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October 27, 2004

ロイ・ジョーンズ、神の恩寵は何処に?

IBF世界L・ヘビー級タイトルマッチ
グレンコフィ・ジョンソンvsロイ・ジョーンズ

グレンコフィ・ジョンソンはロイと同じ35才。誕生日も2週間違いだそうだが、たどってきた運命は余りにも違う。

タイトルマッチの前にバスケットボールの試合に出たり、リングに登るまでに、自分のCDのラップを女性ダンサーと一緒に歌い踊って、ゴングが鳴ると,両手を後ろに隠してから、からかうようなパンチを一閃させてKO勝ち。

人間のスピードの次元を越えたロイ・Jに、苦戦という言葉は辞書に無く、判定ではフルポイントが当たり前。
流血どころか、汗もかかずに試合を終える選手だった。
全ての栄光を望むがままに手にして、ミドル級出身でありながら、ヘビー級のタイトルまで奪取し、ボクシングの歴史を変え、その枠を越えて、ハリウッド映画(「マトリックス」)にも進出するロイ・ジョーンズは、
グローブを填めれば全てを黄金に変えるミダス王のような存在だった。

対してG・ジョンソンは、バナード・ポプキンスを始め有力選手にはことごとく破れ、やっと手薄なIBF、L・ヘビー級のタイトルを取った苦労人。
顔からして悲しげな泣き顔で、苦労が滲み出ているような皺と、苦難の人生を物語るタレ目と広がった鼻の穴が目立つサエナイおじさんだ。
ファイトスタイルもダサイ。ヘッドスリップのセンスのなさを示すように右のガードは上げっぱなしで、キツイロードワークを毎朝、地道ににやったんだろうなぁ、そうでないと、ああゆう攻撃は続けられないようなぁ、というラッシュで押し込み続けた。


ロイの何が壊れたのだろうか?
かつての天才シュガーレイ・レナードと同じ、階級を下げた調整の罠なのか?
輝きを失った動きに、ファンとしてはただ呆然とするばかりだ。
かつては「ディアボロス」という映画に試合シーンが取り上げられ、
悪魔であるアル・パチーノが、自らの化身としたような選手はどこにいったのか?

ロイ・ジョーンズは両腕を脇に抱えたまま、後頭部から無様に倒れた。
もしリングに棺桶があったなら、そのまますっぽりと入ってしまうのではないか? という倒れ方だった。

リングの悪魔に(神の子供に)復活はあるのだろうか?

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