May 12, 2008

綾波レイの絆@落語オチバージョン

シンジくんと綾波レイちゃんが土手に座っておしゃべりをしていました。
「綾波の髪って空の色みたいで素敵だよね」
「・・・絆・・・だから・・・」
「絆? 髪が?」
「そう絆、資生堂との・・・この髪染めているの。セカンド・インパクトでずっと夏になってしまったから、空色の髪が流行るんじゃないかって、提携したの。ホントは黒髪」
「・・・そう、だったの・・でも瞳もルビーみたいでカッコイイよ」
「この目も絆なの・・・カラー・コンタクトだから・・・メニコンとの」
「カラー・コンタクトだったの!」
「そう・・・いつも履いている黒いソックスも絆・・・エルメスのシルクなの・・・上履きはフェラガモとの絆、外履きはナイキとの絆・・・エア・レイって言って結構高いのよ。NYでもロスでも第2新東京市の新秋葉原でも。後、ニンニクラーメン、チャーシー抜きって言うのも絆、これは日清食品から新製品ででるわ」

「・・・凄いんだな、綾波は・・・でもそんなにお金があるんなら、もっといい部屋に引っ越せばいいのに?」
「あの部屋も絆なの・・・安藤忠雄との。セカンド・インパクト後の廃墟がモチーフ。家賃、高いのよ。私はイメージ・ガールだから無料だけど、住むのが条件」

「・・・僕も何かやろうかな・・・絆・・・」
「碇君は優しいからみんなの為になるのがイイと思う」
「・・・そうだ。この前見たいにネルフの電源が落とされた時、電気がなくても危険を知らせることができる半鐘なんてどうかな」
「半鐘はいけないわ。オジャンになるから」
Aya1

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May 11, 2008

須賀敦子全集第1巻  ミラノ霧の風景

文章を読む、ということの悦楽が、しみじみと味わえる珠玉の随筆集です。

著者の須賀敦子さんは、イタリアに渡り結婚され、翻訳者として活躍。
幾多の日本文学をイタリア語に翻訳、紹介し、帰国後はイタリア文学の日本語訳者としてピーコ・デラ・ミンドラ賞などを受賞。
61歳にして、この「ミラノ霧の風景」で初めての随筆集を出版すると、文壇の評価は
「すでに巨匠の風格だった」と評された方です。

住まわれた、或いは旅されたミラノ、ナポリ、ヴェネチアの描写の美しさには比類なき詩情があり、そこへ登場しては消えていく人物像は、みな神話的ともいえる普遍性を持ちます。

磨き抜かれた文章には、一つとして無駄な単語がなく、それは映画「アマデウス」でモーツアルトが語ったとされる「私の楽譜には必要なものしかない」という言葉を思い起すほど完璧な芸術であり、それを読むことのできる幸運に、今はただ感謝するのみです。

風采の上がらない、けれど素晴らしい知性の持ち主であり、根っからの善人だったアントニオへの優しい眼差しは忘れがたく、ヴェネチアの本質を、虚構化し劇場化した都市であり、仮面こそほんとうにこの町の顔である、と喝破する思索の深さには、ただ感嘆するのみです。

いつしか夢幻の中に読者を彷徨わせる文体は、どこかカミュの小説の描写を思わせ、またそれに匹敵するでしょう。


ps
この本は特に女性におススメします。
義母(妻の母親)が大のファンなのですが、世に溢れる「良い女」へのハウツー本よりこの本を1冊お読みになれば、読後、あなたの内面は充分に深く、真の知性と、研ぎ澄まされた感性の一端に触れた者だけが持つ輝きを得ると思います。

ちなみに表紙はジョルジョ・モランディ。
「永遠の静寂」と「瞑想」を何気ない静物画に塗りこめた究極の画家
の一人です。

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May 10, 2008

フェラーリ360スパイダーで、エヴァンゲリヲン@ユピテルのカッコ良さに吹いた!

どうしても飛ばすので、レーダー探知機を新規購入しました。
久々にカーショップに行き、売れ筋のレー探は何?と聞いた処、これでしょうと紹介されたのが、ユピテルの製品。
なんのかんの言っても分らないので、勧められるまま購入。

最近の電化製品にもれず多機能のようですが、私はこういうこと面倒がりなので、とりあえずダッシュボードに貼り付け、シガーライターから電源を取って終了。
分厚い解説書は後で良いや、と隣席に放り出して走り出す。

見るとユピテルは小さなディスプレーに健気に時刻を表示している。
何にもいじってないのに合っている模様。
大したもんだな、最近の製品は。
このクルマ、時計がないので、便利で良いやと思いながら、今日はおなじみの高速をグルッと回るだけなので、具体的な設定は後にする。

渋滞にでも捕まったら、その時、解説書読むよ、と思いながら高速in
で、乗るとすぐに○○高速です。制限速度は100キロです。
なんてしゃべりだす。
最近はカーナビと良い、レー探といい、おしゃべりだよね。
まぁ誤動作で五月蠅くないので、ましかなと思ったら、なんと!

突然シャリンという音とに見ると画面が変わっている。
「Nシステムです」なんて言う。
Nシステムがあるのは知っていたけど、なんか画面がカッコイイ!
なんの設定もしてないのに働くのね、と感動しつつもう少しいくとオービスだなと思ったら、短く音楽がなり
Scope2
こうなった!(↑クリックして画面拡大してください)
カッコイイ!
これターゲットがフラフラ動くんですよ。
しかも目標まであと何メートルなんて言い出す。
そしてその距離が刻々と変わる!

なんつーかほとんどヤシマ作戦で見たエヴァ初号機のG型装備って感じ!(←オタクでどうもスミマセン)
気分はすっかりシンジ君で、ラミエルが打ってくるぞ。
待ってろ、綾波って感じで無事オービスを通過!(←なんのこっちゃ、アホか!)
その間、ほとんど前を見るより画面に集中!
かえって危ねえよ!バーカ!

知らない人の為に、これが敵のラミエル君です。
Imagesrami


ps
新劇DVDからエヴァ機内の照準器キャプろうと悪戦苦闘したんですが、出来ませんでした。
どうやんだっけ?

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May 09, 2008

ほんとうの環境問題  池田清彦 養老孟司

一部、極論もありますが、碩学著者、二人の痛快な口調は終始快調で、楽しめます。

題名通り、環境問題の本ですが、この本からは環境問題を超えて、情報化社会で判断する上で非常に大切なことが学べるので、ぜひ沢山の人に読んでもらいたいですね。
以下、その大切なことを箇条書きにします。

1)もっともらしいことが騒がれだしたら裏があるかも?
地球温暖化が問題だとされていることを語った本ですが、そもそも地球温暖化の犯人がCO2であるかどうか?また温暖化そのものが悪いのか?
ということはまだはっきりと分かっていません。
こんなことを書くと驚かれる方も多いと思いますが、実はかなり怪しい論議なんです。
でもそれに驚かされるというのは、刷り込みが非常に強くなされているからです。
詳細はこの本を読んでください。
それではなんでそんな騒ぎがおこるか、というと騒ぐと発生する利権で、もうかる人間、役所、企業、団体があるからです。

環境ホルモンやフロン・・・一時非常に騒がれましたが、最近あまり聞かないでしょう。
何故いつの間にかマスコミの話題から消えてしまったのか?
書いてありますから読んでください。呆れますよ。私も信じていたから驚いた。

2)日本のトップは役人も政治家もグランドデザインを考えることのない怠惰な売国者
ここでいう売国者というのは、ネット上のウヨサヨ別のことでなく、京都議定書のような日本の非常に不利な条約を簡単に結んでしまい国民を苦しめる者のことです。

新興国や新興国を取り込むEUと違い、もう日本のエネルギー効率は極限まで達していて、これ以上の削減は無理なんです。
それをあっさり呑んだ。
何故?
交渉に辺り困難な用件を相手にのませるより、自分達は楽で、しかもいい顔できるからです。
日本のCO2削減は、ボクシング・オタクの私流に例えれば、試合前に減量したボクサーにさらに痩せろ、というようなものです。
他国はメタボ人間が痩せるようなもの。
意味がゼンゼン違うんです。
日本が無理に、それをやれば国として力が出なくなるか、病気になるか。
実際には排出権取引がなされ年2兆円の国富が海外流失します。
裏を返すと電気料金が1.5倍になります。
儲かるのは排出権ビジネスを握るEUとアメリカ。日本に排出権を売れるロシアです。
こんなこと、それを専門にあたる優秀な役人なら、すぐ分かるんです。
でもやらない。
それが日本の舵取りをする人々なんです。


3)マスコミは煽ってナンボ、科学的統計は都合しだいでいわゆる「統計の嘘」つき放題
マスコミの本質は{真実の報道」ではありません。
極論の報道です。
これは視聴者、読者に驚いてもらわないと商売にならないという悲しい本質があるので気の毒なんですが、忘れがちなので覚えておきましょう。
マスコミは完全な嘘をつくことはありませんが、極論を言いがちです。
今回の環境問題でも、研究機関から出たデーターの極限値のみ公表されてます。

また一見、公平に見える研究団体も、バックによっては、一定のバイアスの掛かった研究者に偏ります。
これもまた人の社会の現実ですからねぇ。
ある意味しょうがない。
でも一見、公平な権威あり気な団体でも、そういう背景があるかもしれない、ということは覚えておいて損はないです。

4)日本人にとって究極の環境問題とは何か?  また太平洋戦争の原因とは
この辺がこの本の最大の読みどころです。

科学的に物事を考察するとは、どういう視点から、どういう具合に見ていくのか?
それがしめされ、「情緒」と「空気」に流れ勝ちな一般社会を切っていきます。
簡単に言うと、まず問題の本質を理解すること。(その際現実的な視点を持つこと)
次にそれを要素に分けること。
そうしたら広い視点から客観的に見ること。
です。
具体的にどうするかは、みなこの本にお手本があります。

太平洋戦争についても短くも非常に含蓄のあることが語られています。
参考になりますよ。

毀誉褒貶のある方ですが、私はやっぱり養老さんって好きですね。

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May 07, 2008

日経新聞、ヴェリタスから記事にしたこと5/8

1)中国経済はハードランディングする@ゲーリー・シリング

2)日本、鉱工業生産、3.1%低下、米向け車輸出不振、
家計消費1.6%減
上場企業3月決算1-3月は18%減益

日本という国は、簡単にいうと一人当たり1トンの鉄を生産し、東京の人口ほどの自動車を作り原油を2キロリットル消費する。鉄と自動車に依存しており、電子部品は落ちている。IT再生と絡めて復興させたい。

輸出企業、想定レート円高に修正、100円メド、自動車7社で1.2兆円減益

資源高、大量消費社会にブリックスの30億人が参入してきた。
一次産品国優位は構造的な側面がある。
しかし日本は技術武器にルテニウムの再生工場を稼動。年20トンを生産。これは世界需要の半分。ルテニウム価格は半値に下落。
期待されるバイオリーチング(細菌を使って鉱石から金属回収)

3)米、住宅市場低迷続く
1-3月差し押さえ2倍超、価格指数は最大の13.6%下落

雇用は2万人減、4ヶ月連続減少、ただし予想は8万人だった。
米低成長長引く恐れ1-3月0.6%、原油、食品高騰が重しで消費不調。
不良債権、米地銀、警戒ライン1%越え続出

貸し渋り進行、金融不安はまだあるが、インフレ進行で、追加利下げは慎重論も

金融不安一服で、ドル売り原油買いに変化?しかし、ドル安は続く@バフェット


4)全世界インフレ事情、新興、途上国は深刻
産業が高度化していないので、食料、原油高響きます。
ロシア12%超、中国8%、タイ5%、米国2.5%、ユーロ2.4%、英国3.3%、豪州3.6%、カナダ2.2%、韓国2.7%、ポーランド4.6%、トルコ7.9%
日本1%


誰とでも親しくなれ、誰をも味方にできる「人間力」が一番優れた点

市場予測を予測せよ。市場が何を予測しているかを把握し、実際の数値が市場予測を上回っているか、下なのかを予測するのが鍵@バロンズ」ケインズの美人投票の理論ですね。

巻末特集:キャリー・トレードとは何か?
国別に違う金利差から低金利通貨を売り、高金利通貨を買うわけですが、
長期金利=成長率+インフレ率+リスクプレミアム
です。
インフレ率が高ければ、その通貨価値は落ちているのですから、高金利を買っても、通貨が値下がりして期待リターンは本来0.

ではキャリー・トレード成功の秘訣は?ということになると潜在成長率の高い国を選べ。
もう一つはリスクプレミアムが過大に評価されている国を選べ、ということですよね。
リスクプレミアムが過大に評価されるということは、その対象への心配が、実態より大きいということです。

ただ未来になってその時点を振り返ったとき、ホントウにその国が高い成長率を実現したのか?
リスクプレミアムを収益に出来たのか?は神のみぞ知る、ことです。
しかしファンダメンタルからの定義ならキャリー・トレードとは以上のことを前提に行われる取引です。

実践においては、後、チャートを見ての判断になります。

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NLPトレーディング投資心理を鍛える究極トレーニング   A・L・トグライ

神経言語学(NLP)を使ったトレーディング心理学という題名に吊られて買いましたが、内容はNLPとかいう以前のものが多く、例えば、
「整理整頓、規律正しい生活が苦手だと幸せな人生から遠ざかりますよ」などと・・・まぁ人生訓としてなら、真実なんですけどね・・・
NLPってレベルじゃないでしょ。

困難、恐怖、から逃げないこと、逃避しがちなことをリストにして、自分が逃げ出したくなるとき、困難を避けようとするとき、どんな気持ちになるか書き出せ、また実際にどんな順序でそうなるか書き出せばコントロールできるようになるよ、なんてとこは少しは参考になったかな・・・

また困難を楽しむ方法とは、困難が連想する過程がつらいばかりの連想と結びついているからで、あってその連想を再構成すれば人生を変えられる、と書かれてもねぇ・・・
実際、大変なことは、嫌だから嫌なわけで、この循環は、鶏=卵なんだから、変えようがないよね。

ただ困難なことをやらずにしておくマイナスの結果と、やり遂げた時の恩恵を挙げておけ、というのは確かに、という気はします。

またビジネス(トレード)計画は文字にしておけ、というのはすでに実行してますね。

アンカー論辺りで初めてNLPらしくなるのですが、その要点は、

自信をなくさせるような声はミッキーマウスの声に変えて、消してしまえ。
「自分のルールに従えば利益になる」「自信」と唱え、首尾よくトレードを行うことを想像する。以上を自動的に出来るように何度も繰り返すのだそうです・・・
これだけだと分からないでしょう・・・

で、NLP、アンカーで調べてみたんですが、要は、自分に条件反射を付けろって事みたいです。
視覚、聴覚、触運動覚などを使い、望ましい状態(自信や集中力)を得たいとき、その自信や集中力と結びつく映像、音楽、行動(自分独自のガッツ・ポーズなど、あるいは手を握りしめるなど、触覚関係は良いようです)をするとこにより、逆に自信や行動力を得るとするメソッドみたいです。
NLP自体、一種のなりきり心理学ですよね。
自分が目標とする人だと思い、その人ならこんな場面でどうするか、と考えること・・・
違いますかね・・・私自身良く分かってないんで、こういう事知りたくって買ったんだけどな・・・

「目標への熱意と、困難なことをしようという意思が必要だ」
「自分が成し遂げたいと思うことを細部にいたるまで考え、前向きな結果をイメージし、感情が満たし、情熱を掻き立てること。情熱的な生活とは、情熱的に夢を描く事か生まれるのだ」
この辺は、なるほどね、と思う。

「今までどおりのことをしていれば、手に入るのは今までと同じものである」
この言葉は良かったな。

「自分の未来は自分が生きる過程でした選択により予測できる。ならば良い選択をしていきなさい」・・・まぁ心がけておきましょう。
ps
アンカリングはちょっと考えて作ってみようかな・・・
後、目標とする人なら、どうするか、は考えてみるよ。

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May 06, 2008

サラサーテの盤      内田百閒

幻想と怪奇、現世と夢幻、の間を漂わせることに関しては、絶後の力量を見せる内田百閒の短編集です。
この短編集で見せる百閒の「現実」を不意に溶解させる達意の文章は健在ですが、ストーリー構成の強度、完成度では、「冥土・旅順入城式」に比べると若干劣ると評価します。

ただ表題の「サラサーテの盤」に表出してくる狂気は本物ですし、何より「東京日記」にある、「その六」トンカツ屋のエピソードは絶品!
怖いよ!
幻想ホラー小説のマニアなら絶対に抑えておかなければならない1作でしょう。
今数えたら、たった2Pの話なんですが、これに匹敵する作品というと・・・なかなか思い浮かばない・・・それほどの傑作です。

ただ「柳検校の小閑」や「東海道刈谷駅」なんかは、実録に近い感覚であり、そうなると「阿呆列車」シリーズなどで堪能したエッセイも思い起こされ、どっちつかずの印象もありました。

読むなら、2番手、3番手でしょうね。
内田百閒ならもっとイイもの沢山ある気がします。


ps
今日の夜は勉強をしようと思い、エヴァンゲリヲン新劇DVDを観ながらずっとメタトレーダーの本を読みながら演習をしていました。
最後にコードを書くメタエディターのコメントフォント設定でわからなくなり、結局、最後は2ちゃんねるで聞いて助かった・・・

この間、CMEでのnikkei225のCFTCの建て玉も教わったんだよな。
助かるよ、2ちゃんねる。
Thank you

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May 05, 2008

ドン臭い男が、天気予報に裏切られて雨の中フェラーリ・スパイダーに乗るとどうなるか?

5月3日は、起きてNHKBS103のデータ放送で、帝国のある千代田区の天気を見ると、曇りから晴れに。
自宅周辺も曇りだったので、家族の荷物をフロントのトランクに詰めて一人出発!
いつもはガレージ内で開ける幌を、自重したのは、虫の知らせか?
走りだすと間もなくパラパラとウインドウに雨が・・・
まぁ都心に近付くに従い晴れるさ、と思いながら高速にのると雨足はますます激しくなる・・・試練だ! これもフェラーリ・スパイダーに乗る試練だ、と自分を慰めつつ進む。

多少でも時間を稼げれば天候も回復するかと、途中のパーキングでガソリン補給を試みる。
マセラティで、イタ車のガソリン補給はトラウマになっているから、まだ余裕のあるうちに経験したい。
雨の中、前のクルマの補給を待って、その間もクルマが雨に濡れることが気にかかる。
一般に車なら、自分も荷物も濡れないで済むから有難いのだけれど、まあフェラーリのスパイダーってこういうクルマ。
やっと番が回ってきて、エンジンを切って燃料タンクの外蓋を開けようとすると開かない!
・・・もう笑うしかないよ。
なんで開かないんだよ!
燃料タンクの蓋だぜ!
そんなに難しいこと要求してないだろ!
何度スイッチをいじっても、ウンともスンとも言わない!
スタンドのお兄ちゃんが、一度エンジンを掛けてみて下さいと言ってくれる。
すると今度は、セキュリティが作動してしまっていて、エンジンが掛からない・・・リモコンでいったんセキュリティをなだめて、電源オン!
それから燃料タンク、外蓋スイッチのレバーを渾身の力で前後させるが開かないものは開かない!後ろには他のクルマが待っているので、一旦場所を移動させようとエンジンを掛け、回り込もうとすると、異常に大きい回転半径のせいかギリギリである。
なんとか回り込みながら何気なく燃料タンクのレバーを押すと、パコンという音と共に空いた!
燃料タンクの蓋が開いただけで、嬉しい! 救われた気持ちだ。
でも間抜けな図柄だ。
雨のガス・ステーションで、燃料タンクの蓋だけ開けたまま走るフェラーリ!

スタンドのお兄ちゃんは、「いやイタ車は大変なんですよ、マセラティは夏に入れていたら吹き返しで、ガスかぶったことありますから。ランボルギーニは、自動で入れているとダメなんで、手動でソロソロ入れるんです」と苦労話しをしてくれる。
みなさん、大変なのだ、と納得しつつ満タンになればコッチのものと勇躍出発!

首都高に入って、トンネルでは窓を開け、クワーンという音を楽しむ!と幌には樋がないせいか、すかさず雨が滴り落ち、素敵な革の内装を濡らす。
それから渋滞!
雨の渋滞でフェラーリ・スパイダーに乗っているのはストレスのみ多かりし。
やがてふと生理的反応を感じる・・・トイレに行きたい!
どうしようと思っていると、巧い具合にパーキングが現れる!
おお、神のご加護だGod Bless私!
と思いながクルマを車線からずらして進めると、混んでいて空きが一か所しかない!
しかも広くはない。
一般車なら充分でも、幌掛けたまま雨の中、192センチの横幅でドアがバカ広いこのクルマを停めて出られるか疑問だ。
というか不可能だろう・・・
諦めよう・・・諦めが肝心だ・・・後は自らの膀胱を頼るのみ、と後ろからもクルマ来ているし、と進んで行くと、
キター!バス、トラック用の駐車場もあったー!
これなら俺でもフェラーリ停められるぜ、って当たり前ですが、実際停めて、ドア開けるとそれほど余裕ないよ。

無事トイレを済ませ、やれやれもう怖いものなしだ、と走りだすと、混んだ出口渋滞の車線につかまり、延々と待たされ、さらにナビが渋滞回避ルートを計算したのは良いものの、適当にスイッチを押したら(ナビにも慣れていない)首都高から降りろという・・・
このクルマ、幌掛けていると、斜め後ろ全然見えないんですけど・・・それで都内の雑踏を走れと・・・でももう治らない・・・試練だ。何事も神の試練だ。お釈迦様も試練とは淡々と向き合いなさいと説いていたし、首都高を降りる・・・・

なんとかついたよ。
でも帝国の、幅広のパーキングでも実用ギリギリ。
やっぱこのクルマでお使いは、相当大変だと思うのだ・・・
驚いたのはガラスコートの威力で、雨でも全然汚れてないこと。

無事に着いた帝国の前のフェラーリ・360スパイダーです。
080504_081018_ed
カッコイイですか?。
でも、一端クルマを停めてから、はいずり出て、あたふた撮っている私の姿はカッコ悪かったな。
それが写真に写らない真実の断面です。

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May 04, 2008

生誕100年、東山魁夷展を見てきました@国立近代美術館

東山魁夷は、そのあまりの高名さから、逆に今更感も漂うほどの巨匠ですが、今回の生誕100年展の比類なき充実ぶりを見せられると、やはり見ておく画家なのだ、と思いました。

展覧会に行った時、一つでも、「ああ、見に来て良かった」と思える作品に出会えれば、まず良しです。
それがこの展覧会には嫌ってほどあります。

さらに最後まで見終わった後、もう一度戻って味わいたくなる作品までありました。
私にとって、この行動を取らせる絵は、絵画として最上級の評価です。
極少数の作品だけが、私をもう一度、その絵の前に引き戻す力があるのです。

それが今回は、「残照」と並んで展示されている「郷愁」でした。
画像を貼りたいのですが、見つからないので、つたない説明をさせていただきます。

季節は晩夏でしょうか。
時刻は日の暮れかかった夕刻でしょう。
絵の中央から左下に名もないだろう、小さな川が流れ、背景には山々が連なります。
その川が見え始める間際に、小さな橋がかろうじて認識できるように描いてあるのですが、その小さなほぼ一線にしか見えない橋にまごうかたなきmagicが存在します。
その橋のたもとに続く土手の上には道があり、すると自分がその道の上にたち山に向かい、川の上流に歩き、その橋を渡るのだ、という感覚に陥ります。
まさにその世界へ引き込まれるわけです。

覚える感情は、「郷愁」です。
日本の夏特有の湿り気のある風まで感じます。
魅入られて、没我の状態になるわけです。
行ったはずなどない風景なのに、しっかりと記憶されている不思議があります。

その他、桂林を描いた墨絵の八双の屏風絵には、連綿と続き、また続いていくだろう、人々の営みと、それを悠然と見下ろす不可思議な自然の対比に、古今から変わらぬ自然と人間との対比を感じます。
欧州での街角を描いた小品にも、天才の華やかな技量は、健在です。
やはり東山魁夷は、日本が世界に誇れる画家だと思いました。

ps
常設展も古河春江の「海」に、イブ・タンギーの小品まであるのでお忘れなく。

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May 02, 2008

GW難民になり大企業の力を知る

失って初めて分かるありがたさ・・・
去年までの旅行は恵まれていたんだな、と思っている明日からやっとGWの私です。

去年までの旅行は、妻が結婚前に某大手金融機関に勤めていたおかげで、その傘下の旅行社で予約が出来、さらに担当になってくれたKさん(女性)が非常に有能な人だったので、今思うと随分無理な日程、難題注文も通っていたのでした。
しかも価格は5%引き!

それが去年一杯で合理化対象になってしまい、今年から自力で、某外資系カード会社経由で予約を掛けることになったのですが、まず夏のイタリア旅行は問題なし。
それで少し安心して今度は、GWは「北斗星」に乗ろうと予約したのですが、ダメでした。

予約は、抽選の始まるかなり前だったので、なんだかんで言って取れるだろうと思っていたら、一部屋しか取れないとのこと。
娘二人と妻と4人で行くので、一部屋では話にならない。
でも再度チャンスありというので期待していたのですが、ダメ・・・
これで函館の海鮮料理もイサム・ノグチのモエレ沼公園も幻になってしまいました。

で、予約失敗が明らかになったのが、もう一ヶ月を切っていた時だったので、それからどうしようということになったのですが、まずは困ったときの沖縄・・・でも今年娘達は祖父母と妹夫婦&子供達と一緒に夏休みにハワイ行きが決定しているので、GWにまで沖縄行ってもしょうがないし、じゃあなんだというとこになると、こういうことに私も妻も疎い・・・
普段からお互いに引き篭もり夫婦だからね。

ともかく変わったとこということで、思いついたのが、青森の恐山(思いつくというとこういうとこです)と三内丸山遺跡!
これだ、ってんでまた予約掛けたら、さすがにもう遅くて、飛行機は取れてもホテルがイマイチ・・・・Kさんに頼りきりだったから、頼りがいなくなると、モロイ我が夫婦・・・
でも大企業の力って凄いよね。
某外資系カード、問題にならない。
まぁ個人と大会社だから、旅行社にしてみれば、注文ロットが桁違いだからしょうがないんでしょうけど。

結局、旅行=アートの旅にしたいので、東京で「熱狂の日:シューベルト&ウィーン」を聴いて、東山魁夷展やら、モジリアーニ展やら円空やらを見ることにします。

ホテルは帝国を使います。
娘たちには、パークハイやらリッツはモッタイない。

でも食事はどうしようとか、明日なのに、まだまったく決まっていない。
これも普段の行動半径の狭さが災いしている。
嘉門は無難だけど新鮮味がないし、レ・ソゾンやラ・ブラスリーは連れて行ったしなぁ、吉兆やなだ万じゃ、娘連れていくのはなんだし・・・

でも普段出歩かないから、ホテル以外のお店ってあんまり知らないんですよ。
昼間は国際フォーラムの屋台で食べるとして、夜はどうしよう・・・アルマーニのイタリアンはあくまでネタみたいなお店に思えるし、だいたいもう予約も取れないか・・・

そんなこんなしているうちに、次女、ゴマジョーと呼ばれる娘は、部活でやっている某武道系の大会に出たいから、遅れて行く。コンサートは出ない、なんて言い出す・・・
まぁイイケド。
シューベルトより大会だろうし・・・


でも例によって読む本だけは決まっています。
これだけはもう誰に注文されなくても決まる。
持っていくのは
内田百閒 「サラサーテの盤」
「クラック・コカイン・ダイエット@ベスト・アメリカン・ミステリ」
の二冊です。

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