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July 06, 2005

ニューオーリンズ・トライアル

法廷モノはピンとこない映画も多いのですが、これはとてもスリリングな映画でした。

そのスリルの源は、解りやすい悪玉のジーン・ハックマンと善玉のダスティン・ホフマンの間で、
ジョン・キューザックとレイチェル・ワイズが第三の極として先の見えない大胆な行動をする処にあります。

最初はゲーセン屋の雇われ店長だと思っていたジョン・キューザックが動く動く。
大御所2人を差し置いて、レイチェル・ワイズと共に物語を引っ張ります。

観客はこの2人の思惑とその謎を知りたくて、わくわくしながら観ることになります。
途中、ああ、これが狙いか、とネタを割りそうになりつつも(2人の思惑がはっきりしてしまうと「謎」が消え去り、
スリルがなくなります)、ギリギリまでしつこい猟犬のような追手も現れ、何より2人が思惑の底を見せないので最後までハラハラ出来ました。

原作はジョン・グリシャム。
幾分改編されているのですがこのアイデア、やっぱり大したものですね。

日本でも陪審員制度が始まるようですが、法廷闘争の行く末が陪審員に委ねられると、
その結果としてこの映画で描かれるような「現実」が生まれてくるとすれば恐ろしい話です。

ジーン・ハックマンがタフで狂暴でアタマがキレて、
恐ろしい部下を手足のように使役する怪物のような存在をよく演じています。
存在感は抜群で、「悪くて強い白人」ならこの人ですね。
もう老齢と言っていい年なのに迫力を失わないのは、いったいどうなっているのやら。
ダスティン・ホフマンも悪くないです。
やっぱりこの人は、力もお金もないけれど、必死に頑張る善人役が似合います。

ダスティン・ホフマンとジーン・ハックマンは下積み時代からの友人だそうですが、2人の対決シーンもさすが名優同士で迫力満点。この辺、お互い感無量でしょうね。

背景となるニューオリンズの街が、ディープ・サウス独特の暴力的で危険な感じと、
サッチモなどを偲ばせるマーティング・ジャズの残り香を漂わせます。
この街なら「何であり」かも知れない、と思わせれば舞台としては成功ですよね。

ラストは、悪夢なのかカタルシスなのか書きません。
ドキドキしながら観て下さい。

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