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October 02, 2005

ヴァン・ヘルシング

コストの掛かった特殊効果が惜しげもなく使われて、2時間を越える長尺モノ。
ドラキュラを始め狼男、ジギル&ハイド氏、フランケンシュタインの怪物、と古典派の恐怖キャラクターを全員集合させ、対抗の主役にはブラム・ストーカーが創造したヴァン・ヘルシング。その助手には007的な新兵器開発兼ワトソン的なキャラクターの修道士と、最近のハリウッドではお約束の闘う女性を置くと。

この話しの構成からも製作者が全力で作っているのは分かります。
ドラキュラの花嫁や子供とフランケンシュタインの関係を絡めて精一杯考え抜いたのでしょうが、出来上がったのは、お子様向けの大騒ぎ映画でした。

ハイドなどCGを練ってもギャグにしか見えません。
逆に新鮮だったのは、飛翔するドラキュラの花嫁達。
いくら膨大なコストを掛けても解りきった存在で観客を驚かすのは難しいのです。
こういう時代に必要なのは、ともかく人の知恵、それこそが価値なのだ、と再認識させてくれる映画でした。

また敵役のドラキュラを演じる俳優がダメでした。
ともかく凡庸で光りがありません。女性闘士も主人公もそれほど光っていませんでした。


印象的だったのは、
ドラキュラがヴァン・ヘルシングに言うセリフです。

「なんという重荷だ。神の左側に座るのは。
恐れるなガブリエル、オマエに人生を返してやろう」

神の左側に座るのは、ガブリエルという天使と言われてます。
ガブリエルはとても位の高い天使で、マリアに受胎告知を行い、マホメットに啓示を与えたとされる大天使です。

神に反逆し追放されたのが大天使ルシファー(神の右側に座っていた)、それが堕天使となりサタン(この辺の名前の由来は諸説あります。悪魔学というのは膨大な衒学の世界ですから)になります。

結局、この映画の構成は、ドラキュラ(=サタンだった)が、
主の第一の御使いであるガブリエル(人間世界ではヴェン・ヘルシング)と代理戦争を行う。

その戦いの行く末は禁断の知恵の実を食し、楽園を追放されたアダムとイブの末裔である人間の、知恵の結晶であり、本来神の領域である生命の創造が行われたフランケンシュタインの怪物が鍵になる、ということです。

人に知恵の実を食べさせたのは、蛇に変身したサタンです。
サタンは人に知恵を付け、その知恵を使い神に再挑戦するという図式ですね。

大枠のアイデアは素晴らしかったのです。
シリアスに作れば、この設定はかなりの傑作をモノに出来るかもしれません。

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Comments

TBありがとうございました。
あぁ、ガブリエルですね。
そか、そんなこと、全然考えなかったわ、、

Posted by: 猫姫 | October 02, 2005 at 11:07

まぁ、どっちでもイイことなんですけどね。
あまりオモシロい映画ではなかったので、ちょっと書いてみました。

Posted by: 晴薫 | October 02, 2005 at 13:24

お金をかけた怪物君の映画でしたね(笑)
ケイト・ベッキンセールのおっぱいにクラクラしちゃったけど(笑)

ドラキュラが堕天使でヴァン・ヘルシングがガブリエルって設定は面白かったのになぁ・・・^_^;

Posted by: chibisaru | October 02, 2005 at 19:24

>ケイト・ベッキンセールのおっぱいにクラクラしちゃったけど(笑)
俺にはこの女優はイマイチでした。
コスチュームもなぁ・・・(笑

同性と異性の見方って、違いますよね。

Posted by: 晴薫 | October 02, 2005 at 23:13

そういう意味でしたか。
あまり考えずにとにかくビュンビュン飛び回るCGに圧倒されてました。映画館では迫力ありましたよ。ただ、ストーリーには全く感情移入できず、怪物を並べ立てただけのB級だなーと思ったのでした。
私の中では明るい『ヴァン・ヘルシング』、暗い『アンダーワールド』という位置づけです。

Posted by: hello nico | October 04, 2005 at 00:42

>そういう意味でしたか。
いや、まぁこういう考えもあったのかな、という程度のことです(笑
娯楽映画ですからね。

>私の中では明るい『ヴァン・ヘルシング』、暗い『アンダーワールド』
なるほどの分類だと思います。

Posted by: 晴薫 | October 04, 2005 at 00:48

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