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January 2008

January 30, 2008

ネクロノミコン アルハザードの放浪     D・タイスン

子供の頃から本が好きで、長じても一番の趣味であり続けたりすると、病膏肓という状態にいつしか陥るのは、他の道楽と同じこと。
そうなると求め始めのるのは、一般には手に入らぬ幻の、あるいは禁断の魔書の類。

この本の元は「アル・アジフ」と名づけられ、紀元730年に、アラビアの砂漠を十年間放浪した狂える詩人、アブドゥル・アルハザードにより執筆されました。
内容は、名前のない柱の林立する伝説の都市イレムや水没したルルイエ他、人類より古い種族と旧支配者の秘密について描かれた1冊です。
「アル・アジフ」は、その背徳的な内容故、秘匿されていましたが、コンスタンティノープルの学者T・ピレータースにより「ネクロノミコン」と表題を変えギリシャ語に翻訳。しかしその後、読んだ者への影響が大きすぎると、当時の総司教ミカエールにより焚書処分。
いったんは、歴史の闇に消えるものの、1227年にオラウス・ウォラウスがラテン語訳を行い、ドイツ、スペインで出版元不明のまま世に出る。
すぐに教皇グレゴリウス9世によって発禁処分。
1550年頃、イタリアで印刷されたギリシャ語版は、セイレムに住んだ男の蔵書として保管されていたものの1692年に焼失。
1608年、魔導師ジョン・ディーが復刊を試みるも失敗。
現在はラテン語版(15世紀版)が1冊、大英博物館に厳重に保管されているほか、17世紀版がパリ国立図書館に保管されています。
さらに17世紀版はハーヴァード大学のワイドナー図書館、他、ブエノスアイレス大学図書館など秘密裏に何冊かはある模様で、15世紀版はアメリカの大富豪の蔵書となっているとも噂されています。

ちなみに著者のアブドゥル・アルハザードは、この本を執筆後、白昼、大勢の人の見守る大通りで目に見えない怪物にむさぼり喰われたという・・・

そんな恐ろしい禁断の本が、今ではアマゾンで誰にでも買えるのですから世の中変わったものです・・・(笑
というのはモチロン嘘で、ご存知の方はご存知でしょうが、これはラブクラフトという作家のつくり出したクトゥルー暗黒神話の中に出てくる偽書、架空の本です。

ただラブクラフトのつくり出した神話体系があまりに見事な出来映えだったので、同時代のオーガウスト・ダーレス他、時代を超え、国を越えて(日本人作家も沢山参加しています)幾多のホラー作家たちが、クトゥルー神話を題材に小説を書き続けた結果、神話は広がり、深みをましこの本の本当の著者ドナルド・タイスンのように、1冊の偉大な神話が語られるにふさわしい傑作も生み出します。

雄大な構想と奔放な想像力、詩的叙情に満ちた語り口は、本物の宗教の経典のように何度も読み返す気にさせますし、旧支配者の印も素敵です。

輝く胞子にまみれた白い蜘蛛を食らわなければ見えない、伝説の隊商都市イレム
美しさと邪悪さで世界に名をはせたその都市に入るには、廃墟の谷を越えなければなりませんが、過去からの音に耳を傾けすぎると、いつしか夢の中にさまよいこみ、永遠に我らの時代から失われて、隊商の駱駝とともに歩むことになります。
そしてあらゆる次元とあらゆる連続体に永遠に和するヨグ=ソトース
世界を生み出す笛を果てしなく吹き続ける白痴の神、アザトース
人を愚弄する無貌の邪神、ナイヤーラトテップ・・・

水没したルルイエなどに触れているのは当然としても、ジグラッドと時を見守るもの、バビロンの廃墟についてなど、範囲も広く、読み応えは充分です。
クトゥルー神話はイマイチという方にまで自信を持ってオススメできる1冊でした。

ps
最初にこの本の偽りの履歴を書きましたが、私はこの設定だけでまず惚れました。
そしていつかどこかで、名も知れぬ街の入り組んだ道の奥底にある魔界に通じた古書店の片隅に、ひっそりと朽ち果てたような姿で眠る「ネクロノミコン」と出会うことを夢に見ます。

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January 28, 2008

毎朝恒例、花粉症薬クラリチン劇場?

厳しい寒さが続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょう?
そろそろ春が待ち遠しいとの方も多いと思いますが、花粉症の私にそれは恐ろしい季節の到来なのです。
暖かい、麗しいはずの季節が恐ろしいなんて、日の光を怖がるドラキュラみたいで悲しいですが、花粉症の人はみな同じ。
そろそろひっそりと花粉の襲来に怯えながら薬を飲み始める時期なのです。

私も10日ほど前から飲みだしたのですが、それからどうも夢を見る。
それも異様にはっきりとした長い夢を見るようになったのです。
最初は偶然かな、と関連も考えなかったのですが、連日の長いはっきりとした夢に思い当たるのは寝る前に飲みだした、抗ヒスタミン作用(眠気を促進する)があるクラリチンという花粉症薬だけ。
この薬は第二世代抗ヒス剤で、眠気は少ないとされているのですが、元来、私は抗ヒス剤にはメチャ弱い。
だから睡眠が長引いて、夢となるではないか、との仮説です。

夢の内容は、ホラーからコメディ、エロまで多彩で、ある朝はベランダから続々と這い出るサソリを殺しまくり、ある朝は友人たちと巨大レジャーランドで遊び、ある朝は侘しい森をどこまでも歩きと、なんだかもう一日が始まる前に映画を1本観てしまったような感慨で、ありがたいやら疲れるやら。

今日は私が大学生で、女の子から電話を受け、ウキウキと出かけていくと、教授や講師のいるレストランで食事をさせられ、その後は女の子の友人のいるカラオケ居酒屋で歌を聞かされ、その友達の相手をしているというなんとも情けない話。
私はただデキルのるかな、と期待したのですが、向こうは恋人認知が目的だったようで、そうなると面倒でひたすらその友人相手に、実は私は忙しくて早く帰らなければならないという説明に追われていました・・・
だって明日の先物取引のノート書いていなかったんだもの・・・
この辺、今の状況と混在しています。
夢を見て、そういえば、昔から面倒なのが一番嫌だったんだよなあ、なんて変わらぬ自分を振り返ってしましました。
でもスケベ度合は大分薄くなった。
人間、性格は変わらなくても、体力は落ちるのね。

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January 27, 2008

08全豪、ターミネーターT-1000優勝! ツォンガは存外イイ選手

全豪の決勝は、ジョコビッチとツォンガという組み合わせ。
ジョコはともかくナダル戦を見ていなかったので(個人的にフェデラー・オタなんで、むしろナダル怖いナダル怖いと思い続け、逆にナダルが負ける心配はしていなかった)、ツォンガって誰よって、感じで見始めたんですが、ネットに出る足からスムーズで、プレーも淡々としているのが好感度!

何より、今時の男子選手とは思えない、ゆったりとしたボールでラリーに付き合ったかと思うと一転、剛腕を振りぬく強打が印象的で、すっかり気に入っていましました。
私はどんなスポーツでも緩急のついたプレーって好きなんです。
「速度には美が宿る@イタリア未来派」の言葉ですが、個人的には「加速にこそ美が宿る」と思っています。
一番好きなサッカー選手は、全盛期のロナウドなんですが、あの人もタラタラ歩いていたかと思うと、パスが出た瞬間、次元を超えるようなスピードで走りだしましたよね。
会場にはモハメッド・アリの写真も振られていましたが、私はむしろそのロナウドを思いだしました。
クイック気味のサーブもとてつもなく強い!

一方、ジョコビッチ(この人、ターミネーターT-1000に似てません?)は相変わらず
ドロップショットで笑らかしてくれます。

第1セットのツォンガはその本領発揮で、特にセットを取った11ゲームはミラクルショット連発!
これは新星誕生か、と思ったら、第二セットからmagicが消え始め、健闘するもプレーは荒くなり、そうなると世界3位のT-1000型は伊達じゃない。
押し切られてしまいました。

ps
ナダルもフェデも出てない決勝はある意味新鮮でしたが、やっぱり物足りないな。

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日経、日経金融新聞から記事にしたこと@1/27

米、モノライン救済に買い取り機構創設も
サブプライムの損失は千億ドル。モノラインは2兆ドル強。金融機関にとってはマネー、そのもの。最大手のアムバックの格付けが注目。
正直、モノラインに火がついたらその日は黙示録の日になるでしょう。

アジア危機時に日銀幹部は「ダムが決壊しようとしている」と連絡してきた。
韓国は豊富な外貨準備を銀行の不良債権処理に使い果たしていた@グリーンスパン
教訓:いつか中国で同じことが起こるかもしれない
デフレは金利で解決できると思っていたが、日本が短期金利を0にして、財政出動をしても回復しないのを見て、03年6月にFFレートを1%に下げた。

新興国には不安の影
米国向け輸出大幅鈍化、ただし内需は底堅い。
中国の鋼材輸出、米国向けが急減。サブプライム影響。

米国、製造業から金融業まで人員削減急ぐ
消費雇用の鈍化鮮明。一段の景気鈍化で軟着陸に暗雲。
住宅着工は14.2%減。CPIは0.3%上昇。海外資金依存が高まり政策の自由度が制限されています。貿易の米依存は全世界で低下。新興、資源国台頭。しかしなお世界1の国なのは確か。

日本、賃上げ景気不安が影。
物価上昇、12月は0.8%。インフレ懸念が出始め燃料、食品値上がり。家庭の購買力低下。食品値上げ来月も。
冬のボーナス2.7円万減。家計消費は必需品にシフトし値上げに防衛色。
企業の投資意欲にも陰り。
行き場のないマネーが円に逃避してます。円は経済が停滞すると買われる不況通貨。
日本存在感低下深刻。世界シェアでは9.1%に、一人当たりでは18位に後退です。
家計貯蓄率は昨年度3.2%で最低。
財政規律の緩み→債券の大量発行。買手不足、金利上昇も伺えます。


成功本が売れるワケ@中野香織
想像の中でもリッチで成功した自分の姿は、お金を払っても見てみたいからではないか。

ミンスキー過程
ハイマン・ミンスキーは以下の理論を唱えた。
キャッシュフローで元本と利息を払える「ヘッジ」
金融、キャッシュフローで利息が払える「投機」
金融、キャッシュフローでは利息も払えない「ポンツィ」
今のサブプライムは、この「ポンツィ」に当たり、「ミンスキー・モーメント」に達した後の逆ミンスキー過程で、ファンダメンタルより割安でないと、人はリスクを取らない。
それが実態経済に悪影響を与えている。

官僚主義@江波戸哲夫
組織保存法則があり、すべての組織は変化を嫌い、安住したがる。そして責任者がいなくなる官僚主義になる。
安定を求めると安定が得られない」というパラドックスに向き合うこと。


ギリシャ神話と日本神話@阿刀田高
冥界から妻を救う、オルフェウスとエウリュディケ、イザナギとイザナミの話は、条件が、
「決して振り返るな」「決して私の姿を見ないでください」で、似ている上に共に見てしまう最後も一緒。
アマテラス、スサノオ、ツクヨミの三神が誕生したとき、それぞれ天と地、海、夜とした。
ギリシャ神話ではゼウス、ポセイドン、ハデスが天(と地)、海、冥界と三つにしたのと似ている。


中国版サブプライム警戒
ローン残高12兆円。不良債権比率は13%から6%まで下がっていますが、人民銀行は非対称利上げでバブル警戒と崩壊懸念の両睨みです。
中古建機価格、上昇が一服 中国の引き合いが一段落です。

IMFのデータによるとインドと中国の成長速度は一般に認識されているより速くない。


新興国巻き込む信用危機
ドル以外の主要通貨も中国など多くの新興国通貨に対して大幅に下落する@UBSJマグナス
ハンガリー、アイスランドでは個人がユーロや円などの借り入れを増やしています。
ハンガリーでは44%、ポーランドでは60%、クロアチアアイスランドでも住宅ローンの外貨建てが増加。自国通貨高になると打撃が広がる恐れも出てきました。
中国への輸出は対米への貿易額より大きくなったが、肝心の中国は米国依存である。


ドル安問題
エコノミスト誌が特集を組むと、相場は裏目にでる。
エコノミストが詳細な分析をしている間に、相場は材料を織り込んでしまう。
また産油国はドルを稼いで大きくなったので、いたずらに崩壊はさせないだろう。

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January 26, 2008

08全豪、シャラポワ制す! 戦いの女神誕生

08年の全豪女子決勝は、ハイレベルな打撃戦の素晴らしい試合でした。
開始前、個人的に、気になっていたのは以下、二点。
シャラポワの肩は大丈夫なのか?
アナに異常緊張症は出ないのか?
でしたが、共に杞憂となりました。

試合はコイントスで勝ったシャラポワがレシーブを選択。
これはあえてアナにサービスを渡す、シャラポワの緊張引き出し作戦でしょう。
でも今日のアナ・イワノビッチはメンタル面も好調で、サービスに乱れもなくまずはキープ。
作戦は裏目からと思っていたら、次のシャラポワのサービスはそれ以上!
高いトスから大きな回転半径で振り抜かれるファーストが入ると、もうアナにはチャンスなし。ポイントすら取れない。
シャラポワは自分のサービスゲームをストレートで取り続け、さらにストロークでも、長身をフルに使ったダイナミックなショット圧倒。
アナは、意識的なのか、しっかりと腰を落とし、強打で対抗しますが、今日のシャラポワは、まさに純白のウエアで躍動する戦いの女神。
さすがにちょっと相手が悪かった。

それでも流れが変わりかけたのは、第1セットの8ゲーム目。
アナは、1本目のストロークをライジングで返し、去年全仏で負かした速いペースに持ち込みブレークバック。
このスーパーライジング打法の超速ペースを続けられればアナの勝利もあったのでしょうが、その後サーブを復活させたシャラポワがそうはさせない。
さらにブレークしてセットを取ると、第二セットも3-3から破り全豪初優勝を決めました。
Oth0801261329006p15


躍動するシャラポワ、なんだかフリーザ並に第二形態に変身完了か。
この調子が続けば、全仏はともかく、全英と全米は取りそうな予感。(前記事で優勝予想が当たったから書かせて)でも気がつけばまだ20歳なのね。
17歳で全英を取っているから、つい年齢を錯覚してしまう。


ps
今回、試合前のWOWOWの煽り映像が良かったです。
苦しみと歓喜のシンフォニー!
まさにそんな感じなんだろうな。

ps
男子決勝の組み合せに驚いています。
当然、フェデ、ナダになると思ったので、試合経過の予想までしてしました。
ジョコはともかくツォンガって誰よ?

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January 25, 2008

今さらだけど、私みたいに、知らない人がいると「ほっとけない」ので・・・ホワイトバンド

一時期はやったホワイトバンド。
最近はすっかり見かけないですが、ずいぶん疑惑のある商法だったんですね
私は最初からどうも胡散臭い。
だいたい、正義と善行の印を身につけて主張するのはちょっとカッコ悪いと思い冷ややかだったんですが、これほどだとは思いませんでした。

問題なのは、こういう疑惑の前例があると、今後本当の善意の活動にも支障をきたすので、主催したサニーサイドアップの社長さん、次原悦子さんは疑惑にはっきり答えるべきだと思います。
きちんとした監査を入れずに、いまだにサイトを開きビジネスしているのは、それこそ未来の善意の可能性を閉ざすことになるのではないでしょうか。

当時、私の周囲ではいわゆる男性版スイーツ(笑)脳の方が、すかさず身につけていたので、やっぱりな、と、確信したしだいです。
たまたまだったんでしょが、見た時は、薄汚れて汚いバンドでした。
汚れやすかったのは、コストを削る為、安価な素材を使ったせいだったんでしょうか。
お金ではなく、「声をください」ということなら、賛同して買ってくれた人が末長く使えるように、汚れにくい素材で作ったほうが良かったと思うのですが、どうなんでしょう。

ところで知性と良識、正義の味方であるはずの作家、村上龍氏やすべてに一家言をもつこだわりの中田英寿さんは、この宣伝に大きく力を貸したと思うのですが、実態を知った後はなんらかの行動はあったんでしょうか?

商売には確かに色々あると思うのですが、人の善意を食いものにするのは、非常に不快だ。

これでもう龍の本は買わなくなるな。
中田にもガッカリした。
そういう一味だったんですね。

今の日本には、テレビ局が全面的にプッシュしている霊感商法(スピリチャル・ビジネスっていのか、今は)もありますし、この手の商売も手を変え品を変えて登場すると思うので、今後も騙されないないよう、あえて自分の無知をさらして今さらの記事にしました。

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全豪オープン女子雑感 なごみ系には女も甘い?&諦めていなかった妖精

1)和み系には弱い同性?
QFでのもう一試合はアナとビーナス。
すっかり成長したアナ・イバノビッチもさすがに苦戦かなと思ったら、ビーナスにいつもの迫力が見られず決着してしまいました。
ここで思いだすのは突然ですが、シャラポワです。
一時期、(上位選手ですが)シャラポワとやるとみんな対戦相手が異常に強い。
元から強い選手たちなんですが、ともかく燃え上がる闘志が半端じゃなくて、死んだようだった選手まで、シャラポワ戦では復活してしまう。この選手、強いとは思っていたけど、これほど強かったかなぁ・・と思っていると勝ちあがった次の試合は元に戻る・・・
なんだかちょっと気の毒でしたが、しょうがない。
私は男なので、女性が同性に対する感情というものは分からないのですが、やっぱり長身、ブロンド、男性に騒がれて、CMにカメラマン多数、なんて上に、甲高い叫び声を聞かされていると燃えるものがあるんでしょうか?

逆に、アナは顔から身体から丸くて、試合中の声も「よいしょ、よいしょ(と聞こえる)」と、どこかのんびりしていて、肘から身体まで捻るガッツポーズも可愛いんだよな。
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ファイトはあっても、なんだか相手の気持ちを刺激しない。

テニスのトップ選手たちというのは、体育会の頂点みたいな連中でしょうから、負けず嫌いは当然なんでしょうが、それがシャラポワ相手だとさらに刺激され、死んでも負けるか、って気になって、逆にアナだと、この娘なら・・・まぁいいか、とは思わないまでも、ちょっとは差がつく気もしました。
勝手な邪推ですけど・・・


2)諦めてなかった妖精
淡々と目立たずに試合に出続けていたのは知っていたんですが、美人プレーヤーに期待するのは、クルニコワ、ドキッチあたりで懲りてしまい、さらに摂食障害まで患った彼女には、もう期待は出来ないな、と思ったので、今回の勝ち上がりには驚きました。
随分苦しいこともあったと思うのですが、復活オメデトウ。

「私はGSのfinalに相応しくない選手じゃない。そう自分で信じられるようになった。随分、時間が掛かったけれど@ハンチュコワ」
泣き顔の彼女にそう言われるとジンと着ます。
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それでもイバノビッチには勝てないだろうと思ったら、長―い腕をしなやかに振りぬいて、伸びのあるボールを、ともかく広角に散らしてくる。
これが復活した彼女の行き着いたスタイルなんでしょう。
でもこの程度ならと思えばこそ、オカシナ緊張しまくりアナはまったく付いていけずなんと第一セットは6-0!
ハンチュコワの試合は、甘美な敗北を味わうためにある(笑
と言ったのは誰だ!
俺ですけど、こんなハンチュはあり得ないな、と思っても第二セットも2-0!
ホントにハンチュが勝つのか、と思ったところでアナ覚醒!
呪縛の解けたアナにはやっぱり勝てませんでした。
でもアナは変に硬くなる癖がありますね。

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January 23, 2008

全豪オープンQF  vsエナン  シャラポワに優勝の予感

今年もテニスシーズン開幕ですが、女子の注目はやっぱりマリア・シャラポワ。
最初にダベンポートとの試合を見て思ったのは、サービス時のトスがより高くなっていて、腕の振りが大きくなり、正確さと威力が上がってました。

さらに肩の故障が治ったのか、グランドストロークでより高い処から叩ける。
全豪のコート、リバウンドエースは、ボールが高く跳ねるので、長身の彼女がより高い位置から打ってくるのは相手にとって脅威でしょう。(まだ優勝はないけど、全豪はシャラポワに一番合っていると思う)

ネットプレーも以前よりはだいぶ上達しています。

今回は行けるんじゃないの、と思ったのですが、QFの相手はエナン。
ここでエナンと当るとはツイテないな、と思ったんですが、今回の調子ならなんとかなるかな、どんなもんでしょ、と見ていた所、エナンは去年の燃えに燃えた分、なんだか少しお疲れ気味で、ラリーは終始シャラポワのペースでした。
それでも女王の貫禄か第1セットのセットカウントでは、コードボールをねじ込んだり、走りに走ってミスを誘ったりと粘りましたが、高い打点で打ちまくるシャラポワの勢いは止められず第2セットは0-6の敗退!

これはエナンの調子がイマイチとしても、今年のシャラポワの調子の良さを物語る結果だったと思います。
シャラポワ、確かに美しいテニスをする選手ではありませんが、その才のなさを強い意志の力でねじ伏せるように戦う様が「運命に挑むワルキューレ」という感じで私は結構、好きなんです。

次の対戦は世界3位のヤンコビッチ。
1位の次が3位の相手で、ドローにツキはありませんが、逆に相手にとって不足なし。
上位者、全員なぎ倒して優勝しましょう。

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January 22, 2008

底抜け脱線、株式ゲーム、昨日買ってしまった私と&フェラーリ買わないで良かった

昨日の記事で13350円割れを新規売れた人は天才か馬鹿。
結果は未来の株価が全てと書きましたが、早々と結果が出ました。
今日はいきなり寄り付き12700円!
買った私が馬鹿で、売った人は達人!でした。
私も早くその境地へ達したいものです。

で、問題のコスト13090円3枚買いをロスカットしたかって?
しません。
この水準では切れませんよ。
ところが株価指数先物は、そのまま小戻りを試した後、急落!
夕場先物ではなんと12130円!!!!!まであった。
その瞬間なら1日で含み損300万(夕場の引け値でなら165万)ですが、なにか?
去年からコツコツ売りで稼いだ分が150万なんで1日でその倍損しました。
でもこの急落、東証、というか日本の株式市場、完全に壊れています。

私のデーターにある最大急落指数は9.11テロの日でしたが、今日はそれすら越えています。
あの日は出先から買いまくった思い出がありますが、今日はもう買いません。
最大持ち高は先物3枚までって決めているからね。

いつもは先物だけの丁半勝負はあまりしないほうで、先物にオプションの売り買いを絡めて、ポジションに調味料を入れるというか、デコレーションするんですがそれもしません。
だって私のシステムでは買い一貫なんだもの。
それで自分の決めた買いの持ち高はもう持ったもの。
売り持ち(この場合コール売りかプットの買い)は入れられる状況じゃないもの。

実は去年の暮から新年をまたぎ指数先物OPはデルタ・マイナス(下がれば儲かる)で乗り切り、ETFで持っていたトピックスの投信も売り。
FXでもサブプラ,来るね。
で、投機的な円売りは危険と判断し、香港ドル、米ドル、シンガポールドル、豪ドル、などにtime to say goodbye.レバレッジを下げていました。(外貨を全く持たないということは考えられない)
結果、巧くやったなあ・・・俺ってやっぱり上手いほうだよ・・・ところでマセラティ・スパイダー、飽きちゃったんで、来年F430スパイダーが来る前に360スパイダーが欲しくなちゃったなぁ・・・出物があったら買うからさ、なんて吹いていたんですが、昨夜から今日に掛けて散々脅かされ、今思うことはつくづく買わないで良かったな、と。

ホント贅沢は敵だ、って先週までとすっかり様変わりの個人的景況感です。

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January 21, 2008

日経暴落! 底値はどうした?

1/16に日経は底だと思うが今日は、20円違い(夕場での先物のことです)で買えませえんでした、と書いたのですが、その結果、翌日、830円までの急騰をぼんやりみるしかなくて、戻りは取り損なったな、と諦め。
ところがご丁寧に18日はまた急落の寄りで、出した注文は13350円買い!
これまた10円違いで入らず、後場の急騰を傍観・・・(仕事しているのでデイトレは無理)

10円、20円違いで注文を入れられない俺は天才と思っていたら今日は入った13350円!買い!1枚(笑
ところが私の注文が出来ると夕場に急落し180円でロスカット!
・・・今年、というか去年の年末からコツコツ売りで儲けた利益を一部吐き出し、でもあんまりなボラティリティとテクニカル急落も行きすぎと思い、どうせまた入らないだろう、と思ってだした注文13100円、13090円、13080円、今度は3枚だが約定!

そして私の買いが出来ると急落!(笑)一時、12980円を付けましたが、引けは同値。
今度は引っ張ります。

この取引が上手くいくかどうかは分からないけど、つくづく思うのは戻りの高値で買わずに良かったということ。

それから円急騰ですが、こっちはレバレッジ(2倍です&準備金もあり)が低くて良かった・・・

値惚れで安易に買うな!動くな!
レバレッジは低く、が今のところ私を救っています。


ps
今日、財務省の景況判断がでてんだけど、この間の日銀と言い、もう少し機敏な対応と判断が欲しいですね。
この間、「硫黄島からの手紙」を見たせいもあるけど、自分の見たいものしか見ないという、かつての「大本営」発表を思わせます。
我々は無理な作戦遂行で死にたくないんですけど・・・
でも今は先物売りも出来るからマシか・・・というか自分次第か・・・

でもこの水準から新規で売りポジションを取れる人は天才(か馬鹿、答えは未来の株価次第)だと思うよ。

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サイレントヒル

海外で圧倒的な人気を誇る日本のホラー・アドベンチャーゲームの映画化ですが、スタイリッシュな映像に魅惑される完成度の高い映画に仕上がっています。
Jホラーの魅力は、ゲーム原作でも力がありますね。

映画は、白い灰が延々と降り続く無人の町に突然鳴り響くサイレン!にインパクトがあり、恐怖が始まりますが、センスを感じさせる良好なスタートです。

サイレンは沢山の人々に異常を知らせる為、鳴らされるものですから、それが動く者とてない廃墟の町の静寂を突如破る様は異様な迫力があるんですよね。

それからはいかにもゲームらしく、切断された道路に、迷宮の中の彷徨、地下に落ちていくエレベーター。襲い掛かってくるレッド・ピラミッド・シングはスゴク怖いです。

裏世界と表世界の描き分けにも無理がなく、それではどんな着地を見せるやら、と思っていると、意外や意外、と言っては失礼ですが、話も良くまとまっています。
だいたいホラー映画って、映像にセンスがあると、話は破綻。
話に整合性があると映像がツマラナイということになりがちなんで、両立させたのは見事な完成度だったと思います。
私は放映されたホラーは必ず観る方ですが、だいたいは両方共ダメってのが普通だもんね。

最近良いホラー映画がないとお嘆きのあなたが未見なら、是非オススメの1本です。

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January 20, 2008

影響力の武器       R・B・チャルディーニ

いわゆる「他人を思うままに動かす本」の原典でしょうか?
この手はあまり読まないんですが、書店で手にとって「本物感」があったので購入しました(笑

要するに人には「固定化された行動パターン」があり、そのスイッチを「カチッ」と入れてやれば「sir」とばかりに動きだすから、注意しようね。
そういう行動のスイッチをいつの間にか仕込まれて、不本意なモノを買わされたり、不利な取引をしないように、ということから書かれていますが、
「格闘技をやっているのは、あくまで自衛の為です」、とか言いながら、実際はその気になれば腕力として行使できる可能性を持つのと同じで、この手の本は、だいたい上手くやってやろう、と読みだすわけですが、読んでみるとなるほど「本物感」の説得力はあるものの、なかなかこういう具合にはいかないだろう、という限界も感じて安心するやら、ガッカリするやら・・・

ただ「返報性」のルールで、
「人類は自分の行動が無駄にならないと知っているから好意による助け合いが起こり社会が成り立つ」なんて書かれると、単なるお得を目指したマニュアル本を超えた人類社会学の根幹に触れるような教えがあり読み応えはあります。

そして自分の中の不思議な感情も説明されたりします。
例えば、私には娘が二人いて、どちらとも仲が良い方だと思うのですが、将来は絶対に一緒に住みたくありません。
この感情は自分でも不思議だな、と思っていたのですが、要は年と取ったら面倒を掛けるだろう。
そして面倒を掛ければ「恩義を受けている状態というのはとても不快なものです。@この本」ということになり、それが予感出来るから、結局、もう最初から同居とかスープの冷めない距離とかはなしにしたいという決意の背景になっているのかもしれません。

まあこの本で他人を巧く動かしてなんとかしよう、と思っても、今や「クリシュナ協会の花をプレゼント作戦」も相手にする人などいないでしょうし、ローボール作戦でも一貫性なんて関係なしに、不利になったら断るよね。
結局、この本のいう通り、人には固有の行動パターンがあり、そのスイッチを入れられる危険は確かにあるものの、世知辛い世の動きは速く、もうほとんど「人の固有パターン」を利用してカチッ、サーとはならないんじゃないの、というのが私の結論です。

よく奇怪な事件が起こると、すでにフィクションを超えた現実、なんてコメントされますが、この本に書かれていることもほとんど知れ渡り、実行され、注意事項になり、今や世はこの本を超えた世界になっているのかもしれません。

でもこの本を読んでおけば、さらなる新手の手法が出ても本質的な理解の元、インチキを避けることができるかもしれないですね。
「もしこの情報を持ったまま時間を遡れたらどうするか」
嵌められたかかな、と思ったらそう自分に問いかけなさい。
「身体的な違和感を大事にしなさい」、なんて教えは良かったです。
これもコピー本にはない「本物感」が漂う教えですね(笑

さらにカルト宗教の予言が外れてもなぜ信者が減らないか、なんて疑問の答えは面白くって、参考になりました。
この本で、目先でなんとか得をしようと思っても、あんまり上手くは行かないと思いますが、人間の持つ固有パターンについて知的好奇心のある方にはおススメです。

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January 19, 2008

電車男@映画

初見でしたが期待外れでした。
テレビ・ドラマも最初の放映のときは見ていなくて、再放送の最終回?を確かクルマの中で渋滞中に見たんですよね。
そしたら大根だと思っていた伊藤美咲さんがゴージャスでスゴク良くて、電車男の伊藤淳史さんとの落差が効果的!
ビックリするほど良かったのを憶えています。

映画はエルメスが中谷美紀さん・・・
ケイゾクとか知的でクールな感じは、むしろ伊藤美咲さんより好きなんですが、なんだかこの映画ではやつれて見えてダメでした。
電車男もコッチの山田さんはイケメン過ぎて面白くないです。

結局、このドラマの面白さは落差ですものね。

それから肝心のねらーも出てくる人数が少なすぎて一本調子。
女性キャラもツマラナカッタ。
これもテレビの方が良かったな。
なんでも映画>テレビ・ドラマって分けじゃないんだな、って感じです。
ラストのオチは、それを自覚してしまった諦めでしょうか。

嫌な人間もしますけど、ねらーは優しい人も沢山いますよね。
私は数年前、この電車男のちょっと前かな。
中年の危機というか、かなり精神的に落ち込んでいた時期があって、そんな時、メンヘル関係の板やスレッドで慰められて3度ほど泣きました。
というか感動で泣かされました。

ホント感謝していますよ。
だから問題があるのは実感しつつ、2ちゃんねるは嫌いになれません。
あの時、俺を優しく慰めてくれたみんなは元気でしょうかね・・・

と記憶をたどるため、今、デスクトップに保存している感動のスレッドを開いて時期を見たら2004年の春から夏でした。
この頃から立ち直ってブログを10月に始めた訳か・・・

まぁ今でも基本的には陰気なんですけどね・・・

映画と関係ない記事になってしまいました。
でもねらー関係だから良しとして揚げてみます。

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January 18, 2008

硫黄島からの手紙

戦争映画の傑作でした。
特に第二次大戦での日本を描いた作品の中では、品格、スケール、味わいの深さ、とも最高の作品ではないでしょうか。
全編ほとんど日本語ですが、それを監督したのがクリント・イーストウッドというアメリカ人であることに、驚きを禁じえません。
ビリオンダラー・ベイビーにKOされた私としては、イーストウッドの膂力にまたしても驚かされたという処です。

この映画は戦争映画が陥りがちな、また陥ってしまえば楽に稼げて、楽しんでもらえる罠をことごとく回避しながら、人に待ち受ける運命の過酷さと、それに対峙する崇高さを描きだします。
このレベルで飽かせず鑑賞させる手腕は、すでに1流の文学に匹敵、凌駕していますね。

泣ける場面はあるのですが、お涙頂戴には堕しません。
そこに溢れる涙は、本当に生きてきた人に共感するいわば本気の涙です。

戦闘シーンは迫力満点ですが、それは軽々と人間の体を損壊する場面に繋がり、残酷な現実を突き付けられた観客には、たんなる「迫力の戦闘シーン」に終わりません。

暗い洞窟の中に僅かな光りを浴びて佇む日本兵たちは、レンブレントの絵画を思わせます。
それは永遠の群像です。

卑劣な者の描き方にも通り一遍でなく、念入りに手が入り、「ただのパン屋」を演じた二宮和也クンを見出した慧眼には瞠目するだけです。

唯一のヒーローは栗林中道ですが、イーストウッドが監督も兼ねることにしたのは、丹念に資料に当たるうち、自身が、栗林中道の人物、功績に深いsympathyを感じたからなのではないでしょうか?
それは「ビリオンダラー・ベイビー」からある、イーストウッドの「誇り高き敗北者へ視線」です。
いわゆる「社会的な成功のみが価値」ならば、残念ながら全ての人がその栄誉に浴することはできません。

しかし真摯に人生と向き合い、時に過酷な運命も受容しながら戦う時、人はその結果に拘わらず永遠の光を内包出来るのだ、と思うのです。
そしてそれが生きる意味だと。


ps
「これは日本人である僕が撮った日本映画だからね@クリント・イーストウッド」
この言葉への私の思いはダーティ・ハリーの名セリフから引用します。
「・・・泣けるぜ」

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January 16, 2008

日本株は底だと思うんだけど・・・

買いのきっかけがまったくないんで自信はないんだけど(注:良い子は信用しないように!)、私の造ったシステムでは過去何年もないような下げオーバーシュートの数値が出ています。

なんて書きながら今日は13350円買いも入らなかったわけですが、ファンダメンタル、テクニカルともに相当水準まで売られたと思います。

スブプラ、日本は先進国では最も被害は少ないんですが、株価が圧倒的に下げているのは
1) とことん外人頼みの市場構造になってしまったこと
要は外人様がお買いくだされば上がるし、外人様がお売りになると下げる、というもうとっくの昔から東京株式市場が日本人の市場じゃなくなっている咎めが出ている。

2)人口減にグローバル化(=人件費安)が重なって、内需構造が極端に脆弱化した
がありますよね。

救いは円が高くなっていることで、これで資源高から値上げで苛められてる内需(消費者)が多少でも救われれば幸いです。
輸出産業は為替レートで儲けるのでなく、さらなる技術開発で凌いでもらうしかないですね。
その為の法人税軽減とか、開発費の優遇政策はあっても良いと思います。

それにしても日本の金融市場は酷いです。
根幹には金融取引で儲けることなど卑業だという考えが根強いのが問題なんだけどね。
ひっそりとした事件でしたが、商品先物で板寄せからザラバになったとたんにシステムトラブル。
これじゃ世界に相手にされないのも無理はない。

さらに最近の日経(日本を代表する金融の新聞だそうです)には、連発で日本人に高度な金融業は無理という記事が掲載されていましたが、そんな高度な金融知識の持てない国民だと自覚するなら、もう日経自身が潔く廃刊して、フィナンシャル・タイムズやウォール・ストリートジャーナルの日本支局になった方が良い。
自分だけは、別格だと、訳知り顔で自国民を卑下するようなマスコミはいらないよ。
かつては日本人に自動車作りは無理って言っていた時代もあったんだからね。

私自身購読者ですし、ブログでも日経を扱った記事は随分と書きましたが、今後はWSJに切り替えるか。
今はネットで日経なんかよりよっぽど参考になるサイトもあるしね。

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風に顔をあげて     平安寿子

小説にはそれぞれ色々な面白さがあると思います。
「真夜中のデッド・リミット」のようにハラハラドキドキで読了するアクション・サスペンス物もあれば、「異邦人」や「草枕」のように、ただ文章の美しさに陶然となるものもあります。

ではこの小説の魅力と云えば何か、と問われたら、「書いてあることが、いちいち腑に落ちる」快感でしょうか。
ストーリーは最近ありがちの「平凡な女性の日常生活物」です。
主人公の風実は25才。
高校を卒業した後、プロのフリーターの誇りを持って自活して来ましたが、30才という年齢を意識するようになり、どことなく将来に不安を持ち始めています。
そんな彼女の周囲には、ボクシングに夢を託す恋人がおり、ゲイをカミングアウトして転がり込んだ弟がおり、社会を知って相談に乗ってくれるサラリーマンの小池さんがおり、尊敬できる先輩の三益さんがいます・・・

そんな人々に囲まれて懸命に生きる風実は、悩みや苦しみと戦い、それでも挫折があり、世間の厳しさに戸惑い、さらに父のいない複雑な家庭環境への屈託があります。

上手だな、と思うのは、その時々の心情の理解への描写で、風実が自分自身や他の登場人物へ覚える共感と反感が非常に「分かる」のです。
もし私自身が同じような状況に立たされたなら、どう思うだろう、はっきりしない感慨になるんだろうな、という箇所で、なるほどな、そうだよな、そうそうこんな感じだよな、と巧く説明してもらって納得させられた、カユイ所を掻いてもらったような気持ちの良さが読み処です。

母親の「愛」とは結局、何なのか?
小池さんの悩みには、どう答えるべきなのか?
みな通り一遍ではない、複雑な状況下の話なのですが、キチンと回答が出ています。

それから映画で云えばほんのチョイ役のような登場人物。ボクシングジムの会長とか、トレーナー、バイト先の店長からゲイバーの経営者まで、端役の人物まで描き出される輪郭が確かで存在感があります。
こういう点も読み応えを増しています。

結局テーマは題名通り、厳しい「風にも顔をあげて」生きろ、ということですが、その主張にもあざとさがなく、嫌味がなく、自然にこちらに伝わってきます。
なかなか力量のある作家さんだな、と思いました。

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January 14, 2008

ムニョスvs川嶋  WBA:SフライTM

好漢、川嶋勝重の相手は軽量級の怪物ムニョス。
正直限界も感じていたのでよく挑戦したなぁという感じでしたが、ムニョス、どうやら風邪で発熱38.5度。
コンデション作りも試合ですから、これも実力のうちです。
神様の与えてくれた運は素直に受け取りましょう。

試合は妙な汗をかいているムニョス、顔色も悪く眼も虚ろです。
それでもさすがに怪物、序盤から振るってくるパンチが半端じゃない。
軌道の鋭さ速さが並の選手とは違います。

川嶋は良く動き、ボディ・ブローが効果的。ムニョスは身体を折り、明らかに嫌がっています。
オーバーハンド・ライトも当りますが倒れないのはさすがにムニョス。
川嶋はウィービングを休まず、入っていく時もムニョスの豪打をかわし、空振りでスタミナを消耗させました。
中盤から激しい打撃戦の中、疲れたムニョスを圧倒。
後半はただカウンターだけが心配でした。

オメデトウ!川嶋勝重!

・・・と思ったら、判定は3-0でムニョス!

なんだよコレ。
絶対にオカシイよ。

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日経、日経金融新聞から記事にしたこと@1/14

1)日本の景気と不動産市況
街角景気は9か月連続で悪化:12月は歳末商戦不発で、4年11か月ぶりの低水準。
「景気の順調な回復の足取りは変わらない@日銀福井総裁」

不動産ファンド異変:償還するファンドに物件の移管が進みません。地価下落の引き金になる可能性があります。
「住宅市場の下押しは一時的@日銀の福井」との見解には、「現場から遠い人ほど回復を楽観視している」との指摘もあります。

1流の国の2流の政策決定者@J・メイキン
アメリカだけじゃなく、世界の不動産市況は悪化している。
外需頼りの日本の景気悪化はあきらかなのに、利上げにこだわる日銀と消費税アップをしたがる政府、現状をまったく見ない日本のトップはアホだ。


2)ランド通貨圏
「失われた大陸」アフリカが資源価格の上昇で自信を取り戻し、単一通貨を作る動きが広まっています。ランドはナミビアなどでも流通し、「我々は前に進む」と宣言しています。


3)世界のインフレ事情
中国:CPIは6%超え:主因は食料価格の上昇です
ロシア:CPIは12%、成長率も6.7%     ユーロ圏:3%超
ベトナム:10%    インドネシア:6%  シンガポール:5.6%

3)修学旅行、職場訪問が人気


4)国際標準、中国じわり
物作りにしても国際機関で決められる標準を握ることは極めて大きな力になります。
政治力で決まるので、日本も積極的な対応が急務ですが、世界4位です。
中国が力を増しています。


5)アメリカ金融政策、GS予想、バイロン・ウィーン予想
景気後退はほぼ規定路線ですが、金融緩和にはドルのさらなる下落と資源価格上昇からのインフレ懸念があります。思い切った利下げで切り抜けることが出来るかどうかは疑問だ。

最強GS予想:米国GDPは4-6月期、7-9月期にマイナス成長となり通年でも0.8%の伸びに留まる。失業率は6.2%になるだろう。
FFレートは2.5%まで下がるだろう。

バイロン・ウィーン予想
FFレートは3%以下、失業率は5%以上(GS予想と一致)、SP500ベースの減益、年後半のドル安、原油価格の115ドル、インフレ圧力の高まり、中国株の急落オバマ大統領の誕生!(これは絶対実現して欲しいね!)


6)アメリカ住宅市場と中国
政府はもっと元本的な対策が必要。米連邦住宅貸付制度など最後の貸し手機能も必要。
住宅不況は完全に個人消費に波及してきた。
ケース・シラー住宅指数は過去最大の下落。消費は必需品も買い控え、企業は人員削減で防衛体制です。
また中国は内需が強いと云われるが、GDPの40%は輸出であり、直接、間接を通じてアメリカに向かう。
アメリカの減速が中国に響かないわけはない@G・シリング


7)原油100ドルは通過点?@金融新聞、ポジション
ドル売り、商品買いの構図が出来上がってしまった。
アメリカでのガソリン消費は減っておらず、消費者はバイオ燃料にも省エネにも関心がなり。ドル不安で漂流するマネーが商品に向かう構造に変化はないだろう。


8)豪州、NZ畜産業が投資先
需要急増で成長期待。豪州は干ばつで家族経営の農家が廃業。それを買い取る企業やファンドが増えています。


9)円、潜在優位を生かせ
シンガポールや香港には巨大な国内市場と家計の金融資産がある。


10)生きることはしんどい@佐藤洋二郎
生きることはしんどくて、難儀なものだ。そこから抜け出すこてゃ出来ない。それを生きる手ごたえと思って日々を過ごすしかない。


11)官僚の倫理高めよ@堺屋太一
中国やロシアですら改革を進めたのが日本では出来ない。このままでは「最後に滅びる社会主義国」になりかねない。荒廃した官僚の倫理を高め夢と楽しみに満ちた社会を作ろう。

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January 13, 2008

キューポラのある街

著名な映画ですが、初めて見ました。
キューポラって樹かなにか川口にある植物の名前かと思っていたので、鋳造施設のことと知ってビックリ!
我ながら無知なものです(笑

この映画はともかく主演した若き日の吉永小百合の輝きにつきます。
貧しさにメゲナイ強気な女の子役です。
この方、後に早稲田でアイスキュロスについて卒論を書いていますが、身体能力も確かなようで、走るシーンなんて見事なフォームで快足を飛ばします。
特に印象的シーンだったのは、ヤクザの事務所に乗り込んでから、トイレで紅を引き、脅して連れてこさせたチンピラの横をさっそうと横切るカット。
初期加速度。いわゆる歩き出すスピードの立ち上がりが速くて、さっそうとしています。
数十年後に、ハリウッドで始まるアスリート系アクション女優の登場を予言していたかのようです。
・・・というのは嘘ですけど、ともかく勇ましいです。

綺麗で健気で優しくて賢くて勇敢で前向き!
な女の子・・・
なんかに似ていると思ったら、宮崎アニメの主人公の女の子たちにそっくりじゃないですか。
そうかナウシカやシータ(ラピュタの女の子)の原型は彼女だ!
というのはまったくの思いつきで、根拠はありませんが、宮崎さんのお年から考えても映画はきっと観ていたはず・・・

その他では、後の「黄門様」が鋳物職人として苦労なさっていたり、後に婿入りしていくる「仕事人の中村主水」をいびる姑になる菅井きんが赤ん坊を産んでいたり、昭和期の少年達が野原を駆け回ってやたら元気だったり・・・朝鮮の帰国事業に、後の川口との関連を感じたりです。

伝説の女優、吉永小百合の本格デビューの1本として、また当時の世相を味わい深く知ることも出来る、是非とも抑えておきたい作品です。

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January 12, 2008

バブルへGO!!  タイムマシンはドラム式

日本株、私の想定を超える下落です。
個人的にはオプションでヘッジしているから良いんですけど、金曜日にはあまりの下げにもう底だろうと、利食い。ヘッジもはずした処、シカゴの日経はさらなる下落。

まあ日本経済の見放されぶりは半端じゃないですよね。
サブプライムとは最も縁遠い国なのに、株の下落は最大!戻りは最少。
すべては「人もどんどん減ってるし、日本にはもう未来はない、って感じ@広末涼子」
この感覚が本来、夢に向かって動く投機マネーを遠ざけています。

この映画はタイムマシンでバブル時代に遡るという話しですが、あの時代は、船上のパーティにワンレン、ボディ・コンで集まり、帰りは万札振りかざしてのタクシー止め・・・
シャンパンに酔って、みんなが夢中で踊っていたような時代でした。
私には縁のない世界でしたが、やっぱり日本が繁栄している姿は良いものです。
映画を見ているとやっぱり懐かしいですね。
私は今と同じ仕事をしていて、ひたすら毎日働いているだけでしたし、都心の土地持ちだけが異常に威張っているのが不愉快でしたが、みんながはしゃいでいた時代でした。

映画では広末涼子さんが非常にキュートです。
特に美人だとも思いませんでしたし、むしろ今まで、どこが良いんだか分からない女優さんでしたが、この映画では、ハマり役。
借金背負って追い込まれつつ、タイムマシンで時代を超えて奮闘する姿は、見事に映画を光らせています。切迫した時の表情もドタバタした演技も張り切ったセリフ回しも魅惑的で、和服姿のまま見栄を切る姿まで可愛い。
なんだかいっぺんにファンになってしまいました。

オチの付き続ける脚本も良かったと思うよ。


ps
映画のセリフじゃないですが、日本は
「ともかく暗い、重い、寂しい」国になってしまいました。

「これから景気が悪くなるよ」
「それはありえない」

「長銀に就職決まったんだ」
「潰れるよ、その銀行」
「銀行が潰れるわけないだろう」
ああ、俺も未来から警告して上げたいよ。

なんとかならないもんでしょうかね、この国・・・

ps
広末涼子さん、この人も清純派としてデビューして、絶頂を極めてからは色々あって、復活です。
一時は確かに絶頂を極めたこの国も、またそうあってもらいたいんですけど、どうなんでしょうか。

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January 11, 2008

ストーカー   A&B・ストルガツキー

題名から、「他者に執拗につきまとう異常人」の話かと思われるかもしれませんが、これは原作を映画化したタルコフスキーの作品から採られて、「密猟者」という意味で使用されています。
また原作のロシア語での題名は、「路傍のピクニック」です。
では密猟者とは「何を」密猟しているのか?
「路傍でピクニック」をしたのは誰なのか?
という辺りが、この小説の読みどころです。

これは範疇から云えば、SF小説なのですが、まずいわゆるSF(Science Fiction)ということを考えて見てください。
SF物と云われて最初に思いつくのは、「スター・ウォーズ」などでしょうか?
「スター・ウォーズ」は、非常に偉大な作品ですし、私も楽しみましたが、あの世界の宇宙船を帆船に、レーザー砲は大砲に、ライト・サーベルはそのまま剣に持ち替えると、物語の骨格は、帝国軍と反乱軍など、古き良き冒険譚と同じ構造であることが分かります。

そもそもSF小説は、創始者と云われるヴェルヌが、「ロケットに乗って月に行く」というアイデアなどから始まった文学なので、ロケットが出てくればSF、という流れも無理ないのですが、いつしか科学的な夢(フィクション)だった物も現実になると、尖鋭化したSF作家たちはより進んだ科学的知識を元に、より高度な思考の実験に走り出し、SF小説は奔放に、時に奇怪に姿を変えました。
これはそんな思考実験をされた作品でも随一とも目されるものの1つです。

物語は、年代も場所も明記されない土地に「ゾーン」と呼ばれる一帯があり、そこは人類の英知の及ばない危険と、得体の知れない物体が放置されている、という状況があります。何故そうなったのか、ということは、人類のまったくあずかり知らぬことで、ともかく何者かが襲来し、何かを置いてまた出て行った・・・ちょうど我々が草原に生きる昆虫や小動物のことなど気にも止めずに、気ままに「道端でキャンプ」をするように、です。

その危険極まりなりゾーンに密入し、人の知りえぬ物体を盗み出すのがストーカーです。
こう書くと、ハラハラドキドキのアクション物か、と思われるかもしれませが、主人公は極めて地味で懊悩が深く、爽快な場面などまったくありません。
ただあるのは理不尽な底知れぬ危険に、地道な「生活の為」挑まなければならない男たちと、家族の話し・・・ラストもこれで終わり?という結末で、読後に残るのは、ひたすら重く陰鬱な余韻だけです。

でもその重さは、まさにScienceをベースにした Fictionでなければ得られない感慨であるのは確かです。
SFマニアなら抑えておく1品でしょう。

ただ問題なのは、絶版本であることで、私も古本をアマゾンで手に入れました。

今値段を見ると2200円から8000円します。
270pの薄い文庫本なのでかなり割高ですね。
私が買おうと思った時も3000円から8000円で、止めておいたのですが、ある時、800円!で売り出されていたので即刻購入!
送料込みで1140円でしたから、その価値はありました。

興味の湧いた方は登録しておいて安値が出たら買い、で良いと思います。

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January 10, 2008

Wタイトルマッチ! 長谷川穂積vsマルドロット 池原vsシドレンコ

池原vsシドレンコ
今日、長谷川の試合なのは知っていたので朝、起きまずテレビ欄をチェック。
時間が7時から9時だったので、随分引っ張るんだな、と思って仕事に行き、7時前に帰ってからは、前宣伝のフィルムが終わったら観ようと2画面にしていたら、なんとライブという文字が出ていて、シドレンコが試合をしています。
番組は、最近流行りのWタイトルマッチなのでした。

さて日本の池原選手の相手のシドレンコ。
何度か試合を見ていますが、非常に強い選手です。
コーカソイド独特の骨格の強さに加え、アマチュアで鍛えた選手特有ガードの固さ。非常に正確で強いショートパンチは連打が効き、手数も豊富です。
強靭な身体の上に、ファイトスタイルがコンパクトなので、日本人に勝てるかなぁ、という懸念がありましたが、池原選手はシドレンコより長いリーチを生かし押し合いでも圧倒し健闘しています。
シドレンコは池原のパンチに顔を赤く腫らし、明らかに思惑より苦しい戦いだったと思います。
ただ池原選手のパンチがシドレンコのガードを叩くのに比べ、シドレンコは池原の空いた場所、場所を巧く打っていましたね。
判定負けは残念でした。


長谷川穂積vsマルドロット
2R,眼の上を切った長谷川の怪我が気がかりでしたが、相変わらずの柔軟なボディワークとしなやかに伸びるパンチは共に流麗で見ごたえがあります。
マルトロットは結構泥臭く打ち合いを挑むタイプの選手でした。
欧州選手には珍しいスタイルなんですが、イタリアには時々出るんですよね。
負ける気はしませんが、出血でとめられるのだけが心配です。
押し込んでくるマルドロットにカウンターを奪った8Rで、ポイントは4-6p差。
これで止められなければ大丈夫なんで、後はダウンかKOが見たかったですが、マルドロットはタフだったですね。
至近距離から左フックのカウンターが当っても倒れない。

眼だけで避けるディフェンスも良かったし、最後まで積極的だったのも良かったです。
後半は安心して観ていられました。
アメリカで試合出来るとイイですね。

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January 09, 2008

プラダを着た悪魔@映画

「何百万人もが憧れる」超1流ファッション誌の女帝編集長に仕えることになった新人秘書のドタバタ奮闘記・・・というコメディ・ノリで気軽に見始めたら意外や意外、笑いだけではない、愛あり、涙あり、真摯な人生への視線と薀蓄ありの佳作でした。

この映画の質を高めている第一の要因は二人の主演女優の素晴らしさ。
特にファッション界に君臨する鬼編集長役のメリル・ストリ―プは絶品で、怪物女優の面目躍如です。
ちょうど1流デザイナーがドレープの揺らぎひとつ揺るがせにしないのと同じように、指先の動きからセリフへのトーンとリズム、表情の僅かな動きまでまさに完璧なリアリズムと存在感でした。

アン・ハサウェイもキュートで、ダサい格好の時から可愛いさ抜群。
若いヒロインとして文句なしです。

そしてまた脚本が巧いんですよね。
ストリ―プの傲慢ぶりをリズミカルにこれでもか、これでもか、と出しておいて、そこへ、「お祖母ちゃんのお古」のような青いセーターを着せたハサウェイを出す。
これで笑わせるだけなら2流の作品ですが、これをネタにストリープがファッションの偉大さをひとくさり。
「あなたは自分を着る物なんか気にしない真面目な人間だって思っているんでしょうけど・・・」
見事な切り替えしで、こういうセリフが挟まれると、映画にはずっと奥行きが出でます。

そしていつしか洗練されたファッションになったハサウェイが彼氏と上手くいかなくなったシーンでの格差のつけ方。
なるほどね。
一目でこれは別れるんだろうなぁ、と納得させる衣装選びにも、膨大なノウハウがあるんだろうな、と思うよ。

後半、映画はコメディ色を離れ、「ピンの切っ先に立つ」、また「立ち続ける覚悟」をもった人間のドラマに飛躍しますが、そこでのストリープも見事でした。
Sクラスベンツのバックシートに収まる資格が良く表現されています。

ps
それにしてもアメリカ人のパリ信仰、フランス好きには驚きますし、呆れます。
フランスが大した経済力もないのに、外交の舞台であれだけ好き勝手できるのは、土下座外交専門国家、日本国民としては羨ましい限りです。
これも全て文化、芸術の力でしょうか(ブランド力かね?)
こういうソフトパワーを日本も、なんとしても身に付けたいものです。

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January 08, 2008

頭文字D  THE MOVIE

しげの秀一さん原作の映画化ですが、監督、脚本、主演などが中国、香港系のスタッフで構成され、私も嫌だな、と思いましたし、特に原作に愛着のある方はこだわりたいという気持ちは理解できますが、これも日本車の生んだ文化の海外渡来だ。彼らなりの精一杯の解釈だ、と広い気持ちで楽しみたい1本です。

主演のジョイ・チュウのクールな表情は印象的でしたし、峠のレースシーンは抜群です。
私は言うまでもなくこんなレベルではないですが(この対向車線にはみ出しまくりのドリフトは完全に犯罪です)、峠の走りは大好きで、未だに行ってしまうと燃える方なのですが、舞台が日本ということもあり、今まで見たあらゆる映画の中で、自分が走った時の実感に最も近いリアルな印象を受けました。

また日本の日常風景も欧米系の監督より遥かに良く撮れていたと思います。
コンビニ前や夕焼けの山道、豆腐店の前など違和感なかったです。
確かに俳優さんたちの醸し出す香港系の香りは濃厚でしたが、良いじゃないですか。
この映画は、まさに日本車ファンの日本車オタクが作ってくれた映画なのです。

86、FC、GT-R、エヴォ・・・みな素晴らしい名車たちです。
日本の本当の敵は外国でなく、日本国内に日本人としているように、日本車の生んだ豊かな文化を、最も毛嫌いし貶めていたのも、ひたすら欧州車を礼賛するしか脳のない、日本のクルマ雑誌のライターとその賛同者たちです。(これはアサヒる人々やTBSの報道を信仰する人々が耐えないのと同じ構造)

彼らの決まり文句は、「日本車には文化がない」です。

「ない」というのは、非常に失礼な言い草です。
「私は日本車的な文化は嫌いだ」
これなら分かる。
好き、嫌いは個人の趣味で、他人がとやかく言うものではない。私も言わない。
でも「ない」というのは酷いでしょう。
存在すら認めない。あることを抹殺しているわけです。

唐突なようですが、クルマを食事にたとえてみましょう。
たとえば「和食にはフランス料理の文化がない」
寿司や懐石の名店に行ってこう言う人はいないでしょう。

食べ物のと乗り物の違いはありますが、ともに人には必要で、楽しめるもので評価基準は一緒なはずです。
欧州車礼賛主義者は、欧州車の文化「しか」見えない人々なのです。
確かに日本料理にドイツ料理の文化は「ない」でしょう。
でもそれは悪いことではなく、ただ料理へのポリシー、アプローチが違うだけです。
和食よりイタ飯が「好き」
これなら結構。
お好きにどうぞ、というとこです。

結局、日本車には非常に豊かな文化があることを、ワイルドスピードやこういう映画が証明したわけです。
慶賀の至りだと思います。

ps
次は「バリバリ伝説」やって欲しいな。
漫画はコッチしか読んでないんですよ。
公道でレースやるならバイクの方が健全だしね。

ps
こういう文化輸出は何より大切な国力で、そのためにも伝説になるようなクルマをメーカーは作って欲しいですね。
それだけはお願いしたいです。

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January 06, 2008

世界一やさしい問題解決の授業   渡辺健介

自分の知らない分野の勉強をする時は、一番易しく、読みやすそうな本から読みます。
この本は経営コンサルタント会社として著名なマッキンゼー社の手法を、小学生向けに書き直した1冊です。

簡単な本から読む、というが信条でも、小学生向けなのは、レベルを下げすぎなじゃないの、ということで手に取ったのですが、読んでみれば難しい・・・

私は零細自営業者で、先物取り引きなんかもやっていて、去年は名目だけでも株式会社持作ったりしたので、常に問題山積なのを自分で考えながら乗り切らないとならないのです。

そんな私の愛用する方法は、ともかく裏側が白い紙は捨てないで、一ヶ所に貯めて貯めておいておく。
そして問題が発生すると、どんどん考えたことをその紙に書いて行く。
ノートと違い、1枚1枚がバラバラなので、机から床まで広げて行き、同じ内容はまとめながら、新しいアイデアは発展させながら書いて行く。

並行して見られるので、一遍に色々なアイデアを見比べられるのが便利なんです。
そんな自己流のやり方に比べ、この本の方法はより論理的で効率的です。

でも実行するのは難しい・・・
私のやり方が思いつくままで出来て本能に近いのに比べ、この本のやり方は、より分析的で高い知性と集中力が要求されます。
さらにこの手法にやっと問題を落とし込んでも、そこは袋小路、ということが多く、そうなると苦労した分だけ、挫折感もひとしおです・・・

こういう具合になるのは、私がまだこの手法に慣れていなく、使いこなせていないことが主因だと思うので、今後もというかこれから夕食をとった後も練習を積みかせねて習得を目指したいと思います。


ps
具体例は、さすがにもうちょっと上の年代の悩みを取り上げた方が良かったと思います。
この本から習得したいレベルと、具体例の乖離が大きすぎると、個人的には思いました。

読んどく本か?、と問われれば、手軽にマッキンゼー手法の一端を学べるのでオススメします。
でも実行は難しいよ。

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January 04, 2008

「のだめカンタービレinヨーロッパ第一夜」を観て思う覚悟

今日から仕事な訳ですが、昨日の夜、寝る前に「のだめ最終話」を見ていました。
「音楽が出来ることは当たり前のことじゃない」
いい言葉です。
これは何にでも言えることです。
感動のラストに涙涙で見終わって、今年の仕事が始まり、働けることも当たり前のことじゃない、と真摯な気持ちのスタートでしたが、思えばこそ、すぐに嫌々になるのが私です(笑・・・

今、ヨーロッパ編の一夜目を観終わりましたが、欧州舞台になる原作を、テレビドラマに良く仕立ててあると思います。

原作でも欧州編からは難しいですよね。
これがこの手の話の宿命なんです。
最初は輝かしい青春の友情と恋愛と困難に立ち向かうストーリーで走れる。
どんなエピソードもキャラクターも出たばかりですから新鮮で、逆にいえばこの段階でダメならダメ。
一段上の話になるかどうかは、最初の設定から飛んだ後が勝負です。

日本編では、音楽やって酒飲んで、友情やって恋も付いてくる。
ドラマとは言え、見ているだけでも羨ましい風景なんですが、いつまでそうもしていられない。やがては厳しい現実がまっているわけです。

私は実に散文的な仕事をしているのですが、本当は大学から芸術関係に行きたかったのです。
まぁ、それでは食えないだろう、と説得され自分でも納得して今の仕事をしているのですが、こういうドラマを見ているとやっぱり切なく憧れが募ります。

しょうがないんだけどね。
今日も千秋が苦しんでいたように、そっち方面に行ったら、もっと厳しい世界がまっていて、それに打ち勝つには最初から食えないことを心配しているようじゃダメなんでしょう。
そんな私は、明日も仕事をしっかりやって、夜のドラマを楽しみにしたいと思います。

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January 03, 2008

「ひとごろし」を見て考えるて終わる正月休み

主演が松田優作で、題名が「ひとごろし」だから殺伐としたヴァイオレンス映画なんだろうな。でもファイルの整理しながらだからイイか、と思って点けたら、まずは時代物だったので意外な感じ。

しかも優作はメチャメチャ気の小さい武士の役で、あまりの情けなさに妹にまで縁談が来ないという設定。
その優作が、妹不憫さに意を決し、あまりに強すぎて上意討ちの命令にすら、城下の誰もが怖がって近づかない、という浪人をやっつけいに行くことになって・・・という話です。

まともにやったら100回やっても勝てない相手に、弱い自分がどう勝か?という難題の解決法の是非はともかく、結局、「考える」ということは、人が生きる為の一番の武器なんだよな、ってことは実感します。
そして良く考えることは「豊かさ(この映画のラストの事)」の実現に繋がりますよね。
モチロン考えているだけではダメで、実行をともなわなければならないのですが、必死に考え、結果が出たらやってみると。
正月から荒れてるマーケットを見ていても思いますよ。

さらに話は飛ぶようですが、良く考えるためには、整理、整頓が大切ですね。
この正月は、延々と溜まったものの、整理整理で、暮れてしまいましたが、良かったです。
ホント、生きている=散らかること、エントロピーの増大ですから、整理は大切ですよ。
良く考えるためには、あらゆるものを整理する。
掃除、整理に整頓なんて後ろ向き。
新たな実行こそ前向きって思っていたけど、現実は違うね。

今年も困難多々あると思いますが、覚悟を決めて、考えて、なんとか乗り切ろうと思いました。

ps
主演の2人のギャラ以外、物凄く低予算で出来そうな映画でした。
でも話しの作りが巧みで、後味もイインです。
上手いなぁと思ったら、原作、山本周五郎で納得。

ps
書類仕事しながらだったので良く見てなかったのが残念でしたが、妹役が五十嵐淳子です。
ネットで調べて驚いた時には、HDDから消してしまった後でした。
我々の年代には、思いで深い、あっとう間に出てきて、中村雅俊と結婚して消えていった、一種伝説の美少女タレントさんですよね。

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January 02, 2008

やることだらけの正月は、のだめカンタービレに癒される

やってますぜ、税務ソフト。
今日は預金分の記帳をしました。
普段からやってないのが悪いのですが、普段はホントに忙しいんですよ。
それからFXのシステム作り。
大変ですわ。
今日は7時半に起きて、エキナシア茶を飲んで8時には開始。
どんだけ忙しいというか余裕がないんでしょうか、私は。
お腹が空いたので、朝飯は昨日食べなかった北海かにめし弁当。
ご飯が固くなっていて美味しくなかったです。

それから延々とやっていたんですが、疲れます。
欲求不満が貯まりますが、9時半から「のだめカンタービレ」が始まると文句なく笑わされます。
上野樹理ってあんまり好きじゃないんですが、この役はあまりにハマっていますよね。
マンガ通りの特殊効果も最高です。

このドラマ、話題でしたが、最初はまったく見る気しなかったんです。
まず名前の「のだめ」というのに品が感じられなかった。
それにマンガ原作でしょ。(偏見があったんです)
そもそもテレビドラマって見ないし、で無視していたのですが、クラシックに詳しいもとよしさんがオススメしていたので、見始めました。
笑わせて、泣かせて、感動させて、クラシックの素晴らしさが存分に出ていて最高ですよね。

まだまだやること多数で、こんな楽しみしかないですけどね。
昼飯はやっぱり昨日食べなかった焼そばセット天丼弁当です(笑

正月、あっという間に終わりそう・・・

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January 01, 2008

1月1日元旦に何をやっているか?@2008

生きてますぜ。
大変ですけど(笑
昨日から一人暮らしなので、まずは籠城準備としてスーパーへ。
スーパーなんて行ったの久しぶりです。
何でも売っているんでちょっとビックリ!
昨日、今日と買ったモノは、
飲料で、ペプシネックス2L、ブレンディ・コーヒーボトル1本(無糖)、濃い緑茶2Lボトル、スパークリングホップ、メロンダイキリです
後、トレーニング用のアミノ・ダイエットカルピス1箱と野菜ジューズ。

食べ物はひたすら弁当でしのぐ予定で
昨日の昼間は吉野家でしたが、夜は鮭とイクラ弁当を食べた処、まったく足りず、冷凍して残してあったピザ一辺、残り物のパスタ、残り物の骨付きラム。と残飯整理をしてしまいました。

それに懲りて今日は朝からスーパーで握り鮨トロ三人前、てっさ(トラフグ)、焼そばセット天丼、北海かにめし、唐揚げじゃこ弁当、と六食分買った処、朝の三人前寿司でお腹が一杯になってしまい、昼はてっさと寿司の残りもので済ませ、夜に唐揚げじゃこ弁当が精一杯でした。
焼そばセット天丼と北海かにめしは残ってしまったので、賞味期限は切れますが、冷蔵庫に入れて明日食べます。

そして何をやっているかというと、ひたすら資料整理。
ほうっておいたモンが、部屋部屋の隅を探ると出てくる、出てくる。
それからネット上で取引関係の設定。
普段面倒でやっていないことをやりさしましたが、サポートも休みなんで進みません。

そしてFX取引の資料を印刷して、弥生会計への入力です。
法人はやっぱり大変だよ。
税理事務所と契約しましたが、丸投げにはしたくないのね。
この辺の神経質気質が、私の性格なんだからしょうがない。
今日は運動もしないので(昨日やったら少し疲れていたから)、気晴らしにマセラティ搭乗。
久々ですが、走りだすとカンビオコルサの調子が悪い。
シフトしないでエンストします。
今日はコーンズも休みなら担当さんだって、実家とか遊びに行っているでしょうから、おかしな処で止まったらエライ事なので、大事をとって帰宅。
気晴らしには何をしたかというと本棚の整理です・・・トホホホ・・・
それから食器洗いとかコップ洗いとか・・・
でも家事って案外気晴らしになるのに気づいて悪くないよ。
さっきまで会計ソフトやってましたが、記帳の仕訳に矛盾を発見して、こうして記事を書いています。
明日からもやりますよ。

明日はトレーニングも出来るしね。
FXは会社も始まるしさ。

ps
今日、スーパーに行っても、みんな元気に働いていますね。
御苦労様です。

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