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February 19, 2005

「無限」に魅入られた天才数学者たち アミール・D・アクゼル著

この本は「無限」という極めてスリリングな概念を、自ら創始した集合論を武器に解明しようとした
ゲオルグ・カントール(1845年―1918年)という天才数学者の逸話を中心にまとめたとてもおもしろい本です。
前回の「寝ながら学べる構造主義」と同様に、何回かにわけてまとめてみましょう。

ギリシャ人が無限という概念を発見したのは、紀元前6-5世紀でした。
無限という概念には、なにかしら人を威圧するところがあり、人の直感による理解を拒絶します。
無限について考えていると、掴みどころがなくて、いつのまにか無限という捕らえどころのない考えに逆に囚われ、取り込まれてしまうような錯覚に陥ります。
(この恐ろしさがいつしか無限を神の象徴としていきます)

1)無限の発見:永遠に書き記すことの出来ない数、無理数の発見から
古代最高の数学者、ピュタゴラス(紀元前569-500)は、数を崇拝する秘教教団を造ります。
そこでは幾何学を構成する整数比から得られる数だけが、論理と真理の為に必要であるとされました。
ピュタゴラス派のシンボルは5角形の中に五亡星を描くものですが、その対角線の比率は黄金比になるのです。

彼らにとって「神は数である」が教義でしたが、数とはすなわち整数とその比(有理数)ということです。
ところがピュタゴラスの定理、A^2+B^2=C^2(^は自乗として下さい)
の中にA=B=1とすると1+1=2となりCは√2になります。
これは無理数で、整数の比では表わせません。

神の創造物たる整数で表わせない数があった。この発見は教団の根幹をゆるがし
その無理数の存在を外部にもらしたヒュバソスは、溺死させられたともいわれます。

2)カバラ
紀元前1260年、モーゼの出エジプトからユダヤ教は初代祭司にモーゼの兄、アロンを任命し、イスラエルの12支族を表わす12個の宝石を縫い付け「ウリムとトンミム」という神秘な力をもつ2つの石を納めました。
ユダヤ神秘主義の始まりです。
紀元前538年、ユダヤ人がバビロン捕囚から戻るとトーラー(モーゼ5書)の
:隠された意味:を書物として著します。
西暦70年、エルサレムの第二神殿がローマ人に破壊され、ユダヤ人は離散(デイアスボラ)の時代に入りますが、この苦難の時代にトーラーはさらに研究されます。

さて、そこで見つけられたものは何か…今回は長くなりそう。

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Comments

先日「ダ・ヴィンチコード」を読みました。
数学とか暗号とか秘密教団とかそんなものが
お話を引っ張って行っておもしろかったです。

あ、数学はサパーリ・・・て言いますか、
全部忘れました。無理数ってなんでしたっけ?
ルートの計算ってどうするんでしたっけ?(爆笑)

Posted by: PAUDA | February 22, 2005 at 14:44

>先日「ダ・ヴィンチコード」を読みました。
>数学とか暗号とか秘密教団とかそんなものが
この手で最高の傑作をお教えします。
「フリッカー、あるいは映画の魔」セオドア・ローザック著。

同じタイプの本は続けて読むと飽きるので、今年の秋頃にでもいかがでしょう。


>全部忘れました。無理数ってなんでしたっけ?
分子と分母に整数を使った分数で表せないのが無理数です。

√2=1.414214356・・・は分数にできません。
そしていまだその厳密な値を人類はしりません。

>ルートの計算ってどうするんでしたっけ?
二乗2×2=4、の反対がルートです。

では幾つと幾つを掛けると2になるの?
それが√2

√2=1.41421356・・・×1.41421356・・・で2になります。

Posted by: 晴薫 | February 22, 2005 at 22:23

解説ありがとうございました。
自分の頭の中で、埃をかぶった棚の上に乗せてある
ダンボールの箱の中に、そんな知識があったような気がします(爆笑)

今の電卓って優秀ですよね!

Posted by: PAUDA | February 23, 2005 at 14:06

数学ネタは人気がないので一人よがりにならないように、なるべく数式は使わずに、歴史的な背景とか宗教的な結びつきなどを中心に書いて行きたいと思ってます。


でもこの本、書いてあることが結構いい加減。
有名な著者(私はファン)なのですけど、おかしいと思ってしらべたらもう幾つも間違いがありました。


Posted by: 晴薫 | February 23, 2005 at 18:33

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