November 11, 2009

人間を幸福にしない日本というシステム  K・V・ウォルフェン@古くても示唆された内容は未だ終結せず

もう15年も前の本ですが、非常にキャッチーな題名と、当時は新鮮だった官僚批判の内容から、出版されるやベストセラーになりました。

今となってはフォロワー本も多数出ており、テレビ、新聞を始めとして、政治家の発現まで官僚批判が最もウケル風潮ですから、この本の新鮮味も失われたか、と思われるでしょうが、なんのなんの。

やはり嚆矢となった著者の目は鋭く、深く、そもそも何故に日本がこうなったか、という洞察は、日本の長きに渡る歴史からの考察を経ており、目を見開かせる力がありです。

民は知らしむべからず、依らしむべし、から始まり、現代では、わざと曖昧な文言の法を造り、行政指導という解釈で自分たちの力を好きなように振るうなんて指摘には、実際の仕事で役人相手に苦労した方なら分かる感覚なんじゃないでしょうか。

すでに記者クラブの弊害も指摘されてますが、この問題、予算処置すら必要としないのだから鳩山内閣は速く実現して欲しいのですが、ダメなんでしょうね。
代わりに出てくるのは外国人参政権だもんなあ・・・

インド洋給油だって税収が激減している時、遥かにコストの高い民生支援に切り替えるってのが分からないわ・・・

一般に社会学、日本論の本などは、時の流れ、時勢の移り変わりには弱いと思うのですが、15年前のこの本の指摘に、未だ日暮れて道遠しって感じる現状は不味いでしょう。

ps
今さらなんでこの本を取り上げたかというと、この本の主張の一つに「改革の実行力を持つ政治家を潰すな」との指摘があり、その代表として小沢一郎、管直人の名前が挙がっているんですね。
確かにこの本が書かれた当時、ウォルフェンがそう思っても仕方無いとは思うのですが、最近の行動を見ていると少し疑問符・・・
でもそれなら日本の未来はどうなるのかってことが気になったからです。

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November 10, 2009

【読者か】日経はどっちを見ている?@くりっく365ランド円問題【権力か】

ブログでも2回ほど取り上げさせていただいた、くりっく365でのランド円問題は、どうやら取引所がミスプライスを認め、是正に動くようですね。
当たり前のことなんですが、なによりです。

さて今日、問題にしたいのは東京金融取引所ではなく、報道する側、日経新聞の事です。

ランド円問題が日経で始めて記事になったのは、土曜日でしたか?
今くりっく365のHPを見たんですが、取引所がランド円措置としてPDFファイルをアップしたのが金曜のようですから、翌日ですね。
よく日経の悪口として、日本財界御用新聞なんて云われますが、まさにしかり。

投資家にとって深刻な問題のあった事件の翌日はモチロン、延々1週間、自分たちの読者層、購読層である個人の疑問には全く知らん振りを決め込み、取引所、御前、ご発表、となるとお印を張りだす、まさに東京金融取引所の掲示板です。

日経はどっちを向いているんでしょうか?
ニュースを個人投資家の視線で見ているのか、あくまで業界よりなのか?
色々言い分を並べてくるかもしれませんが、今回のことを考えるに、語るに落ちた、ですね。

日本を代表する投資メディアがこの体たらくですから、貯蓄から投資へ、なんて甘言には注意が必要です。

ま、日本のマスメディアはみんなこんな物です。
事態の真実は見ない。自分たちの都合だけを見る。

それでは我々はどうするか、と言えば、少しだけ重い腰を上げるのです。
ランド円問題で直接の被害がなくても、「事情を聞きたい」とそれだけの文章でもメールしてみる。電話してみる。あるいはブログで記事にする。

情けは人の為ならず、で、明日は我が身かもしれず、明日の我が身を昨日の自分が助けることもあるでしょう。
投機とは本来リスクをヘッジするもので、まだ会ってないリスクを機敏に嗅ぎ取り、芽のうちに摘んでおくことは案外、投機の極意なんです。

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November 08, 2009

Beautiful perfect shotエメリヤーエンコ・ヒョードル2RTKO勝ち

昨日の夜、何気なくヒョードルの名前を検索したのは幸運でした。
おかげで今日の朝11時から始まるネット中継を見ることができました。
ストライクフォースは太っ腹ですね。
とりあえず感謝です。

試合は、1R、2m近い長身と強い身体能力を誇るブレッド・ロジャースに、ヒョードル少し取っ掛かりを掴みずらい感じでした。
ジャブももらって出血、組んでも身体が滑る感じ。
それでも2R1分48秒、モノラル音声でもはっきり聞こえた打撃音とともにbeautiful perfect shotが炸裂、あっさりTKO勝ちです。
前の試合がイマイチだったせいか、満員の観衆の熱狂も半端じゃなかったです。
まさに総合格闘技界のカリスマ、ここにありって感じでした。

1Rで終わらさないと衰えたと評されかねないヒョードルですが、相手は10連勝で28歳、勢いのある新人だったんですから、やはり圧倒的と言っていいでしょう。

今後はやっぱりレスナーですね。
すべてのスポーツは、まずファンと選手ありきです。
UFC側も今後の大きな発展を睨み、ひとつ大きな気持ちで二人の対戦、なんとしても実現して欲しいと思います。

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November 07, 2009

【新たなる境遇での】 しゅごキャラパーティ! 【可能性と適応力】

キャラっす!
みんな、しゅご元気?
ブルーなお友達はいないかな?
なんてことをテレビで聞かれると、思わず、ここにいまーすって答えている私です。

今日も午前中仕事をしながら、録画が見られる昼休みをひたすら楽しみにしていました。

でも「ぷっちぷち」はイマイチ・・・
顔だけ残ったのは笑ったけど、途中でオチが見えちゃったよ。
何より気になるのが「ぷっちぷち」になってから、しゅごキャラたちに差が付いていることです。
アート系のミキはキャラ成り姿も可愛くて贔屓だったんですが、どうもミニドラマをやらせると懐の浅さが気になります。
対してスゥは意外な芸域の広さを見せつけ一皮むけた感じ。
今、しゅごキャラたちは新たなる境遇での可能性と適応力が問われています。
ランは順当な成長と思えるので、ここはミキに奮起を促したいと思います。


「しゅごキャラ!!!どっきどき」はもう割り切って新人、柊りっかを主演させますが、外しました。
どうやらりっかはカウンター攻撃タイプのようで、誰かの主演に割り込んで行くのは得意でも、端からピンで張るには力不足か。
この辺が第二の日奈森あむになれるかどうかの瀬戸際でしょうね。

まあ、あむちゃんは無理でも、このアニメ、PEACH-PITの原作が進むまで、しばらくはりっか頼みだろうからなあ・・・りっかのさらなるブレイクを期待しておきましょう。

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November 06, 2009

マクロスFの「ライオン」!@超時空シンデレラ、競演の名曲!

マクロスFのOPを飾るやたらにドラマチックな曲!名前はなんだろうと調べたら「ライオン」という曲でした。
何故「ライオン」?と思ったんですが、CDを買って歌詞カード見て納得しました。
くしゃみで森の蝶を乱舞させていたのね!(←歌詞を読むと意味が分かります)

それにしてもドラマのある曲です。
高らかに鳴るピアノで始まると、すかさず弦とシンセイザーが被り、追いかけるようにリズムセクションが始動!
「星を廻せ、世界の真ん中で」、とシェリルが歌いだすと、ランカ・リーも「君が守るドアのかぎ デタラメ」と続ける。

ランカ・リーとシェリル・ノームが競い合うように歌い上げので、聴き終えると、ドラマを1本、観たような気分になります。1037_17_i1_1

君と踊りたい、と聴こえていた歌詞は、生き残りたい、でした。
「生き残りたい、生き残りたい、埋まらない傷、光、恐れていた、
星座の導き~で、いま、見つめあった
生き残りたい、がけっぷちでいい、君を愛してる
目覚めた生命がいま、惹かれ合った
狂気に代えて、
祈り捧ぐよ、
君を愛している」
なんてラストは泣けそう。

アニメでは、鏡の中から出てきて手を取り合い、キメでは、スパッとポーズを取る二人の映像もカッコイイよね。

この曲もクルマのサーバーに落として聴きますよ。
アニメは名曲多いよ。
もう歌いまくり。
最近は、アニソン6割、安室3割、ドラフォ1割かな・・・プッチーニもビョークも聴かなくなってしまった。

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November 05, 2009

イントゥ・ザ・ワイルド@胸締め付けられる放浪への憧れ、刹那への生

朝から晩まで働いて、休日もあまりない。
学生時代が終わったらすぐに就職。働き出した。
それ以来、営々と働いて生きている。
そんな人生を望んだ訳ではないが、結果的にそうなっているのは、実はそんな生き方が楽だからだ。
そうすれば経済的に安定し、社会的に信用され、日常生活に不自由が起こり難い・・・なんのことはない、自由を対価に差し出して、安定を手に入れているのだ。
この映画は、そんな生活をしている私のような者にはとても眩しく、もどかしい思いを起させる。

ショーン・ペンは天才だ。
全編に渡るカット・バックの構成は揺ぎ無く安定しながら、優れた詩人の感性がないと撮れないようなアラスカの山々や穀倉地帯の夕日などを軽々と差し出してくる。
叙情と霊感に満ちた大自然の風景は忘れ難く、すべてのエピソードは美しい。

「海の唯一の贈り物は過酷さだ。
自分を強いと感じること。
人生に必要な物は、実際に強いことというよりも「自分を強いと感じる心」だ。
1度は自分を試すこと。
自分の頭脳と手しかない。過酷な状況に立ち向かうことだ」
人は弱いから社会という互いに支えあう協力のシステムを作った。
だからそのシステムには不可避的に甘えが忍び込む。
私などその甘えに最も依存している部類であるが、依存しないでは生きられない。

「荒野で何をするんだ?
ただ生きるんだ。
特別な場所でその瞬間を」
ただ生きる!
とっくに忘れた言葉を囁かれた気分だ。なんと力強い決意かと思う。
本当に純粋な生というのは過酷なものなのだろうと思う。
あまりに眩くて直視し難いものなのかもしれない。
色々な煩悩や娯楽は、眩い生の光を弱めるサングラスだ、きっと。


「もし生き方が理性で支配されるなら、人生の可能性は打ち砕かれる
自由とその素朴な美しさは無視をするには素晴らしすぎる」
そして彼はアラスカ滞在100日目には衰弱し、24歳で死んでいった。
彼の見た青空の美しさは、我々には絶対に見えない美しさだったと思う。

「ボクの一生は幸せだった。みんなに神のご加護を」
こんな言葉を残して死んでいけるなら、悔いはなかったと信じたい。
彼にとって長い見通しの立つ生は苦しみだけだったのかもしれない。
その瞬間を全力で生ききる。
究極の潔さだ。苛烈な生の燃焼は、そこにしかなかったんだろう。


ps
蝿が集りヘラジカが腐るのは、人に害意を持つ「蝿の王」へのメタファーだと思う。
原作通りの事実だったとしても、神話的な意味で一致したんだと思う。

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November 04, 2009

【日本の諸悪の根源は】くりっく365ランド円事故の件【管理する人々が説明責任を果たさないこと】  

アカウンタビリティの問題は、まずウォルフレンが唱え、薬害エイズ事件で厚生省を追求した際に強固な思想的基盤となったことです。

今回のくりっく365で起こったランド円問題は、単なる投機リスクではなく、安全安心公平をうたう東京金融取引所内の事故です。
そしてまったく説明責任が果たされていないという点で、日本社会の悪しき慣習を踏んでいます。
くりっくは、世界の市場から30%以上乖離しても「内部規約通り、MMでやる以上、正当」というなら、今後それを明記すべきです。

マイナー通貨だけなら今後も起るのか?
(それでも自分たちが「商品」とした物なんですけどね。メーカーがこれは我々の商品ですが、マイナーなモノなんで不良品があります、とか、居酒屋でお通しはマイナー商品だから時々腐ってますじゃ通らないでしょ。
その時、世界の市場もメチャクチャでした、なら仕方ないけどさ。今回はそうじゃない。くりっくの中だけ!メチャクチャだった)
何故、今回に限り起ったのか?(その具体的な経緯の説明)

今後、ドル円、ユーロ円などでも起こり得るのか?
起らない対策は採ったのか?
それともなんら対策などする積もりもないのか?
ならば今後はメジャー通貨でも、さらに乖離が50%60%と広がっても「内部規約どおり、MM方式なので問題なし」とするのか?
と、いうことです。
この位の説明はして当たり前。

とりあえず下記相談窓口へ、問い合わせて見てください。
金融庁
金融商品取引相談窓口
金融先物取引業協会
証券取引等監視委員会

行政は騒動のことは把握していても被害届けが出るまで動けません。
「どうせ無理だ」
やる前からそんなメンタリティでは、結局、相場にはモチロン、何物にも勝てません。
被害者の方は泣き寝入りせず、被害届けを出しましょう。
被害にあってない方でも、くっりくで取引をしている限り、他人事ではないはずです。
私も問い合わせをしてみて、参考になりそうなことがあったらブログにアップします。

監督官庁は、被害届けが多く出るほど強く活動できますし、日本国民である以上、被害届けを迷惑扱いされるいわれはないはずです。

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November 03, 2009

フェラーリで限界ギリギリ  太田哲也@分かっているけど出来ない乗り方

平成9年の出版ですから、実に12年も前の本です。
なんで今頃読んだかというと、この本を買った当時はフェラーリでのレースなんて全く興味がなかったからです。

じゃあなんで買ったんだ、というと、デカイ書店で本の大量買いしたはイイものの、何故かその日に限って硬い本、仕事関係の本ばかりになってしまい、これはなんだか寂しいな、と、お楽しみ用に買ったのでした。
でも家に帰って広げてみても、やっぱりレースなんてやれる訳ないじゃん、しかもフェラーリでってことで、長年放置されていたのでした。

そんな本を今さら読もうと思ったのは、去年360スパイダーに乗って、もうこれからのフェラーリはサーキットに行かないと話にならないと感じたからです。
性能が良すぎて公道で限界ギリギリは絶対に無理。

さてこの本ですが、大田さんが乗ってレポートしているのは、348、F40,テスタロッサ、F355、F50などです。最後の方に456GTやマラネロも出てきます。
(この時期はクルマへの興味が薄れていて、348にスパイダーがあったことなんて初めて知りました!なんという情報弱者!)
F1にも試乗してくれていて、その究極の乗り物ぶりの、とてつもない臨場感が伝わってきます。
ルマン用のレース・カーとそのサイドストーリーも印象に残りました。
1流のレーサーなんて優雅な仕事と思ってしまいますが、大変ですね。

フェラーリのV8ミッドシップの具体的な乗り方としては、フロントが軽いのでコーナーは奥まで突っ込んで、ブレーキを残してステアリング。
アクセルは戻さず一気に方向を変えて走れ、ってありますが、出来ません(笑
出来ないって!
これ「サーキットの狼」でやっていた「幻の多角形コーナリング」だよねえ
テクニックとしてまさかホントに実在するとは思いませんでした。

あーあ、やっぱりフェラーリ乗るならレースやりたいですね。
この本を読むとつくづくそう感じます。

ps
著者の太田さんは、この後、ペースカーの不手際から大きな事故に巻き込まれ、さらに富士スピードウェイの非道な対応もあり大変な思いをしたようです。
男の値打ちが困難から立ち上がる力で決まるとしたら、太田さんは間違いなく不屈の男!
フェラーリの似合う人だと思います。

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November 02, 2009

【リスクと言っても】くりっく365でトラブル、ランド円で事故【意味が違う】

金曜の深夜、くりっく365(東京金融取引所)でランド円のプライスが一瞬にして30%近く下落し、市場実勢と大きく乖離する事態が起こったようです。

個人的にはアフリカ・ランド、金利の魅力だけで持ち続けるのは苦しいということで、夏場には手放していましたし、元々、店頭でしかやらない通貨だったので、知ったのもさっきだったのですが、くりっくでやっていて買い持ちをSTOPされた方々は被害者ですね。
南アフリカで大きな事件があり、世界の市場で売られたというなら、投機をした自分の責任でも、今回、こんな値段を付けているのは東京金融取引所内だけ。
多少の違いなら誤差の範囲ですが、世界市場と25%以上ズレたら正当化は出来ないでしょう。

こうなると、「くりっく365」で取引するということは、マーケットリスクと同時に、取引所内での異常値リスクまで取らないとならない。
しかも東京金融取引所は、そのことについてのアナウンスはなし。

お役所らしい、シレっとした対応です。

くりっく365は、金利の先物やOPと違い、「安心、安全、公平」を売りに個人投資家向けに開設された市場です。
今回のことについて、なんらかの説明はあるべきだと思いますが、どうでしょう。

ちなみにこの間まで社長だった人は、今回、日本郵政社長になった斎藤次郎。
今度の社長、太田肖三も大蔵からの天下りです。

これじゃあ役人不信は増幅するよね。
自分たちの事故には甘かったら、いざって時には怒ってもらえる民間の取引会社でやるわ。
むしろその方がリスク少ないし・・・ね。

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November 01, 2009

調書@ル・クレジオ:狂気の幻視者が語る物語、伝説の作家のデビュー作

昨年、ノーベル文学賞を受賞した時は、まだ獲っなかったのか、逆に驚いたのがル・クレジオです。

かつてはそれ位、圧倒的な名声を誇った作家でしたが、難解なのが仇になったのか、いつしか忘れられた存在になっていました。
それがノーベル賞受賞をきっかけに本が再販されています。

この小説もちょっと複雑怪奇な構成になっていて、最初は真夏の海岸を舞台にした奇妙の男、まったく生産的な事をしない夢想者の物語かと思っていると、いつしか止め処なく描き出されるメタフィジカルなイメージの連鎖が溢れ出し、はっきりしたストーリーは消え去ります。

そうして詩集のような味わいになったか、と思うとさらに変転、
「蟻どもにおける、ある破局の調書」
と題されるように、狂気の幻視者が書き綴ったノートのようになり、最後は男が第三者的に描かれる小説に戻る、という造りになっています。

文章は難解を極めますが、多くの象徴的なイメージは芳醇で、あくまでも深い輝きを持ち、イメージの広がりは無限の天空から極微の原子にまで走り、視点が縦横に飛翔すると、静かに横たわっていたはずの深い秘密が突然に暴かれ、後には畏れと美が溶け合ったような奇妙な叫びが残されます。

ただ読み難いことに掛けてはあらゆる作家の中でも最高位と思われるので、「読み出す時」は選びましょう。
私は勉強会の帰りに読もうと思って持っていったんですが、疲れていて読めませんでした。
後日、体調を整えて再チャレンジ。
小説の中に入っていくことが出来ました。
基本は傑作なので、一旦入ってしまえばコッチの物です。

ps
それにしてもフランス人ってホントウに南の海の光が好きですよね。
この本しかり、異邦人しかり、悲しみよしかり、ゴーギャンしかり。

石垣島のクラブメットでフランス人の夫妻と食事を同席したことがあります。
我々は5日で帰ったんですが、アジアの南の島をアチコチ巡って2ヶ月休むって言っていたかな・・・
それでも飽きた様子もなく、毎日ビーチに出て来ていました。
快楽に貪欲だってことなんでしょうかね。

俺なら飽きるけどね、それだけいたら・・・この情熱は分からない。

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