キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
この前作「キューティ・ブロンド」は、とても楽しい成功作だったので楽しみにしていました。
ところがこれはゼンゼンダメ!
まったく映画に入っていけない。
同じ主演で同じノリ、要するに積極的な主人公がお堅い世界に体当たり!
という同じ設定なのにね。
そこで理由を考えてみた。
前作は主人公のリーズ・ウィザースプーンが、政界を目指しハーバードに行く恋人に捨てられるのを見返す話だ。
主人公はブロンド美人でブランド物が似合うお金持ちのお嬢さんだけど、お勉強の世界ではオチこぼれ。
そこをガッツとポジティブ・シィンキングで一念発起して頑張る。
派手な格好も八方破れの性格もそのままだけど正義感はある。
DVに悩む貧乏な女性も助けちゃう。
格式ばった判事たちやロー・スクールの連中が嫌味なエリート意識ふんぷんで、
エル!俺達は味方だぞ、って気分になる。
共感出来るよね。
今回は恋人と結婚が決まってペットのチワワの親に招待状を出そうとしたら、
その親犬が化粧品会社の実験犬になっているのを救い出すというお話。
俺はこういう話に理屈はいらない、と思っていたし、多分制作する方も小技大技とノリの良さで笑わせれば成功と思っていたのだと思うけど、やっぱり前提になる大枠は大事なんだね。
今回は動物を救うといっても、動物実験を止めさせてどうなる、って思ってしまう。
犬の親を見つけてくるのにボストン1値段の高い探偵を雇う境遇の女が奇麗事を言うな!
派手なブランド物の服を着て、アウディのオープンに乗って、ヴェルサーチの特別会員で、
相手の男がエリート弁護士で人格者で優しくて、自分は美人でスタイル抜群で弁護士でもあるという、
全部を持っているオンナが、ペットのチワワの親の心配をしててもねぇ・・
あれだけ大騒ぎして法曹界に入って、見つけた社会的問題がワンコの親の話しかい、と。
こういうエリートが動物愛護という時、世界の目は案外冷たい。
餓えている人類を先に救え、と思ってしまうね。
こういう具合に観客が冷静なことを、思いだしたら映画は失敗ですね。
いい気になってんなぁ、というネガティブな感情が見ているあいだ中つきまとい、
映画ではお約束の都合の良い偶然にもシラケルだけだ。
リーズ・ウィザースプーン自身も年を取って、痩せて頬骨が目立ち
天真爛漫という役どころはもう少しイタイ感じでした。
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