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December 08, 2008

最長片道切符の旅    宮脇俊三@まったく嗜好の違う読者も感服させる1冊

鉄道マニアの間では著名な著者の代表作です。
内容は題名通りで、日本列島、北海道から九州まで、一筆書きのルール(同じ駅は二度と通らない)で最も長い片道切符をひたすら乗り継いだ旅行記です。

巻頭に乗った路線の経路が書いてあるのですが見るとほとんど狂気の沙汰で、たとえば本州なら青森から入って下ると花巻の上で転回してまた上に戻り、そのから延々日本海側を南下すると新発田で本州の中央部へ向かい、米沢から今度は上昇、盛岡から宮古に出て太平洋岸を下降、水戸まで下がるとまた福島に戻り、首都圏でも房総半島を1周した後は東京を周回し群馬まで行ってから神奈川へでて東海地方を下るかと思うと愛知からは長野へと返しそのまま新潟へ出てと、まさに「阿呆らしさも極まると襟を正したくなる趣き」の境地です。

唐突ですが、私はまったく鉄道に興味はありません。
鉄道が好きだ!という気持ちも分からない。
乗り物で好きなのはオープンになるスポーツカーだけです。
その中でもやっぱりイタリア製のスーパーなクルマがイイな。
だってエロティックで刺激的でカッコイイでしょう。
それに対して鉄道のどこが魅力なのか分かりません。

それから行ってみたい場所は世界中に沢山ありますが、道中に興味はありません。
究極の理想は「どこでもドア」ですね。
それが無理なら飛行機で。ファーストクラスで。
鉄道なら新幹線で。グリーン車が良いです。(新幹線がもっと速くなるとイイな)
旅行中は本読むか、お酒飲んで寝ていたいです。
私は「旅の経過を楽しむ」という情緒が欠落しているんですね。

昔バイクに乗っていたんですが、ツーリングとかまったく行きませんでした。
何をしていたか、というと2ストロークのスポーツバイクで高速やバイパスや山道を飛ばしていただけ。
「スピードの刺激だけ」好きなんです。

対してこの本は鈍行を中心にひたすら電車に乗るだけです・・・求めるものは旅の経過・・
私の趣味嗜好と正反対ですね。
それではツマラナカッタかというと正反対!

素晴らしい旅行記でした。
読んでいると自分も一緒に旅をしているがごときでまったく飽きない。
さりげなく描かれる風景の美しさを堪能でき、行きかう人々の横顔が浮かびます。

特に寂しげな場所、時間帯の描写は絶品の詩情が漂います。

卓越した筆力は、読者の趣味嗜好を超えて魅了させることが出来るのであるなあ、と感服させられた1冊でした。
鉄道に興味はありませんが、著者の他の本も読んでみたいと思います。

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