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March 30, 2007

あしたのジョー@NHK BS特集

NHKが「あしたのジョー」を特集する時いた時は、どうせ7-8話?くらい、をさらっと流しておしまいでしょう、とそれほど関心がわかなかったのですが、始まってみると途中の特番を入れて23時間45分という長尺でした。
本格的で嬉しいですね。

ボクシングは私の最も好きなスポーツですし、梶原一騎オタクでもあるので、当然「あしたのジョー」は連載当時から読んでいて、その後コミックも買い再読を繰り返しているのですが、私にとって梶原原作の最高峰はずっと「巨人の星」でした。
というか「巨人の星」は人生のバイブルなんでよね。

真摯でどこまでも生真面目なキャラクターが特訓しては、ライバルと死闘を演じる!
さらにはミステリアスな魔球が極めて科学的かつ論理的に説明(笑)されるところには、
もう当時小学生(10才)だった私は夢中になり、魔球の秘密が明かされる前の号や、
花形、左門との対決の結果が出る前の号などは、もう読みたくて気も狂わんばかりでした(笑


それに比べると「あしたのジョー」は確かにドラマチックではある。
でも当時10歳の子供には刺激が強すぎて、ちょっと怖かったんですよ。
不良のジョーより、真面目一筋な飛雄馬の方がいいナァ、というのが実感でした。
さらにいわゆる団塊世代がこの劇画を一種、反抗の象徴みたいに祭り上げたのも気に食わなかった。
真面目のどこが悪いんだ、と思っていたわけです。
でも読み出すとやはり圧倒的にオモシロイ。

今改めて観てみると、あの当時分らなかったジョーの瞳の孤独と優しさが胸に染みますね。
だから私より10歳年長の団塊世代が、「巨人の星」を子供っぽく感じ、「あしたのジョー」に熱狂したのも分りました。

それにしても梶原原作の男達は、悲劇になると分っていても、勝負に勝つという男の業のまま突き進む辺り、なんだかギリシャ悲劇のような不条理さです。

英国にシェイクスピアの4大悲劇があり、古代欧州にギリシャ悲劇がありせしも、
日本には梶原劇画の2大悲劇あり、です。

ps
「巨人の星」では、ドラマは常に
ライバル出現→特訓→魔球完成→対決→勝利→ライバルの特訓→敗北→弁証法的に発展した新魔球の特訓→・・・と無限連鎖しますが、これはニーチェの永劫回帰の思想です。

対して、「あしたのジョー」が最後に真っ白に燃え尽きるのは、一切の苦から解脱した仏陀、悟りの姿。涅槃寂静へいたった境地なのです。

なんと日本の2大スポ根マンガは、仏教とニーチェ思想の具現化だったのです!

というのは真っ赤な嘘です。
知ったかぶり書いてスミマセン。

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