恋愛適齢期
オープニングシーン、ムーディなヒップホップに乗って、ピンヒールのミュールで踊るように夜の街を歩く、
若く美しい女性達の点描が華やかです。
この映画は年を取っても愛しあおうぜ! というテーマの映画なので、
このシーンが後のストーリーへのバックスイング(反動)として機能する訳ですね。
主演のジャック・ニコルソンは、若い女性大好きの成功した実業家、
相手役のダイアン・キートンは、もう愛を諦めている売れっ子の劇作家。
娘を通して知り合う2人は互いへの気持ちと、自分の気持ちに戸惑いながら引かれ合います。
2人は前半早々と結ばれますが、その前にかなり笑わせるジョークが挟まれます。
そしてD・キートンのセリフがユーモラスでかつ泣かせるのですが、ここまでで1時間です。
後の半分で2人の運命や如何に。
この映画、ロケーションやファッションが夢のようにゴージャスです。
監督のナンシー・マイヤーズは、贅沢を巧く使い観客を楽しませます。
前半の舞台になる海辺のコロニアル風の別荘は、外観からインテリア、部屋の配置まで完璧。
サウス・ハンプトンのプライベートビーチはやっぱりニューヨーカーなら憧れるでしょうね。
ラストのパリでのシーンも思い切り洒落ていて、プラザ・アテネのロビーから(ここでエレベーターから出てくるジャック・ニコルソンのブルーのマフラーと黒のカシミアのコートがカッコイイ)、輝くようなパリの夜景とセーヌを下る満艦飾のバトームーシュを見下ろすシーンではあの名曲が被ります。
映画は夢なんで、こういうのも楽しいです。カメラは綺麗な絵を撮りました。
「La Vie en Rose」がポイントになるシーンで流れ、テーマはオトナの恋。
黄金時代の映画のように、わざとらしく降り始める雪の中で独白を始めるジャック・ニコルソン・・・
なんとなく旧き良きフランス映画へのアメリカ人の憧れがわかりました。
この映画、ダイアン・キートンが何度か泣きますが、時にユーモラスで切実で、ある時は本当に哀しげで良かったですね。
特に2度目の長泣きは、「Do I hear French Music?」とともに名シーンでした。
クセの強い男の役でしたから、ジャック・ニコルソンの方も、ピッタリ。
「カッコーの巣の上で」とか「シャイニング」の頃は、こんな役者になるとは思わなかったよ。
娘役のアマンダ・ピートが案外巧い。 キアヌ・リーブスはいかにも人柄が良さそうでした。


Comments
こんばんは!
この映画こんなにイイとは思ってなかったというか期待しないで前知識ナシでみたのにびっくりでした(笑)
ダイアン・キートンがシワシワなのにすっごくチャーミングだし、ジャック・ニコルソンはオチャメだし、もう最高!
いくつになっても魅力的でありたいなぁなんて思っちゃいました。
ダイアンのすっぽんぽんの時のお互いのリアクションといい、ジャックの病院でのお尻プリプリといい笑えるシーンも満載なのに、じわっと涙が出て温かくて粋で面白い素敵な映画でした。
Posted by: chibisaru | March 16, 2006 at 23:37
こんばんは!
俺もぜんぜん期待してなかったんで良くて驚きました。
>いくつになっても魅力的でありたいなぁなんて
しみじみとそう思わせてくれる処が良い映画でした。
俺もそうありたいと思います。
特にラストが素敵でしたよね。
ホントウに!
Posted by: 晴薫 | March 17, 2006 at 19:59