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February 2008

February 28, 2008

日経新聞から記事にしたこと@2/28

1)出版不況の中、名作古典に脚光
人はどのようにごまかそうとも、自分自身の、その時その時の苦しみを自分自身で見つめ、問いかけ乗り越えていく他に生きる方法をもたないのだ@小池真理子」

芸術において「分らない」という選択もあり得る。すべてが分るものではない。

2)禅的生活のすすめ@玄侑宗久
明日はこうなる、という予断を持つとそれが苦しみの種になる。
なるようになる。今という一瞬を楽しみながら、大きな目標に望みなさい。

3)原油対策東南アジア苦悩、日本の産業界1兆円のコスト増、休耕田からバイオ
政府補助で押さえ込みに懸命ですが、限界も見えています。
インフレ率が更新する可能性があります。
休耕田からのバイオ燃料は1L、553円。まだまだ高いです。

一方、日本は鉄鉱石、石炭の大幅値上げで自動車各社など吸収へ生産改革です。
GDPは新興国向け輸出が好調で10-12月は3.7%が出ました。
しかし1-3月は0.3%という予想です。

4)米住宅値下がり鮮明、消費者心理は大幅悪化、貸し渋り、実質マイナス金利も視野
10-12月価格指数が初の前年割れ。消費も不調です。金融機関の融資厳格化で投資も減速。
クルーグマンなどは0金利を主張しています。

5)イージス艦衝突で不明の哲大さん
上野公園のホームレスに魚差し入れ。

6)携帯フィルタリング規制の罠、感情労働スマイル0円
世界に先んじる日本の携帯技術の発展に水を差さないか?
将来「日本は全体規制の幻を信じ、互いを保守的に制約し過ぎて競争力を失った」ということにならないか。
モンスター客相手に、いつまで「お客様は神様」といえるのか?
感情労働の対価をどう弾くか、が問われます。

7)日韓Wカップ。
英語表記の名称は韓国を気の毒に思った日本が自主的に譲ったのに、後に「日本は正式名称を使ってない」と騒がれた@川渕三郎

8)モノラインは270兆円の債務に保証をつけている
すっかり信用をなくした格付けは維持されたが果たして行く末は・・・

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February 27, 2008

金融工学者フィッシャー・ブラック  P・メーリング著

OP価格を導出したブラック=ショールズ方程式の発案者である、フィッシャー・ブラックの伝記です。
ただ伝記と言っても原題がFischer Black and The revolution idea of finance
とある通り、ブラックさんが・・年に結婚し、子供が生まれ、案外良い父親でしたが、奥さんとはダメで別れて同時にシカゴ大学からゴールドマンに転身しました・・・なんていう日常話は非常に少なくて、ほとんどがブラックの学問的業績の紹介と、それを取り巻くシカゴ大学、MIT,そして実業界への転身過程で、どのようなアイデアを発案し、論争になり、応用したか、という現代ファイナンス理論の変遷が中心です。

これを読めば相場で儲かるということはありませんし、内容はかなり高度ですので、「金融工学萌え」のマニア向けの本ですね。

結局、アメリカ金融界が主導した高度なデリバティブ理論の応用は、このブラックなどが発案した数理ファイナンス(確率微分方程式)が大元なので、オタクにはその誕生から発展を見ていけるのはエキサイティングですし、金融革命の中心人物だったので、周囲の面子もスターぞろい(経済学上のスターね)で華やかです。

金融工学萌えの方が読むと思いますが、そういう方にはこの本、最初は退屈です。
でも読み進めるに従って盛り上がり最終章はちょっと感動モノでした。

友人のマイロン。ショールズからLTCMへ誘われますが、「あれはリスクが多すぎる」と断った理由として
「VaRの手法には限界がある。事業の存続にかかわるような重大なリスク(変動)が過去に一度も起きなかったからと言って将来も起きないとう理由はなにもない」と喝破する当たり思索者でありながら理論だけに囚われないブラックの真の天才ぶりを現すエピソードだと思います。

またシカゴ大学、MITから「学ぶには大学より実業界が良い」とあっさり職を辞してゴールドマンに入り革新的な業績を上げ続けますが、この辺り日本の大学や金融機関も見習って欲しいですね。
日本は製造業の世界でこそ産学共同体が成立していますが、金融界ではありえないでしょう。
金融革命最大の発見、このブラック=ショールズ式は日本の伊藤清先生の補題が導いたものなんです。
日本人が発見した公式なんだから、これをダイナミックに活用出来ていれば、日本の金融界が世界に冠たる、という状態だってあり得たんです。
それが大蔵省の護送船団方式とやらで、土地担保、生命保険担保主義の惰弱な機関に成り下がった・・・・悔しいですよね。
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という勉強を終えた綾波レイちゃんです。

「この世のなかに不変のものは存在しないという認識が私の出発点である。ボラティリティ自体が一定でないし、ボラティリティが変化するプロセスにしてもプロセス自体が不変とは言い切れない。我々に出来るのは、変化のプロセスを見守ることだけである。@フィッシャー・ブラック」

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February 24, 2008

マネー革命①   相田洋 NHK取材班宮本翔子

98年にNHKスペシャルの「マネー革命」として放映された内容を書籍化したものです。
尽くされた取材が簡潔な文章でまとめられ、さすがNHKというクオリティで、グローバル金融の一端を知るには格好の入門書だと思います。

ただこの世界のスピードはやはり恐るべきものですね。
読んでる最中、随分古い印象を受け、なんだかもう20年も前のことのように感じていたのです。10年、時代を錯覚していたわけです。
どうしてそんな印象を受けたかというと、この最先端として紹介されている金融取引の一部が、日本ではもう当たり前のように個人投資家がやっていることだからです。
モチロン今のファンドはさらに先を行っているんでしょうが、取材者がイチイチ驚く内容がすでに古臭い。
でもコンピューターを使ったシステム取引、デリバティブの積極的な活用など本質は変わっていないので、これから知りたい人にはイチ押しできます。

もう一つ感じたのは、いわゆる「取材する」ということの限界です。
この著者とチームは極めて勉強熱心で、取材対象に誠実ですが、それでも現実にデリバティブを取引している者からすると分ってないなぁ、と思う分野が多々あります。
でもこの分ってないなぁ、ということを分かるには、取材する、ということを超え、実際に自分で自分の金を市場に投げ出して始めてわかることなんだよね。
それを分かれ!というのは、ある意味「ないものねだり」なのでしょう。

だからこの本から得られる教訓は、どんなに真面目に熱心に、優秀な人が取材してもそれは「取材にしか過ぎない一面」かもしれない、ということを憶えておくことです。

さてこの記事は、ここまでは一般の人向けです
ここからは現実に225先物やOP、FXを取引する人向けの記事を書きます。
この本の最終章、破産した天才トレーダー、ニーダーホッハァーの特集が組まれています。
経歴、実績から見て、この人が真の天才であることは間違いないでしょう。
それでも破産した。
内容は読んでみれば分りますよね。
タイタニックだ、救命ボートだと色々言っていますが、問題は単純でレバレッジを掛けすぎたんです。
成功しているときから、ドル円で3円動いたら飛ばされていた、との記述がありましたが、この時点のドル円から逆算するとレバ33倍です。
レバレッジ30倍で成功を収め続けてきたから天才であり、富豪にもなれたんでしょうが、
「歴史を揺るがす大波の前でギャンブラーの心理は通用するだろうか?私はそうは思わない。彼の弱点は自分の考えに自信を持ちすぎる点が@ソロス」
という結果になりました。

アジア危機の買いでやられ、さらに買い増しでやられ、最後はSP500に強気で望み、プットOPを2万枚カラ売りして破産した・・・
これ読めば現実に取引している人にはニーダーホッファーの当時の心理が生々しく迫りますよね。
この状態、やっているみなさんなら一度は覚えがあるでしょう。
私にはあります。
幸い私は臆病なので難を逃れましたが。

ソロス「気をつけろ、あの大波はお前には大きすぎる」
ニーダーホッファー「心配するな、大波に立ち向かうのが投機家の役目だ」
ソロス「そこがお前の悪いとこなんだ。お前は大波がやってきたとき、いつ離れるべきかを知らない。自分を過信していると、いつか大波に呑み込まれてしまうぞ」

私もいつも肝に銘じていることです。
臆病に取引するので、結果からすればしないでもすんだロスカットをさせられること多々ありです。
でもマーケットで生き残るコストだと思っています。

ps
「このインタビューで印象的だったのは、ニーダーホッファーの答えには嘘がなかったことだ。不埒な行為を嘘で固めてこそこそ逃げ回り、利益隠しに狂奔する住専関係者とは雲泥の違いだった@NHK取材班」
住専トップのエリート層にはない潔さを、彼らが侮蔑する一介のトレーダーが持っているものだったりします。
マーケットでは全部自己責任だからね。
学歴や身分はなんの助けにもならないもの。
だから本当の困難とごまかしなく向き合えない人は、トレードなんてしないほうがイイよね。
Rei008
トレードのエントリーは慎重にしよう、と決意するレイちゃんです。

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February 23, 2008

東アジア選手権vs韓国 @重慶

事実上の決勝戦です。
実績からも順当です。
韓国はこの前の北朝鮮戦を見る限り、随分ノンビリしたチームだな、と思ったんですが、今日は一転、張り切ってます。
韓国の「日本戦だけ5割り増しの法則」ですね。

両チームとも立ち上がりから良く動き、ペースも速く、この前の毒試合の後だけに清涼感がありました。
ただ失点をしたのは日本で、左サイドを速攻で抉られてから綺麗なボレーシュートを決められてしまいました。
それから日本は中村憲悟のミドルなどで攻め立てますが、バーに嫌われ、どうも田代の1トップは無理なんじゃないの、という感じ。
中澤様が良く守ってくれてます。

後半、膠着してから安田ぴょんが出場。
月のウサギさんの応援か、ドリブルのリズムもぴょんぴょん調子が良く、さっそく見せてくれますが、時間は21分過ぎ。
ドローだと韓国優勝なので少し嫌なムードです。(ホントは中国戦は2-0だったので、ドローなら日本優勝なんだけどね)
と書いたとこで山瀬のシュートが決まる!
山瀬は完全に神モード!
ありがたや、ありがたや。

33分に橋本out、矢野in
韓国は当然ながらドロー狙いで体勢は引き気味に。でもカウンターも強い。
41分、山瀬様out、播戸in
ああ、なんでシュート打たないんだろ。
なんで一拍持つんだろ。

延長2分。
ドロー終了・・・
まぁこんな大会、無事に帰ってくれば良いよ。

ps
日本の選手って風貌とか雰囲気がみんな都会的で断トツにカッコイイよね。
やっぱ日本代表が最高だよ。

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February 21, 2008

まるで劇画の主人公!  カッコ良かった日本代表 vs中国@東アジア大会

昨日は帰ってきたのが11時過ぎだったので、それから録画をサクサクみました。
中国のダーティプレーは予想通りでしたが、北の審判の「中国の笛」にはさすがに驚いたよ。
もうなんでもありでした。
それでも日本代表のプレーは美しかったです。
華麗なパスワークに、変幻自在のドリブル。個人技で卓越し、組織力で勝りました。
なんだか日本代表って中国行くと良くなりますね(笑

圧倒的に不利な条件下で、クールに勝つ!
なんだか劇画のヒーロー集団みたいでした。
悪役は中国の選手と北の審判。
役者が揃いすぎていて、ストーリーもバッチリです。
後は選手が無事帰ってくれることを祈るばかりです。

というか、コレFIFAに抗議だした方が良いね。
まぁ日本の政治力じゃ何もできないでしょうけど・・・

正直、日本の政治家や次官なんて見ていると、日本、終わったと思うこともあるけど、こんな若者がいるんなら日本、大丈夫!

心配だった安田選手もこの余裕!!!
スゴイわ。
笑います。
いきなりエントリーが「ニイハオ」だよ。
大したハートだと思う。

後はともかく日本の病院で良く見てもらうことですね。(これは絶対!)
どうかなんともありませんように!他の選手もね!

次戦は韓国と決勝です。
ここまで来たら優勝を決めて欲しいね。

ps
チョン・テセのゴールだけ見たいので、今日、深夜の韓国vs北朝鮮は録画します。
テセには中国戦でハット決めて欲しい。
北は拉致事件やミサイル恫喝など完全な敵性国家ですが、こうして良いプレーヤーがいると、その選手だけにでもファンになる。
これがスポーツや文化の優れた点であり、救いだと思います!ピョン・・・←ダメだorz
安田選手のようにはいかん・・・

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February 19, 2008

ロイ・ジョーンズjr.vsフェリックス・トリニダート  12回戦170POUND対戦

この試合、時を超え、階級を超えたまさしくDream matchですが、問題は試合が終わった後に、今まで二人が見せてくれた夢が幻滅に変わってしまったらどうしよう、ということです。

ロイ坊は39才、ティトは2年8か月のブランクがあるものね。
でもこの二人の対戦なら見ないわけには行きません。
試合前、ロイ坊の表情が少し硬いです。
もう神の衣が剥がれ落ちているのが、はっきりと見て取れなんだか少し辛いです。
ともかく私にとってロイ・ジョーンズはホントウに特別な選手でした。

一方ティトは案外元気そう。
ブランクの心配はなさそうです。
試合はティトの攻勢で始まりました。正面をビッチリとガードしたロイ坊のガードを叩いてボディに返す。
ラストは勢い余った感じでトランクスのベルトから下を狙う。
それが真ん中だとローブローになるので、両足の付け根に返す。
ベビーフェイスに見えてダーティなティトの一面ですが、それに抗議するのも大人げないというか、その程度の嫌がらせなんか物ともしないのがロイの美学で、強がります。
まぁこの二人は体格が少し違うので、この位のハンデは良いかな。
でも全盛期のロイならこんなに打たれることもなく、瞬殺出来たんじゃないかな、と思うとまた残念。
ロイの神のごときディフェンスは今や幻の彼方。
全盛期はガードなんてダサイことしなかったもんね。
自分はノーガード。
相手のパンチはみんな見切る。
そして瞬殺。

でもパンチのスピードは残っていました。
まるで毒蛇が獲物に飛びつくように、腕が一閃される瞬間は、やはりロイ坊ならではのスペクタクルです。
この動きが見られただけでも良かった。
でも威力も失っていますね。末期のタイソンをちょっと思いだした。
打っていて、当たっているのに昔ほど効かない。
ティトを7R、12Rとダウンさせましたが、本来だったらあんなもんじゃないはず・・・


ティトは動きも良く、打たれてもタフで、フック気味に打つパンチは、上下とも切れていました。
連打も効くし、シャープだしこれなら今でも十分やれそう。

両者、確かに衰えはありましたが、さすがに歴史に残る名選手同士の戦いで、見ごたえは十分でした。平凡なTMの10倍は楽しめた。
ティトはまたデラ・ホーヤでイインじゃないか。
メイでも良い感じ。今度はガタイで勝る分の強みを生かしたい。

ロイ坊はホプキンス爺との因縁決着だな。
間違ってもチャド・ドーソンとはやらないように
倒れるロイは、もう見たくない。


ps
明日はサッカーの東アジア選手権がありますが、用事があり帰宅が深夜になります。
代表戦と総格、ボクシングのTMは、基本的に記事をオンタイムで上げることにこだわっていますが、そういう訳で明日の記事は書けません。(試合は帰ってから録画で見ますが)
あーあ、ホントは休日なんだけどね。
今週は日曜も仕事なんでキツイんだ。

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February 18, 2008

シャーロットのおくりもの@映画

子豚が主人公のお涙頂戴映画なんて、まったく関心がなかったんですが、ゴマジョーと呼ばれる次女が強く観たがったんでHDDに録画。
彼女が塾から帰ってから追っかけ再生で見て見ました。
これは原作が世界で4500万部を売った児童文学の傑作なんですね。

映画は子豚の出来から納屋の動物たちまで、レベルは高いですが、最近のハリウッドの仕事としては標準のもの。
恐るべき天才子役だったダコタ・ファニングも、かつての魔性は消えうせて、なんだか寂しい限りでしたが、優れた原作に支えられた脚本と演出が素晴らしい。

自分でも意外でしたが、ラストは涙、涙でした。
たいがいの映画では退屈な、エンドロールも流れる曲が抜群なので、絶対にお見逃し、お聴き逃しのないように。
It’s just another ordinary miracle today
という歌詞がしみじみとした余韻を残します。
正直、映画が終わった後もこの曲だけ2度聴きました。

「この世に奇跡なんてないと思っているでしょう。でもあなたの傍で、毎日奇跡は起こっているのよ」
この映画のラストシーン。
シャーロットとの会話は胸に迫ります。
私は事実を綴っただけ、本当の奇跡はあなたの優しさだったの(涙
そう全ての奇跡の源は・・・LOVE・・・なんだろうね。

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February 17, 2008

東アジアサッカー選手権2008  vs北朝鮮

Wカップやオリンピックを含めて今までで一番感動したスポーツの大会は、中国で優勝したサッカーのアジアカップと野球の第一回WBC。
根性を見せたからね。

そんな素敵な思い出のある重慶でまたサッカーの大会があるといので、今日はスタンバッテいました。
試合はいきなりチョン・テセのゴールで先制されます。
日本のDFの一人を振り切り、3人を蹴散らしてのゴールはなんだかロナウドみたいだっだよ。終始日本のゴールを脅かしてイイ選手ですね。
北のチームは「戦略はロナウド」って言葉を思わせるドン引きで、カウンターで出て行っても守備に回るスピードが速い!
明らかに日本の方が巧いと思うのですが、同点になるまで嫌な展開でした。

日本は先発二人のFWがイマイチでした。
播戸って闘志を感じて好きな選手なんだけど、先発には向いてないかも。
これはダメかな、と思ったところで、変わった前田がゴール。
それから北は足が止まってきて日本のペースですが、粘られてしまいました。
ドローはしょうがないね。


ps
内田クンはジャニーズ系ですね。女性に人気出ると思うんですが、どうなんでしょう。

ps
一番笑ったのは審判の国籍が分った時で、韓国韓国中国中国ってなんなんだよ。
これで勝てっていうのは、イタリアだってスペインだってポルトガルだって難しいよ。


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手前は今日出来たザインのフィギュア。(嫁が作ってくれた)
バックはテレビの前にあるXPのサブPCです。
コッチだと記事がオンタイムで上げられます。

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哲学する芸術  パトスから表現へ  柴辻政彦&米澤有恒

本の中には、時に驚くほどの良書がまったく注目されずに埋もれていることはあるものです。
これはそんな1冊!
題名から想像するより遥かに平易に、美学と芸術、その裏側の哲学について語られ、その内容を堪能できます。
この手の本って難しいでしょ。
図書館なんかで気まぐれに挑戦しても、良くて2-3p。悪ければ2-3行で挫折している私がなんと最後まで読めましたよ。
特にⅠ「美学」の裏側の美学と、Ⅱ芸術はどこまで哲学できるか、の二章は、現代芸術の課題と着眼点を判りやすくしめしてくれて感動の至りです。

以下、印象的な部分の抜書きと私見です。
1)「芸術は神の表現である」「美は神性の顕れである」
これが古代ギリシャのプラトンから始まりヘーゲルが完成させた思想である。
その芸術と美が疎遠になったきっかけはM・デュシャンの登場だった。

2)古代において凡そ人の知的活動は「模倣」であった。
「創造」は神のもので、人間の分際ではない。哲学は探求の成果として「ヒストリア」しか認めない。しょせん「でっち上げ」が「ミュートス」には高い点は付けられない。
これが「歴史」と「神話」の区別になり「フィクション」と「ノンフィクション」になったが、しばしば我々は「フィクション」から歴史を学ぶのでなく山田風太郎の小説などから歴史を分ったような気になる。これがゴルギアスも認めた虚像の齎す効果である。

3)ゴルギアスは「悲劇@ギリシャ悲劇のこと」を一種の「詐術」「アパテー」だという
そしてそれに欺かれた者こそが賢いという、正義感や賢者は詐術とは無縁で騙そうともしないが、騙されることもない。
しかし詩境に遊び、その世界を堪能するには、騙されるほうが賢いのだ。

アリストテレスは詩人の能力を「metaphor」の才、即ち一つの世界から架空の世界へ、虚実の間を漠々とされる才に、聴衆を「神話」の世界に連れて行く能力に見た。
また「悲劇」の作用を「カタルシス」の精神、浄化だといっている。

4)芸術なんて、のめり込んでみて初めて凄さも怖さも分ってくる。
真の芸術は尋常でなく、「鳥肌立つ」ものだ。怖いもの見たさの危険なものなのだ。
ギリシャ人は「狂気」を神の与えたもう物とした。
詩的霊感はよきダイモーンの取り付かれた状態のことである。

5)驚きは知の始まり。
作品に驚きがなく、凄さも美しさもなければ意味はない。
偉大さを大法螺吹きとしていては、何も残らない。

6)信頼とは説き伏せられたということである@(ギリシャ語では)
女神すら説き伏せるロゴスこそ偉大である。

私見
デュシャンは大いなる「神殺し」であったと思う。
しかし我々は古来から幾たびも「父」を殺し、「神」を殺し続けてきた。
しかしプロメテウスの所業から、エデンの逸話からも、人の宿命が神を殺すことなのは自明のこと。

しかし殺された神はその度に新生し、超越して、人に霊感を与えてきた。
デュシャンの殺した神は、マーク・ロスコやフランシス・ベーコンで新生したと思う。
でもその後を感じないのも確かだ。
すでに30年が過ぎた。

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February 15, 2008

世界最速のインディアン

クルマやオートバイで飛ばすのは好きなのに、この映画にはあまり食指が動きませんでした。
理由はこの映画の競技車両、レコード・ブレイカーには、ほとんど関心がなかったことと(なんだか実も蓋もないように感じていた)、なんでアンソニー・ホプキンスがインディアンなのか?という疑問があったから。

A・ホプキンスは稀代の名優だと思いますが、あまりに魅力的だったハンニバル・レクターを演じてから、何をやってもレクター博士に見えてしまいます。
「日の名残り」なんて原作ともども良く出来ているとは思うのですが、この人をバカにする貴族なんかがいると、
「ダメダメ、この人はオッカナイんだから、早く謝っといたほうがイイよ」
なんて余計なことを考えてしまう(笑

ところが、実際に見てみたら前評判通りの、なんとも痛快な1本でした。
インディアンってバイク・メーカーの名前だったんですね(笑
レコード・ブレーカーでの疾走シーンも抜群の出来!
スピードの持つ魔性が良く出ています。
最初の方、ニュージーランドの砂浜で競争するシーンで、先行するバイク族のマシーンを一瞬にして追い越す場面では、ホプキンスならでは狂気の笑顔を垣間見せ、同じスピード狂として、あの顔は分るなぁと感じるのです。

印象的なセリフも多々で
「事故が怖くない」という少年の問いに
「怖くない。こういうマシーンでスピードを出していると5分が一生に勝る」
なんてのとか
「危険が人生に味をつける。リスクを怖れてはいけない。それが生きるってことだ」
なんてセリフはグッときますね。

「夢を追わない人間は野菜と同じだ」
「ボクシングでは、リングで闘う男を褒めるべきだ」
そうありたいです。

金がなくても狭心症でも行けるとこまで行ってやる。
その意志の物語は感動的です。

それにしても危ないだけで、さらに今なら地球温暖化なんて言われそうで、無駄にスピードを出すだけのこの競技。見る前にはイマイチ分らなかった魅力を感じました。
男ってこういう無駄なことをする生き物ですよね。
葉巻の親父とヒゲ男が、インディアンを押して無断でコースに出ようとする場面は、なんだか子供のままの本質を残す男が良く出て微笑ましかった。


ps
ニュージーランドから来たホプキンスが、アメリカの物価の高さに悲鳴を上げてますが、今や昔でしょうね。
弱くなる一方の米ドルと強くなるNZドル。
でもあの時代のアメリカは強かったんだろうな。


ps
果てしなきスピードの彼方に神はいるのだろうか?
永遠の問いですが、流体刺激はA10神経の感度に比例し、官能の度合いを高めるようです。
つまりいつまでも流体刺激感応性を高めていることが、若さの秘密。
やっぱりスピードの向こうに神はいるんだ。

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February 13, 2008

ティル・ブレナー/オセアーナ  クルマと音楽の不思議

ジャズってあんまり分からない。
かろうじてターンテーブルに乗ることがあるのがカインド・オブ・ブルーとビリー・ホリディくらい・・・

そんなジャズ音痴、苦手な方にもオススメできるのがこの1枚。
ティル・ブレナーの音楽はシックでメロディアスでバックグランドに流して効果抜群です。(なんのだ?)

で、このアルバム、何処で聴きたいか、と自問したところ思いつくのはオープン・カーで流しながら。
クルマはメルセデスのSLかBMWのオープンが一番良いけど、ユーノス辺りでも楽しそう。

クルマが好きになった当時は、ともかく速く走ることが第一だったので、オーディオに凝るヤツ、お金を掛けることが理解できなかった。
だってクルマの中って音楽を聴く環境として決して恵まれた場所じゃないでしょう。

そんな私がクルマで音楽をやたらに聴きだしたのは、なんとS2000に乗ってから。
S2000はエンジン音(サウンドか)自体が大きい上に、幌を開ければ周囲の音もダイレクトに入ってくるしで、まさに音楽を聴く場所としては最悪だったんだけれど、あのクルマに乗っているときは良く音楽を聴いた。(ハードなロックが多かったけれど)

じゃあその頃、たまたま音楽が好きになったのか、というとそうでもなくて、同時期ベンツやセルシオに乗っているときは、案外テレビを聴いていることが多い。

これは不思議な話で、よりオーディオ環境としては適しているはずの静粛なクローズドボディの方で聴かず、イロイロ騒音まみれのオープンでなんでより聴くかと思うに、結局、運転中ってどこまでも運転することが主役ですよね。(そうじゃなきゃ困る)

それで周囲から閉ざされたクローズドボディの場合、その運転しているという感覚が希薄になるんじゃないか、と思う。
だからより日常的な普段だったら見ないようなテレビ番組を視聴する。(=音楽より具体的な情報を味わっている)
オープンボディのクルマの場合は、より運転しているぞ、という感覚が強いので、ドライブすることに従属的な感覚になる音楽を聴きたくなる。
なんてことでしょうか?

春は夕暮れ。
ようよう白くなりゆく街道に、街角の明かり少し灯りて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる中を、この音楽を聴きながらゆっくりと流す、
なんて良いですよね。(私は花粉症なんで春のオープンは乗れませんけど)

マセラティ・スパイダーは、オーディオがショボイんだよなぁ・・・
やっぱり取り替えたいんだけど、どうしたもんでしょうかね。

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February 11, 2008

謎とき 村上春樹     石原千秋

私の積年の夢は、二人の娘が片付いて、ガリガリ働く必要がなくなったら、もう一度大学に行き美術史を学びたいということ。
基本的に本とアートがあれば他に何もいらない・・・というと大げさだけど、図書館や美術館にいるのが好きです。(あまり行けないけど)
でも大学は思いっきり実学系に行ってしまったので(まさか将来までこういう性格が続くとは思わなかった)、文学部なんかに行った高校時代の友達と話すと羨ましくてし方がなかった。

この本は早稲田大学文学部で教授を務める石原千秋先生が講義した村上春樹文学論を、1冊の本にまとめたものです。

現実にもし大学に入りなおして(早稲田だよ!俺の偏差値じゃ無理か・・・)著名教授から村上春樹論なんか聞けるチャンスがあったなら、随分楽しみだな、と期待して読み初めたのですが、どうにもあまりオモシロクない。

非常に詳細にテキストを読み込み、分析しているのですが、その内容が腑に落ちない。
結局、文学やアートなどあらゆる芸術は、分析という細かに切り分ける作業では伝わらない、曰く言い難い天上からの光を垣間見せるから価値がある・・・
でもそれを言ったらあらゆる文学論、芸術論、果てはスポーツ(古代では神事だった。現代でも抜きん出たプレーには至高の存在を垣間見る)まで語れなくなる。
それもオカシイ。

ではこの本の何が受け付けないのか、と問われると、やっぱり理屈の上に理屈を重ねているような部分です。
難しいことが書いてあり、それを必死で理解した後に振り返えると、結論は非常に当たり前なことが書いてあるだけだったりする。
これを繰り返されると、読む方はなんだか馬鹿らしくもなる。

またその理屈もオカシナ部分を感じます。
たとえば「クルマを買ったときは近代という思想まで買っている。近代という思想が(クルマの事故で)毎年7000人を殺している。そのことが無自覚になる@一部略あり」、との記述がありますが、ちょっと牽強付会です。
確かにクルマを一切無くせば7000人の交通事故死は0になります。
でもトラックで農産物が運べなければ、都市は存在できませんよね。
火事にも対処できない。
いざとなったらパトカーが飛んで来るってことがなければ強盗への抑止もなくなる。
救急車がなければ、というか普通にあらゆるクルマがなければ病院にも行けない。
工場生産も止まります。今の生活で使っているあらゆるものがなくなります。
こうして交通事故以上の惨禍が起こるから、効用の上で自動車が存在するだけで近代思想云々とはまた別の問題と感じます。

また繰り返される「神話」への定義へも違和感があります。
私が神話というとき思い浮かべるのは、古来から延々と続いてきた人間の幾多の営みの積み重ねられた過去の中で、追憶の彼方に蒸留されても残り続ける結晶のような存在のことです。
ギリシャ神話があってアキレウスという存在があって、こんな試合を見ると
なんとなく運命と苦闘する英雄の存在を時を越えて感じるのです。

同じ村上春樹論でも内田先生のがオモシロかったのは、読んでいて連想が広がり普遍的な視点が持てたから。
アンドレ・ブルトンの「魔術的芸術」が充実して読めたのは、詩的韻律に酔えたから。
そいうもののない理論のための理論はちょっと疲れました。
でも一気に読み通したら結局はそれなりに楽しめたのかな。

確かにふんふんと頷ける箇所もありました。
でも夢の大学再入学でこの講義だったら少しガッカリするかも・・・
まぁ世の中の楽しみなんて、現実化すると大概ガッカリがあるものだけどね。

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February 10, 2008

やっと休みで銀座に行って福臨門酒家に断られて・・・どうなったか

土曜は終日、日曜も隔週で半日仕事なので世間様の3連休は私には1.5連休です。
それでも翌日が休みという日がほとんどないので今日は洋服買いと食事を目論み銀座にGO!(翌日が休みじゃないと強迫神経症気味の私はゆっくりできないんです)

午前中の仕事を終わらせると、若干の空腹を抱えながら食事も取らずに駅に向かいます。
昼食は去年の年末に食べて美味しかった福臨門再訪の予定です。
中華はこの騒ぎで客がいないんじゃないか、と思って予約はとらず、少しですが酒が入る予定なのでクルマはNo good.

銀座に到着後、並木通りに急ぎ足。
クリスタルビルのエレベーターを降りると「ご予約は」の声が・・・
「ないんですけど」の私に「すみません、本日はご予約のお客様でイッパイでして・・」
入り口から覗ける店内は確かに満員盛況のご様子!
スゴイ・・・街角景気の急速悪化も中毒餃子事件もここは響いてないんですね。
受付のお姉さんに「スミマセン、スミマセン」と謝られても、空腹に気の立っている私はちょっと憮然としつつエレベーターで下に戻り、さてどうすると考えるに、冬だから後はふぐかな。
せっかくだから福治に行こうとグングン歩きだしましたが、途中で日曜定休なのを思いだす・・・
トホホホ・・・
コッチは着く前で良かった、大雅ならやっているかと後戻り・・・でもどうも暖かいものが食べたいのね。
それで油っこいものが食べたいわけ。
なんかふぐって気分じゃない、って思ううちに、ニュートーキョーのビルまで来たらもうニュートーキョーでイイや、メニューに出ているオージービーフのステーキがやたら美味しそうに見えてきて入る。
ここは見合いをしていた当時、よく来た思い出の店。
だいたい見合いの場所が銀座でフレンチで、神経使いながらなんとか終わらせて、女の子と別れた後、自宅に帰る前にここで一息入れていたのでした。

久々の店内は変わったような変わらないような。
それでエビスの生ビールと200グラムのオージーステーキと牡蠣のグリル焼きとを注文してビールをガブガブ飲み、(ジョッキで2杯)ステーキを食べたらお会計は5000円超!
何気に高い!
それで感動するほど美味しくもない・・・
お腹が一杯になると気分もほぐれてきて、さっきは一瞬腹たったけど、やっぱり福臨門の方がリーズナブルに思えてくる・・・
今度は予約して行こう。
というか、他も開拓しておこう。でもこういうのメンドウでダメなんです。

洋服買いはビール、ジョッキ2杯にすっかり酔っ払って、もうお店めぐりする気力萎え。
旭屋書店で本を2冊買っただけでまたいつかになってしまいました。
国際フォーラムのミュージアムショップにも寄りましたが、買うものなかった。

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February 09, 2008

結局丸投げ税務処理・・・人には限界があるのです。起業する方ご注意!

去年立ち上げた法人、株式会社。
本業の傍らで、勘定科目も簡単な仕訳しかないようなので、これなら自分で申告だって出来るだろうと、経理勉強開始。最初は税務処理を全部自分でやろうと思ったのでした。
もともと仕事上の勉強は苦にならない方ですし、過去を顧みても、無駄じゃないの、という勉強をやっていたおかげで後に助かった、という経験は多々ありですし、会計税務なら数字の世界で得意な方。
簡単な本から読み始め数冊を読んで今度は実践と会計ソフト選び。

そんなに儲かるとも思えない会社なので、最初は選ぶのもともかく値段重視で安いヤツ!
足りない処は、ひたすらな自分の勉強で埋めてやる、という覚悟でしたが、ダウンロードした体験版を見ていじってさすがにこれでは無理と判断。
このレベルのソフト(安いので最低限の機能しか付いていないから逆に難しい)を使いこなせるのは、ある程度体験がないと無理でしょう。
いくら意気込んだって、まったく力の及ばないことをやろうとしても無理なものは無理。

思えばこの時点で最初の日和が出た訳ですが、初心者ほど親切丁寧な助けがないとダメだと思いなおし、弥生会計に決定!
で、本を読んで実際にやってみるとまたわからないことだらけ・・・
さらに弥生サポート付きに変更!
でもやっぱり株式会社の経理税務は難しいのよ・・・なんだかエクセルのVBA勉強していた時を思いだしました・・
本だけじゃなく、身近に聞ける人がいたらちょっとしたコツを教えてもらえるんだろうなぁという感じ。
それでしょうがないのでこの方面に強そうな経理事務所と契約を結びアドバイスしてもらいながらやっていたんですが、やっぱり人間って限界がありますね。
朝から晩まで本業で働いて、夜は先物の分析をして、たまの休日でも本業の勉強会や会合があったり、先物関係のデータ整理したりの上に、さらには会計処理も自分でやるってのは無理!でした。
もう鬱積した仕事で気分も暗くなって内心の焦りは募るばかり・・・
そこで領収書を送って記載までやってもらう丸投げに方針変更!

税務処理、確かに専門家の方に頼めばお金は掛かりますが、その分働いてなんとかしましょう。
私レベルで起業というと大げさですが、もし独立を考えていて、コストダウンの為に、経理会計も自分でやってみようという方がいたら、その前に経験があるならともかく私には難しかったです。(特に株式会社のは。青色なら何とかなるかも・・・)

ここは一番、慣れない税務会計に苦心するならその分本業に力をいれて、税務は専門家の先生に頼むのも一法かもしれません。

まぁ私のつたない体験経過談でしたが、丸投げしても、勉強は止めません。
いつか自分で出来たらいいな、とは思っています。

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February 08, 2008

駐車場業界、曲がり角と太陽電池の世界シェアの偏移、陰毛の検閲、レスサスIS-F

06年6月に道交法が改正されて駐車違反の摘発が民間委託になり、その特需に乗っかる人たちがテレビで盛んに取り上げられている時思ったことは、世の中目端の利くというか、フットワークの軽い人々がいるんだなぁ、ということ。
こういう人が成功してくれるのは悪くない、と思ったら、どうやら飲酒運転規制やガソリン高でクルマ放れが本格派。
一挙に失速状態のようです。
この事例自体、まったくの他人事なんですが、今の日本では、世の流れを読み果敢に行動した人々でも報われないという現実を突きつけられたようで、どうにも暗い話ですね。

日本はクルマも売れていません。
最近は一縷の望みだった軽すら販売不振で、メーカーは一層海外戦略に前のめりのようですが、あまりに内需が弱いとやはり今度が心配です。
これまた私が別に自動車業界に関連しているとか、自動車株と持っているということではなく、資源もなく(ホントは日本海にあるんだけど)、少子高齢化が進む国で、頼みの製造業が弱くなるって怖いことだと思うのです。(中毒食品輸出しておいて恫喝したり、ミサイル遊びや、国連で反日活動する隣国がいる中で)

そんな中で今日、週刊新潮に出ていた櫻井よしこさんの環境問題に関する記事を読んだのですが、ドイツなどの取り組みに比べてどうも日本は弱いようで、世界のトップシェアだった太陽電池メーカーの地位も危ういとか・・・
強い意志を持って環境立国を目指す!
そのための技術開発や内需振興を整備、援助し国自体のエネルギー転換の促進とメーカーの力を蓄えさせる。
そうして国全体を強くする。
こんなグランドデザインを書ける政治家はいないようです。

これは日本が落ちるなら円や株先のカラ売りすればイイだろう、という話じゃない。
もう国自体が弱るんです。
貧しい国の悲惨が他人事でない日がくるかもしれない。

なんとなく欝な気分で「クリムト」という映画を観たんですが、裸のモデルの股間にはしっかりボカシが入っている・・・
「クリムト」・・・ウィーン分離派の画家の話ですよ。
今はネットで陰毛どころか嵌まってシーンも簡単に見られる現状で、こういう仕事に従事している人がいるわけです。
なんかホントに日本、大丈夫?って気になります。

そんな中で少し明るい気持ちにさせてくれたのがレクサスから出たIS-F
レクサスの一番小型なモデルに5LV8、423psのエンジンをぶち込んだ怪物マシーン。クルマって商品は結局色気が勝負どこなんです。
そして色気(eroticism)ってのはある種の過剰さの中に生まれるものじゃないでしょうか?
私はこの手に乗ると1発で公判請求されるような事態になりかねないので乗りませんが、M3なにするものぞ、という気概にまずは拍手です。
狂気を含んだ、とまでは行かなくてもエロのないクルマばかりじゃいつか食えなくなる日が来ると思うよ。

でも日本仕様は180キロ規制なんだよね。・・・
高性能日本車が登場し、世界市場で富を稼ぎ、ひいては日本工業製品の名を高めつつある現在、かつての280馬力規制ってのがいかに馬鹿げていたのかが証明されたんだから、日本版アウトバーン構想!とまではいわないから、せめて高速130キロ制限。スピードリミッター解除はして欲しいですね。
まぁ既得権益と事なかれ主義で絶対にないだろうけど、不振の自動車販売の復活から内需振興と景気の良い元気の出る話にはなると思うんだけど、また識者だのなんだのが反対するんだろうな。

私見だけど、速度超過が事故の直接原因って少ないと思う。
結局は判断力。後は酒と居眠り、わき見とか緊張感減退の運転が事故の元ですよ。
無制限免許証(とはいわないからせめて150キロまでOKとか)を取るには、その技能を磨く講習会制度を作ってもいい。
警察の天下り機関で良いから。

縮み指向でない、なんかドーンと1発、元気の出ること何かやりましょうよ。
アウトバーンの国、日本製のクルマはスゴイ!
これ、これからの世界戦略上の武器になりますよ。

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February 06, 2008

南アフリカWカップ3次予選  vsタイ

岡田ジャパンになってから、どうも連携が不安なんですが、まぁ指揮官が変わったんだからしょがない。
でも本チャンの予選が迫っているのであんまり余裕はありません。
4バックも1ボランチもなんとなく危なっかしく感じます。

今日のタイ戦は絶対に負けられない戦いですが、まずはトップ下に山瀬、FWに大久保のスタメンがちょっと嬉しいです。
岡田ジャパンになってから、時間がたってないのですから、まずは勢いのある選手を使うのは良いとこだと思います。

試合は最初から日本ペース。
それでもタイはゴール前で粘っこく守って日本に決めさせません。
タイ、イングランド遠征していたわけですが、お金も出来てきてくれば、足技使う競技は巧いんじゃないでしょうか。

均衡が破れたのは前半21分、ガチャピンのbeautifulなフリーキックが決まる。
これでもう安心安心とソファに寝っ転がって本を読みだした私がふと目を上げると、クロスバーギリギリにボールが吸い込まれるシーンが!
あれ?
さっきの日本のゴールはサイドだったよね・・・
それにキーパーが川口に見えるんだけど錯覚でしょうか・・・と思ったら、なんとタイが、日本の一瞬の隙をついて実にマグレ?(失礼!)絶妙のコースにボールを入れた。

同点のまま前半終了。
雪が降っています。
トホホホ・・・ドロー終了じゃないだろうな・・・


後半は再び日本が主導権。
21分に山瀬の切り込みから大久保が流し込む。
大久保っていかにも不良顔ですが、こういう状況では頼りになるよね。
それから中澤の追加点。
やっぱ頼りになるFWです(笑
巻って選手も点を取りました。

次の代表戦は重慶ですか?
まずは餃子に注意ですね。

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こころ    夏目漱石

夏目漱石は巨大な山のごとき作家ですね。
その雄大な山は、見る季節により、時間帯により、天候や場所により幾らでも違った表情を見せます。
私の漱石マイブームのきっかけは、何か悪夢のような短編集が読みたいと「夢十夜」を手に取ったのが最初でしたが、一読、やはりこの人、只者ではない、と認識新た。
それから中学時代に読んだ時は何の感興も抱かなかった「草枕」を読み驚愕!
文章のかもす魔術的ともいえる幻惑と、照らし出す深淵に圧倒され、「抗夫」のリアルな幻想に魅入られました。

濃厚な幻想を紡げる作家というだけでもう充分、とも思うのですが、巨山、漱石にとって、それは余技のようなものなのでしょう。
「こころ」では一転、「近代」の「インテリ」の「罪と苦悩」の相克へ向け、本格派文学者として豪速球を投げ込んできます。

現代のいわゆる「恋愛」という概念が、半分死んだような時代から見ると、Kの悩みの深さや先生の懊悩など少しまだるっこく感じます。
私も恋はしましたが、それは真剣であってもさらに軽い感慨の元に展開します。
好きな娘に対する思いは切ないですが、死ぬの生きるのというほどではない。
告ってみようか、どうしよう・・・どうせフラレル?いや分からない・・・もっと良さげな友人がいる・・・なら負け確定だから諦めよう・・・でももしそいつがフラレタら、ダメもとで一勝負だけでもしてみるか・・・この程度でしょうか?

それが自殺にまで行く友人と、死にながら生きるような先生を生み出してしまう。
その設定に、なんだか読む前にはリアリティが感じられない。
読んでいる間も見事な文章に感嘆はするものの、オチが見えているのでそれほどでもない。
ところがこの文庫の最終板、302pの最後の1行からの

「ああ失策ったと思いました。もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯を物凄く照らしました。」
という文章を読むと、
誰もが落ちる怖れのある、人生の奈落を覗かされた気になります。
恋愛ということ、友人を裏切り、罠に嵌めたという具体的な判例を越えて、一気に普遍的な、生きている限る逃れることのできないであろう「陥穽」に気づかされるのです。

これは罪の意識と苦悩について描かれた、やはり最高峰の作品でした。

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February 04, 2008

日経、日経金融新聞から記事にしたこと@2/3

1)日経金融新聞廃刊
以前から噂は聞いていたのですが、このグローバルマーケットの時代に日経が金融新聞を廃刊してどうする、と思っていたらホントに廃刊になってしまいました。
愛読していただけに残念ですが、後続はヴェリタスという週刊タイプになるようです。
さっそく最長の2年契約をしましたが、創刊準備号を見た限りでは普通のビジネス誌のようで、私の愛した金融マーケットオタク臭がなくなって、微妙です。
まぁこれも時代の流れなんでしょうが、普通の週刊タイプなら2年後の更新は要再考ですね。


2)介護の人手不足深刻
訪問介護に人手が足りず業者、利用者共にしわ寄せが及んでいます。
人件費の安いのが人手不足の原因ですが、事業所のコストも8割が人件費でコスト削減の余地は少なく窒息状態のようです。


3)サブプライム効かぬ利下げ、底なしの住宅市場
結局、レバレッジを効かせた金融機関の元本が痛んでいるんで、利下げの効果は効きにくいですよね。
それでも0.75%緊急利下げには驚かされました。
おかげでUSD/CHFlongを切らされましたよ。
もう少し長いtermの利下げを読んでいた。
年央2%前半が視野に入っています。
代わりにランドの下げ拾ったんだけど・・・どうなるでしょうか?

今回のサブプラを空売りで儲けたファンド担当者は、90年代のカリフォルニア住宅暴落は5年掛ったから、今回はそれより長くなるのは確実。
最低あと3年はデフォルト高水準。価格は15%は下がるという御託宣です。
でも暴落したモーゲージは買いとも言っています。


4)米、雇用原則鮮明、
マイナスきました。
でもまた修正じゃないでしょうね。平均時給は上がっています。
個人消費の12月は0.2%増と小幅です。


5)ユーロ圏CPI3.2%上昇、域内貿易比率6割に
EURO圏のトラウマは物価。(円は円高、ドルは株安です)
またユーロ圏は国際交通網として高速鉄道を07-13年にポーランドからバルト三国まで伸ばす計画があります。
鉄道はエネルギー効率に優りますから、有望な投資になるでしょう。


6)メキシコ、試される自立度
米国原則で金利先安感台頭です。0.25-0.75%下げが噂されています。
予想成長率は3.4%から2.7%に原則。輸出の8割が米国向け。どうなることやら・・・
私? 持ってますよ(笑 対円で10万の買い持ちです。
はい少量です。

7)中国不動産市場に異変
投機抑制効果が出てきてます。仲介業者の破綻もあるようで価格も下がっています。

8)次期日銀総裁に求められること
政策の発動余地が限られているので、最大のコミュニケーション能力が大切とのこと
私もホントそう思います。
福井さんには期待していたんですが、頭傾げてばかりでまったくダメでした。


9)再燃する日本悲観論vs円は最強通貨に@金融新聞
日本は衰退したベネチアに学べ。環境の変化を受け入れ適応しろ、とのことです。

円、最強通貨説@モルガン・スタンレー、シニア通貨ストラテジストP・メゲシー
経常赤字に金利低下からドルは徹底して売られるだろう。世界経済は非連動化などしていない。
中国、インドの株価は下がり、それがオセアニア、カナダなどの資源価格を下げ、円キャリーは崩壊するだろう。

以上が金融新聞から最後に記事でしたことですが、まったく別の見解が同一紙面に載っているところが好きでした。
ちなみにノルウェー系の政府ファンドは日本株割安だって。

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February 03, 2008

雪の休日に新日曜美術館、朗読劇素顔のロートレック・モンマルトル青春日記

独特の柔らかな静寂に予報された雪を感じて起きると外はすでに真っ白・・・
少し頭痛がします。
昨日の土曜日はとても忙しくて、疲れました。
そんな疲れた翌日の休みには、緊張から開放されて頭が痛くなるのはいつものこと。

頭痛薬を飲んで、リンゴと野菜ジューズの朝食をとって、新聞のテレビ欄を見ると新日曜美術館でイッセーの朗読するロートレック劇場。

これはオモシロそうだとチャンネルを合わせ、カラバッジョやラ・トゥールの切抜きをスクラップブックに貼ったりしながら観るとなんだかアートな休日で悪くない。

イッセー尾形さんの朗読は自然で、魅力に溢れ、ロートレックの友達の書いた日記からは、身体障害からコンプレックスに苦しんだ若き日の天才画家の姿が鮮やかに浮かび上がります。
哀しみに共感できます。
なんだかいっそう好きになりそう。

フランスは今や日本に次ぐマンガ大国だ。そしてフランスは昔からコスプレ好きである」
こんなスレッドもあります。
フランス人のコスプレはレベルが高いよ(汗

今日の夜8時から再放送があるので、興味のある方はご覧ください。

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February 01, 2008

憂鬱な休日と小遣いの使い道とクルマの話

昼間は働いて、さっきまで書類仕事をしていました。
昨日は休みだったのですが、朝から経理事務所と連絡を取ったり(法人用の固定資産の報告他)、終日月末の書類仕事に追われて終わり。
今週は日曜も仕事だったので、2週間休みありません。

唯一の息抜きはバイクとウエイトのトレーニングタイムだけですが、その時に飲むアミノ飲料がなくなりそうなので、ドラッグストアに箱買い、二箱。
そのほか、花粉症用のサプリを買ったり、ビタミン剤を買ったり、朝飲む野菜ジュースや、追加のBCAAのアミノ酸を買ったり・・・なんのかんので2万円のお支払い。
私は普段家とオフィスの往復100m@住宅街で一日暮れるので、途中どこかに寄るとこもなく、自分の財布からお金を出すということがまったくないので、たまのドラッグストアでの買い物は新鮮です。
それにしても小遣いの使い道が、サプリメントと本だけってのは、健全、真面目を通り越して不健全の領域に入っているような気がするんですが、どうなんでしょう。
だって酒は呑まない、煙草は吸わない、ゴルフもやらない、パチンコ、麻雀、競馬はやり方すら知らないものね。(女性のいる場所へのクラブ活動はモチロンなしです)
休みはないしさぁ・・・
休めばいいだろう、と言われても零細自営だと恐くて休めないんですよ。

映画は好きですが、暇がないのでWOWOWからHDD録画で観るだけだし(救いは55型の大画面ってことか)、コンサートも行ってないしね。
一時期、綾波レイフィギュアにハマリましたが、最近は卒業。
買ったものは大切にしていますが、もう新規はよっぽどでないと買わないでしょう・・・

クルマもマセラティ・スパイダー、飽きちゃったんですが、来年F430スパイダーが来るので、1年ちょい(これからの花粉症の季節にはオープンは乗らないので実質1年か)の間の繋ぎに360スパイダーを買おうと思ったのですが、最近の不景気でフェラーリ屋さん、在庫の長期化を恐れて売値は変わらずとも、下取り価格は暴落のようで、某掲示板の情報だと売値と買値のスプレッドは-450万とか・・・
実際、セールスに聞くと、そのくらい行ってもオカシクないって話ですが、マセラティ1年8ヶ月で走行6500キロしか乗ってないですから、フェラーリ必死に乗っても1年で4500キロ位?・・・それで値落ち450万ってことになると10キロ走行で1万円の値落ち(笑)でこれはさすがにやってられない。(それに今360スパイダー買っちゃうと、来年430が着たとき、同じ系統のクルマなんで、その時すでに半分飽きているという予感もする・・・)

釣りとかスキーとかはメンドウでダメだし、楽器の類は音痴なんで弾けないし、カラオケも嫌い。
自分の声って嫌いなんですよ。
どうしもんですかね。
まぁこんなことガタガタ書いていてもしょうがないので、とりあえず明日も仕事なんで寝ます。
でも楽しみないなぁ・・・休日に読書だけだと欝になってくるんだよなぁ・・・

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