10, 2010

Wカップ開幕!しかし私は急性胃腸炎で入院、退院、通院中&南アは74年大会の再現と予想!

明日、いよいよ南アフリカWカップが開幕します。
本来の私ですと、すでに半狂乱の状態だと思うのですが、月曜の夜に急性胃腸炎を発症!入院していました。
昨日退院し、今日からやっと仕事復帰しましたが、まだ通院で点滴してます。
という訳で、Wカップ、ブラジル、スペイン、アルゼンチン、イタリア、その他、観たい試合はフル・コンプリート!という野望は果たせそにありません。

仕事だけで手いっぱいっす。

でも悔しいので、予想だけ書きます。
ズバリ、決勝はブラジルvsスペインで、優勝はブラジル。
堅守で華はなくても実を獲ってくる王国はかつての西ドイツのごとく、華麗なるスペインのパスサッカーを撃破し、人々はみなその風景に74年大会を思いだす、という結末です。

絶対、こうなります。

日本は残念ながらグループリーグ敗退。
緒戦、カメルーン戦が唯一の希望ですが、1-3の負け(この試合については、語りたいこと多々あり、でも体力なし)
オランダに1-3
デンマークに0-2で敗れます。

これは外れて欲しい予想です。
まあ、こっちは外れるでしょう。
外れることを願っています。

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June 06, 2010

大番(下)獅子文六@痛快一代劇の終幕 人の得るモノとその限界は

下巻はギューちゃんの後半生ですが、この手の、快男児?(笑)成り上がり物語は、元気一杯の若い時分より、主人公が中年以降となる後半の方が、人物のエネルギーが落ちてくる分、書きにくいと思うのですが、獅子文六の筆は頓着なし。
テンポ良く、手際良く、ユーモラスに読ませます。
相場に失敗し、戦争に巻き込まれ、田舎に隠棲するようになっても、ヤミ商売で糊口を繋ぎ、焼け野原の兜町へ舞い戻る。

幾多の失敗も重ねますが、その度に不屈の精神で乗り越えるまさにアニマル・スピリット(笑)など、読みどころ満載です。
まったく何も持ってないのに、気持ちだけは大きいその様は、見事というか、「不死身の度胸」の顕現というか、まず気宇壮大な処に感心してしまう。


永遠の憧れである可奈子さんとの顛末も読みどころで、ストーリーが進むに連れ、境遇が変転するにつれ変わっていく二人の変化には、時代の時勢の残酷さが対比され、互いのキャラクターはより深く輝きをまします。
気高い白鳥の絶唱は、運命だったのでしょう。
このエピソードの終わりには、読者として、神ならぬ身、人である限りの限界を示されたか、と思うのですが、そこから人であるギューちゃんの神への、運命への反撃ともいえる終幕が付いている。

時代は人を選び、人は時代の中で生きるしかないという現実。
その時代を読みきり勝ちに行こうとするギューちゃんの覚悟には、やはり大きく心を動かされます。

名人の筆になる、魅力溢れる物語でした。
オモシロかったです。
男なら、こうありたいね、ってちょっと思うよね。

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June 04, 2010

汎用人型金使い兵器、バカンゲリオン初号機、弐号機の近況@二人の娘

ウチの初号機ことニャースに似た娘は、大学入学後、妻の実家で暮らしていますが、週末にはたまに帰ってきます。
相変わらずバカで、なんだか極まってきた感じ・・・

エヴァならぬ、バカしか乗れないバカンゲリオンというのがあれば、乗れるんじゃないかというレベル。
もし乗せたら
「リミッター外されていきます。
すべて規格外です
プラグ内モニター不能
信じられません。
バカンゲリオンとのシンクロ率400%を超えています。
人の域を超えている。
やめなさい!
戻れなくなるわよ」
という感じ。


弐号機こと、ゴマジョーと呼ばれる娘は相変わらずテストの結果が微妙です    
エヴァ風に言うと、
「ゴマジョーの試験発見
分析パターン、赤! 赤点です。
第一種戦闘配置
ママ、大魔神形態に移行します。
非戦闘員パパと長女(いれば)は避難完了
ママ、小言連射
ゴマジョー、ATフィールド展開
ゴマジョーに通常小言では効果はないよ
ママもATフィールドを展開、異相空間を中和しています
違うわ侵食しているのよ
塾代の無駄使いね
この世には教育費を使わないと困る人もいるのよ
状況はかんばしくないわね
まさに八方塞がり。
白旗でも揚げますか?

という感じでかね。

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June 03, 2010

幻影師アイゼンハイム@分離派を思わせる映像と仰天のラスト

この映画の優れた点は、19世紀末のウィーンを描いた映像が、耽美な金色を基調に、分離派を思わせるような味わいで撮られている点です。

少し大袈裟に言えば、画面全体がクリムト・タッチという感じで、美的な崩壊感覚が、十数年後に迫る帝国終焉の兆しすら滲ませているんですね。

主演のエドワード・ノートンは完璧。
何より才人、スティーブン・ミルハウザーの原作を良く練りこんだ脚本が見事で、すっかり騙されてしまいました。

私は映画を観る時、結局、こうだろう、と話を先読みしながら見る方なんですが、ラスト手前からの騙しと脅し方が見事で・・・うーーん、悔しいけど、疑う暇がなかった。

もう少し話にたるみがあったら、見抜いたと思うんだけど・・・なんて負け惜しみを書きたくなるほどです。

いわゆるマジシャンの恋と復讐のお話なんですが、magic云々というより幻影師として活躍しだしてからのが演出、巧かったなあ。
映画の中のマジックに目を見張っていてどうするんだよ、自分、って感じ。
でもね。
警察署に連行されてからのセリフなんて上手いんだよ。

クリムトやシーレが好きで、ちょっと驚きたい貴方になら文句なくオススメ!
という作品でした。

しかし悔しいな。

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June 02, 2010

【日本での事業は】 吉野家に行って牛丼を食べて考える 【大変だよね】

本日はお休み!
なれど雑務多々で、朝一で約束してある某事務所訪問。
綺麗に書類がまとめられていて満足。納得の顛末。
内容が良く分かりました。参考にして行きたいと思います。

その帰りに、もう一か所を訪問。
また話が弾み、順調。
三か所目の訪問先までは1時間近くあったので、コンビニで買い物、雑誌の立ち読み。
まだ時間が余るので、ドラッグストアで買い物の追加。
時間になったので向かい、順調に終え、昼前なれど家に帰る前に食事を画策。
11時前だったんで、あいている処は・・・で、久々に吉野家を思いつく。
この辺、24時間営業の便利さ、ですよね。

吉野家、もう10年位前、結構キツイ勉強会に参加している折、終わりが遅いので、たまに行っていた思い出があるんです。
その頃はまさに吉野家、無人の野を行くが如しで、
「私の零細自営業なんて先々どうなるか分からないけど、吉野家位になるともう安心なんだろうなあ。速い、安い、旨いで、こんな会社は羨ましいわい」と思っていたものですが、ほどなくBSE問題勃発!
思いも掛けなかったであろう危機を乗り切ったと思ったら、デフレ下の値下げ競争に苦戦、今年度は過去最悪の赤字だそうです。

行った吉野家には、うな丼ののぼりがはためいていて、メニューにはカレーやら何やら随分手が広がっているんでビックリ!
でも吉野家なら牛丼でしょうと、牛丼の大盛りと牛皿の並にお新香を注文。
美味しかったですよ。
しかも会計は800円台!
これで業績が振るわないんだもんなあ・・・少し同情。
昼前のせいもあり先客は二人。
一人は若者。もう一人は私と同年代の中年男性。
私が食べ終わる頃、老人客が3組次々と来店。
先客二人に続き、私も出て行くと、平日の外食チェーン店に、老人客が3組残される。
なんとなく日本の明日を見る思いっては考え過ぎでしょうか。

ま、今の日本で事業を成功させ続けるのは厳しいよね。

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June 01, 2010

運命のボタン リチャード・マシスン@何回も押し続けて大富豪になって・・・

映画が公開中ですが、原作はたった16Pの作品です。
そして恐ろしい。
ショックの余韻の中に呆然としていると、歪んだ妄想が生まれてくる。
こういう作品を、真のホラーというのです。

映画の宣伝もされているので、もう大方の人はストーリー、ご存知でしょうが、ある平凡な夫婦の元に、ボタンのついた箱が届けれらる。
そのボタンを押すと、あなたには5万ドル(原作では。映画では1億円)自動的に入る。
ただ世界のどこかであなたの知らない人が死ぬ。

さて、こんな箱、貴方なら押すでしょうか?
人前でそう聞かれて、押します!という人はなかなかいないと思います。
でも1億円ですよ。
世界のどこかでなら、死ぬのは殺人を犯そうとしている人間かもしれないし、連れ子の子供を床に叩きつけている最中の人間かもしれない。
でも立派に働く誰か、かもしれないし、希望を背負って生まれたばかり赤ん坊かもしれない・・・

冷静になれるよう、人の死をちょっと計算してみましょう。
日本では年間100万人が死にますね。
365日だから1日2739人。
24時間で割ると時間あたり114人。
1分あたりなら1.9人。
日本の人口を1億2776万人として世界人口68.7億人に拡大すると(日本は老齢化していますが、乳児を含め死亡率は低いので単純に拡大する)1分辺り102人。
1秒あたり1.7人・・・
あなたが何をしなくても秒辺り、1.7人死んでいるのが世界なんです。

押したってイイじゃないですか?
むしろ何回も押して貴方が大富豪になり、多くの人を救うプロジェクトを始めたらどうでしょう・・・ね?
私欲なんかじゃなく、世界の為に役立てるんです!
そう思いませんか?

もしこんな箱を貴方が持っていることを誰にも知られていなかったから(知られていて、お金の出所が分かったら生きていられない)、誰も見ていない部屋でボタンを連打したくなるでしょう・・・
そして大金持ちになって・・・世界を救う財団を作る!

なーんて妄想が膨らんでくるからマシスンは一筋縄では行かない作家なんです。
人の狂気、自分の歪んだ暗部をえぐりだし、目の前に突きつけてくる。

原作はまったく別角度からのオチが付いてます。

読んでのお楽しみ。
映画は知りません。

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