網走番外地
高倉健がスターになった伝説的作品である。
日本映画のファンなら押さえておかなければなるまい、という1本である。
映画は健さんのシブイ歌に乗って雪原の荒野に汽車!(貴社の記者が汽車で帰社するの汽車です)が煙を吐いて入場すると直立して駅員が出迎えるシーンから始まります。
最近は鉄道関係もすっかり合理化され、こういう風景も忘れられがちであるが詩情があるなぁ。
さらに網走はちょっと呆然とするような荒野である。
そこに降りてくる若き高倉健は白く眼を光らせ結構怖い。
「気安くさわるんじゃねぇよ」なんて言って乱暴したりする。
反面、網走刑務所の中はマターリしていたりもする。
ヤキを入れるなんていうとどんなに凄いかと思うと高校生の修学旅行みたいなことやったりする。
暴力シーンは穏便であり、つくづく昨今の映画は殺伐さを増していると思うのである。
それからテーマは母を思う心であって今とはこれもだいぶ違うなぁ。
この辺に家庭崩壊の爪痕が、なんてことも考えてしまうのである。
それでも回想シーンで見せる健さんの殴り込みシーンは抜群である。
文句なしのスターにしか出来ない迫力で、この一場面でけでも見る価値はある。
そして高名なクライマックスの鎖ちぎりのシーンは、今見てもかなりの迫力である。
この辺は特殊効果がないので妙にリアルなスリルがあるのだ。
ちなみ1965年の作である。
競演は電波以前の丹波哲郎、さすがの迫力を見せる嵐寛寿朗、セコさを具現する田中邦衛が印象的であった。
やはり見ておくべき1本だよ。
歌にも味があるのには発見でした。
「はるうかーぁ、はるかーかなたにゃオホーツク、海をみてます、泣いてます、その名も網走番外地ぃ」


Comments
わかりました。
今度、押さえます。
Posted by: 猫姫少佐現品限り | April 25, 2006 at 12:05
ヤクザの出入りというより刑務所逃亡モノなんです。
これも新鮮な発見でした。
Posted by: 晴薫 | April 25, 2006 at 18:06