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July 2008

July 31, 2008

ULTRA BLUE UTADA HIKARU:ウルトラ・ブルー 宇多田ヒカル

随分前のアルバムなんですが、娘のCDラックから何気なく取り出して聴きはじめたらハマってしまいました。

いきなり始まる「This is love」で「予期せぬ愛に~」と聴いたとたんに、もう虜!
人の声は最高の楽器だ、と言われますが、それなら宇多田ヒカルの声は、ストラディバリウスの最高傑作の一つでしょうか?
高音でどこまでも繊細に、哀しみに揺らぐ声の光りは、猥雑な日常の影の中に、置き去りにされた哀しみを浮かび上がらせます。
でも声が野太いパワフルなタイプじゃないから、アメリカ人にはウケナイだろうなあ・・・
声質が、細いというか薄いのね。
でもか細く薄いからこそ、その向こう側すら透けて見えるような透明感があるんだけどね。
この魅力は雅楽とか、万葉の歌とかそんな日本古来の美学に通じるモノも感じます。

人間的にもオモシロい。とiうか愛らしい。
有名なブログを読んでいると、ひたすらクマのイラストで埋め尽くされて、ちょっと心配になる。
で次にいきなりレコーディングで行ったアメリカをプライベート・ジェットで移動するかと思うと愛用のドデカイクマの縫い包みが席に座っている。
それで次のエントリーには、窓側に向けたクマが、
『あ 見てひかるちゃん ふわふわのまくらさんたちが いっぱい飛んでるよ』
なんて書いてある・・・
・・・正直、これは宇多田ヒカルの趣味だと知らなければかなり怖い風景です・・・
プライベート・ジェットだから許されるんでしょうが、これが一般機だったらビジネス、ファーストクラスでも、小柄な女の子?というには少しの年の行った女性の隣に巨大な(シートベルトギリギリの)クマの縫い包みがいたら、俺、側に座るの嫌だ・・・
だっていきなり「私のクマちゃんに色目使ったわね」
なんて言われて刺されたりするんじゃないかなあ・・・なんて考える(笑

まあ、生活は、売上№1を誇る歌手とはとても思えない、なんとも地味というのを通り越した根暗と言ってもいい、オタクなら愛さずにはいられない女の子の姿が出ているんですけどね。
だって次のエントリーは、ティッシュのデッサン(かなり巧い!)で、次が写経のやりすぎで、手にあざが出来た話・・・(笑
その前は、スタッフに間違われて、客からテーブルと椅子の準備頼まれたり、お岩さん神社を見つけたり、冷蔵庫に一杯になったみかんの話とかだった(笑

エヴァンゲリオン、好きなんだろうな、って気がする・・・(笑
女版のシンジくんって感じだろうか・・・(笑

このアルバムには「Blue」って曲があるんですけど、その歌詞は、
「もう一度感じたいね 暗闇の中で
希望が織りなす あざやかな音楽

どんなにつらい時でさえ
歌うのはなぜ?
こんなに寒い夜でさえ
歌うのはだれ?
どんなにつらい時でさえ
生きるのはなぜ?
栄光なんてほしくない
普通が一番だね」

なんだか、コレ、彼女の本音なんだろうなあ、って気がします。
もし彼女に歌の才能がなかったら、眼鏡を掛けて勉強して、固い仕事して、音楽や文学やアートは趣味で愛好して、地味に恋愛して結婚して、主婦になってテトリスでもやって大人しく旦那の帰りをまっている主婦だったんじゃないだろうか?
でも歌わせたら天才だった。
その上、曲も作れて歌詞も書けた。
・・・人の才能、というか運命というのは計り難いよな。

とりあえず宇多田の声は、本気で凄いってことで。
後は「COLORS」が良かったな。

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July 30, 2008

フライ級日本人4人ダブル・タイトルマッチ、 内藤vs清水 坂田vs久高

坂田vs久高
坂田、最初からかなり力んでいましたね。
どうも内藤の前座扱いに屈託があったようです。
久高はシャープなカウンターが冴えていましたが、後半にかけて坂田のスタミナとタフネスに屈しました。
でもこれから磨けば光る選手だと思います。
坂田選手もこの位の意地があったほうがイイでしょう。

内藤vs清水
内藤も動きが固かったです(笑
コッチも派手に勝ちたかったんでしょう。
清水君はハンサムでファイトスタイルもスマートでした。
いつもよりギコチナイ内藤選手相手に終始先手を取り、8Rまでオープンスコアで勝っていたのは立派でした。
内藤の振るった大きな左フックが全てを変えましたが、あれは疲れてくると見えないんだろうな。
それで回転半径がデカイから当たると効く!

でもちょっと打たれ弱いかな。
経験の不足でしょう。
これは訓練でなんとかなるんで、世代も違うし、内藤の次のチャンピオンになって欲しいですね。
接近した時に打つ、アッパーかボディブローを磨きたいですね。

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地獄の責め!マルガリート、天才コットを粉砕!

メキシコとプエルトリコ、ボクシング強国の威信を掛け、互いの名チャンピオン同士が激突しました。

試合前の私の予想はコット。
ただ私はコットが華々しく登場し、チャンピオンになっても好きな選手じゃなかったです。
だってガードを高く構えてフック気味のパンチで攻撃って煌きがないでしょ。
見せるならディフェンスでも魅せて欲しい。
でもチャンピオンになっても修練を怠らず、進化を続けるコットを評価せずにはいられません。
試合前のアメリカのボクシング識者のコメントもほぼ全員がコット支持。
ラスベガスのオッズも圧倒的にコット。
WOWOW視聴者の予想も6:4でコットです。(エキマの視聴者はオタクが多いのでかなり当たる)
そうんだろうなぁ・・・マルガリートはやっぱりポール・ウィリアムスに負けた試合が印象深い。
ただ計量時、二人が向かい合った時はゾッとしました。
2階級は体格違う感じ!・・・若干の不安がよぎりましたが、それでもコットならなんとかするだろう、と思いましたがね。

試合はコットがスムーズにサークリングしながらジャブを打ちます。
でもマルガリートは全然気にしない・・・コットは常に動くという前提のパンチなんで確かに腰を入れてませんが、こんなにコットのパンチが軽く感じたのは初めてです。

2R、コット、天才の片鱗をのぞかせる速い連打を打ち、マルガリートが打ち返すモーションが始まる時は、もうデンジャラス・ゾーンから離脱。
巧いなぁ、と思えばこそ、マルガリートのボディ1発でコットの腰が沈む。
なんだか威力が全然違う・・・
コット、連打を返すもマルガリートが不敵に微笑む。
マルガリートの笑いは強がりでなく、ホントにコットを呑んだ感じなのが心底不気味。

それから試合は終始同じ展開。
ヒット&ウェイで、打っては距離を取るコットをひたすら追いかけるマルガリート。
コットのパンチは天才だけが持てる精確さとタイミングでマルガリートの顎を捕えますが、マルガリート、一向に気にかけない。
捉えきる自信があるのか、採点も気にしてないようで、ひたすらボディを攻める。
こりゃコットにとっては地獄だな、って思う。
ガードの上からでも打ちまくられるので、ボディワークだけでも避けてみせる。
コット、普段は安全マージン取ってるだけでこんなことも出来るんだ、と驚く

7R、相打ち大歓迎のマルガリートが打ちまくりコット半身になる。
棒立ちで打たれる・・・左アッパーがキツイ、これ負けるのか!
コットが負ける?ってのが信じられない。

ところが8Rからコットの足が復活。
もし判定に持ち込めれば、的確に手数を稼いでいたコットが採点で勝つ可能性はある。
止まるとマルガリート優勢、でもさしものマルガリートもコットの連打を食い続けかなり顔が晴れてきてる。
10Rにはマルガリートのスピードも落ちてくが、終了間際、マルガリートのメチャクチャな連打を浴び、コットの難攻不落のガードが開く!

11R、マルガリートが襲いかかる。
左アッパーから連打されコット、ダウン。!
立ち上がるも腰が折れて防戦一方、そして二度目のダウン、マルガリート、TKO!勝ち!

まさにボクシング!
凄い試合でした。

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July 29, 2008

日本vsアルゼンチン  北京五輪壮行試合

世界ランク1位をブラジルから奪ったアルゼンチン様がお相手をしてくれるというだけで、仕事終了、夕食後の眠いのを我慢して見ました。(前半の終わりの方だけ少し寝た)

試合、アルゼンチンに幾ら払ったんだろ?
まだまだジャパンマネーは健在なんだな・・・しかもリケルメも出てくれている。
メッシさんは来ない。
そうだろうなぁ・・・・でもどの位本気でやってくれんのかな・・・みんな体が重そうだ、なんて思ったらリケルメ、ゴール前でパスを受けると左に流し、受けた選手がセンタリング!日本、あわやの危機でした。
コンデションは悪くても結構、本気でやってくれているんだな、と思ったとこで初めてこれがアルゼンチンにとっても五輪連覇を掛けた調整試合だったのに気がつきました。

そんなアルゼンチン相手に日本結構健闘してます。
安田の運動量、香川のミドル、内田の切り込み、結構見どころ、ありました。
特にバー直撃の本田のミドルシュートは惜しかった!
入っていればなぁ・・・

後半途中から雨が豪雨に変わると、なんだかアルゼンチン覚醒!
11番が日本のゴール前で華麗に身体を反転、展開させてDFをかわして、ゴールの隅にシュートを決める!・・・・美しいな・・・やっぱり・・・これ見られただけでも観る価値あった。

そこから終盤になると雨の勢いが半端じゃなくなる。
アルゼンチンにだってこんな豪雨はないだろう!(あるかな?あるな)
どうだ、日本の豪雨もスゴイだろう、なんて盛り上がってしまう。
ただ雷鳴が轟き、雷光にスタジアムが染まり始まると、残り7分で審判が試合を中断。
でも満員の観客は盛り上がったまま応援続行!
日本人、変わったな(笑
でも確かに気持ち良さそう(笑

リケルメは、もうヤダヨ、ヤメヨウヨ、と審判に食い下がる。
うーーん、この辺もリケルメらしい(笑

結局、試合中止。
リケルメの価値はフィールドの外でも示されたね。

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July 28, 2008

内藤大助物語~いじめられっ子のチャンピオンベルト

亀田、亀田のブームを演出したTBSが、タイトルマッチを控えて前宣伝、内藤大助物語です。
メインテーマはいじめの克服・・・でしょ。
副題からも・・・
まずは、内藤選手が体験した激しいイジメが描かれますが、コレ、番組の最後に苛めた人の名前、テロップで流してくれると粋ですよね(笑
苛めもジョークだったんでしょうから、その位は洒落はやった方も分かるでしょう(笑

ホントウに反吐を吐きたくなるほど卑怯な苛め・・・
私、映画とかでは無意味な暴力シーンって嫌いなんですが、苛められた人間が復讐に立ち上がる瞬間には麻薬的な快感を覚えるんです(笑
もうどんな残酷なことでもやってくれ!想像もつかないようなことを!
笑って見てやるから、と激しく思う!
自分の中の歪みを少し意識します(笑

だから最高の見せ場として苛めた人間への復讐シーン(モチロン暴力シーンは無理でしょうが)を期待したんですが、ドラマは途中からオカシナ方向に進みだし、カタルシスの発散はありませんでした・・・写真破るだけ、ってのは高尚なんでしょうけど、苛められっこの見たいドラマはこんなんじゃないんだよな。

それでも伊藤淳史は素晴らしい身体を作ってきましたし、なんと内藤独特のファイト・スタイルまでけっこうやってのけました。スゴイな電車男!
渡辺いっけいもピッタリでした。
役者が良かっただけに余計にオシイよ。

ps
2ちゃんねる実況から、
内藤が苛められている子供を救って
内藤「大丈夫か君?強くなるんだ、虐めっ子なんかやっつけてやれよ!
  ところで名前はなんて言うんだ?」
子供「か、亀田興毅…」

もうイッチョ!
117 :渡る世間は名無しばかり:2008/07/28(月) 21:54:53.47 ID:f+nC7Kyo
俺も2ちゃんねるって掲示板で毎日氏ねとか言われて虐められてる・・・(´・ω・`)


渡る世間に名無しばかり:
>>117
(´・ω・`)ヾ(・ω・`)ヨシヨシ
164 :渡る世間は名無しばかり:2008/07/28(月) 21:55:49.00 ID:jczmNJrG
>>117
(・c_・`)ソッカー
196 :渡る世間は名無しばかり:2008/07/28(月) 21:56:19.32 ID:CgrCD3vq
>>117
(´・ω・`)イキロ

最後の試合シーンは、文句なく良かった。
やっぱり本物ならではだな。
リアルは違うんだ。

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July 27, 2008

強かった3人、ヒョードル、アブラハム、ケリー・パブリック

ヒョードルvsティム・シルビア
エミリヤーエンコ・ヒョードル。
男の子なら考えずにはいられない最大の謎!
世界最強の人間は誰か?という問いに、史上初めて明確な解答を与えた男がまたやりました。
相手は旧UFCチャンピオンのティム・シルビア!
2mを超える長身でパンチ力があり馬力に優れる選手でしたが、ヒョードル相手にはなにも出来ず。
素早いキレのあるパンチの連打で一方的に倒されると、後はひたすら頭を抱えてうずくまり、殴られ続けてチョーク・スリーパーを決められタップ。
ほとんど試合になってない、たった36秒の終劇でした。
・・・ヒョードル好きですし(このブログでヒョードルで検索して戴けると、私の評価が分かります)、強いと思っていましたが、この結果は想像を超えていました。
どこまでスゴイんだろ・・・

アルツール・アブラハム(キング・アーサー)vsエディソン・ミランダ
もう2年も前になるんでしょうか?
いつものようにエキサイト・マッチを見ていると、後にキング・アーサーと呼ばれる、禿げた男が顎をひん曲げたまま戦っている。
どうやら試合中に割られたようで、もう見ているだけで辛い・・・
だってミドル級のTMですよ!
相手は本気で殴ってくるんですから。顎を骨折させられて、ミドル級の挑戦者のパンチを受け続けるって、人間の限界超えてるって!
まぁいい加減なとこでタオルだろうと思ったら、この男、最後までやって勝っちゃった!
・ ・・ファイターってのはスゴイ生物だなって思ったんですが、その中でもこの人は特殊でしょうね。
試合はパンテーラと呼ばれるミランダの攻勢を、アブラハム、ガードを固めてひたすら耐えます。ミランダは黒人独特の強靭なバネがあり、パンチも強く、連打が効きます。
やっぱり手強いな、と思ったら3Rアブラハムの右オーバーハンドが入るとミランダぐら付く。4Rには接近してから右のショート1発で倒し、起き上がってきたミランダを自分の体が反転するくらいの大降りフックを振り回し、あっさりTKO!
キング・アーサー、アメリカ進出、まずは大成功ですね。


ケリー・パブリックvsロケット  WBC,WBOミドルTM
無敗の快進撃を続けるパブリックの相手、ロケットはともかく顔も表情も怖いです。
なんていうか、もう見境なしに、目に付いた相手に飛び掛っていくような顔。
もしイギリスのパブに行って、こんな人がいたらさっさと出て来るな、なんて思っていたら、試合はパブリックが圧倒!
打ちまくられると怖かった顔が、みるみる腫れ上がり、すっかり弱気な表情になって終了!
ロケット、怖いのは顔だけでした。

これでパブリックとキング・アーサーの試合は一段と楽しみになりましたね。

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July 26, 2008

池田悟のFX&日経225先物システムトレード実践テクニック

システムトレードの現実をよく描いた良書だと思います。
ちまたにはあっと言う間に億万長者をうたう脅威のシステムがよく販売されていますが、この本で紹介され、解説されるシステムはごく地味です。
勝率も良くないし、利益率も良くない。
特別な金融工学を駆使したり、ここだけの神秘の奥義もない。

でもだからこそ、実践例として参考になり、工夫の鍵になるんです。

まあ個人的な体験からも言えることは、システムトレードの現実ってこんなものです。
魔法の投機方!を発見した方は別でしょうが、我々凡人はこうして地を這うように取引していく。
その地を這うような取引上、大切なこと、注意すべきこと、忘れがちなこともキチンと書いてあります。


また池田さんのシステムは、エクセルを使った方法なのですが、実際データ管理をする上でまたシステム関数を作る上で、一番簡単なのは、エクセルを使った方法です。
エクセルで出来なければシステムトレードは諦めた方がいいかもしれない・・・

何もシステムトレードをやれば絶対に金持ちになれ、ダメなら投資もダメ、ってことはないんですから。
投資、投機も他のあらゆる分野と同じで、肝心なのは向き不向きです。
私はシステム関数、作っているだけでも結構好きです。

そういう意味でもこの本は良い本です。
どういうことかと言うと、代表的なテクニカル分析と、それでトレードした結果を書きながら、本の最後にエクセルの必要性が述べられているのです。

そうなると、本を読みながら、そこに行くまですでに細かなデーターを読むのが苦痛だったら、エクセル買っても無駄かもなぁ・・・という適正を知ることが出来ます。

いきなりシステムトレード、儲かりますよ、って煽っといて、向いてないのに多額の、そして膨大な努力をさせてプログラミングや関数の勉強させといて、結果は散々、ってパターンはまぬがれるでしょ。

ただ一つだけ異論を述べさせてもらえれば、ここで紹介されるレバレッジはまだ高いですね。
私はもっと低いレバレッジで取引します。
これだけは異論反論オブジェクションです(笑

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もし雷の発生が1000分の1だったら・・・・

今日の夕暮れは、雷雲の発生から、とても早いものになりました。
昨日までなら明るい時間帯なのに、みるみる空が暗転しセンサー付の街灯が灯り始めたと思う間もなくドシャ、と来た。

そんな音に仕事の手を休めて、見慣れた街並みをみると、様相が一変してる。
ただならぬ、という具合で、歩く人もなく、走るクルマもほとんど無くなっている。

サッシを開けて眺めていると、遠くで稲光が光る!
雷光は暗い雲に覆われた空にカギザギを作り、地上へ落下していきます。

巨大な、その発生メカニズムを知らなかったら、心底怯えてまさに神の存在を知覚せざる得ないような雷鳴が鳴り響く。
空全体が怒りに轟き、地上は蒼く不気味に発光します。

・・・雷、お嫌いな方もいるようですが、私は好きなんです。
たまの休日の夕暮れに大きなのが来ると、驟雨に打たれる庭を見ながら酒が飲みたくなる。
オゾンの香りもまた一興です。

日本の夏には珍しくもない風景ですから、危険を感じるだけで有難みもない雷ですが、もし発生確率が千分の1位だったらどうでしょう?

人が一生の間で1回観られるかどうか、という現象だったら・・・
そういう視点で見ると、雷の鳴る風景ってかなりのスペクタクルでしょ。
見逃したらバチが当る、なんてことになってますよね。
その上、危険でもある。
落雷に当ると命に関わるような危険もあるけど、雷を見て無事に過ごせれば幸運になる、なんて話が出来るかもしれない。

そして一度観た雷は、その人にとって一生の語り草になるかもしれない。
2005年の7月に、千葉で見た! なんてね。
ニュースにもなる。
「本日の午後、関東の一部地域で雷が発生しました」なんてニュース映像が流れたりする。
年を取ってまだ一度も観たことのない人は、ぜひ見たい!
なんで見られないんだろう、なんて思うようになるかもしれない。

何度も観ていて、生き残っているヤツは運が強い!なんてことになって、就職から結婚まで優遇されるような風潮が出来るかもしれない・・・

そんなことを考えましたよ。
なかなかの風情だったんでさ。

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July 25, 2008

iチャンネル、毎日から日テレへ、某巨大掲示板は勝ったのか?

ドコモの有料ニュースサイトの提供が、毎日から日テレになるようです。
ドコモによれば、これは春からの規定路線だったそうで、今回の騒動とは無関係ということですが、解約運動はかなりの痛手だったでしょうね。
この節約節約の世情ですから、いったん止めた人は戻ってこない可能性もあります。
ともかく最近のマスコミはツマラナイものね。
なんでマスメディアがツマラナクなったかというと、それはマスコミに携わる人の質が落ちた、ということではなく、情報の多様化によって、個人の嗜好、興味がどこまでも細分化していることにあると思います。

昔ならスポーツ一つとってみても、テレビ中継されるのは、巨人の試合しかなかったでしょ。
スポーツ欄は巨人中心に作っておけば良かった。
世界の裏側でやっているボクシングなんて、見る機会ほとんどなかった。
でも今は毎週やっている。
テニスのグランドスラムも初戦から見られる。
欧州のサッカーも、アメリカのメジャー・リーグもバスケも見られる。

あらゆる趣味が多様化して、それはもう既存のマスメディアでは捕らえきれない。

「便所の落書き」と呼ばれる非常に評判の悪い巨大掲示板があるのだけど、そこに行くとそのスレッド(一つの話題を語る場所です)の多さに圧倒されます。
「ボクシング」たったそれだけの話をするだけで、700以上の話題が上がっている。
その700以上の話題には1000個以内の書き込みがあり、自由に選んで読めるし書ける。
それだけあってもまだ自分のしたい話題がなければ自分で作ることも出来る。

殺人者を礼賛するような救い難いスレッドもあるけど、それもまた人の毒の、悪意の、狂気の一部だ。
そんなスレッドはおぞましいだけだし、認める必要もまったくない。
でもそんな毒や狂気や悪意や憎悪も人の一部だし、自分の中にも幾分かはある、ということは知っておくべきだ。ない、なんて言うヤツがいればそっちの方がずっと怖い。
自分は絶対、書かないけど、こういう書き込みをする人間もいることを知るのは、ある意味悲しい現実であり、それを知るのも貴重な勉強だ。


そしてマニアなら笑わずにはいられない作品もある。(エヴァンゲリオンというアニメを知らないとまったく意味不明だとおもうけど)
どのくらいのレベルからは、次回・・・・船場吉兆ゲリオンへのリンクを貼っておいたから読んでみてくれたまえ。
集団知ってスゴイでしょ。
これだけのネタ、一人で書けるライターはいない。

今後、巨大マスメディアの役割は、日本人が絶対に知っていなければならない最低限のことを伝えるだけになると思う。
後はみんなの趣味の時間だ。
でも海外にまで報道され始めた毎日新聞の報道問題を未だにどこも取り上げない、相互扶助の精神豊かなマスメディアばかりで、今後、日本のマスコミは大丈夫なんだろうか?

それから今回の動きをヒステリックなネット・テロだ、っていう論者もいるけど、マスコミも色々報道テロに近いヒステリックなこと散々やってきたよね。
これまた自分達は理性ある正義だけど、ネットのゴミどもは低能なんだから黙ってろ、って認識なんだろうな。

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July 23, 2008

猫町   萩原朔太郎

日本を代表する詩人、萩原朔太郎のあまりに有名な掌編小説です。

文章は大詩人らしく、端正であり磨きこまれ、見事なものです。
モチーフは、ふとしたはずみに紛れ込んだ異世界物。
完成度、ポエティックな抒情、このカテゴリーの小説としてはみな随一でしょう。

でも読み終えた後、どこか食い足りないのも事実。
なんで?というに、あまりに有名な著者であり、また作品であるが故に、期待が大きすぎるからなんだろうな。
一つの作品を評価する際に、この期待と読了後の差が、加速感になったり減速感になったりして、実態評価を歪めますよね。

どういうことかと言うと、実際は低速の40キロからでも低いギアでフルスロットルすれば、強い加速を感じ、速く感じる。
作品でいうとせいぜい60キロまでしかスピードが乗ってないのに、これは速い、傑作だ、と思いやすい。
逆に200キロも出ているのに、そこからフルに加速しようとした時、強いキックを感じなければ案外大したことないな、と思ってします。
現実には200キロという高速で走っているんですけどね・・・
そんなことも感じました。

文学!を語りたかったら一応は読んでおく作品でしょうね。

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July 22, 2008

猫の恩返し@天才!池脇千鶴

ジブリ作品ですが、宮崎監督ではないですし、話のコンセプトも地味なので見てなかったのですが、今回見て非常に気に入りました。

優しげでユーモラスな映像も、猫たちの猫語もカワイイのですが、何より平凡で人のイイ女子高生の「ハル」のキャラクターが癒し系、のんびり系で楽しく、その吹き替えをした池脇千鶴の才能には瞠目せずにはいられません。

千鶴が吹き替えるハルは、バロンの小さな家に入り、カップをもらうと「カワイイ」
猫の国に入ると、「アイタタタタ、腰打った、なんでかなぁ、もう、ここどこよぉ」
ムタという猫には、「オマエが小さくなったんだ」と言われて、
「ふーん、どうして」と、首をかしげる。

この「カワイイ」、「アイタタタタ」、「どうして」、
セリフ、という以前のただの単語に秘められた魅惑の深さは、まさに天才だけの賜物です。

それにしても女性という生き物の、他者に憑依する感覚、というか全身で相手、あるいは、一つの感情、思いに溶解するような世界には、男性はとうていかないませんね。
素晴らしいよ、池脇千鶴!


ps
子猫に餌を上げているエピソードは、ベタだけど良かったなぁ
結局、感動なんて新奇な物を見つけることなんてないんだな。
肝心なのは、「語り方」、ですね。

ps
ジブリらしい飛翔感も充分です。
ゲド戦記にはまったくなかったもんなあ・・・
本来飛べない人が、ヴァーチャルな映像の中でも、飛ぶということに付随する眩暈の感覚、これは娯楽の重大な秘訣のようですよ。

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ハードキャンディ

梅雨も明けました。
まさしく夏です。
ならばホラーの季節ですが、最近禄なホラーがない、とお嘆きの貴兄に、見逃されているならコレはオススメの1品です。

出会い系サイトで知り合った女は、まだあどけなさも残る14才!(綾波レイと同じ年だ)
フォトグラファーの男は、写真を撮る前の景気付けに、少女と一緒にスクリュードライバー(女の子殺しの定番ですね)をあおったところ、ぶっ倒れたのは自分の方!

たった二人の密室劇、そして始まる悪夢の時間・・・!

この映画の巧いところは、やたらに魅力的なサイコ少女をエレン・ペイジが演じ、そのショートカットの彼女が、小柄で胸も薄く腕力もなさげなとこ。
それに対して囚われた男はパトリック・ウィルソンで、コッチは縛めさえ取れてしまえば、彼女なんて一殴りで殺せそうなとこ。
その緊迫感が、観客を画面に引き込んで離しません。

そして物語が進むにつれ明らかになって行くのが、どうやら男の方が少女姦嗜好者で少女殺しも常習の犯人らしい、ということ。
最初、サイコに見えたエレン・ペイジは、正義の味方の復讐者なのか? という展開になると、彼女の魅力もあり観客は気が気じゃない。

逃げられては捉えられ、そして男なら身の毛もよだつ復讐が始まる・・・
もうこの辺りで私は夢中でしたが、何かは秘密です。

でも題名のハードキャンディは「赤ずきん」がモチーフ(確かに赤いフード被ってます)だとか、日本の女子高生のオヤジ狩がネタモトだとかとあるけれど、私は、少女=甘いキャンディ・・・でも舐めてかかると、中には異常にハードなモノもあり怪我するよ、という暗喩にも取れました。
そして男のキャンディの不安もね。(コレは見れば分かります)刺激してくれます。

二転、三転するラスト!
幕切れの一言は、見事な切れ味でした。

ps
貶されてるレビューも見かけますが、シッチェス・カタロニア国際映画祭グランプリ受賞作です。

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July 21, 2008

Dream.5 ライト級グランプリ

 1)ハントvsオーフレイム
ヒョードル登場まで良く議論の的になったグラップラーとストライカーはどちらが強いか、という問題。
結局、強い方が勝つ。両方出来れば最強というツマラナイ結論になったのですが、この試合に限ればハントに非常に強いイメージがあり、勝つと思っていましたが、結果はかつての議論通り、倒したのはストライカーのハントでも寝てからオーフレイムが腕を決めました。二人の評価は逆になるでしょう。

2)青木vs宇野
前試合、青木の勝利も見事でしたが、滑らかな宇野の動きもカッコ良かったです。
試合は終始青木のペースですが、相手にペースを取らせといて捲くるのが宇野です。
三角がかかなり深く入り、青木magicに驚いても宇野は逃げる。
それにしてもネトネトどこまでも絡みつく青木はかつてのアナコンダ、ノゲイラの日本人版みたいだ。見ごたえのある攻防です。
Ffinalラウンドも青木の一方的なペース、判定は青木。強いわ。

3)アルバレスvs川口
ヨワキムにもジダにも殴り勝ち、レスリングも上手いアルバレスの勝利でしょう。川尻はどのくらい持つのかな、と思って見ていました。最初に蹴っていったのは川尻、アルバレスのパンチは速く、良く伸びます。アルバレスはタックルに行く。川尻のパンチは結構プレッシャーなんだと思いますが、殴り倒したのはアルバレス、でも目じりを切ったのはアルバレスで、Dr.チェックを受ける。
再開後いきなり川尻が殴り倒す。川尻強いな。寝技の攻防の後、共にスゴイ殴り合い!
倒したのはアルバレス!鉄槌でTKO。 でも川尻良くやった!
これは変態青木との決勝は期待大!

4)秋山vs柴田
桜庭大好きなんで、秋山に負けて欲しいですが、正直柴田じゃ殴りあいでも関節でも勝ち目なし、というのが試合前の予想。
・・・これミス・マッチだよ。

5)お手柄アンディ・オロゴンvs中村
KIDの代わりはお手柄アンディ。でもしょうがないね。

6)決勝は青木vsヨアキム・ハンセン
アルバレスとの戦いが楽しみでしたが、眼の怪我で、リザーブマッチを勝ち上がったハンセンが相手です。
変態関節技男、頑張れ!殴られなければ大丈夫と思ったら、パンチかわしてナイスタックルでまず倒す。でもパワーのあるハンセンコントロールしきれず立ったと下腹部蹴りくらう。再開してまた倒すけど、青木、パウンドもらう・・・ダメ・・・・残念!


ps
高阪さんの解説は理論的で分かりやすく、たまにまじる笑い声も楽しげで好感度。
CMがみんなパチンコなのには萎え。

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July 20, 2008

娘の弓道大会に! クルマは人生を写す鏡だと感じる

今日は早起きして娘の弓道大会に行ってきました。
クルマはセルシオで。
セルシオ、レスサスLSが出た時は600が出たら代えようと思ったんですが、クルマは人生の変転を写す鏡、
いつの間にか活躍する場面がなくなっているのです。(去年の走行距離は800キロ!)
本来私はスポーツカーとカワイイ小型車が好きで、高級大型セダンは興味の範疇外。
なら何故買ったかというと娘が二人続けて出来たから。
いくら休日、引き篭もりと言っても年に2-3回は旅行に行くわけで、その時、赤ん坊を飛行機に乗せて泣かれて、周囲に謝りまくり、という状況は嫌だったし、ホントに子供の頃は、海外のリゾートとかより日本の山小屋で虫取りとか渓流遊びなんてのが良いかな、と思い、それならベンツ買ってお父さんしようと思ったのです。
で、260E、320Eと乗り継ぎ、偶然友人のセルシオに乗って驚愕、こんないい車だったのかあ、と乗り換えですが、いつしか娘も大きくなって旅行は飛行機になってしまいました。

それでもこんな炎天下、見知らぬ会場に行くときは頼りになります。
サラ・ブライトマンもすんごく良く聴こえる・・・・!
まあフェラーリで音楽鑑賞しようってのがマチガイなんですけど・・・
それからともかくスムーズで楽!
エアコンも完璧で、渋滞でも高温でもなんでも来い!って感じ。
フェラーリと比べると、その安心感とラクチンさはまさに天国!
でも不思議なのは飛ばしても神は見えない・・・・神のいない天国にあるのがセルシオ。
神の存在を感知できるような魔境に達するのがフェラーリなのね、きっと。
不思議な矛盾だけど、神を見るような体験は、安楽にしていたらダメなのだ。

そんなことを考えながら、ひらすらカーナビの言うとおりに走らせ、会場入り。
大会なので沢山の学校が集まっていて、娘の出番まではまだ大分間がありそうなので、木陰で読書。
本は二冊と赤鉛筆を二本持ってきています。
はい、活字中毒です。
木陰で延々と今さらですが、浅田彰を読んでいると案外オモシロクって、妻が呼びに着てくれなければ見逃すところでした!(何しに行ったんだか・・・)
俺は下手すると、どこに行っても本読んで終わるからな・・・行った意味なし。

娘の弓道着姿をはじめて見ました。
我が娘らしくなんとなくモタモタした印象でしたが、こうして体育系の大会に出ているだけ立派だよ。
俺なんて中学、高校、大学とみんなテニス部続かず、クビだったもんね。

意外だったのは、後ろの席で応援している男子たちに人気があったこと。
「・・・(・・・はウチの苗字です)さん、ガンバレ!」「あっ、オシイ」
「・・・さんガンバレ」「オシカッタ、でも最後はちょっとカスッタ」なんて言ってくれています。
こんなに応援してくれている子たちがいるなんて思わなかったよ。
ありがたいことです。

ちなみに一昨日の記事で自慢した携帯の写真はモニターが光って何も見えず。
なんとか撮った写真もフラッシュオフにしていたんで、暗くてよく分かりませんでした。
フラッシュオフにしておいたのは、漫画の接写で光っちゃうからだったんですが、オンだったら撃つ時の邪魔になったろうから良かった。
妻のデジカメにはバッチリ写っていました。
まぁウチに家庭内役割はこんなもんです。

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July 19, 2008

卑怯刑事

子供の頃、刑事になりたかったんです。
役人になって、天下りを夢見るより、純な夢でしょ。

でもひ弱な子供だったので、刑事になっても逮捕劇で逆に犯人に取り押さえられてしまい人質になったりして、周囲に迷惑を掛けてしまうかもしれない。

ではどうするか、と考えるに腕力で劣る分、アタマを使う。
古畑任三郎とかコロンボのイメージですね。
でもアタマだって大してよくないので、そんな境地には行けそうもない。

じゃあどうするかというと、ともかく卑怯な手を使う。
相手は悪人なので、多少卑怯な方法でも許されるのではないか?

ただそんなことばかりやっているうちに市民団体とか社民党の福島瑞穂先生たちが動き、朝日新聞辺りが、
「だがちょっと待って欲しい」
なんて書き出すかもしれない。

そうすると事なかれ主義の警察庁なんて、やれ面倒だと、私はさっさと地方に飛ばされるかもしれない。
それでも懲りずに卑怯な捜査ばかりしていると、もうスゴイ田舎の田舎で人すらほとんどいないような処じゃないとなっとくしてもらえないかもしれない。
すでにそこは田舎を越えた秘境である。

秘境刑事!


・・・ゴメンな、最後までツマンナクテ。
今日、忙しくて疲れているからさ。

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July 18, 2008

フェラーリと綾波を撮って携帯電話の写真力に驚く!

カメラはまったく興味の範疇外なんで、こんな程度で驚いている方が、問題外なのかもしれませんが、最近の携帯電話の写真力には驚きました。

先週変えた携帯で撮った360スパイダー(クリックで拡大します)
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コッチは貞本エヴァ@漫画を接写しました!(クリックで拡大します)
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正直、アニメのエヴァじゃなくて、漫画の貞本エヴァの魅力を語ろうとスキャナー買おうと思っていたんですが、この位撮れれば上等!

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July 17, 2008

バカにならない読書術  養老孟司 池田清彦、吉岡忍

格差社会=教育格差=本読めばイイんじゃね、という世の流れがあり、それならホントウに本を読むとはいかなるものか、ということを概論として本の前半を養老先生が、後半は、具体的な本を上げながらの鼎談として碩学の3人が語った本です。
私は自分が結構本は読むほうなので、本を読むこと=社会的有能さ、とはどうしても考えられないところがあるんですけどね。
第一社会的、経済的な成功を目指して本を読んできたわけではないですし。
じゃあ何で読んできたか、というに、読みたいから読んできたんです。

まあ自分語りはこの辺にしておいて、第一部の「養老流」本の読み方には、ほんとかなあ・・・という記述もあります。
でもこの手の本には必ずそう思う部分ってありますよね。
この本の中身はすべて真実!というのは逆に囚われているようで怖い。

オモシロイと思った指摘では連続殺人犯の脳は、扁桃体がおかしい。モチベーションが高すぎるのだ、なんてのは膝を打つ感じ。
それから最近の持論である「環境ファシズム」への懸念も同意できます。
ヴィトゲンシュタインは、自身が考えながら書いているから、読むときもそれに合わせてユックリと読めなんてのは、勉強になりますね。
デカルトの「方法叙説」から学んだ科学的な見方として、間違っていても良い、
ある論拠を示し、それに対応する事実と推論、結論を並列することである
なんてのは今後、参考にしたいですね。
「方法叙説」読んでみます。

後半三人の鼎談で読みたくなった本と、すでに読んでいた私のオススメ本を書きます
「心臓を貫かれて」:妻が持っていた
「神は銃弾」:このミスで取り上げられていました。注文しました。
「アメリカン・タブロイド@エルロイ」:読んでました。傑作でしたね。
「ハリウッド脚本術」:持ってました(笑 アワテテ今読んでいます。
「雪:バムク」:ノーベル賞取ったトルコの人です。注文しました
「クリスマスのフロスト」:コレを読まないで現代のミステリは語れない。
「取るに足りない殺人」:Jトンプスンです。最近読んでないので注文しました。
「幻談・観画談@幸田露伴」:注文しました。読めるかなぁ・・・
「容疑者Xの献身」:素晴らしいトリックと人の描けた傑作でしたね。
「夢十夜」:短編小説の極限。漱石はかく文体と戦ったのだ、ということが分かりました。
「不連続殺人事件」は持ってるし、読んだんだけど忘れたから読み直します。
「かのように@鴎外」「魔の山@マン」「荒地@エリオット」「ソシュールの思想」「真相@コーンウェル」は宿題とします。
「動く遺伝子」でノーベル賞を取ったメゲナイお婆さん、マクリントックは素敵ですね。

印象に残った言葉としては
「科学の暴走を心配しないことは、人を信じているということ」
「理想主義者が政権を取ると現実は最悪になる@池田」
「100できることを100やるな。それが中庸の知恵」
「厳密さはフェイクである。@ホワイトヘッド」
「西洋哲学史は、プラトンへの一連の脚注にすぎない@ホワイトヘッド」
「時代小説は一種のロールプレイングゲームだ@池田」
「西洋語は韻文の文化。シェイクスピアからワシントン、ヒットラーの演説まで@養老」
詩とは、とりとめのない現実から、自分なりの視点、文脈を引き出し、結晶とすること


幕末から明治にかけ旅をした外人は、日本と日本人の清潔さ、誇り高さ、笑いの多さ、柔軟性に驚きベタ褒めした。「大君の都」では将軍拝謁で喜ぶ庶民をみて、こんな幸せな人たちはみたことがない。ここに西洋文明を持ち込むことは、果たしてこの人たちの幸せになるのか、と著者、オールコックは書いています。

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July 16, 2008

良寛の書    NHK美の壺

書については良く分かりません。
ただ一目見て惹かれたのは王義之です。
こいつはスゴイ!と思ったのですがそこで止まってしまい、アートのようにデ・キリコのイタリア広場から絵が好きになり、印象派に行き、モダンに行き、ルネサンスに戻り、また現代に帰るなんという広がりはない。

ちなみに王義之とは、307年頃~365年頃、中国は東晋に活躍した書家で、文字と古代宗教とが結びついた象形文字が政治の道具となり法や政令を伝える言葉だったものを、人の感情を伝えるものとした変革者であり、中国、日本を問わず広く「書聖」として崇められている方です。

書についても多少は広がりを持ちたいと思い、中国に王義之あらば日本には誰がいるか?
と考え、一般には空海なんでしょうが、以前読んだ北大路魯山人の本で絶賛されていた良寛の書を少し良く見てみようと考えこの本を購読しました。

テレビ放映の解説本ですから薄く、画像が豊富で、書いてある文章も分かり易く読みやすいです。
ただ良寛の書は、字体が細く頼りないとすら感じるほどで、この美意識を理解するには、極めて高い水準の感性が必要とされると思います。
これこそが日本的なのだ、といわれればそう思います。
かそけきほどの字なのですが、その一見弱弱しい文字を描くには、強靭ともいえる力と精神力がいるのは分かりました。
その一見、弱きモノ、幽き存在に、長い生命力を与える技量を駆使出来るのが、真に高度な芸術家なのかもしれません。
完全に分かりきる、という水準に行くのは難しいでしょうね。
モチロン私は行っていません。
そしてそれはある方面での、現代人の知的退行を意味しているのかもしれません。

最後に、良寛の読んだ漢詩とその日本語訳を紹介します。
間庭百花發     この庭にも花々が咲き乱れ
餘香入此堂    部屋の中までその香りがする
相対共無語    友とふたり、相対して言葉もなく
春夜々将央    春の夜は更けていく

日本人独特の無常観が良く出ていますね。

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July 15, 2008

毎日jpなぜこんなことに・・・ 慢心・環境の違い

毎日新聞のwebサイトから広告出稿社が全部抜けて、自社広告のみになっています。

日々、400万部を売る天下の大新聞社が、便所の落書きに圧倒されている今、幹部の方々は随分と驚いていると思います。

その原因としてまず慢心があったと思うのです。
マスコミは社会の木鐸として数々の不正を暴いてきましたが、自社の不正には甘かった。
他人に厳しく自分に甘い。
これは私も含めて人間の性ですが、マスコミ以外の人々は、常に新聞種になる、というプレッシャーの元で働いてきた。
大新聞社にはそれがなかった。
実際今もネット以外のマスコミはまったく沈黙を守っています。
相互扶助の精神は健在のようです。
でも企業はみな引き上げた。
ネット内の事情を鑑みれば当然で、これだけネット内で反感を買っている時期に、大金払って広告出したらまっさきに不買の対象にされてしまいます。
ネットは確かにバーチャルな世界ですが、それを見る人は、PCの電源を落とした途端、リアルな購買者になるわけですから。

それから環境の違いへの認識が不足していました。
ほんの10年前、ダイヤルアップでチョロチョロ始まったネットは爆発的に発展し、今はかなりの仕事がネット経由です。
実際、家庭の娯楽も今やテレビよりネットが主体でしょう。
ニュースも完全にネットが主体。
今この記事を書いている脇では、リアルタイムで、アメリカの小売り売り上げを見、カナダ中銀の政策金利を見ています。
ネットは双方向でコミュニケーションでき、いくらで細かい情報が得られる。

そんな大きなパラダイムシフトを、毎日新聞は受け入れられなかったんだと思います。
世に発言するのは、また発言出来るのは自分(と仲間)のみ。
そんな牙城がドンドン切り崩されても、その現状をあくまで甘く見ていた。
都合の悪い現実から目をそらしたがる、というのもまた人の性ですが、それは破滅への道のりです。

そして危機管理がなかった。
何故、危機管理がなかったかというと、大新聞社に危機はなかったからですね。

我々一般人は、なんて無駄な謙遜しなくても、上は政治家から官僚、大会社までみんな不祥事を起こせばマイクを持った記者に追いかけられ、フラッシュの大砲列の中で深々と頭を下げさせられる。
自分達は常に悪を裁く方であり、正義の味方であり、賢いので、愚かな大衆を導く存在である、という認識なんですね。
そして「愚かな大衆」は低俗記事を喜ぶはずだから、発信しよう。
日本人はどれほど侮辱しても(例えば日本の母親は受験生の息子を・・・今、続きを書こうと思いましたが、みなさん御存知でしょうし、書くだけでも忌まわしいので止めます)文句を言う資格などない民族なのでなんでも書いてしまえ、とやりぬいた。

自動車会社から食品会社、その他、あらゆる仕事には責任が伴います。
自分が社会に対してした仕事に多少でも欠陥が疑われれば、すぐに責任を取らされます。

でも記事を発信する新聞社には、その責任は免除されていると感じてようです。

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July 14, 2008

日経新聞&ヴェリタスから記事にしたこと@7/14

21世紀型のインフレ、企業収益,消費に打撃。
資源高に収益悪化を恐れ設備投資を控え始めた。家計も消費を抑制している。
米経済は低迷し、新興国過熱にも資源国と非資源国へ格差が出始め、変調の兆しが見える。
資源を持つ国への富の大移動が起こっている。


1)日本、所得流出際立つ。
輸出価格に転嫁進まず、1-3月26兆円、原料高響く
景気不安一段と、消費者物価1.5%上昇、鉱工業生産、2四半期連続低下
新興国景気懸念じわり、車、機械の下落目立つ
企業物価6月は5.6%!上昇。中間財に波及、価格転嫁ばらつきで川下企業の業績圧迫。

2)米景気停滞長期化、原油高、個人の購買力そぐ。さらば酒とバラの日々
NY株続落、インフレ加速で
原油高、ドル安、株価急落の連鎖再び。
縮む米雇用、非金融に波及、受け皿不在100万人ペース
米銀行株、軒並み急落、増資難しく悪循環、シティ時価邦銀大手下回る。
住宅公社へ公的資金注入。市場は実現性を注視!

3)ユーロ圏物価4%上昇。インフレ圧力一段と
不安抱え利上げ先行、ユーロ0.25%利上、波乱要因にならず? 一段のドル安に拍車?
米はインフレと景気低迷で利上げに動けず。欧米金利差2.25%に。
世界の株価水準3月危機下回る。

4)産油国へ米、欧、アジアから所得流出200兆円、石油需要、増加の9割が新興国分
中国で労働争議急増。上海、深せんで2倍に。外資雇用制度見直し。
新興国ロシア:高成長オイル頼み、民間は資金不足、製造業の育成進まず。
トルコ:経常赤字拡大。成長鈍化、産業のすそ野育成急務。
ブラジル:資源もあるが成長は消費主導、高成長踊り場
南アフリカ:電力不足、資源高生かせず、移民襲撃、格差も深刻
「外貨準備が多く、資本収支も黒字のアジア地域は確信している。経常赤字がGDPの6%になっている東欧には懸念している。ブラジルはオモシロイ、オーストラリアは個人の借金が過多で不動産市況しだいだ。ドル安が効く米株には強気で割安な日本株にも強気、欧州は弱気に見ている。


5)「マリアのファッションが嫌い、それが彼女を負かすモチベーション@シャラポワの相手選手
捨てる勇気でさっぱりとガラクタを処分して、過去の自分から離れて身軽になれ
安易に解答を求める気持ちが擬似科学を溢れさせる

ケインズの投資成績:私がつねに勘案する美人投票の理論はやらなかったようです。
年平均リターン13.2%:市場-0.5%  市場平均をこれだけOP出来るのはまさに天才!
標準偏差29.2%   :市場12.2% かなりレバレッジ効かせてますよね!
最高リターン56%  :市場21.5% スゴ!さすが天才!
最低リターン-40.1% :市場-25.5% 天才でもこんな年もある(笑
 

米CTAハー・キャピタル創始者
取引手法は長期トレンドを予測する。回数は週1.2回だが、1回の取引に膨大な情報を集める。システムは使わない。アルゴリズム取引は当初は順調でもしばらくすると機能しない。
1年の利益は1.2回の取引で稼ぎ、後は小規模の取引を繰り返すか、手控える。

心配せんでも必ず死ぬ。心配せんでも死ぬのは一度きり。心配せんでも死ぬときは何も持っていけぬ。だから、そのときそのときを精一杯生きる@月心寺、村瀬明道尼

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July 13, 2008

恋愛への関心薄れる、グローバル化時代に奨励される自己研鑽の負の側面

7/12の日経に「恋愛への関心薄れる20代」という記事がありました。
その記事によると恋愛に冷めた人が増えた原因として将来への不安が上げられています。
苛烈なリストラ時代の記憶が生々しく、「仕事が出来ない人と思われたくない」ということから、私生活を楽しめない、ということがあるようです。

私、この気持ち非常に分かるんです。
私も実はそうでした。
恋愛恋愛と言って、物珍しがっていたのは20代の最初の方だけで、仕事をするようになるともう恋愛どこの騒ぎじゃないよ。
働いて働いて、休日は勉強。
そうじゃないとついて行けないし、さらに投機が好きだったので、そっちの方面の勉強もしたい。
そうなるとほとんど自由な時間なんてなくなっていわゆる
「人を恋愛から遠ざけるのは理性よりむしろ多忙である」という言葉通りの日常でした。

今、日本では格差社会の勝ち組負け組みって話が盛んですが、いわゆる勝ち組になったとしても、それは将来までの保障を含むものではないんで一生自己投資、勉強は続くんですよね。
それで仕事は忙しいと・・・
遊んでいると、インドだ、中国だってのが追い上げてくるぞ、なんて脅かされる。
資源もドンドン高騰して、日本はますます付加価値の高いものを作れって話になって、奨励されるのが自己研鑽ですが、忙しく働いてその上勉強勉強で、さらに恋愛もしろってのは自分の体験から考えても無理です!

よっぽど幸運に相手に恵まれた人以外、もう恋愛どこじゃないって。
そうすると結婚人口が減って少子化する。
嫌でも内需は萎むわけで、するとますます仕事は厳しくなる・・・

ただ自己投資、自己研鑽を積極にやってます、ってことに反論出来る人っていないでしょ。
でもどんな良いことにもこういうマイナスの側面ってあるんだよね。
そうなると、今度はそれをバランス良くやりなさいって話をする人が出てくる。
出来ないって。
仕事にしろ勉強にしろ自分の都合だけじゃコントロール不可ってことが多いんだから。
周囲に気を使って働くだけでも精一杯てのが普通でしょ。
その上でグローバル化に対応するために勉強も欠かさずってのが出来れば相当なもんだ、凡人には。
その上で恋愛もして国家安泰の為、産めよ増やせよ地に満ちよ、ってのはもうかなり無理。

やっぱり今の日本に生きるのって、かなり大変だと思うよ。

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July 12, 2008

フェラーリ&アストンに見るイタリア、イギリス、ファッション哲学の違い、そしてアニソンはほどほどに

先日あまりに着る物がなくなってしまい、面倒だったんですが銀座に服を買いに行きました。
普段から休日ヒッキーと書いてますが、社会生活も営んでもいるので、まったく何処へも出かけないというわけには行かず、服もないと困るのです。
で、銀座の良く行く店の前でぼんやりしていると、向こうからアストンマーティンが走ってきた。
最近、クルマ事情に疎いので良く分かりませんでしたが、DB9ってヤツだと思う。
都内で見るアストンはともかくカッコイイですよね。
そのクルマは私の前で減速して角を曲がっていきましたが、瞬間覗いたドライバーもバッチリ、スーツ姿でキメテいて、いかにもデキル男性って感じでした。

それから東京駅に移動して服を見るついでに八重洲ブックセンターに行こうと信号待ちをしていたら銀座方面から爆音と共にフェラーリのスパイダーが走ってきた。
コッチはやっぱりチンドン屋だな、と微笑ましく見ていたんですが、そこでハッと思い当たった。

イタリア物ってドルガバとかアルマーニとかともかく見た目が派手でしょ。
こんなの着れるのかって、合わせてみるとやっぱりオカシイ。
イタリア物をキチンと着こなすのってかなり大変だと思う。
それでもデザインはともかく新しい物を生み出そうという創造性は感じる。
360スパイダーだってあのクネクネデザインとイイ、ガラス張りにしたエンジンルームとイイ、かなりの独創性を出していると思うのです。

逆にイギリス物の服って一見すると地味。
値段だけ高い。
こんなの普通の量販店で売ってるじゃん、ツマランと思っても実際に合わせて見ると、良く似合う。
本物感がある。
そして長く着られる。
アストンもそうだよね。
スタイル的には昔ながらのロングノーズショートデッキで新規の提案はない。
でも本物感はバリバリ。

要するにイタリア物って、製品自身が「私を見て見て」で、目立っちゃって、着る人、乗る人をおいっていちゃう。
逆にイギリス物って執事的なものの伝統なのか、製品自身は一歩下がって乗る人、着る人をしっかりとサポートして良く見せる。

うーーん、これが両国の文化的伝統なんだな、と納得して横断歩道を渡るついでにフェラーリ、どんな人が乗っているんだろう、とドライバーを見て瞬間、目をそらした。
何故かというと、どう考えても目と目を合わせて和やかな雰囲気になりそうもない人であり、具体的に描写するに、竹内力主演の「難波金誘伝」とか「仁義」シリーズ辺りにすぐにも出演可能って感じの人だったからです(笑

通り過ぎてからあまりにキャラが立っているでニヤニヤしていたんですが、またまた我が身を振り返るに、相変わらずアニソン、具体的には「もってけ!セーラーふく」とか歌いながら乗っているんですが、この間、片側三車線の道で、前から3台目、中央車線に止まったので、(横断歩道の一番前に止まったらすぐに歌のボリュームは下げる!)ここならクルマに囲まれているし、元から声量のない私なら周囲の騒音でどうせ聞こえないだとうと思い切り歌っていた。
そこでふっと横を見ると隣のBMWに乗った品の良いご夫婦がさっと目を逸らし、凍ったように知らんふりしている・・・私は坊主頭であり、確かに歌までは聞こえなかったと思うのだけれど(というか激しくそう願う)フェラーリのスパイダー、幌全開で、丸見えの上、ステアリングをバンバン手で叩きをながら口をパクパクさせていれば見た目はかなり異常・・・
一目見て、はい、「任侠」シリーズの方というより、もっとヤバイ「得体の知れない方面の方」って感じに見られたかな、と・・・

まあ今もアルマーニだなんだって書きながら、格好は下着一枚にエアコンで冷えないように腹巻という姿なんですけどね・・・
だって普段はイイ服着るとモッタイないでしょ。
粋人は見えない場所にこそオシャレをすると言いますが、私は見えない場所では徹底してコストを削減する方なんで・・・
結論としては、ともかくクルマが止まったらアニソンは消そうということです。
なんのこっちゃ・・・

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July 11, 2008

作っちゃった! オリジナル綾波グッズ! 我が机の脇の本棚です

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(クリックして拡大して見てクダサイ)
画像をプリントしてもらい、透明な下敷きに貼ってあります。

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実際に置くとこんな感じ。
(コッチも画像をクリックすると拡大されます)


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その上の段はこんな感じです。
(これも大きくしてクダサイ)


これでフィギュア10体とマウスパットと下敷き2枚!

フフフ・・・病気?

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July 10, 2008

サンシャイン2057    「神」への暗喩に満ちた大人向けの映画!

死にかけた太陽を救うため、核爆弾を打ち込みに行く宇宙飛行士の映画・・・という紹介を聞いたときは、その馬鹿馬鹿しさに子供向けのアドベンチャー映画かと思いましたが、実際はダニー・ボイル監督のメタファーに満ちた映像センスが光る大人向けの映画でした。

まず最初になぜこの設定が馬鹿馬鹿しいかというと、核爆弾は、確かに人のいるところで爆発させれば大変な惨禍を招く兵器ですが、これまで太陽の110分の1(人間の縮写なら、身長1.7センチのフィギュアです。自分の身長と1.7センチを比較してください)という地球の地上で地下で何千回という実験が行われてきたことからも分かるように、それがマンハッタン島の大きさだろうが、世界中の核物質を集めたものであろうが、太陽の中では蚊に刺されたというより蚤が這った程度の効果もないでしょう。
さらに表面を覆うコロナは100万度。爆発させる中心部は1500万度!
こんなのに耐えられるマテリアルなんてないでしょ。水素原子の核が融合してんですよ。
さらにお隣の国でも制作に苦労しているようですが、一応結構なレベルの制御技術がいるわけです。
そんな異常な高温に耐える精密機器がありますか?
そもそも太陽の中心部では、自身の重力により自発的な核融合反応が起こっているわけで、そこに同じ核つながりとはいえ爆弾破裂させたてどうする・・・
それにイカロスという名前も気に入らない。
イカロスなんて、跳びすぎて太陽の光りで墜落するものの象徴でしょう。
再び光りを、という思いを込めるならプロメテウスと呼ぶべき、なんてことも言いたくなる。細かいことのようですが、オタクはこういうことにこだわるの。

なんて思いながら見ていたのですが、いきなり宇宙船の展望室で遮光フィルターを3.1%に上げる。それが網膜の限界だ、なんてシーンが出てくる。
そしてその光りがまことに凄まじい!
まさしく人が見つめることの適わぬ神の光り!
「人は死と太陽を直視出来ない」、という言葉がありますが、それを暴力的な映像として表現したのは見事な暗喩です。
そう太陽こそは、我々を含む地球の生きとし生けるもの全てを生み出した創造者、「神」そのものとも言えるわけです。
そして古代より、その「神の光り」を見つめることは、人の限界を超えることの大いなるメタファーなんです。
カバラの経典に、無限の輝き放つ神の衣を見た者は、すべからく狂気と死に至るという話がありますし、また神の言葉の深淵に触れようとする極一部の天才的な数学者(数学こそ神の言葉です)が狂気に至る時、概念の天界に挑む時の過酷さを指して、
「神へと至る英知に挑む天才達は、その輝かしい光りに魅了されるあまり羽を焼かれて落ちるのだ」とも言います

そして熱の描写も圧倒的です。
シールドから僅かにそれただけで襲い掛かってくる膨大な太陽の熱量。
人類の英知をつくした宇宙船を容赦なく、いとも簡単に焼き払うひたすらな炎、炎の描写もまた、人の矮小さと太陽という神の残酷な本質を良く伝えていたと思います。
不気味な沈黙と暗黒に満ちた宇宙船内部の描写も、その暗さが引き換えた存在を思わせてある種の詩情を想起させます。


「人類の夢など愚かだった。我々は塵に過ぎない。神は我々に死を与え、すべて塵に変える」映画の某所に出てくるセリフですが、これもまた隠喩にとんだ言葉です。

果たして人類の夢の行方は塵に行くつく他ないのでしょうか?
それともいつか神の偉業を越えるのでしょうか?

私は後者である、と信じてますが。

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July 09, 2008

クルマ、国内販売不振の打開策はズバリ、アイドル車を創れ!

車の販売が長きに渡り低迷しているようですが、その一因として若者のクルマ離れが云われています。
確かに世の中不景気な上にガソリン高で、「クルマなんぞ買っていられないよ」、という若者事情も分かるのですが、ちょっと時代を振り返れば、若い時分から楽々車に乗れたのはバブルと被った一時期だけで、それ以外の時代はいつだって若者は貧乏でもクルマの人気はあったのです。
でも今はない、確かにない。
何故か?
それはズバリ!アイドルみたいな車種がなくなったからではないでしょうか?

私も免許を取るまでクルマになんぞ全く興味はありませんでした。
それでも回りが免許を取り出し、今取らないと忙しくなって取れなくなるそ、なんて脅かされて、確かに運転も出来ないのは色々不便も多かろうと嫌々教習所に通い出し、路上に出て、ある日、高速教習でスピード出したとたんに目覚めた。
自分の中にまったく知らないスピード狂の自分がいたんです。
イヤー、人生って分からないモンですね。

それから急にクルマに関心を持ち出したんですが、ともかくそれまでクルマの趣味なんてIQの低い人のモノ、私は読書と音楽とアートが好きなインテリなんで、関係ないって思っていたので、まったく入り口から分からない。
トヨタって会社と日産って会社と他にも色々あるらしい・・・この位しか知らない。
そんなある休日の一日、いつものように紀伊国屋書店でミステリーや怪奇小説漁りをして表に出るとそこに颯爽と走ってきたクルマがあった!
カッコイイ!
もうそれは文句のない感動でした。
そのクルマ、目の前の路上に止まったんですが、運転しているのがオッカナそうな若い人だったし、コッチは19の子供だったので、なんてクルマ?なんて聴けない。
でもカッコイイ!
どうしても足り去り難く回りをウロウロした挙句、そっと後ろのエンブレムを呼んだら
FAIRLADY Zって書いてある。
名前がフェアレディだよ!
しかも最後にZ!
一発で惚れてしまいました。
当然すぐには買えないですけど、フェアレディZがあるってだけで、クルマ好きになる、憧れるきっかけになったわけです。
そして振り返るに今そういうクルマがあるか?

確かに良い車なら沢山あるんですね。
先日読んだ下野さんの本に、MR-Sのことが乗っていました。
軽快なボディに良く回るエンジンを積んだ傑作スポーツカーだと書いてある。
さもあろう、と思うのです。
今の技術なら、良好なハンドリングと瞬発力のあるエンジンを積んだスポーツカー、それこそ初代の鈍重なL型エンジン(だからこそ日本にチューニングメーカーが育ったんですけど)のフェアレディZなんて問題にならないようなクルマを作るの簡単なんです。
でも今の若い人がMR-Sを一目見て「惚れる」でしょうか?
MR-Sでなくてもやはりオープンカーとして良く出来ているロードスターでもイイですが、「惚れます」かね。

確かにGTRとかエヴォとかインプとか、私の若い頃では考えられなかった動力性能を持ったクルマは沢山あるんですが、みんな敷居が高い!
ある種クルマに乗り慣れた人でないと分かりにくい魅力のクルマになってしまっている。
クルマなんて乗ったことない免許取立ての人が一目で憧れるキャラクターは乏しい気がします。
反面、初代Zは性能はともかく見た目に「憧れ」させるインパクトがあった。
ホントウは演技も下手だし、歌も下手なんだけど、人を惹きつけるアイドルの力ですね。
以前、一つのスポーツを興隆させるには、アイドルがいれば良いという記事を書きましたが、それですね。

これはエントリーカーの分野にも当てはまるんです。
例えば初代シティってなんとなくノリで欲しさせる力があったでしょ。
カブリオレもあったしターボもあった。ブルドックなんてものあった。
ともかく「楽しげ」で、なんとはなしに「夢」を感じられたから、少々お金は苦しくても、「引きの強さ」があり買ってみようかな、って思わせる力を感じます。
今の「フィット」や「ヴィッツ」は、非常に良く出来たクルマだと思うし、実際、性能はモチロン、専門家が見れば、デザインの完成度、このラインをこのコストで出す金型の技術など世界を極めた水準なんでしょうけど、「ノリがイマイチ」という気がします。

で、ではどんな方向にその力が眠っているか、ということを次回書きます。

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July 07, 2008

08ウィンブルドン男子final! Thank you!Mr R`s&Congratulationsラファ

全仏が終わってからずっとこの日が来るのが楽しみでした。
でもトーナメントですから、実現するかどうかは実力次第。
そんな二人がセンターコートに戻ってきてくれただけでまずはthank you.
片や122年!ぶりの全英6連覇を賭け、片や史上二人目の全仏、全英の同年制覇を掛けた究極の決戦は実現したのです。

そして2日掛かりで見終わった今、言えることは同じ単語、thank you.Mrロジャー&ラファ、それ以外、まったく言葉もありません。
フルセットの試合時間は、史上最長の4時間48分。
芝で65連勝中のフェデラーが2セットダウンから盛り返し、最終セットは9-7
途中雨で二度の中断をはさんだトータルタイムは7時間に迫るものだったでしょう。

テニスという範疇を超えて、「戦う人間の意志」を見せつけたという点で、スポーツ史上に燦然と輝く1戦となりました。
長らくアンタッチャブルだったボルグvsマッケンローの伝説も超えましたね。

試合は全仏と同じ戦略を取ったナダルがペースを握ります。
ともかくフェデラーのバックを徹底して攻める。
精緻な技巧を力でねじ伏せる戦略は効果的で、フェデラーまったくストローク戦では勝ち目がない。
ストロークで押しまくられるから、ネットに出られないし、出れば出たで鬼のパッシングが飛んでくる。第1セットはセットポイントを取られた時点でフェデラーの負けかと思ったら、二転三転、最後に制したのはナダルでしたが、見応えのある攻防でした。

第2セットは一転してフェデラー覚醒!
芝の帝王は失セットに怒り、凄味のあるサーブでエースを連発。
いつもと次元の違う気迫に、普段はフェデラー、変身前のフリーザなんだな、と思う間もなく不意にサービス頼みに不安がよぎるとすかさずナダルが逆襲。
怒りの大天使フェデラーにドラゴン・ナダルが噛み掛かりブレークバック。
タイになった第8ゲームで、あらゆる技巧と力を尽くして走り回る二人は、ほとんどリアル天下一武道会!
制したのは跳ぶように走り勝ったナダルでした。
これでセットカウントは2-0!

ただこの時点でドラマはまだ序盤だったのだから恐ろしい。

第3セットもフェデラー、ナダルをブレークしきれない。
5-4まで進んだところで雨でサスペンデット。
今日、仕事だったので、録画に切り替え、私の一日目も終わりました。
でも正直、2日に分けて見て正解だったよ。

寝る前につらつら思うに、この試合、フェデラーに勝ち目はないだろうということ。
ナダルの単純な戦略、バックの力比べに対し、フェデラーは解答を持たない。
力と走力が精緻な技巧を破った試合になるんだろうなと思って朝食時から小刻みに見始めたのですが、第3セットはタイブレークにもつれ込みフェデラーが奪取。
とりあえずストレートは免れたという印象でした。

そして弟4セット。
フェデラーはどうしてもナダルのゲームを破れない。
素晴らしいサーブを入れ、フォアで圧倒した後にネットに出ても、ナダルは信じ難いほどコンパクトなバックスイングとフォローを取っただけのショットでフェデラーをパスする。
何故にあれほどスピンが掛かる?角度が付くのか?信じ難いショットの連発。
そして再びタイブレーク。
ナダルのチャンピオンシップポイントまで行く。
フェデラー敗北、と思うとサーブが来る。
さらに輝くようなバックのダウン・ザ・ラインが来る。
これが来ないとフェデラーはナダルには勝てない。そしてそれは来た。
結果はなんと10-8でフェデラー。
セットは2-2
完全な互角。

最終セットはタイブレークなしの2ゲーム連取。
完全に打ち負けていたストロークでも互角の勝負になり、ついにフェデラーのレーダースコープは、ナダルのショットを捉えた。
これはフェデラー、八十数年ぶりの2セットダウンからの奇跡の逆転か、と思う場面もありましたが、互いに譲らずセットは進みついに9-7!
暮れなずむウィンブルドン、センターコートに泣き伏したのは新チャンピオン、ラファエル・ナダル!

最終はやはり体力だったのか?
ナダルには素直に感動しました。
一方、茫然たるフェデラー、ガッカリすることはないと思う。
今日の二人は伝説になるだろう。
見ることが出来て本当に良かった。
世界中がそう思っているよ。

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July 06, 2008

チャンピオン ジョー・ルイスの生涯   クリス・ミード

ボクシング史上、最強の選手は誰か?
という質問には必ず名前の上がるジョー・ルイスの伝記です。

時代は大恐慌のさなか。
公然たる黒人差別のあるアメリカで、一人の少年がプロボクサーになるべく訓練を受け始めますが、リングの上ではまったく冴えず、コーチの評判は散々。
なんと後に今だ破られぬ防衛25回の大記録を作る選手の前途は悲観的なものでした。

さらに選手として実力を身に付けたとしても、当時の社会情勢では、黒人がヘビー級のタイトルマッチなどとんでもない、という時代。
その原因はジャック・ジョンソンという極めてアナーキーな選手に由来するのですが、そもそもたかが数十年前のアメリカでの黒人差別は酷かった。
黒人男性は、白人女に色目を使ったと言われてはリンチに会い、木につるされて「奇妙な果実」となり、黒人女性は待ち伏せされて輪姦される。
そんな激烈な試練の時代を、ジョー・ルイスはあくまで控えめに、慎重に、かつ努力を惜しまず切り開きます。
こう書くとなんだか品格の高いアスリートの話のようですが、ボクシングには真面目だったものの、異常な浪費癖で莫大な収入でも納税は滞納。極端な女癖の悪さで結婚生活も破綻と散々です。

やがて第二次大戦が始まると、時代はジョーを巻き込みながら意外な展開を見せ始めます。

脅威となりつつあるドイツの誇るトップ・ボクサー、シュメリングとの対戦から、いつしかジョーは、黒人というよりアメリカの威信をかけた代表となり、黒人蔑視の風潮を改善しつつ、やがてはナチスを含む人種差別の矛盾への問いかけとなり、根強かった黒人差別撤廃への道を開いていきます。

そんなジョーへの黒人の熱狂、期待は凄まじく、
この本にも使われている有名な言葉を引用しましょう。
場面は苦戦するジョーに、ラジオを聴きながら思う南部の黒人の言葉です。
「わたしの人種がうめき苦しんでいる。わたしたちと同じ人間が倒されようとしている。またリンチだ。女は犯され、少年は不具にされる。男が逃げる沼地を猟犬が追う。
この世の終わりにちがいない。もしジョーが敗れたら、わたしたち黒人は奴隷時代に舞い戻り、救いようがなくなってしまう。わたしたちが下等な人間であるという言いがかりがすべて真実になってしまう」


晩年、ラスベガスのカジノで奇妙な「セールスマン」となるジョー・ルイス。
ずっと読んできたキャラクターからすると、私にはとても幸せな幕切れだったように思えます。
悲惨もあった人生でしたが、神は最後に微笑んだ、と思いましたね。

名作といわれる作品だけに、読んでいても当時の社会背景への造詣の深さ、新聞記事の引用などは非常に巧みなのですが、ファイト・シーンになると描写の質がガクっと落ちる。
どうやらスポーツライターではないな、と思ったら、本職は歴史学者でした。
それにしても引用される新聞の記事のレベルの低さには驚きます。
いつの時代もマスコミは、冷静で奥深い場所にある真実より、安易なセンセーショナリズムと売る商売なんだな、と思います。


ps
アリ「あんたを倒した夢をみたぜ」
ルイス「夢でも無理だ」
そう言い返したルイスですが、確かに今見てもパンチは非常に速く強力に見えます。
それでも果たしてアリとルイスがもし戦わば、どちらに凱歌が上がるのか?
非常に興味が沸きますね。
タイソンならどうか?
私は個人的に全盛期のタイソン最強説主義者なんですけど、みなさんはどうでしょう?
今、DVDボックスでピンクロン・トーマス戦見てんだけど、やっぱりそう思うんだよ。

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July 04, 2008

55年ぶり?日経平均12連敗、初景色となったPSYラインと、それを見つめる奇妙な風景

今日、日経平均株価が12日連続して下落しました。
連続と言っても12日というと意味がありますよね。
株をやるかたならおなじみのPSYラインが最低の0-12を付けたわけです。

日本中のPCで、毎日、毎秒? どの位チャートが引かれたか分かりませんが、これほどおなじみでありながら絶対付けなかったラインが、今日、初めて引かれたわけです。
私は普段、PSYは見ないのですが、さっき自分のソフトで描画させ感慨に耽りました。
チャートオタクとしては、ちょっと保存したくなる画面です。

個人的にはデルタ・マイナスのポジションを取り続けています。
でも吹き値で売りたいと指値を続ける先物は入りません。
毎日、約定不成立を知らせるメールが来るだけです。
ただプットの買いを回転させ、薄利ですが取っています。
プットの買いを1枚づつ、安値で指して、上がったら売る。
その見当をつけるのに、自分のエクセルシートで原資産である225先物の数値を出し、オプション・シュミレーターでインプライド・ボラティリティの目安を付け、押し目買いの指値を決め、同時に噴き値売りの注文も出しておく。

夜間、そんなことをやっている間に別画面には、リアルタイムで、アメリカの失業率が流れ、欧州中銀の政策金利が発表され、私は対米ドルで買ったロシア・ルーブルを決済しています。
最初のPCの数十倍?の性能を持つ今の一体型は、以前の物々しさはまったくなく、安手の家電そのままです。(実際、富士通の一番安かった12万のヤツです)

「OPのような複雑な取引を個人投資家が行うとは考えられない」
デリバティブが一般化する前に某大手証券会社幹部が言った言葉です。
エキゾチック通貨を自宅から売買する姿も想像出来なかったでしょうね。

でも私のように、自宅から職場まで100m。
終日そこで過ごし、休日も引き篭もり気味で、腰が重いというタイプには、今、世間でどこの企業の製品がウケテいる、なんてのより、ちょっとした数字の迷宮じみたOPやマクロの経済統計の方がはるかにとっつき易いのです。
実際、変化するデルタやボラティリティ、セータなどを勘案するのは非常に楽しい。

趣味は人それぞれな分けですが、そんなオタクな人間の周囲は膨大な本(床から天井までが本棚。そういう部屋が三つあります。さらに廊下も一部、壁が全部本棚です。どんな本が多いかは、このブログの他記事を見てください)と綾波レイちゃんのフィギュアが沢山あります。鳴っている音楽は「もってけ!セーラー服」です。
机の脇には歌詞カードが置いてあって、エクセルに関数を入れながら、一緒に歌っています。歌詞を完全に覚えきって歌いきりたいので練習中です。

この世界とリアルタイムに繋がりつつ、一見複雑な取引(慣れれば非常にやり易い取引。でも最新技術が便利な反面、一発で大災害をもたらす危険があるのも一緒の取引)をしている。
実際、PCとネットがなければ不可能なわけです。
でもそれを見守るのは、アニメのフィギュア・・・
歌うのはアニソン。
やっぱりシュールな風景だな・・・

ではこれから入浴してHDD追っかけ再生でウィンブルトンを見て寝ます。
HDD追っかけ再生ってのも、ある意味時間の制約を逃れたタイムマシーンだよね。

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July 03, 2008

Real monster! マニー・パッキャオ ライト級も奪取 vsデビッド・ディアス 

アジア人初の4階級制覇を賭けた1戦でした。
4階級と言ってもパッキャオはフライからタイトルを獲ったのですから、階級の範囲で言えば、7階級!です。
正直、獲れれば劇画、映画の世界です。(最近のリアル路線じゃ、それすらないか?)

予想としては、パッキャオ、勝には勝つけど、手を焼くだろう、勝負は判定だろうと思っていました。
だって相手はデビッド・ディアスですよ。
派手さはなくても実力、耐久力では折り紙付きの選手です。
部厚い頑健な身体を持つ執念のファイターであり、打たれても追い込まれても絶対にアキラメナイ精神をもった本物のタフガイです。

そんなディアスに、果たしてパッキャオのパンチは通用するのか?
パッキャオってすごく単純なボクシングするでしょう。
剃刀で空間をシュっと切り裂くようなスッテプインとワン・ツーだけで勝ってきた。
いくら強力だといっても、そもそもフライ出身のチャンピオンのワン・ツーが、タフネスを売りにするライト級のチャンプに効くのか?

ところが試合は予想をはるかに上回る展開となりました。
パッキャオが軽くジャブを打つとみんな入る。
それからなんとサークリングをする!
綺麗なすり足で、熟練の舞踏家みたいにリングを滑るように回る。
こんなこと出来たのか、パッキャオ!
そうして回りながらコンビネーションで軽打してはガードを破ると、電光の突進で強力な左が伸びる。
右のフックも被せる。
これが驚くほど距離が長く、角度が付いているので、ディアスは全然見えてない。
しょうがなしにディアスが出るとカウンターが出迎える。それが幾らでも当る。
逆にパッキャオ、ディアスのパンチはボディワークでほとんど完封!

試合は終始一方的で、パッキャオはボディに顔面にパンチを決め続け、ディアスの顔はみるみる血に染まり、ドクターチェック2回。

9RのKOシーン、すべての力を出しつくたように、前のめりに倒れるディアスを見た時は、疲労の限界、ダメージの蓄積だろうと思ったら、ショートの左フックが入っていた。
心底、恐るべしパッキャオ。
バレラ、モラレス、マルケスが見ていたものの正体が、初めて見えた。
それはフィリッピンから来た、本当の悪夢だったのだ。

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July 02, 2008

すべての終わりの始まり     キャロル・エムシュウィラー

「日常を異化する」幻想ファンジー小説の短編集ですが、顕著な特徴があります。
それは女性特有のニュアンス、感性が非常に強く発露された作品集だということです。

読みながら、どのように説明すればいいかな、と思っていたのですが、著者自身が、「石造りの円形図書館」(ああ、この題名だけでもボルヘスの「円環の廃墟」と、「バベルの図書館」がいかに強く思い起こされることか。そしてあくまで抽象的な概念の構築に傾く男と、直に生命に触れたがる女の性の、なんという違い!)に書いてあるので一部略して引用します。
「石造りの図書館」は廃墟なのですが、それを発見しようとする著者自身の投影は、
「彼らの書物に接することができたら!夢にも思わないようなすばらしい物語をそこに発見できたら!たとえば恋物語で、まったく異質の愛が登場する・・・我々が思いもしなかったような熱情、我々の愛着よりも持続する愛、我々のセクシャリティー以上に世界を揺るがすもの。・・・」と語ります。
この作品集のエッセンスはこれです。

人類でない(ファンジー上の生き物に近いような)、何者かとの愛。何者かへの愛、人の概念を超えた形式の愛、そんな物語がつまっています。

私が最も楽しめたのは、最初の作品で、その題名は
「私はあなたと暮らしているけど、あなたはそれを知らない」
です。
内容は、これまた最初に書いてあるので、引用しますと、
「私はあなたの家で暮らしているけど、あなたはそれを知らない。私はあなたの食べ物をちびちびかじる。あれはどこに行っちゃったんだろう、とあなたはいぶかる・・・鉛筆やペンはどこへ消えるのか・・・一番上等のブラウスはどうしたのか。」
どうです。
この感覚、不思議な記憶を思いおこさせますよね。
こんな感じたまにあるでしょう。
それはもしかしたら、あなたと一緒に暮らしていながら、あなたが知らない誰かのせいなのかもしれません。
その誰かは、今PCの前に座って画面を見ているあなたをじっと見つめているかもしれない・・・

この他の話では、ともかく産む性、孕むことを熱望する女性、もっといえば蔑称ということでなく、雌としての欲求の、欲望の強さに、男の私はしばしば圧倒されるような熱気を感じました。
ある種、フィクションのカタチでしか現せない女性への根源論にもなっているかもしれません。

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July 01, 2008

ロッキー2:跳ぶ前に屈め! storyとスタローンのmagic

前作があまりに名作だったので、評価が低くなりがちですが、この映画も非常によく出来ています。
跳ぶ前に屈め、とはよく言われる言葉ですが、映画における緩急という点で、この映画ほど単純にして効果的な構造をもつ作品はなかなかないので書いてみましょう。

映画は最初、前作の激闘シーンから始まります。
栄光のロッキーがいるわけです。
それから病院に行き、CMの話が持ちかけられ、エイドリアンと結婚!
ここではまだロッキーは、「立った状態」なわけですね。
ここからCMのセリフで失敗し、事務仕事を希望するも断られ、やっと精肉工場に職を得るもリストラ・・・ボクシングジムの床磨きをさせられ、挑発され、馬鹿にされ、やっとボクサーとして復帰を決意するも、最愛のエイドリアンには反対され、あげくに出産から重体になってしまう・・・
もう映画序盤の栄光はどこへやら、ロッキーは屈んで屈んで、屈みまくり、床に張り付いたような状況にまでなるわけです。
唯一の上昇志向者だったミッキーすら諦めている・・・
もう終わりだ・・・誰もがそう思ったとき、目覚めたエイドリアンの言葉が偉大な跳躍をもたらします。
「私の願いを聞いて・・・win,勝って・・・」
魂のゴングが鳴るわけです。
早暁の黙々たる片手腕立て!
ハンマー打ち、片手懸垂、
「速く、速く、スピード、スピード」の怒鳴り声、
高まる音楽!
丸太を背負ってのうさぎ跳び,バーベル上げ、腹筋、サンドバッグ打ち、
もうここまで来ると、鶏を捕まえるまでもなく、勝負ありですね(笑
誰と誰の勝負かというと、観客と製作者とのです。

それから走るんですけど、市場で、次々に声援が送られるとこまでは許容範囲としても、子供達が次々と追っかけ始めて集団化する。
いくらなんでもベタベタでやり過ぎです。
冷静になってみましょう。
最後は子供達が囲んで、ロッキー、ロッキーの大声援の大団円!
これ前半の異常な屈みがなければ、またスタローンじゃなければ完全にお笑いの状況ですよ。
それでも見せてしまう。
駆け上がるのは名門美術館として著名なフィラデルフィア美術館。
この映画からすっかりロッキー・ステップの美術館になってしまいました。
ハイカルチャーを、「素晴らしき脳天気」が打ち負かした象徴となったのです。

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