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March 2006

March 31, 2006

引越す、かも、しれません。

1年以上にわたり続けてきたココログのブログですが、トラブルの続出で引越しを検討しはじめました。
年度末で忙しくFC2のやり方にもなれておらず手探りのスタートです。

でもコチラのブログを閉鎖するわけではなく、新着記事も書いていきます。
とりあえずアチラには少しずつ過去記事をうつして行き、様子をみながら決めたいと思います。


とりあえずもう一つのブログはココです
「雨の日の日曜日は・・・」
題名もネームも同じです。


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March 29, 2006

左サイドーバー表示がなおった?

ココログの3列表示で全ての記事、コメント、TBなどが左サイドバーのみの表示になった方。
私もそうだったのですが、並び替えでコンテンツをみんな右に移し、
デザインで右サイドバーのみの2列表示にしたら、ご覧のようになりました。

以前よりはだいぶマシというか、しょうがありません。
ニフティからはまる24時間たってもなんら修復処置がないのでやってみました。

ただし私は一介の素人ですので、
みなさんがやってより重症のトラブルになってもまったく保障できません。

とりあえずご参考までに記事にしました。


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まるっきりダメになったブログ

この記事のアップでなおるか?

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March 28, 2006

自分の知らない自分

知らぬことが多々あることくらいは当然自覚していたが、
47年も自分をやっていればせめて己のこと位は、全部知っているつもりになってしまう。

ところが一朝事あると、その衝撃で切り裂かれるように自分の中から知らない自分が飛び出して来て、
何より自分が一番驚いたりしている。

案外、そんなもんですよ。

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March 26, 2006

忙しくってうんざりな件

毎日毎日、ブログを更新しているクセに忙しがってんじゃねぇ!
というご指摘も受けると思うのですが、忙しい。
というか、正確にいうとまともな休日がない。

21日は確かに休みました。
朝からお墓参りをして、WBCを見て、床屋に言ってウエイトとバイクトレをやりましたが、夜は水曜向けの日経平均先物とOP取引の注文を出してました。
幾らになったら売りで、幾らなら買い、買ったものが幾らになったら損切りで、幾らでまた新規にエントリーなんてことを前日にすべてのシナリオを書くので結構大変なんだよ。
タイヘンならヤメロと言われればそれまでですが、タイヘンでもやってしまうんだな。

22日は休日でしたが、午後から用事があり、結局一日潰れました。

土曜も一日働き、今日も午前中は仕事で午後は勉強会がミッチリ入っており夕方に帰りました。
ウエイトとバイクはかろうじてやったけどね。

明日も明後日も仕事で、本来休みの水曜も月末接近で休めずおそらく4月の2日もちょっと何かあるはず。
今度まともに休めるのはいつなんだろうか?

今日も疲れた。
もう寝ます。
なんでこんな生活をしているのだろう?
ホントウに謎だ。
俺にとっては、アメリカの長期金利の低位安定より深い謎(笑
でも止められないんだよな。
まぁもっと働いている人はいくらでもいるから、まだまだ甘いのか?
でもそういうエライ人とは俺は違うからこうして愚痴をこぼす。

本でも読んで寝よう。
でも最近老眼気味で読書も疲れる。
トホホである。

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March 25, 2006

WBCバンタムTM、長谷川穂積vsウィラポン

辰吉丈一郎からチャンピオンを奪ってから8年間負けなし。
もうこいつ負けないんじゃないの?
という位強かったウィラポンにやっと勝ったのが長谷川穂積。

見るとジャブが速く、ヘッドスリップがキレルとても綺麗なボクシングをする選手でした。
この試合、ウィラポンと長谷川が立場を変えて11ヶ月目の再戦です。

序盤、長谷川、ジャブは速いがヘッドスリップのタイミングがずれて、ノー・モーションのウィラポンの右を無様に食う。
手数を出せて、アッパーを交える多彩なコンビネーションも打てる長谷川なれど、防御もキチンとして欲しい。

対して手数で負けているウィラポンは打たれても、打たれても前に出てくる。
B・ホプキンスを思わせる身体の頑強さと、鋼の闘志は健在です。
強いなぁ・・・37才でこのスタミナ。
7、8Rはショートレンジで打ちまくり長谷川からペースを奪い返す。

なんだか嫌な展開だと思い始めた9R19秒!
右を振るって出てくるウィラポンに長谷川、右のカウンター一閃!
前のめりに倒れる瞬時の終決!
あのウィラポンが立てない。

「あしたのジョー」の1シーンみたいでした。(クロスじゃないケド)
ビデオで何度も再生放映出来るKOシーンはイイですね(笑

ps
浜田さんの解説は、やっぱ最高!

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キャットウーマン

疲れている時はこの手の映画だと思ったのですが、まったくダメでした。
もう途中から新聞読み始めたものね。
ハル・ベリーが研ナオコに見えて、この手のセクシー系アクション映画では珍しいほどの退屈さです。

かろうじて魅力を探すとヒロインが革コスチュームを着た時のバストの揺れと、カワイイ猫ちゃんだけ。

しかしアメリカ人ってこの手の映画好きですよね。
もうアホかと、子供かと思うのだけれど、特殊効果にお金を掛けて映像自体は見ごたえがあるレベルに作ってくるのですが、今回は話の運びが悪すぎました。


それで考え始めたのが、日米のヒーロー像の違い。
この映画の中はそれまで内気だったハル・ベリーが、キャットウーマンに生まれ変わって自由な自分を楽しむ(恋愛に積極的になる)という複線もあるのだけれど、アチラのヒーローはそうした劣等感をバネにした元人間(バットマンとかスパイダーマンとか)が多いですか。
超人になってヒーローとしても活躍するけど、ちょっとだけ今までの劣等感も晴らすみたいな。
それだけ普段いる場所が強者の論理のストレス社会なんでしょうね。

逆に日本のヒーローというと、ロボットである鉄腕アトムとか、怪獣(大自然の暗喩)と戦うウルトラマンなど、
人の存在を超えた一種神話的なモノが多い気がします。
戦う理由もただ救済としてのみ戦い、それまで生きてきた屈託を晴らすような真似はあまりない。

この辺にも日米文化の違いが・・・なんてことは今日は疲れているから止めにして寝ます。

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March 23, 2006

最後の一壜        スタンリイ・エリン

短編の名手、スタンリイ・エリンがじっくりと書き込んだミステリー短編集。
30-40年も前の作品集なので今のミステリーを読みなれた読者ですと、スピード感など物足りない印象を受けるかもしれませんが、じっくり読むには味わいも深く悪いものではありませんでした。

表題がこの中の一作品である「最後の一壜」から取られています。
出版社としては芳醇なビンテージ・ワインと、この作品集のイメージを掛けたかったのでしょうが、実はこの一編は期待ほどでもありませんでした。

もともとこの短編集の原題は、最初の短編「「エゼキエレ・コーエンの犯罪:The Crime of Ezechiele Coen and Other Stories」です。
確かにコッチの方が出来はイイかな。
題名としては「最後の一壜」の方がイメージが膨らみますけどね。

15編収められているのですが、その中で忘れがたい印象を残すのが「画商の女」
人の憎しみの悪魔的な狂気が見事に表現され、最後の1行を読み終えた時は戦慄しました。

後は「贋金づくり」の軽妙さと「世代の断絶」の皮肉が良かった。
あらゆるミステリー短編の中でも高水準だと思います。
「不可解な理由」などは30年も前の作品でありながら、つい最近のニュースを思わせる出来事を扱っておりエリンに先見の妙があったのか、世界がエリンの狂気に向かって進んでいるのかわからない処に凄みがありましたね。

暖炉の脇でロッキング・チェアでも揺らしながら、静かにシングル・モルトのウイスキーあたりを飲みながらゆっくり1編ずつ読むのが似合う作品集ですかね。
私は酒を飲まないので本だけ読みましたが、そんな印象を受けました。
となると、ハヤカワ・ミステリ編集部のセンスはやっぱり良かったってことですね(笑

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March 22, 2006

テイキング・ライブス

連続殺人犯のサイコ・キラーを追うのは、FBI捜査官にして敏腕プロファイラーのアンジョリーナ・ジョリー・・・
殺人というのはまさに「他者の人生を奪う」ことだけれど、
この犯人ホントウに成り代わって生きるところが売り物です。

この映画、要は誰かがA・ジョリーに「羊たちの沈黙」のクラリスをやらせたかったのだと思うのですが、
人には向き不向きがあるものです。
前髪を垂らして美しいアンジョリーナは、僅かな残り物のようなアクション・シーンと濡れ場に奮闘しますが、
構成もテンポも悪い演出に、凡庸なセリフをしゃべらせる脚本にくわえ、何より相手役にも恵まれずなんか気の毒ですね。

だいたいA・ジョリーにプロファイラーなんて根暗な役は似合わないよ。
「羊たち沈黙」の驚異的な成功は、ジョディ・フォスター自身が持つ屈折をジョナサン・デミが良く見抜いていたことと、相手役のA・ホプキンスが神の如き演技(を超えた驚異的な創造)をしことです。

あの映画でジョディ・フォスターが演じたクラリスは、今やハリウッドのイコンともいうべき存在になっていて、周囲も挑戦させたがる気持ちは分かるのですが、アンジョリーナは身体能力やスタイルではジョディー勝っているのだから、次回は向いてる方のアクションとお色気中心でお願いします。

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March 21, 2006

WBC決勝、日本vsキューバ

中南米、カリブのプール2を勝ち上がってきたのはキューバ!
アマでは負け越していてもプロなら勝てるという気がします。
扱いを間違えると爆発的なドミニカよりはやりやすい感じ。

初回、キューバの先発ロメロは、はっきりとわかるほどの悪い出来。
そこを3人のピッチャーで繋ぐも、日本はヒットに盗塁、4球、タイムリーを続けて4点先取。
準決勝までの張り詰めたゲームに比べると大味になるのかな?
勝てばいいんだけどね。
でも張り詰めた試合の中毒になっていたから少し残念かな。

なんて思っていたらコッチの先発、松坂の出来も悪い。
今日は国際試合で力んでは長打を食らう悪い方が出ている。
それでも4回まで最初の1発だけに抑えるのは流石。

デカイ当たりが出始めて、なんかヒヤヒヤになった5回からは渡辺俊介。
王監督の動きが早い。
この回、アンダースローの投球にキューバはまったくタイミングが合わない。
ランナーなしでもバントなんてしてくる。
これは神采配かな。
で安心していたら6回には連打であっという間に2点を取られる。
はっきり言って怒涛の攻撃。
さっきはまったく当たる気配すらしなかったのに、なんで急にチームごと確変してんの?
ヤダナーw、カリブ系の選手って、こいうとこがイヤ。
なんか予測不可能性を秘めてんだもん。

その上、7回は日本の内野の守備がボロボロ。
もうなんか良くわからない。
ドキドキするだけ。
日本はヒットが出ないし渡辺も交代で藤田が2ランを浴びる。
これで6-5
楽勝なんてもんじゃない。
プライドのシウバが登場する時の音楽が球場に鳴り響き、どきがむねむね。

大塚に交代。
もう最後のカードだ。
9回、もう1点欲いし日本は、エラーと西岡のプッシュバントで1、2塁。
川崎が右手タッチのスライディングにイチローのヒットがタイムリーになる!
そして復活の福留が2点タイムリー・・・この回4点で10-5
王采配はまさに完璧でした。

最終回、もう5点差なんだからもう諦めろというキューバはヒットを繋げて1点をもぎ取って来る。
・・・強いです。

そ し て
日本のために、「ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ」が流れました。
紙吹雪。
ティファニーのカップ。

日本野球
世界1!
感無量・・・で・・・す。

そ れ に し て も
アメリカ相手の判定負けから、韓国に連敗。
もうダメね、と思った処からボブのインチキ判定に怒ったメキシコが勝利で奇跡の復活。
そして今日。
映画の脚本だって、こんなストーリーはありえないというとんでもないドラマでした。

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レーシング・ストライプス

競馬に勝つことを夢みるシマウマの物語。
子供向け映画ですがシマウマと、CGの「刺し蝿」コンビが可愛らしいので記事にしました。

フェラーリやポルシェなどのエンブレムは跳ね馬、アメリカにはマスタングがあり、アチラではスポーツカーはサラブレッドの化身のようですが、私はどうも馬ってダメです。
バイクで180キロは怖くなくても、馬に乗るのは怖いんだよね。
その点、足が短くて小柄なシマウマは可愛いです。
寂しげに尻尾を振っていたりすると、そこはかとない哀愁が漂うとこがイイね。

映画では、緑の芝を走るサラブレッド(輝きの暗喩)に憧れるシマウマのストライプス(主人公のシマウマの名前)は、周囲に励まされハンデを追った境遇から奮い立ちます。
それを育てるのはやはり挫折から一度は引退した調教師です。
いわば「負け犬」どうしが夢を戦い取るロッキー・タイプの映画ですね。
出来はまぁまぁです。

ただ途中、ラップを歌うCGの刺し蝿コンビがイインだ。
ストライプスがシマウマであることに落ち込んでいると、
「オイラなんか餓鬼んときはうじ虫だぜ。誰も撫ぜてなんかくれなかった」
この前向きな姿勢がイイヨな(笑

後は騎手役の小柄な女の子が可愛いです。
シマウマへ騎乗している姿が異様に似合うピッタリの取り合わせでした。

小さなお子さんなら喜ぶと思います。
大人はあんまり期待しないで見て下さい。

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March 19, 2006

WBC準決勝、日本大勝!

準決勝は韓国との再々戦。

まずは先発の上原が踏ん張る。
初回はフォークが高い。
パワーのある韓国打線には怖い出来なので気が気でないが、そこは国際試合20戦無負の安定感である。
抜群のコントロールとテンポで抑えているうちにペースを掴む。
絶対に勝ちたいこの試合では安定感の上原、決勝なら確変を期待できる松坂というのは、結果にかかわらず心残りのない順番である。

不振の打線はイチローを3番にすえる大幅な入れ替え。
これも好感触である。
ところが日本にはツキがない。
良い当たりは正面を突いてしまい打線が繋がらない。

ただ第1打席からヒットと盗塁を決めるイチローは、ここに来てやっと自分を取り戻した感じ。
第二打席もヒットから盗塁で、あっという間に得点圏に行けるのだから凄い。
カッコイイよ!
イチロー!
スズキー!
俺は過去記事では松井ばかり取り上げていたんだけど正直すまなかった。

そして7回がやってくる。
ライト線を破る2塁打を打った松中はベースを叩いて闘志を見せ、それを不振だった福留が代打ホームランで先制点。
この瞬間、日本にかかっていた呪縛が解けて打者一巡で5点を取った。

その裏の上原の連続三振には惚れた。
実はエゴが強い感じで好きじゃなかったんだよ。
今日は上原にも謝る。
キレと安定感はピカイチです。

決勝はキューバ。
思い切り行って欲しい。

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March 18, 2006

コラテラル

夜のハイウェイに幾重にも重なるインターチェンジが俯瞰で撮影され、バックにムーディなバラードが流れると、
ロサンジェルスには甘く切ない詩情が甦ります。
高層ビルからのショット、深夜の路上にさ迷う野良犬、青い光りの中のパーキング・エリア。
監督のマイケル・マンはレイモンド・チャンドラーのファンなのかな?
映像とからませる音楽も実に洒落ていて、ちょっと酔わされる出来ですね。

この映画、真面目で親切なタクシー運転手が凄腕の殺し屋を乗せてしまい・・・という実にもう配役と出だしでラストまで分かる定型なのですが、カメラと主演の2人が良いのでまぁまぁ楽しめます。

クールな殺し屋という分かりきった役をやらされるトム・クルーズは、ぼやぼやすることなく、チンピラ2人を一瞬にやっつけるとこはさすがに見せ場。決めてくれます。

タクシー運転手のジェイミー・フォックスも最初の女性を乗せたエピソードだけで、演じる人の人となりを過不足なくみせる実力で、「Ray/レイ」でオスカーを獲ることを納得させる演技です。

後はそれほどでもない映画なのですが、その構造を分析するとなかなか凝っているのが分かります。

まず夜のロサンジェルスを一晩中走る「ロード・ムーヴィー」とも言え、
相棒モノの「バディ・ムーヴィー」です。
殺し屋のトムはどこか別の場所から来る「ストレンジャー」型、でもあります。

ジェイミーからすれば典型的な「巻き込まれタイプ」の話しで、トムが煮え切らないジェイミーをしだいに勇気つけてしまうところは実に「マイ・フェア・レディ」の構造なんですよね。
男2人でフェア・レディもないけどさ(笑

まぁ良く出来てはいるけどこうしてオカシナ分析をしてしまう程度の出来ではありました。
ホントウに心動かされると、分析なんかしませんからね。
地上波でやったら楽しみに見てもイイんじゃないの、というレベルでした。

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March 17, 2006

座頭市あばれ火祭り

シリーズ21作目なんだそうですが、映画のエネルギーは落ちていていません。

今回の敵は同じ盲目の闇公方。
大組識を抱える大物です。

共演は幽鬼のように虚無的な仲代達矢(メイン・ストーリーとイマイチかみ合ってないのが惜しいですが、片手使いの剣術が素敵です)と大原麗子。
ピーターとチョイ役ですが田中邦衛も出ています。

若き大原麗子は少し開いた唇のふしだらさと、額から目にかけての秀麗さが対照的でその二面性が強い魅力を出してます。
和服の着こなし、媚びを滲ませた口調にしなだれかかるような座り方からとっさにしがみついてくるタイミングなど、もう高濃度の女性フェロモンが詰まった「匂い袋」そのものです。

ロケーションでは背後に森を控える山間の宿場町も風情があって、1970年にはこんな場所がまだあったんですね。

市は卵売りを苛めるチンピラをノシちゃうとこからタイミング良く登場。
ヒーローの登場はこうじゃなきゃね。
土葬場所での殺陣、風呂場での大立ち回りは今の目で見ると特殊効果がかなりチャチですが、やっぱり勝新だから見てしまう。

あの仕込みを逆手で振り回す殺陣は、カッコ良く決めるのは難しいんだよ。
基本は体軸を中心にした回転運動なんだけど、今回良く見ると勝は刀を体から離し、回転半径を大きくするから映えるですね。
少し解った気になりました。
子供の頃に知っていればなぁ。
さんざんやったんだけど上手く出来ないかったからね。
今の年だともう出来ないのが残念です(笑

シビレテくるのが街道筋でのすれ違いざまの5人切り。
カッコいいぜぇ。

クライマックスは仕掛けに嵌まった市に最大のピンチがおとずれます。
あの状況からどう抜け出すのか?
モチロン復活するんだけど、その復活の冒頭がまたイインだ。
バタバタと敵が倒れても姿がない。
闇の中から声が聞こえる。
切り合いでも重ねられる3つのシュチュエーションがみんな冴えてます。

大原麗子をフッて夏の夕暮れの草いきれに消えていく座頭市は、「シェーン」を初めとするヒーロー物の定型なんだけど、それがキマッテいるんだから大したモノだと思います。

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March 16, 2006

WBC、日本、韓国に敗れる。

真っ白に燃え尽きた気分です・・・

ボールが合わないとか、松井や城島、井口がいればとかいう話は聞きたくないです。
このチームが日本代表なんだから、立派な負けです。

初回、ヒットのイチローを二塁に送って3番が打率.117の福留。
これじゃいくら渡辺が必死で投げても勝てる気がしないです。

プロ野球のオーナーさんたちはこの事態を深刻に受け止めた方がイイと思います。
国際試合で負け続けるスポーツが人気を保つのは難しいと思います。
笛や太鼓の固定客が入って、巨人に頼っていれば赤字経営でも宣伝効果でペイするなんてぬるま湯環境の行き着いた果てがここです。

収穫は、国別対抗の面白さを野球でも見つけられたこと。
メキシコ戦での松坂の投球が見られたこと。
西岡選手の発見。
イチローの燃えっぷり、でした。
今日も試合開始前にアメリカ国歌の演奏を忘れて走り出そうとして止められるシーンは、子供みたいで面白かった。
完全に入れ込んでいる状態ですが、スポーツなんて大人が子供の気持ちでやるモノです。

今後の希望としては、ますボールは国際規格のモノに変えましょう。
芝は天然にもどしましょう。
でもNPBのトップは結局何もやらないんだろうな。
ボールが飛ばなくなると派手なホームランが減って客が減るとか、天然芝はコストが掛かるとかね。
でも目先の利益に追われて、そんなローカルルールで続けるならも70年の伝統も色あせますね。

そして国際試合ではまた負けると。
それで旗を立てられて、またおかしなアナウンサーがおかしな放送をして残念残念で終わるのだろう。

俺が子供の頃、プロ野球は輝いてました。
国際試合で負け続けても、ホントウの実力は、アメリカの次に強いのは日本だと信じてましたが、それは嘘でした。
長年の嘘がはっきりした一日でした。

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March 15, 2006

鬼の松坂、希望をつなげる!  WBC、メキシコ戦

負ければ終わりのメキシコ戦。
序盤、日本はバントをミスし、送球をエラーするサエナイ展開。
細かい丁寧な野球が売りの日本が、これじゃどうやって勝つんだよ(怒!

そんな暗い流れを断ち切ったのが、鬼神のような松坂の投球。
153キロのストレートで胸元を抉り、スライダーを自在に曲げる
直球の球筋が、断ち切るような直線を描きとても綺麗だ。
5回を無失点に押さえ小笠原の適時打と里崎のHRを呼び込んだ。

松坂の気迫と緊張感には感動しました。
柴田アナの教育がイイのでしょうか?
立派な成長振りだと思います。

試合は後半、勝ち数で並んだ時の失点勝負が関心になった。
アメリカ戦で好投した薮田が1発を浴びるが、メキシコ相手なのだからこれは許容の範囲内。

日本代表は3試合ぶりの勝利で希望をつなげ、勝負のリズムと自信を取り戻せたと思う。

後は明日だ。

期待しましょう。

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アビエイター

ハワード・ヒューズの生涯に、マーティン・スコセッシとデカプリオのコンビが挑んだ一作です。

大富豪の息子として生まれ、若くして巨万の富を受け継ぐと個人所有では「最大の空軍」を組織して破格の空中戦映画を製作。
ハリウッドのトップ女優(キャサリン・ヘップバーンやエヴァ・ガードナー)と浮き名を流し、
世界最速の飛行機を自ら開発すると自身で新記録飛行。
さらに亜成層圏を飛ぶ飛行機が作りたいからTWAを買収し、軍需用に化物ハーキュリーズを作り出す。

すべてに恵まれ、普通では考えも及ばないことを際限なくやり抜いたあげく、狂気の中に衰弱していくヒューズの人生は、無限に欲望が追求できるが故に悪夢に陥る逆説が恐ろしいですね。

主演のデカプリオは甘く崩れていくような狂気を表現できる俳優なので期待していたのですが、
今回はヒューズのスケールに及ばなかったのか物足りない出来でした。
飛行機の試作品を撫ぜ回しリベットの凸凹にこだわるとこなど、フェティッシュな炎を覗かせ決して悪くないのですが、私の期待が大きすぎたでしょか・・・
好きな俳優なんでちょっと点が辛いですかね。

マーティン・スコセッシは色彩豊かに長尺の物語りを力強くまとめあげたと思います。
特にラストシーン。
巨大なハーキュリーズの翼の下で、白い手袋の男達を見て幾度もつぶやく「way to the future」・・・
ヒューズの行き着いた先を表す見事な映像だったと思います。


それにしても人間って不思議ですよね。
世界最速の飛行機に乗るのは怖くなくても、ばい菌恐怖から手を洗うのが止められなくなる。
理屈で考えればどっちに命の危険があるかはすぐ分かるのに囚われて逃げ出せない

あらゆる願いをかなえても生きながら地獄に行った人生は、どこかギリシャ悲劇を思い起こさせます。

人間って生物は、何千年も前から案外変わっていないんだよね。
きっと。

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March 13, 2006

WBC二次リーグ 日本vs米国

ベースボールの尊厳は、敗れることより不正によって失われた。

野球発生の地であり、その経済力で世界の選手をかき集めるアメリカにとっては絶対に負けられない戦いだったのは分かる。
だからこそ楽しみだった。
今朝はなんと目覚ましも掛けてないのに6時に起きた。
自分でも驚いた。
まだまだ野球好きじゃないか自分。

先発の上原の顔は硬直し、ジーターは高校野球のように2度もバントをした。
共に必死の戦いだった。
それがとてつもない判定で無茶苦茶になった。

断じて記憶しておきたいのは、これは誤審ではないということ。
誤審というのは一瞬の間違いのことだ。
塁審の判定でアウトの宣告があれば、これは起りえる誤審と言っても良い。
今回はそうではない。
米監督の抗議を受けると何故だか球審は合議もせずに判定を覆した。
これは誤審の範疇を超えている。

それにしてもメジャーへの幻想がなくなる一戦でした。
A・ロッドやケン・グリフィーなんて超人かと思っていたけど大したことはないね。
最後は何とか打ったけどさ。
それまではチャンスに三振、ゲッツーだもの。

一方、今日の日本代表には誇りを感じたよ。
昨日はシニカルなことを書いてすまなかった。
これからは日本の野球を見よう。
特に西岡と川崎はイイね。
アメリカの選手に比べると女の子みたいに細いけど、しなやかに打ったり走ったりしてるとこはカッコ良かったな。
特に西岡にはインタビューでも泣かされたぜ。
でも反省し過ぎだよ。悪いとこないものな。
明日からも応援しているよ。

なにメジャーが日本を有力な市場と見てるって?
諦めた方がイイね。
今日、熱心に観てたヤツとメジャーが市場として狙っていた人は被るんじゃないかな。
俺もその一人だよ。
メジャーにとっては、負けるのなんて一瞬の恥、インチキは長く残る傷だ。

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WBC二次リーグ開幕

野球版の国別対抗世界一決定戦。
私は当初あまり関心がありませんでした。
メジャーの選手はあまり出なそうだし、逆に大量に出ればアメリカが1位に決まってるでしょ、と思っていたのでした。

ところが始まってみるとドミニカ代表にはオルティスなんて出ている。
プエルトリコも当然強い。メキシコにもイイ選手がいるし、いつもは壁の向こう側のキューバが、初めてプロと本気の試合を繰り広げる。
予選リーグでは大本命のアメリカがカナダに負けたりしている。
この辺は短期戦のスリルである。

さらにダイジェストでも現地の盛り上がりが伝わってくる。
プエルトリコでは、いつもは5ドルのチケットが110ドルで売り出されても争奪戦で、球場は満員だそうな。
南ア戦ではクレメンスが必死な顔して投げてる。
色々面子が揃ってきて、俄然楽しみになってきた。

これから日本はアメリカと戦う。
グループ・リーグは他にメキシコと韓国が相手である。
世界で2番目に盛んなプロ・リーグを持つ国として言訳が出来ない、
まさに「絶対に負けられない戦い」が始まるのだ!
・・・なんて意気込んでも、野球の場合、負けたら負けたで「良く戦った」になるんだけどね。
オリンピックの時みたいにさ。

でも絶対勝って決勝トーナメントに進出を!
と思ったら、
このグループ・リーグ1組を2位で勝ち抜けると準決勝では同組みの1位とやるのな。
オカシイよな。
普通は2組の1位とでしょ。
アメリカはどうしてもプエルトリコ、ドミニカ、キューバとは決勝までやりたくないわけ?

日本は安全牌なのか?
・・・まぁアテネではオージーに二度負けたもんなぁ。
アレはシャレにならなかった。
さらに1次リーグでは韓国にも負けた。
アッチは日本相手だと異常な闘志を燃やすんだよとか、メジャーを揃えて本気なんだよ、なんて解説はもう聞きたくない。プロなんだから力を結果で見せて欲しい。

ともかくまずは2位でもいいから準決勝に出てアメリカを破って決勝進出。
最後はプエルトリコ相手に勝って優勝!
となって欲しいものであります。

二次リーグの3連敗はカンベンな。
なんかその可能性もなくはない気がするから言っとくぞ。
でも俺の思惑は逆にいくから、今、不安だということは良い兆しのような気もする。
ともかく久々に野球が楽しみです。

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March 12, 2006

魔術的芸術:10   アンドレ・ブルトン

シュルレアリズムは、人類精神の全面的な建て直しをもくろみ、
ダダイズムのような純然たる偶像破壊にとどまらず、
芸術をその起源へと立ち返らせ、さらにひとつの道をできるかぎりくまなく踏破させることをみずからの務めとする。

この運動が生まれ出た1914年は大戦という極めて特殊な環境があり、それ人の精神をある種の混同に陥れた。

ある「妖術の光」のなかに位置を占める芸術たち、
それは郵便配達夫シュヴァルの不思議な宮殿、ガウディの建築群、分裂病患者やパラノイアの絵画などに顕われる。
その代表はルソーであり、彼はあらゆる時代において最も飾り気のない、最も壮麗な夢を描いた画家になった。

カンディンスキー「ある抗しがたい力が私たちを<虚空>のおそろしい雰囲気に落とし込む」
中味はあっても日常の核をもたないなにものかの雰囲気である。

へーラクレイトスの教え「デルフォイの神託は顕しもせず、隠しもせずただ指示するだけである」に答えて
「神託の支配者」キリコ(1920年以前)は云う
「謎のないところに愛すべきものがあろうか」
黄昏の中の緑色の深み、還元された自然の構成要素は、「永遠」以外のなにものをも指示しない。
この反現実こそまさに本物の現実であり、グノーシス派が「光の財宝」のただなかへの跳躍によって到達する「現実」である。

問題は未知のモノ、はかり知れないものと真の協定を結ぶことにある。
それはサモトラケの奥義体得者にとってのカベイロイの秘密を明かさないことと比較できる。
中世における妖術師がおこなった「悪魔との誓約」とも同じである。

夜のロマンティティズムから物理的なパラドックスへと移行する。
それはタンギーにおいては、月の果実が芽ぐむ海底や森林の深みの地図を作る機会を得るトーテミズム式の幻視的絵画である。
マグリットにおいては幻視は、隠喩めいた危うい標語のもとに固定されている。

内的必然を伝えるポエジーは夢や予見をよる通過儀礼のはじまるところから、新しい目的地へと向かっていくように思われる。

シュルレアリズムのはたすべき役割はこの社会には不足している魔術師としの役割を演じることではなく、
最良の意味における精神の無条件の解放という合言葉に詩的な衝動を与えることにある。


アンドレ・ブルトン「魔術的芸術」はこれで終わりです。
「溶ける魚」なんかを書いていたブルトンをちょっと甘く見ていました。
その為、私の理解では解りにくい記事になったしまったことをお詫びします。
次回からのアート・カテゴリーでは、若桑みどりさんの著作をお送りしたいと思います。

この記事に懲りずにまたお付き合いくだされば幸いです(笑

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March 11, 2006

シャネル 藤本ひとみ

この本は書評で絶賛されていたので、なんとなくアマゾンで買ってしまったのでした。
届いた本を見ると、妻によれば表紙が、№5の箱のデザインだそうです。
私は本を読む時はカバーを外すのですが、すると光沢のある黒に白抜きで「CHANEL」!

ここまではカッコイイと思ってのですが、読み出すと、
「お黙りなさい。ここでは大声は禁止です」
「なんて思いやりのない人なの」・・・

この調子でビックリ。
中身は女性向けの娯楽小説だったのです。
ちょっと40代の男が読む本ではない感じ。
ネット購入はこれが怖いよね。
店頭だったら絶対に買ってません。
後悔したのですが、妻に貸した処、とてもおもしろかったと・・・
それでもまともに読む気はしないので、シャネルには失礼なのを重々承知でトイレ本として読了です。

最後まで娯楽小説の体裁で記されるのですが、藤本さんの徹底して読者を楽しませるプロの技が冴えてます。

シャネルは修道院で貧しく育ちながら、お針子をやるかたわら歌手を目指して挫折。
それでも経験から貴族の愛人時代に自分で帽子を作りそれが愛人仲間に流行り、ロシア革命からの亡命ロシア人の調香師エルネスト・ポーからシャネル№5を作り出し、大戦で一人勝ちをしたアメリカで大ヒット。
その間、自分を信じ終始助けてくれた恋人との恋に破れたり、その死に衝撃を受けたり、世界的な大富豪のウエストミンスター公と付き合ったりで忙しいです。

シャネル・スーツなどでクチュリエールとして成功するものの社交界に相手にされないのに反発し、芸術家のパトロンを引き受けます。
ピカソの舞台美術、コクトーの脚本、ストランビスキーの音楽で、ディアギレフ率いるロシアバレエ団では衣装を担当。

その他、20年代のパリだからユゴー、ラディゲ、とまぁ面子が揃ってます。
アートを自分のブランドの付加価値にするというビジネス・モデルだったんですね。
オペラ座で黒人を見て黒を基調にするファッションを考えたり、仕事をいつもアタマから放さないハングリー精神が凄いです。
それでも若いデザイナーの出現に一端現役を退くも70才で復活!

「運命と戦って、幸運をもぎ取り特別な人間になるわ。運命と賭けをして勝ってみせる」
ホントウにタフな女性の物語りでした。
藤本ひとみさんの筆力が確かなので気楽に読めて楽しめる本です。
読み終える頃にはかなりおもしろがっていました。

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March 08, 2006

ミリオンダラー・ベイビー

大俳優であり巨匠監督であってもこの映画に興味はなかった。
「許されざる者」も「ダーティーハリー」も実はそれほどファンではなかったから。
アカデミー賞を4部門獲ったからといっても、女性ボクサーという題材にも疑問があった。
女性の「格闘技」ならテニスが一番。
差別でなく向き不向きというのはあるものだ。

ところが見始めたら一気に引き込まれ、その後もピアノだけのシンプルな音楽と静かなラスト・シーンがアタマから離れない。
語り口の深さに静謐な魂の彷徨を見ることになった。
声高に叫ばず、奇もてらわず、急いでしゃべらなくても退屈させない。
15分に1度は見せ場を入れるハリウッドの物理法則からも自由である。

それでいてボクシングというハードな題材で過酷な生の現実を語り尽くす。

マギーの造型が秀逸である。
すでに31才。スポーツで野心を持つにはギリギリの年齢であり貧窮のウエイトレスである。
それでもボクシングの魔力に取り付かれ、
「自分だけに見える夢にすべてを賭け、その為には限界を超える苦痛にも耐える」覚悟を持つ。
誇りがあるから貧しくても品格を失わない。
スピードバッグを遠慮し、残りモノを食べながら自分のバッグを手に取る時の得意気な微笑が印象に残る。
誰もいないジムで延々と繰り返す練習は、人の努力の永遠のメタファーになる。

最初のヒラリー・スワンクの打ち方を見れば、一目で下半身の使い方が悪いことが分かる。
ハリウッドはこの点非常に高いレベルで仕上げてくるが今回は苦しいのかな、と思う。
その巧くなっていく過程から巧い。
ロープ・スキッピング(縄跳び)の上達過程などそれだけで見物である。
高度なテクニックを身につけさせるだけでなく、主演女優に下手な段階からすでに巧みに演じさせているのだ。

哀しいシーンが胸に迫る。
黙々とクルマの窓を拭くイーストウッドがいる。
そこでマギーは見ず知らずの少女と犬に手を振る。
私も同じ経験がある。ただ涙にくれるしかない時が人にはある。
しかし若くしてスターになり映画製作でも成功を続けるイーストウッドはどこでこんな感傷を憶えたのだろう?

そして悲劇がある。
新たな闘いが始まる。
長く苦しい「生のための戦い」・・・
「多くの人は最後に悔いながら最後を向かえる。あいつは生きた。思いどおりに。マギーに悔いはない。良い人生だった」

暗い病院の廊下を静かに歩むイーストウッドは宗教的な尊厳すら醸し出す。
夜のドアの彼方に消え去った彼は、きっともう地上の存在ではないのだ。
悲惨の中の尊厳と誇り。
魂を深く抉られる映画でした。

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March 07, 2006

座頭市と用心棒

岡本喜八が座頭の市に「用心棒」の三船を絡ませました。

赤子の泣き声に吹きつける暗い雨。逃げる子供達と走る座頭市、それを追う悪党、市の仕込みが閃くと鮮血が飛び散る。
「また手を汚しちまったぁ」
強風に煽られ破れ小屋に転がり込む市
「地獄にゃあきた、雨は嫌だ」・・・これだけで1編の詩です。

話しは岡本監督らしく人をくった出来で、まず三船が出てくるから基本は「用心棒」。
これがマカロニ・ウエスタンの「荒野の用心棒」になったから、今度はそのマカロニ・ウエスタンの「続・夕陽のガンマン」から黄金と軍隊組織(八州廻り)の話しを頂く、というモノになっています。
強風の止まない荒れた町と決闘シーンもマカロニ・ウエスタン風味。
4階建ての建物を横断面で撮るロール・プレイング・ゲーム風の遊びもあります。
音楽は向こうがエンニオ・モリオコーネなので、こっちは伊服部昭!でどうだ、って感じですね。

この映画、座頭市のトボケタ反骨精神も健在ですが、三船も見せる。
刀を肩に酒瓶を汲む絵柄はこの人ならではです。
後は、例のとおり、市のシリーズの弱い者をバカにする嫌なヤツが徹底的にやっつけられる痛快さも健在です。

クライマックス、風花が舞う中での2人の対決シーンはジリジリと距離を詰めてから裂帛の気合と怒声、真空を切り裂く鋼鉄の刃の激突音、後に残るのは悲鳴のような風の音だけ。
はぁ~、カッコイイっす。
考えれば桑畑三十郎(映画は違うけど)と座頭の市の究極の対決だもんね。


ps
小判の金の含有量を落とすと小判の値打ちが下がり物価が上がる。
今の時代では「お金の値段」は「金利」のことです。
金利を下げるとお金が出回りやすくなるインフレ(景気刺激)政策になる。
そんな話しをする日銀の政策会合が8、9日にあります。
これからの日本の「金の含有量:量的緩和」はどうなるのでしょう?
なんてこともたまたま時期が一緒なんで考えました。

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March 05, 2006

バスジャック     三崎亜記

話題の新鋭作家、三崎亜記さんの短編集です。
不思議な幻想と優しい叙情的な文章が読ませますね。
大変楽しめる1冊でした。

「二階扉をつけてください」は、主人公とともに不思議がりつつ最後のブラックな笑いに引き込まれます。
「雨降る夜に」と「しあわせな光」は共に4-6pの短い作品ですが、穏やかな幻想に癒されます。
「二人の記憶」はせつなくもけっこう恋愛の本質を突いているのでは・・・
表題作の「バスジャック」は筒井康隆が書きそうな主題ですがはるかにソフトです。

この本の中では長めの「動物園」はキャラクターが魅力的で生きていました。
最後にして最長の「送りの夏」は、ちょっと世界に入っていけませんでしたが、出だしの2pの夏の田舎の無人駅の描写は抜群でした。
でもそれだけにちょっと残念だなぁ。

独特の世界観を持ったいい作家だと思いました。
また読みたいですね。

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March 04, 2006

オペラ座の怪人

世界中でロング・ランを続ける「The Phantom of the Opera」をアンドリュー・ロイド=ウェーバー自身がプロデュース。監督ジョエル・シューマッカーで映画化されました。

映画は1919年のオペラ座内でのオークションから始まります。
大シャンデリアの復活とともに劇的に鳴り響くあの有名なテーマソングに息を吹きこまれるように、陰気なモノクロ画面には光りが甦り、傷ついたオペラ座は一気に時を駆け上がると1870年の絢爛たるパリへ舞台は移ります。

映画はここと、クリスティーナの初めての歌唱シーン、地下水道での逢い引きシーン、そしてクライマックスの大シャンデリアの落下場面が見事です。
ただそれ以外のシーンは、このミュージカルを見慣れた人には音楽も馴染んでいるのでしょうが、初見ですとセリフが歌われだしたとたんに違和感があり、正直2時間半は長い・・・
力作だとは思うのですが、やはり「The Phantom of the Opera」はちょっとお洒落をして、食事なんかも予約して、そういう全体の行動を楽しみながら生で観るものかもしれません。

原作の小説の評価が決して高くなかったこの物語が、ミュージカルといて劇的な復活を遂げたのは、
その根本構造が極めて力強いものだからでしょう。
屋根裏部屋に潜む醜い怪人と、華やかなオペラの歌姫と観客達。
闇に生きながらが音楽の天使であり、夢の中で歌姫に恩寵を与える者でもあります。
光りと闇の対比構造は複線の巧妙さを持ちながら躍動してます。

プラトンの「饗宴」に以下の記述があります。
「エロスは偉大な神霊であり、母親のペニアに似て汚らしく父親のポロスに似て勇敢な狩人である。
生まれたのがアフロディテの誕生日であり、その美に憧れている。
エロスは欠乏の自覚ゆえに美を希求する」
怪人は狩人的な面もありますからこの原作にピッタリですね。

著者はガストン・ルルーという人なのですが、この人、私が中学時代に世界の傑作ミステリーを全部読破しようと思っていた頃の思い出の人です。
推理小説の古典的傑作「黄色い部屋の謎」の作者なのです。

ルルーは1868年の生まれで、1907年!に発表された「黄色い部屋の謎」は傑作として名を残したものの、
「オペラ座の怪」←この当時は「人」がつかなかった(笑
の評価は煩雑にして通俗的と散々でした。
だからこのミュージカルが人気と聞いた時は真に受けられませんでした。
それがこんなに復活するとは世の中は分かりません。

ps
ちなみに本棚の奥底から引っ張りだした379pの文庫本「黄色い部屋の謎」の値段はなんと160円。1971年の16版です。

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March 01, 2006

志の輔らくご in Parco Vol.9

志の輔さんって素晴らしいんですね。
私はCM位しか知らなかったので、この公演でみせられた迫力には圧倒されました。

3話の公演ですが間の映像も楽しく、工夫のある演出もありParcoの良さをだしてます。
舞台がファッショナブルで今を呼吸している生命力を感じます。

オリジナル新作の2話も楽しく素敵なのですが、圧巻は3話目の「浜野矩随:はまののりゆき」

コツコツコツコツコツコツ・・・

聞いている方は深く世界に入っていきます。
志の輔さんの呼吸に引き込まれます。
気持ちがシンとしてきます。
語りを聞いているだけななのに画が浮かんでくる。
道具屋と職人と母親の感情が押し寄せてきます。

まさに「らくご」の驚くべき力でした。
話しを聞いているだけなのに、心をこれほど動かせるのにビックリしました。
噺家の芸って凄い。いや、ホントウに凄いよ。
機会があったらご覧ください。

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シークレット・ウインドウ

S・キング原作の短編(Four Past MidnightⅠから「秘密の窓、秘密の庭」)がジョニデの主演で映画化です。
この映画でもボサオサ髪に破れたガウン姿なのにジョニー・デップはともかくキュート。
寝ているとこを起こされて悔しがるのに受話器を振り回したり、そっと隠れタバコをしたり、所在無さ気に手をぶらぶらさせたりオッサンなのになんでそんなに可愛いのか(笑
とりあえずジョニー・デップファンなら必見ですね。

話しは離婚して家と妻とその彼氏に明け渡し、湖の辺で創作に悩む作家、モート(ジョニデ)のもとに俺の作品を盗作したな、と一人の男がやって来ます。憶えが無いモートは相手にしませんが、男の攻撃はしだいに激化し、そして・・・

キングは「ダーク・ハーフ」など小説家としてのオブセッションを幾度も作品のモティーフとして取り上げています。「ミザリー」なども過度の一方的な期待を寄せられる恐怖ですね。

良い作品が書けなくても恐怖。
有名になってオカシナファンが付きまとってくるのも恐怖です。

「秘密の窓」・・・小説家が作品として我々に提供するのはまさに現実以外の風景を覗く「窓」です。
その窓を盗作する、というのは作家として立つべき大地を失うことを意味しています。
もしそれを疑う人間が出てきたら・・そしてソイツが異様にしたたかでしつこい男だったら・・・怖いですね。

さらに怖いのが、自分はホントウに盗作をしていないのか?という根本的な疑問。
創作へのプレッシャーから無意識に盗んでしまったかも・・・という自分の理性を疑う瞬間。
「秘密の庭」とは、誰にも知られたくない場所の暗喩でしょう。
はたして彼は「盗作」をしていたのでしょうか?
そして男の真の狙いは・・・
元奥役の女優さんが綺麗で物語りに説得力を与えています。

原作とは終わりが違いますが、映画的にはこっちの方が良かったと思います。
ラストの演出はちょっと「あの作品」が入ってましたけどね。
ホラーですがグロではないので、週末の夜などゆっくり観るにはイイ映画ではないでしょうか。

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日本vsボスニア・ヘルツェゴビナ テスト・マッチ

この試合、楽しみだったんです。
ボスニアは旧ユーゴでWカップ予選でもスペイン、セルビアと五分の戦い。
強いんだよね。
もう国内組みが出発するとこからワクワクで(トラック運転手が間違ってネクタイ締めさせられてるような久保が愛しい)、今日なんて仕事中から今晩は観るんだぁ、とそればかり考えていました。
そうなると9時までに仕事と投資ノート、エクセル記入を終わらせないといけない。
いつもは10時位になるので急ぎましたよ。

それから今日は大事な電話が掛かる日でした。
9時前に掛かってきて欲しいと思っていたら8時過ぎに来た。良かった。
そしてギリギリ9時10分に書斎から脱出。
居間の55型プラズマTVの前に座って至福の時間です。

試合は、日本のブラジル風バックラインでのボール回しからスタート。
やっぱり海外組みが入ると落ちつくんだよね。
ところがボスニアは、プレスが早くてチェックが厳しくて強くて、攻守の切り替えも迅速で、日本が攻撃に掛かっても「おいっ」っていう間にゴール前にいる。
なんか時間を短縮する装置でも使っているみたいだった。
サイドからボールを入れても高さで跳ね返され勝負にならない。
それでも中村のコーナーからタークのヘッド炸裂。
今日のタークは動きも良かったです。いつも某掲示板に悪口書いていて正直スマンかった。

ハーフタイムにコンビニにGO!
ポテチを買う。
このポテチを食べ終わって手を洗っている時に川口が取りこぼすとは、この時点では思いもかけない。

後半、体力に分のあるボスニアが球際の強さを発揮して完全にペースを握り逆転される。
中沢のペナルティと川口の取りこぼし・・・なんか4バックは不安だ。
ただ体力的な問題は、じっくり準備が出来る本番では大丈夫だと思う。
今回はコッチが直前に地球半周移動組みだもんね。
本番ではクロアチアにもオージーにも絶対勝つ!

愛しの久保は1発だけドラゴン・シュートがあったけどやっぱ本調子じゃないなぁ。心配だ。
大黒ももう少し早く出して欲しかった。あと松井は観たかったな。

それにしてもボスニア本気過ぎ。
枠一杯まで選手交代させて、さらにロスタイムでの時間稼ぎまなんて、そこまでやるかという感じ。wカップに出られなかった怨念はこれほどデカイんだ。

ラスト、中田の同点弾は良かった。
終始、判断の速さを見せ付けるロング・フィードが冴えてたよ。
中村のフリー・キックと中田の判断が日本の武器だな。
川口はちょっと気合が空回り。

異様に勝負強くなったジーコ・ジャパン。
俺はガミガミ怒鳴るトルシエが嫌いだったから嬉しいね。
それから爆竹はなんか殺伐としていて嫌だ。ボスニアのサポも本気だったなぁ。
対してきっとエリートさんのお子さんたちであろう日本人学校の生徒達は大人しかった(笑

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