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October 15, 2004

青春の殺人者

76年、長谷川和彦30才の作品。
水谷豊の腹筋の割れた腹、精悍で飢えに光る眼つき。投げやりなモノ言い。破戒衝動の権化のようで、ロバートデニーロかアルパチーノ並の存在感には、後のTVドラマしか知らないファンは驚くだろうな。

原田美枝子は、表情といいセリフ回しといいコケットリーの極みだ。
豊満な体は、エロスそのもので、男を狂わせることを観客に納得させる。

成田がこの頃大きく変わり始め、一種のバブルがあったことを考えると、先見性すら感じさせる。
画面全体に漲るエネルギー、血塗れの中に転がるキャベツ、吹き付ける雨中に女物の傘を差して歩く水谷豊。
その傘はクルマに踏みにじられ母親に投げ出され、へし折られかける。
猥雑なエネルギーと、暴力への予感を感じさせる淀みのない展開。
市原悦子の鬼気迫る情念。日常では決して露わにならない狂気の思い。その重さ。

この作品は日本版タクシードラバーのような、青春期独特の狂気と日常への嫌悪を描き出した傑作である。

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Comments

ご訪問、どうもありがとうございます。
同じ『青春の殺人者』でも、ぼくと違ってずいぶんかっこいいレビューですね…素敵!

では、また遊びにこさせて頂きますね!

Posted by: カル | January 26, 2005 at 23:12

過分なお言葉、恐縮です。
文章は書けるように書ければ、よいと思ってます。

Posted by: 晴薫 | January 27, 2005 at 20:55

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