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September 23, 2008

時間はどこで生まれるのか  橋元淳一郎

「時間」とは何者なのか?
アリストテレスの古代から、カント、ハイデッカーなど人類の歴史上、そうそうたる知性が延々と問い続け、考え続けた難題に、今、相対性理論と量子力学の確固たる知識を元に、日本を代表するハードSF作家が挑戦した1冊です。

橋元潤一郎さんは、私が理系分野で最も信頼し、同時にそのイマジネーションに感服する著者です。

まず大概の理系オタクにとってはすでに相対論も量子論も分かった「つもり」になっているだけだったことを非常にハッキリと説得させる、第2章と.3章が素晴らしい!

そこで明らかになるのは、相対性理論が明らかにした、「空間は虚数軸上の存在である」という点と、量子論があばく、時間の「非実在性」です。

私のブログでコレだけ読んでも、なんのコッチャ、でしょうが、橋元さんの本では懇切丁寧に極めて堅固に形成された、旧来のニュートン力学、ユークリッド空間とデカルト座標に慣らされた我々の常識を覆し、新たな科学が明らかにした、真実を教えてくれます。

ミンコフススキーの空間では空間座標軸は虚数で表記される!
量子力学では電子跳躍が離散的にしか供述できないのは、計測技術が至らないせいでなく、その本質が離散的なのだ、なんてことをしっかりと納得させてもらえるだけでもこの本読む価値あります。

そして後半は、そうした科学知識をもとに、エントロピーと意思、ということに問題は至ります。

生命の生き抜こうという意思こそが、宇宙を支配するエントロピーの増大に対抗し、その葛藤が時間を生み出す!

上記一文は、これだけ読んでもまた意味不明と思いますが、この結論に私は同感できました。

前半の科学的知識ガチガチから、どこかロマンティシズム溢れる結論に至る過程には、当然賛否はあるとは思いますが。
真摯な考察のなされた「時間論」として、オススメ出来る1冊です。

相対論は時間も空間も可変であり、光速だけが絶対とした。
かつて人には時間の観念はなく、獲物と襲撃者の速度だけがあった。

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