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October 2004

October 31, 2004

シカゴ

1920年代、最盛期のハーレム、ジャズの勃興、禁酒法とギャングの時代、というのはアメリカ人にとって日本人の忠臣蔵とか家康、秀吉、信長の戦国時代のように、どうにも魅力的な時代らしく、ハリウッドが好きな題材だがlこれは成功作。
特に主演3人が光っているので、短信だが手紙を書こう。

拝啓、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ様。
昨今、アクション系の女優とか、クールな知性が売り物の女優が巾を利かせる時代に、
あなたこそ真のハリウッド女優であることを認識いたしました。
歌も踊りも完璧でした。
ボブ・カットに煙草をくゆらすあなたは、ゴージャス路線1本勝負で、逃げを知らない豪速球投手のようでした。
「マスク・オブ・ゾロ」の頃から、体は動く人だと思っていましたが、これほどどは思いませんでした。

余計な詮索かもしれませんが、旦那様はお元気でしょうか?
どうもこの映画を見ていると、「危険な情事」「ローズ家の戦争」「氷の微笑」「ゲーム」と苛められキャラが似合い過ぎるマイケル様が心配です。お年なのですからお労りなさいますよう、老婆心なんがらお願い申し上げます。

拝啓、レニー・ゼルウィガー様。
あなたを真っ赤な頬の、野暮ったく南部アメリカのお人好しでトロイ役どころが地の女優様かと決めつけていた、私の不明を深く恥じたいと思います。
しかし女は怖いという言葉を、実感いたしました。
この映画のあなた様はどうしてしまったのでしょうか? だいたいこんな映画の主役が張れるとは・・・
歌や踊りは実はCGだった! なんてことは、ないですよね。
それにしても演技に迫力が有りすぎます。

拝啓、リチャード・ギア様。
俳優と言っても、同じギャラを貰うなら、ガソリンの燃えさかる海の中を泳いだり、岩壁にぶら下がったり、筋肉や体技のアクションで危ない思いをするより、タキシードを来て眉をひそめる以上に危険のない役どころで、アクションの相手役は常に当代随一の美人女優。そんなあなたを羨んでいましたが、歌も健気にお上手ですし、タップもこなすのですね。努力は怠らず、かつ
アル・パチーノばりの長セリフも決められるとは・・・
お見それしました。ハズシタ「コットン・クラブ」の仇は、しっかり取りましたね。


結局、ブロードウェイのヒット作の映画化であるこの作品のスピリッツは、エンドロールで流れる曲の歌詞。

「希望の星が消え去って絶望しても、街にでてチャンスをまつ。
暗闇で行き先を失い、途方に暮れても諦めない。
人生のマラソンは完走するから、脚よ頑張って!      I'm just move on!」

こうして走ってきた国なんですね。アメリカって。


PS1:洒落たセリフ
浮気現場を見つかった亭主が一言
「オマエは俺の言葉より、目を信用するのか」

R・ギアが野望の潰えたレニーに一言
「シカゴは新しい血を求めているのさ」

PS2:一番笑ったシーン
女看守様がヘアースタイルを変えた処。

世界的に見て、アメリカの軍事力と、ミュージカルダンサーの幅広さと実力は、どちらの偏差値が高いのだろう?
いや、比べるのは不謹慎だと思うけど、バックで踊っていたダンサーがあんまり凄かったもので・・・つい

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October 30, 2004

よかったね、レッドソックス!

第4戦、レッドソックスは先発が抑えて、打線は先制点を取り、抑えが仕事をして当たり前のように勝った。
初回、先頭バッターのデイモンがホームランを打った時点で圧倒的な勢いを感じた。


ヤンキース相手に2戦連続の延長戦をもぎ取ってから、Wシリーズに入っても初戦の打ち合いで殴り勝つと、もう1直線。名将ラルーサに仕事をさせず、ナショナルリーグ105勝のカージナルスを押し切った。
先発がしっかり試合を作り、打線は長打単打を織り交ぜて先制点を取り、抑えがきっちり仕事をする。

今さらだげど、C・シリングとP・マルチネスというリーグを代表する先発陣を持ち、抑えにはフォークがいて、3,4番には左右の長距離打者、アメリカン・リーグのHR王ラミレスと、41本のオルティースがいて、足が速く守備が良い先頭打者のデイモンがいて、その他脇を固める層も厚く、さらにチームが一体となって熱く闘志を燃やしていた。
ヤンキースとやっている時から、強いプレッシャーを感じてきたが、それが本物の実力なのを証明した。

強豪チームの条件を全て満たした、完璧なチームなのだった。

でもこの2チームがアメリカン・リーグ・イーストにいるのはちょっと偏ってないか?


プレーオフ実に8連勝。
Wシリーズの1回目の優勝がレッドソックス、そして86年ぶりの今回100回目の優勝がレッドソックス。
案外こういう因縁なのかも知れない。

PS1:ドリュー・バリモアが手を握りあっていた男はダサイ気がするのだけど・・・いや、嫉妬ではなくて

PS2:試合が決まった後、放心したような、田口の表情が印象的だった。
石の上にも3年・・・立派な挑戦だったと思う。
メジャーは全てが魅力なのだと思うけど、好漢田口には、そろそろ日本に戻ってきて欲しい。
俊足好守、シェアなバッティングを日本の球場でみたい。

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WBA:ミニマム級TM 新井田vsランダエタ

新井田の身上は、素早いステップインとフックの連打。
対してランダエタは、いかにも南米系の選手らしく、長身でリーチが長く(新井田より9㎝長い)
ボディ・アッパーの強打で20勝18KOとKO率90%を誇る。
暫定チャンピオンであり、強敵である。

試合は序盤、新井田の素早い飛び込みが光るが、力んでいるのか、連打で腰が浮いてしまう。
たいしてランダエタは、飛び込んで来る新井田への左リバーブローと右の鳩尾へのパンチでカウンターを取る。
相手ボディに長い距離からカウンターを取るパンチは、南米系選手得意のモノで、
手足の短い日本人としては、見る度に羨ましくなる。
頭へのワツーも素早く正確で、新井田は入れない。

新井田、少し正面から行き過ぎるのではないか?
サウスポーなのでサイド、特に左サイドからの入りなどの工夫が欲しい。

終盤、やっと連打が決まりだし、判定は2-1のスプリットデシジョン。
辛くも逃げ切った新井田だが、反省点は少ないだろう。

「弱いけどがんばります」
かつて1度目の王者の座をあっさり引退して投げ出した男とは思えぬ殊勝なコメントは救いである。
今回、難点と思われた手数が以前より出ていた。

素早いステップインには魅力がある。
サイドの動きが加われば、面白いチャンピオンになると思う。
個人的な願いとしては、ミニマム・タイソンみたいなファイターに進化して欲しいよ。

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ハロウィン

ジョン・カーペンター監督の傑作ホラー映画です。
後の映画に大きな影響を与えました。

主な影響としては
1)マスクを被った殺人鬼の創造。
すっかりおなじみになった「13日の金曜日」シリーズのジェイソン君から、「スクリーム」まで、殺人鬼がマスクを被るスラッシャー・ムーヴィーという1ジャンルを作り上げました。

2)殺人鬼への不死身性の付与。
後に「タイタニック」にまで行き着くジェームス・キェメロン監督と、稀代のアクションスターからカリフォルニア知事にまで登りつめるこになるシュワルツネッガーの二人を生んだ傑作「ターミネーター」
その中で、ショットガンで撃たれても、クルマに轢かれても復活して追いかけてくる悪夢ようなターミネーターのモデルは、この映画のブギーマン、マイケル・マイヤースです。

1978年の制作で、観た当時はその出来映えの斬新さと、スタイリッシュな恐怖のエレガンスに衝撃を受け、
ジョン・カーペンターという名前を一発で覚えたものです。

後に、これの出来の悪いパクリ映画「13日の金曜日」シリーズばかりが有名になりますが、
今見直すとそれも仕方のないことかな、と思うのです。
ラストのキレが余りに素晴らしく、逆に続編が創り難いのでしょうね。
消え去って、また映画の最初のように、マイケル・マイヤースからの視点でのショット。あの音楽に乗ってグリーンに照らされる家々から呪いの廃屋になってしまったカットでの終了は、永遠に終わることのないハロウィンの悪夢ようで、一つの作品として、「詩」のように完成されてしまったものだったのかもしれません。

実際、あのラストから創られた「ブギーマン」という作品があるのですが、駄目でした。

それにしても、物陰からフッと現れては消えるマイケル・マイヤースは、悪夢の中の妖精のようで、
殺戮を始めてからも、体格がプロレスラーのようなジェイソン君と比べると華奢で儚げです。
たった3人を殺すだけで、後に殺人数がインフレ状態で増えていく映画に比べると地味なのですが、枕元に墓石を飾ったり、暗黒の詩情が溢れてます。


PS:
後々にまで耳に残る、美しく、それでいて不気味な予感を与える音楽も、J・カーペンター自身の作曲です。

ちなみに才気は感じなくても、タフでしぶといジェイソン君の映画も好きです。

人生、才気走るより、継続する方が名を残し、金も残すのだなぁ、という人生訓も学べますしね。

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October 27, 2004

Wシリーズ2,3戦と新潟中越地震

人は人生、そうそう思い通りにはいかないものである。

しかしカート・シリングはやり遂げるのである。
6回を1失点。プレーオフに続き、Wシリーズでも仕事をやり遂げた。
味方のエラーでピンチになると、傷だらけの37才、頭髪が少し寂しくなった男は、極寒のボールパークで野手を励まし、凄みのあるボールで立ち向かうのである。
大きな無骨に見える男=力だけ、という先入観を捨てないといけないのだが、気迫もある、さらにコントロールもいいので押し返すのは難事業だろう。

人は自らの苦痛を乗り越えて、困難に立ち向かう。
いささか説教臭くなるが、同時期に新潟中越の地震があるので、ついそんな事を考えてしまう。

今日は余震も起こり被災者の苦しみは、いや増している。
被災した人には、どうか強い気持ちで立ち向かって欲しいと思う。

行方不明だった、親子のクルマも見つかった。
お母さんは亡くなったが、優太くんは助かった。
事故にあった時、さらに救出されるまでのお母さんの気持ち・・・
新潟の山の中は、昨夜は随分冷えこみやがったらしいぞ、バカヤロメ。
余震が続く中、崖縁で救出活動をするレスキュー隊員は、みんなカート・シリングだ。
生きるために強い気持ちで戦う人は、みんながきっと持っているハートだ。

第3戦、カージナルスの走塁ミスにも助けられ、Pマルチネスからリリーフ陣も完璧だった、赤靴下軍団。
攻撃陣も初打席ホームランのラミレスのスイングの速いこと!
興行というものの宿命で、何事も目立つのは1番の人間で、ラミレスはオルティースの影に隠れていたが、
オルティースの調子が落ちると、ラミレスが光る。王、長嶋のいた頃の巨人じゃないんだから、これは強いよ。

さてレッドソックス、
ついに呪いとやらを撃ち破るのだろうか?
過去、勝てなかったWシリーズは全て3勝までは行っているのだ。(その内、2回は同じカージナルス相手)
ヤンキースも3勝までは行った。
同じように3連勝して、
しかし破れた。
でも個人的に外れっぱなしの直感を書かせてもらえば、
レッドソックスにはヤンキースにはない安定感を感じる。

シリングの血染めのソックスが呪いを解いたら、また一つ伝説が出来る。
何だかもうベースボール版「ドラゴン・クエスト:永き呪いを解く血染めの靴下」だね。

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ロイ・ジョーンズ、神の恩寵は何処に?

IBF世界L・ヘビー級タイトルマッチ
グレンコフィ・ジョンソンvsロイ・ジョーンズ

グレンコフィ・ジョンソンはロイと同じ35才。誕生日も2週間違いだそうだが、たどってきた運命は余りにも違う。

タイトルマッチの前にバスケットボールの試合に出たり、リングに登るまでに、自分のCDのラップを女性ダンサーと一緒に歌い踊って、ゴングが鳴ると,両手を後ろに隠してから、からかうようなパンチを一閃させてKO勝ち。

人間のスピードの次元を越えたロイ・Jに、苦戦という言葉は辞書に無く、判定ではフルポイントが当たり前。
流血どころか、汗もかかずに試合を終える選手だった。
全ての栄光を望むがままに手にして、ミドル級出身でありながら、ヘビー級のタイトルまで奪取し、ボクシングの歴史を変え、その枠を越えて、ハリウッド映画(「マトリックス」)にも進出するロイ・ジョーンズは、
グローブを填めれば全てを黄金に変えるミダス王のような存在だった。

対してG・ジョンソンは、バナード・ポプキンスを始め有力選手にはことごとく破れ、やっと手薄なIBF、L・ヘビー級のタイトルを取った苦労人。
顔からして悲しげな泣き顔で、苦労が滲み出ているような皺と、苦難の人生を物語るタレ目と広がった鼻の穴が目立つサエナイおじさんだ。
ファイトスタイルもダサイ。ヘッドスリップのセンスのなさを示すように右のガードは上げっぱなしで、キツイロードワークを毎朝、地道ににやったんだろうなぁ、そうでないと、ああゆう攻撃は続けられないようなぁ、というラッシュで押し込み続けた。


ロイの何が壊れたのだろうか?
かつての天才シュガーレイ・レナードと同じ、階級を下げた調整の罠なのか?
輝きを失った動きに、ファンとしてはただ呆然とするばかりだ。
かつては「ディアボロス」という映画に試合シーンが取り上げられ、
悪魔であるアル・パチーノが、自らの化身としたような選手はどこにいったのか?

ロイ・ジョーンズは両腕を脇に抱えたまま、後頭部から無様に倒れた。
もしリングに棺桶があったなら、そのまますっぽりと入ってしまうのではないか? という倒れ方だった。

リングの悪魔に(神の子供に)復活はあるのだろうか?

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October 24, 2004

Wシリーズ第1戦

この時期のボストンは、少し寒すぎるのではないだろうか?
スコアだけ見れば、追いつ追われつの展開も、
勝ったレッドソックスが、エラー4つでは少し緊張感に欠ける内容だ。

その中でメジャー3年目の田口が、素晴らしい守備を見せた。
レフト線を破る打球を素手でキャッチすると、体を捻って飛び上がり、鋭い送球を2塁に送り打者走者を釘付け。
頑張れ田口!

あと印象に残ったのが、ピッチャーがみんなデカイこと。
中継ぎ投手が、みんな190㎝、100キロ超クラス。
デカイのは、シリングやクレメンスだけではないのだ。

投球を一種の投てき競技と見なせば、
投てき物たる、野球ボールに与えられる力積(与えられるエネルギーの総量)は、
その人間の筋肉総量に比例する(勿論、最も重要な投球技術を考慮しないという極めて極端な仮定での話)

でもみんなプロレスラーみたい。
鞭のように体をしならせて投げる投手が見たいな。


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タキシード

ジャッキー・チェンも50才。
時の流れは非情なもので、体技も苦しくなる年頃なのか、
ドリームワークスと組んでSFXアクションに転向か?
という疑問を、誰もが挟みたくなる話題作。

冒頭、ヘンな髭生やして登場した後、首周りのアップのシーンがあるのだけど、肌には寄る年波の弛みがあって、貧乏なタクシー・ドライバーなんて役柄だと、なんか哀れを誘ってしまう。

美乳が売りのジャニファー・ラヴ・ヒューイットが競演しているのだけど、彼女もなんだか日本の子ギャル風味のまま、年を取ったみたいで、評価は微妙だ。バストの賞味期限も長いものではないからね。(「ラスト・サマー」の頃は良かったな)

富豪でスーパーエージャントという設定の男が、羨ましがるJ・チェンに
「私の財産は9割は服だよ、後の1割はココ、ハートさ」
という印象的なセリフを挟み、さらにJ・ブラウンのダンスを身代わりに踊るシーンを経て
映画は、ジャッキーがタキシードに馴染むように、調子が出てくる。

アクションシーンに新鮮味はないけど、ラスト・エピソードのまとめ方は洒落てて良かったな。
さすが脚本に金を掛けてるだけのことはある。


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October 23, 2004

死ぬまでにしたい10のこと

難病モノは一般に苦手なのだが、この映画は傑作です。

過酷な運命を静かに受け入れる、主演のサラ・ポリーが素晴らしい。
難病でかつ貧いという設定なので、サラ・ポリーは血色の悪い顔色と、微笑むとガミー・スマイル(歯茎が見えちゃう笑顔の事)を目立たせるのだけど、目を奪う魅力に溢れている。
本当の女優というのは、美貌を越えた魅力をもって初めて本物なのだ、と言わんばかりだ。
もちろん、実際はとても綺麗な人なんですけどね。
ゾンビモノとか、この人は追い込まれた役で、光るのかしらん?

脚本も素晴らしく、あざといほどの巧さをもって、リズム良く、過不足無く話しを進めていく。
最も巧みな演出や編集が、自然にしか見えないモノであるなら、
この映画はスレっからしの観客に、巧さを味あわせる作りになっている。
(これは最初から狙ったものではなく、結果的にそうなってしまったのかもしれないけどね)
一歩間違えると、嫌みな作りなのだが、それを越えて心を動かされる。
映画ゆえの都合のイイ展開でも、許せてしまうのだな。

ラストに近いシーンで、
薄いカーテン越しに見える、貧しいリヴィングの光景と、未来の風景が重なりあい、
原題の「My life without me」・・・私のいない、私の人生・・・という言葉が、心に響き、深い余韻と共に映画は終わる。

声高に語られることのなかった絶望への克服が、切なく寂しく胸に迫る映画であった。
完璧な演出と脚本だと思った。

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泣くなクレメンス、男の厄年!

42才と言えば、男の厄年。
もう激しい運動はいかがなモノか?
と思うのだけど、
クリント・イーストウッドのパワーアップバージョンみたいな顔をしたこの男は、
激しく投げて、熱くセントルイスに散りました。

見たかったなあ、
ゲーリー・クーパーが百倍界王拳を使ったみたいな、カート・シリングとの対決を。

Wシリーズは馴染みになった、レッドソックスを応援するかな。

俺が応援するチームが2連敗だけど、
スンゴイ、プレーが見られれば、なんでもイイや、とちょっと投げやりな気持ちで、24日を待ちましょう。

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October 22, 2004

コンフェッション

内容を反映してか、日本の代理店にやる気がありません。
諦めてます。
題名が「コンフェッション」ですよ。
コンフェッションって単語分かる日本人って、どのくらいいるのでしょうか?

Confessions of a dengerous mindが原題で、まぁ「ヤバイ気持ちを懺悔します」という意味で
話もその通りの展開です。

主演のサム・ロックウェルに魅力がない。
こういう平凡な男の、強烈な光と影を描くのが目的だったのだろうが、平凡であるように見えることと、魅力の有無とは別の問題である。
相手役のドリュー・バリモアは良かった。作品や監督が駄目でも、光を放つ力は流石であると思った。
最大の問題はジョージ・クルーニー監督でしょうね。
自分で主演すれば良かったと思うのだけど。
平凡な男云々の、主題からはズレが出るかもしれせんが、俳優J・クルーニー自身の魅力はありますからね。

あんまり詰まらないので、テレビ・ディレクターが自分はCIAの工作員で33人を殺しましたって、手記の信憑性も
どうでも良いな、と思ってしまいます。


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October 21, 2004

Show must go on・・・

「嘘だと言ってよ、ジョー(トーリ)、メジャー100年の歴史で、3連勝なら、絶対じゃなかったの?」

1919年にJ・ジャクスンに掛けた台詞を、また言いたくなるとは思わなかったよ。
(詳細はK・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリームス」か、キンセラの原作小説「シューレス・ジョー」を宜しく。しかしレッドソックスが優勝したのは、その1年前の1918年! 流石に呪いと言われても無理はない)

しかし歴史は塗り替えられたのだ。
何だか脱力してしまった。


へこんだ気分になった時は、良いこと探しで、気を取り直そう。
松井はレギュラーでフル出場。
打率、298。 打点108。ホームラン31本。

正直、シェフィールドが入団した時は、レギュラーも危ないと思っていた。
B・ウイリアムスは固定だし、シェフィールドがはいれば、二人は固定。
松井が不調の時、誰か一人でもブレイクすれば、居場所はない!
それが順調にシーズンを乗り切り、

ポストシーズンになると、
51打数21安打。HR3本、打点13,打率、412。
ヒット14本、長打9本、はポストシーズン新記録。
今日の最終打席のヒットの後で、一塁に立つ松井の顔は、この1年を象徴していた。
9回なのに、7点差なのに、諦めた顔をしていないのだ。
俺はまだやるぞ。終わってはいない。
そう語っている表情は、今年の活躍を支えた力の裏づけに見えた。

The show must go on(苦難を乗り越えて、ショーは続く)
嫌でも地球は回って、明日はやってくる。
前向きに、Wシリーズに期待しよう。

こうなったら相手は、ヒューストンに来てもらいたいね。
クレメンスvsシリング
タフガイ投手世界1決定戦。
(善玉は、負傷を追って投げぬくシリング、悪玉は裏切り者のクレメンス。役者に不足はないぞ)
「荒野の決闘」みたいな、投手戦を観たい。
オルティスのスイングスピードにも惚れたぜ。
ウェイクフィールドのナックルボールもまた観られる。
P・マルチネスは、髪形をなんとかして欲しい・・・
ヘルスエンジェルスみたいな長髪のデイモンは、インタビューを聞いているとわりに良い奴って感じがする。


来年、Wシリーズを松井4番で勝ったなら、
きっと2倍も嬉しいはずだ!

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October 20, 2004

マトリックス・リローデッド

映画「マトリックス」の成功は、空気を切り裂く弾丸の描写と、それを有り得ない動きで避けるK・リーブスの1シーンにあった。

観客は驚きを求めているのだ。
それを斬新なアイデアで表現出来れば、その映画は当たる。
マトリックスの第1作目はそれに成功した。
その問題の2作目である。

冒頭、支配を免れたザイオンの描写にまず失望させられる。
壮大でコストの掛かった映像だが、発想に新しさがなく、凡庸なのである。
アイデアに乏しく、驚きがないのだ。
しかし失望はここまで。

マトリックの基本設定は、コンピューターの作り出した仮想現実の中での物語、ということ。
その中でのアクションシーンと話の進行ということだが、
コピーで幾らでも増殖するエージェントとか、1枚のドアを開けると一転、静けさにみちた廊下が続くところなど、
基本設定からの発想を、唸らせる展開とアイデアで作ってある。
最大の見せ場は、高速道路でトリニティーの乗るバイクシーン。
素晴らしいアクションでした。
バーセニフォーという魅惑も、男性ファンには嬉しいはず。
キーメイカーという役を、東洋人のおじさんがやっているけど、東洋人は手先が器用(Asian craftという慣用句がある)ということと、実際の鍵、とロクインというコンピューター内部の話を、良く噛み合わせた上手いエピソードだと思う。

ラスト近くで、ソースコードと語り合うシーンは、「2001年宇宙の旅」のボウマン船長新生の部屋へのオマージュだろうか? 似ている感じがしたのだけれど・・・


PS:ボクシング界のスーパースター、ロイ・ジョーンズjrが出演しているのだが、ネブカドネザル号の新しい仲間が、ヘビー級チャンピオンのレノックス・ルイスに似ているのは・・・偶然なんだろうな。

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「姐さん、いってまいります」カート・シリング

痛む足を引きずりながら、タフな男がヤンキースに立ちふさがりましたね。
スパイクからのぞくソックスは、本当に赤く滲んでいて(血ではなく、薬品だったようですが・・・とNHKの中継で言っていたけど、今日の新聞では、出血とのこと)
なんかもう高倉健みたいだったカート・シリング。

「姐さん、行って参りやす、留めないでおくんなさい」
なんて感じのマウンド。
実際は誰も止めてないというか、チームメイトも首脳陣も、ファンも
「頼むぞカート」って願いを掛けていたんだろうけどさ。
そして140キロ台といつもよりは大分スピードの落ちたボールで、抑えきる。
研究ノートも付けてるし、微妙に変化する球もあるし、コントロールも良く、打者心理も読める、力だけのヒーローじゃないのを改めて知らしめる熱投でした。
でも一番充実していたのは気力だろうな。

ダイヤモンドバックスでWシリーズを勝った時も、一見目立つのは、キングギドラみたいなRジョンソンだったけど、
先発に抑えにと連投するシリングに男気を感じさせられたものだった。

今日のレッドソックスは、序盤からバントヒットを狙ったり、全員の勝ちにたいする執念がヤンキースを上回っていた。
エリート集団ヤンキースは、気持ちで押されていた。
明日、エリート達が誇りと意地と底力を見せるのか、赤い靴下集団が80年間の呪縛を破るのか?

どっちにしろライブでは観られないんだけどね。
楽しみにしてます。


PS1:昨日、1000円賭けなくて良かった。

PS2:昨日、某サイトでのレッドソックスファンとの会話。
レッドソックスファン「2戦連続さよなら勝ちだ。流れよ、変われ」
俺「残念だけど、明日は手負いのシリングをヤンキース打線が炎上させて終わるんだよ。そしたら一緒にWシリーズを応援しましょう」
レッドソックスファン「実は俺もそう思うんだけど(哭)」
俺「えっ、ホントに! 思惑って一致すると逆にいくからなぁ」

なんて会話がありました。

明日は勝てるかどうか不安です。
今夜、レッドソックスファンが、強気に傾いていてくれれば良いな。

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October 19, 2004

ヤンキース2連敗

仕事で見られなかったけど、ヤンキース連夜のサヨナラ負けで3-2だ。

だいたいやね、昨日のゲームでやね。
リベラ出すことなかったのよ。
アソコはスターツ続投で良かった。
それでこその横綱相撲でしょう。

なんて投手起用をして負けたりすると、
なんでリベラを出さなかった!
なんて言われたりするんだろうな、トーリ監督(クールなマフィアの参謀みたいな雰囲気がありますよね、この人)。

ともかく2連敗だけど、心配ない。
明日は勝つね。
掛けても良いよ。
1000円位なら。

でもレッドソックスファンの声援は熱いな。
どこのTV局の映像か憶えてないけど、
ボストンの街中で、情けない大学生みたいな男の子が、遠慮がちにヤンキースの小さな旗を振って
「GO!GO! ヤンキース」って言っていたら、
突然、髭面の強面の筋肉男が画面に割り込んできて、
「ヤンキース、サック!」なんて怒鳴っていく。

面白いけど、ちょっと怖いね。
もし俺がボストンに住んでいて、松井大活躍の夜は嬉しいけど、その日スポーツバーに行くのはちょっと覚悟がいるな。
いや多分行かないかな。
レッドソックスの帽子被って行こうかな。

オッカナイ顔した奴に睨まれたら、「GOGOレッドソックス」なんて言うんだ。

実際の試合が観られないので、クダラナイ妄想に浸ってしまった。

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くたばれ! ハリウッド

衝撃の自伝「くたばれ! ハリウッド」の映画化。
映画としては安易なつくりだけど、「ゴットファーザー」「ある愛の詩」「ローズマリーの赤ちゃん」「マラソンマン」の映像がふんだんに使えれば、これはもう面白いに決まっている。

原作本にはあった細かなエピソードが省かれているのは、原作を持つ映画の宿命として仕方がない。
しかし原作本では忘れかけていたA・マッグローの美しさを、映像で思い出させられるのは趣深く、映画だからこその力ではある。

原作で興味をそそられた愛しい邸宅を見られたのも得した気分。

しかしR・エヴァンスのとてつもない人生。
代われるものなら、代わりのかどうかも解らない。

想像の限界を超えた生活と決断の連続だからね。

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「サン・ドッグ」 「図書館警察」 S・キング

中篇集から「図書館警察:Four Past MidnightⅡ」
「サン・ドック」
この間レッドソックスの試合で本を読んでいるキングをみたら、読み残していたこの作品を読みたくなってしまった。
1996年の発刊で、キングにまだ輝きがあった頃の作品なので一気に読了。
ポラロイドカメラから襲いくる魔犬。
キングの小説の舞台になる架空の町、キャッスルロックに起こる1エピソードになっている。
こういう具合に多方面から描き出されるのは読者も楽しいけど、書いている方はもっと楽しいのではないか?

クライマックの派手な描写は、アメリカンパルプフィクションの流れで、日本人には少し違和感がある。
でも眠気を堪えても読みきらせる迫力は、さすがS・キングだけどね。


「図書館警察:Four Past MidnaightⅡ」
そして「サン・ドック」を読み終えたら、中途半端な気になって表題にもなっている
「図書館警察」
も読んでしまった。
出来としては、数段こちらが上である。
途中からユーモアの色合いが消え始めた、とキング自身が前書きで書いているが、
なんのなんの、メラニーのクーポンの件は、かなりのユーモアである。
さらに全くの偶然だが、野球がまさにOld Ball Gameとして如何にアメリカ人に根付いているかを示す、感動的なエピソードも挿入されていて泣かさてしまう。
意外な人物の意外な一面を明らかにして、小説としての深みと味わいを増加させる手法なのだが、見事に決まっており、キングが自在に高度な技法を使いこなす作家であるこを今さらながら知らしめる。

売りモノの恐怖感も充分である。
子供独特の幻想から、それが実現され日常を浸食して行く過程での恐怖は、モダンホラーの王の貫禄充分だ。
しかし、
全ての作家にとって、実は恐怖の導入部というのは比較的書きやすい部分なのだ。
問題は、すべての経緯が明らかになった後のクライマックス。

ああいう展開しか残されて無かったのだろうか?
後一歩。
天才ゆえに望んでしまう一品であった。

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October 17, 2004

血まみれのフェンウェイ・パーク

ヤンキース、対レッドソックス、プレーオフ3戦目。

かつてボクシングはグローブを着けずに裸の拳で殴りあうベアナックルで試合をしていた。
今日のフェンウェイパークは、そんなことを思い出させる壮絶な試合。
スコアは実に19対8の最多得点新記録。
(9回では)試合時間も4時間19分の最長記録。
ピッチャー受難の夜に、殴り勝ったのは、ヤンキース。
しかし、レッドソックファンは熱狂的で、ファンにボールを渡さなかったA・ロッドにはブーイング。
ヤンキースから一人三振に取ると大歓声。
大人気ないな、と思うのは(笑)、何もイタリアのサッカーファンだけではないようだ。

ボストンといえば、R・パーカーのインテリ・ハ-ドボイルド探偵シリーズが有名なので、少し意外な印象だ。
第一の都会NYのチームに、煮え湯を飲まされ続けているせいなのか、阪神ファン的な気質があるのでしょうか?

松井は2HR、,2塁打2本、タイムリーヒットで5打点、これでポストシーズンの打率は5割!
今日はグリーンモンスターを使いこなした守備も光った。

PS:レッドソックスファンとして名高いスティーブン・キングも観客席いた。
大負けし始めると本を読んでいたのには、笑った。
悪夢のような試合だったんだろうな・・・
作品へいつか生かされる時が来るのだろうか?

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トレーニングへの基本的心構え

筋力トレーニングとエアロビック・トレーニング、ストレッチ、格闘技のトレーニングをやって行きたいと思っています。

筋力トレーニングは、上体の伸筋群と屈筋群を鍛える為、
ベンチプレスとラットマシーンを行います。
これは上体の前(胸筋)と後(背筋)を、バランス良く鍛えることにもなります。

エアロビック・トレーニングは、天候に左右されずに安全に出来る、エアロバイクを行います。
ただエアロバイクは退屈なので、好きなボクシングのビデオや映画を観ながらやりましょう。

ストレッチは、一部簡単な(優しく指導してくれるCDを聞きながら)ヨガ・トレーニングを取り入れます。


格闘技トレーニングは、ジムや道場に通う余裕が無いため、サンドバックやパンチングボールを使って
半分、ストレス解消も兼ねて、無理のない程度にしておきましょう。


心肺機能と筋力、柔軟性という3つの基本的な身体能力を確保することを目標に、
また趣味である格闘技を、怪我のないよう楽しめれば良いと思います。


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October 16, 2004

座頭市:北野武

勝新の「座頭市」は、日本時代劇チャンバラ映画の至宝である。
同時に座頭市の強さは、宮本武蔵に匹敵する、日本、或いは世界最高峰の剣豪である。
(この強さについての評価は、座頭市については、主に映画「座頭市」シリーズを参考にした。宮本武蔵については、原典とも言える小説、吉川作品を始め、映画化された多くの作品を元に判断されている)

そんな聖域とも云える作品を、世界の北野とは言え、安易にリメイクして良いモノであろうか?
しかも巷間伝え聞くに、市は金髪、北野の趣味のタップダンスまで踊るシーンも有るという。

期待は全くなく、ただあの座頭市のイメージが壊されることだけを心配して観たのだが、面白かった。
北野座頭市の仕込み刀が、斬鉄剣のように何でも切れてしまう処が、素敵である。
スピードが有り過ぎるとこも、カンが良すぎるとこもカッコ良いのである。

確かに馬鹿馬鹿しい絵柄なのだが、こういう映像を創っておいて、客が納得すれば監督の勝ちなのである。
それが勝負所だから、娯楽映画なのである。

いつもの北野ギャグも、間合いにボケルとこも決まっているのである。
さらに殺陣での凄まじい効果音。定番の音すら常に疑う、細部へのセンスが光るんだよね。

最も案じてした、タップシーンも使い処が良く、違和感よりも効果を感じた。
ラスト間際で気を持たせ、ダンスと同時にうっちゃる落ちも決まって、まずは続編を期待してしまう出来であった。

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October 15, 2004

CUBE2

傑作「CUBE」の続編です。
でも監督はヴィンチェンゾ・ナタリから、アンジェイ・セクラに代わってます。

独創的な発想を得るだけでも大変なことなのに、それを作品に仕上げるという困難さを実現した傑作の続編なのですから、スタッフの苦労はよく解るのですが、題名に「HYPER」を付ければこうなるだろうな~、という想像通りの展開で、こうなるといくら映像で工夫してもダメです。

観客は驚きを待っているのです。

天才的な物理学者の死体が出てきても、ああそうなのね。
天才だから出来たのね、と観客はシラケルだけ。
お金をかけたCGで一見派手な画面を創り出しても、前回のような独創がないからツマラナイ。
出演者も前回より凡庸で、これではナタリも受けなかったろうなぁ、と思いました。

とどめはラストで、説明した気になっている。
この手の映画では、これは致命的な間違いにつながり易いのです。
前回は中途で放り出すように終わらせたから不気味な余韻が残ったでしょう。
それも帳消し。

まぁ1作目はビデオではオマケの短編、「エレベーテッド」だっけ?
あれすら良かったから今回はしょうがないかな。

一応名作の続編として確かめたい人はどうぞ、と申し上げたい。
私なら悪評を読んだ後でも、一応は見ますからね。
それくらい1作目は良かったなぁ・・・

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アナライズ・ユー

配役も同じ「アナライズ・ミー」の続編です。

美貌や肉体で魅惑する俳優や女優と違い、デ・ニーロはハリウッド映画における演技の基準、クオリティの水準を変えてしまった役者だと思っていた。
そしてそれは、美貌や筋肉の張りとは違い、年齢による衰弱を免れ永遠なのではないか? という幻想を、ファンは勝手に持っていた。少なくとも私は持っていたのだ。

その無惨な解答が、この映画にはある。
映画自体はビリークリスタルを始めとして充実し、脚本や演出、カメラも手練れが総動員されて悪い出来ではない。

しかし悲惨な「トゥ・ナイト」ではあった。
エンドロールのNGシーンも観ていてなにか悲しかった。
全盛期のデ・ニーロは、下らないNGで吹き出すような男ではなかったと信じたいよ。

「アナライズ・ミー」の製作が1999年、「ユー」が2002年です。
この間にデ・ニーロからなんらか魔法が失われてしまったのでしょうね。

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ファム・ファタール

フランスとアメリカの合作映画。ブライアン・デ・パルマの2002年の作品。
パリが美しく撮れています。
時にトリッキーな画面展開を織り交ぜながら、デ・パルマの美学に貫かれた映像美は一見の価値がありますが、
仕掛けに満ちたストーリーを完全に理解しようとして、2度以上観る映画でもないような・・・
ヒロインのレベッカ・ローミン=ステイモスは、完璧なスタイルの美女ですが、正面からのカットだとエラが張っているので、それほど感心しません。
A・バンデラスは、体格も顔も完璧なラテン系イケメンなのに、最近「スパイキッズ」の父親役とか、なんかボケる役にハマッテいます。そして似合うんだよね。基本的にそういう人柄なのでしょうか。

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青春の殺人者

76年、長谷川和彦30才の作品。
水谷豊の腹筋の割れた腹、精悍で飢えに光る眼つき。投げやりなモノ言い。破戒衝動の権化のようで、ロバートデニーロかアルパチーノ並の存在感には、後のTVドラマしか知らないファンは驚くだろうな。

原田美枝子は、表情といいセリフ回しといいコケットリーの極みだ。
豊満な体は、エロスそのもので、男を狂わせることを観客に納得させる。

成田がこの頃大きく変わり始め、一種のバブルがあったことを考えると、先見性すら感じさせる。
画面全体に漲るエネルギー、血塗れの中に転がるキャベツ、吹き付ける雨中に女物の傘を差して歩く水谷豊。
その傘はクルマに踏みにじられ母親に投げ出され、へし折られかける。
猥雑なエネルギーと、暴力への予感を感じさせる淀みのない展開。
市原悦子の鬼気迫る情念。日常では決して露わにならない狂気の思い。その重さ。

この作品は日本版タクシードラバーのような、青春期独特の狂気と日常への嫌悪を描き出した傑作である。

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October 14, 2004

キリング・ミー・ソフトリー

エロスとサスペンスを美しく紡ぎ上げるチェン・カイコーの手腕は見事。
主演のヘザー・グレアムは、華奢で儚げで大きな瞳が、夢の中の少女のようで、ミニスカートで雪降るベンチで、身を竦ませている風情は、たまりません。

ちょっと話は逸れるけど、J・フォスターが駄目だった「ハンニバル」のクラリスは、女性らしい柔らかさを拭いきれないジュリアン・ムーアより、ヘザーだったら良かったような気がします。

PS・主演男性のジョセフ・ファインズも良い味出してますから、女性はそちらを中心にご覧になって下さい。

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ヤンキース・プレーオフ第2戦

投手力に難があるヤンキーズは、誰か一人が好投すればチャンスがあると思っていた。
今日、リーバーがそれを起こした。
最終回、155キロの浮き上がるカットボールを投げるリベラと、(巨人の星のような)見えないスイングをするオルティーズとの対決は見応え充分だった。
リベラは、親戚の死の宿命を感じているのか。
ウェイクフィールドの魔法は溶けかけている。
Wシリーズへの切符は今日の勝利で決まったかも知れない。

でもこんなことを書くと、だいたい外れるんだけどね。

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October 13, 2004

K-1ワールドMAX

小比類巻VSクラウス
何気なく地味な組み合わせ。コヒのダウンを奪った膝けりは見事。前蹴りも伸びた。練習だけして報われないというキャラを返上したいよね。

ザンビデスvs小次郎
小さなザンビデスはパンチしかないし、もう終わったかな、と思ったら、高度のある飛び膝蹴り。ギリシャのボクシング代表だった位だから身体能力は高い。1R、勝ち。

山本KIDvsナラントンガラグ
一番期待の試合。狂気キャラだけど、血筋なのか(勝つと喜ぶお姉さん達も)色気があるよね、キッド。回転胴回し蹴りなんて劇画みたいな技を使う相手に、終始押しまくる展開は予想外の強さ。マイク・パフォーマンスも素敵だ。しかも子持ちとはね。


須藤元気vsマイケル・ラーマ
入場パフォーマンスのダンスが好きだ。トリッキーな動きは格闘技の華だから。
今回は相手がボクサーでちょっと役不足の予感。ラーマ案外強い出だしと思ったら、バックブロー一発でダウン。慣れてないもんなぁ。後はローキックをコツコツのボクサー殺しパターン。DrストップでKO勝ちなれど、前回のグレーシー戦ほど輝けない。総合向きなんだな。


ブアカーオーvs武田幸三
ムエタイの間合いで試合が始まり、噛み合わなかったのが、延長2RでブアカーオーのKO
勝ち。ブアカーオーの長くしなやかな四肢は、日本人選手には驚異だろうな。


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フレディvsジェイソン

ホラー映画界の二大スターの激突。
もうホラーというより、小川直也対ヒョードルとか、ゴジラ対キングギドラのノリを期待させる映画。
格闘技ファンとしては力のジェイソンか、技のフレディか、に注目する訳だけど、
ひたすら狡賢いフレディはヒール(悪役)の役回りに対してジェイソンはなんか、同情を誘われるエイピソードを交えて善玉の扱い。
もっとガチの格闘が観たかったけど、こんなもんかな。
ジェイソン役の役者の体格も少し小さめの感じが物足りない。

パロディ映画としては(もうどう考えてもホラーって感じじゃないし)「ジェイソンX」の方が面白い。

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04年リーグプレーオフ対レッドソックス

レッドソックスはカート・シリング先発。
松井はシェフィールドを返す技有りの2塁打を含めて、この試合は結局2塁打2本にタイムリーヒットで5打点だよ。
ムッシーナが6回まで完全試合だったけど、崩してからのレッドソックスの攻撃は破壊的。
これは強敵だな。
しかしレッドソックスの救援投手を待つ間、ジーターとA・ロッドが二人重なって素振りをしている姿はカッコイイよ。

リベラの葬儀は、親戚で自分の家のプール掃除をしていた親子のモノだったようだ。
それをヤンキースは500万円のジェット機をチャーターして試合に間に合わせた。

そしてその500万はとても大切な投資になった。

プールの掃除をして感電死する親子もいれば、5万6千の観客と世界に配信される、試合を抑える男がいる。

少し複雑な感傷があった。

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ガッティvsドーリン

WBC、Sライト級TM 2004年
無敗のドーリンは根性のある顔をしてる。
ガッティの人気は凄い。
ミッキー・ウォードとの伝説の3試合や、ファイトスタイル、ルックスまでを含めて、アメリカ人の好きなタフで二枚目のヒーロー像を良く満たしているのだろうね。
試合は2R左ボディのリバーブローでKO勝ち。
身長163センチのドーリンはSライトではキツイのかも知れない。

ただ気になるのは、試合前からガッティの目の下、頬の辺りに腫れが見えること。
視点も少し曖昧に感じたのが、気のせいなら良いのだが・・・

タフなナイスガイの引き際を、周囲が見過ごさないことを希望したい。

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October 11, 2004

平成兵法心持

ボクシングが題材でとても面白い本です。
出てくるキャクラターがユニークで魅力的。
話の展開も実録ならではの定型を逸脱しておりそれが魅力になってます。
私に資金があったら映画化を考えます。
後書きに兵法心持が出てきて、その解釈がまた楽しくともかく薦めの一冊です。

毎日、死を考えることによって悪事災難を逃れ無病息災にして寿命長久、人徳も養えて運に恵まれるか・・・
そんなものかもしれませんね。

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メラニーは行く!

「キューティー・ブロンド」のリース・ウィザースプーンが主演だけど、キューティほどの魅力は出てない。
サラサラで細い金髪は綺麗だけど、痩せて頬骨が目立つのは痛々しい。
話は最初から元夫が善人風で、これはNY市長の息子よりこっちと寄りが戻る結末が予測出来てしまう。
さらに原題が、Seet Home Alabama。
でも南部の町中を走るクルマをサーブにしたり、未だに南北戦争を観光客に見せていたり、なるほど、ヤンキーへの対抗心は旺盛なのだと解るエピソードは興味深い。
ラストはやっぱり殴って結末。(思い切り振りかぶって、拳でね)

生きることは、戦うこと。
アメリカのポリシーだからね。

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ヤングライオンの苦闘と楽しいメキシコ人

ボハドvsレイハ10回戦
ゴールデンボーイ・ボハド
2Rでダウンを奪うもレイハは強かった。
ルーキーの登竜門として38才の選手は大きな存在である。
ボハドの判定負けは妥当。
ボハドは大きな壁を意識せざる得ないだろう。


アストロムvsマクムトフ 欧州インタータイトルマッチ。
これまた期待のホープが、38才の老獪な苦労人のマクムトフに苦戦をさせられた試合。
アストロムは広いスタンスを取り、優れたボディ・バランスを誇るが、如何せんパンチに力がない。
15戦無敗で、この試合も判定勝ちだが、むしろマクムトフのファイトを目立たせた。
ボクシングでは久々のフランス人、オリンピック、金メダリスト。
基本に忠実なファイトスタイルは対照的だが、風貌が日本の格闘家、山本KIDに似ていて人気も高い。
経済大国フランスなら、地元で試合が出来るので、1度位は世界を取るだろうが、
長期政権は難しいだろう。


オスカー・ラリオスvsアルバレス 
日本でも人気の(本当か?)オスカー・ラリオス、フェザー級調整試合。
ハンガーでも入れているような広い肩幅から伸びる長い腕を、風車のように振り回して相手ボディに強打を放つファイトスタイルが魅力的なラリオス。
フェザーでも力を見せつけ、これならチ・インジンとのタイトルマッチも期待させる出来であった。

この人は顔もいいよね。
マカロニウエスタン映画なら、いかにもインチキ臭い役が似合いそう。
貧乏な境遇から徹底したリアリストになっていて、危なくなるとすぐに裏切るけど、憎めないキャラ。
でも最後は美しい言葉を残して、死んでしまったりするの・・・

なんかそんな事を思ってしまう、楽しい選手です。
日本人とも戦っていて、中里選手には、9Rに顎を割られても、12R戦い抜いた根性の持ち主でもあります。
機会があったら見てやって下さい。

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04年対ツインズ選

ネイサンは160キロの速球とスプリットを持つ抑えのピッチャー。
長身で腕が長く、楽々と100マイルを投げる。
こういう投手が、何気なく登板してくる処に、メジャーリーグの奥深さを感じさせる。
日本でなら155キロも出せば、それだけで話題になるんだけどね。

シェフィールドと勝負して(それにしても体がよじれて倒れるほど空振りしなくても良さそうなもんだ。面白いからいいけど)松井は敬遠でバニー・ウイリアムスと勝負。
なんだかあのヤンキーズの4番に日本人がいて、その前後が敬遠されて、それが地区優勝を決めるプレーオフーで起こるなんて信じられないよ。
ラッキーHRにエラーもラッキー処理できて、松井がこのままラッキーボーイになると良いな。

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